GIGAに慣れる―使ってみよう

1-⑬
ローマ字テストとタイピング

校種・学年 小学校3学年以上
活用の概要  ICT端末を使い始めたときに、ローマ字に自信がなかった児童生徒が「これならローマ字を覚えられるかもしれない!」とつぶやいたことから、自分たちの習熟の程度が把握できるように隔週でローマ字テストを行うことにした。テストは、中身を空白にしたローマ字表に、五十音を書き込むだけのシンプルなものにした。
 タイピング練習は、朝の時間(10分)で実施。雨の日の休み時間や学習が早く終わったときなど、隙間時間でも練習できるように声掛けを行った。できることから少しずつ着実に進めていくことで、授業で文具として使えるようにするためのスキルアップにつながった。
準備するもの ・タイピングソフト(ブラウザ上で無償利用可能)
・表計算ソフト
  • タイピングソフト

    ローマ字習熟度テスト
  • タイピング力の向上に対する意欲向上

画像拡大表示

ローマ字習熟表のシート

画像拡大表示

表がローマ字テストの結果。
ICT端末使用前は正答率が64.24%だったのが、2週間後には89.6%、1カ月経つと95%以上にまで上昇した。
タイピング技能の向上はローマ字学習にもつながる。

画像拡大表示

朝の時間(10分)を活用してタイピング練習を実施。学習が早く終わったときなどの隙間時間にも進んで練習している。

アドバイザーからのコメント

 短時間でも毎日練習をする機会をつくることで、児童生徒の文字入力スキルは向上していきます。タイピングソフトを使うことで、段階を追って自力で練習を進めていくことができます。文字入力はICT端末を活用するうえで重要なスキルです。しっかり習得させることが大切になってきます。
 ローマ字を学習する小学校3年生以上は、ローマ字入力が可能です。ローマ字を覚えてから文字入力練習を開始するのではなく、文字入力練習をしながらローマ字も一緒に覚えていくことがいいでしょう。この実践のように、記録をとっておくことで、ローマ字の習得率や文字入力スキルの向上が可視化され、児童生徒の意欲につながる効果が期待できます。