大学横断的かつ競技横断的統括組織(大学スポーツ協会(UNIVAS))設立準備委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成30年10月22日(月曜日)10時~13時

2.場所

東京都千代田区霞が関3-2-2

文部科学省旧庁舎6階 第2講堂

3.議題

  1. 開会
  2. 日本版NCAA(仮称)の正式名称について
  3. 日本版NCAA(仮称)の概要説明
  4. 日本版NCAA(仮称)の組織整備(案)について
  5. パートナー・スポンサープログラム(案)について
  6. 作業部会各テーマの進捗報告
  7. 閉会

4.出席者

委員

伊坂主査、植野主査代理、友添主査、藤本主査、三宅主査、戸田主査、佐藤主査、池田(純)境田主査、小林(至)主査、佐野主査、尾崎主査、池田(敦)主査、木藤主査

スポーツ庁

鈴木長官、増井参事官、川合参事官、福本企画官

5.議事要旨

【開会】
〇事務局より、本日の準備委員会の進め方について説明があった。

【日本版NCAA(仮称)の正式名称について】
〇鈴木長官より日本版NCAA(仮称)の正式名称について発表された。
〇提示した正式名称について委員に諮り、了承された。

【日本版NCAA(仮称)概要説明】(資料2)
〇鈴木長官より、設立理念や社会的意義、学生や大学等のメリット等の状況について説明があった。

【日本版NCAAの組織整備(案)について】(資料1、3、4、5、6、7、8)
〇木藤主査より、「定款」、「会費規程」「入会及び退会規程」「入会基準」「組織図」並びに「事業計画」について説明があった。
〇質疑応答後、「定款」、「会費規程」並びに「入会及び退会規程」について委員に諮り、了承された。

(質疑応答)
〇(設立準備委員会委員)組織図内の「地域ブロック部会」の分け方について、現段階で7ブロックと判断している根拠と、このブロックがどのような位置付けになるのか現段階で検討中であるとのことだが、どのような点で検討中なのか、説明いただきたい。
⇒(木藤主査)元々、米国NCAAにおけるカンファレンスのようなものを想定していたが、設立時点では成熟した組織として独立させることは難しいだろうというところがある。元々中央学連だけを対象にしようとして議論がスタートしたが、大学スポーツの実態は地域にあり、地区ブロックの文化があるので、それを事業の中に取り入れていきたいということで地域ブロックを設定した。
⇒(木藤主査)分け方に関しては、設立準備委員会に参加している野球、サッカー、陸連等様々な地区の学連をある程度参考にしながらあまり細分化しないということでまず7にした。大学によっては所在はここだが地区学連は遠いところに所属しているところもある為、この分け方が実態に即しているか、意見をいただく中で進めており、まだ確定していない状況である。
⇒(木藤主査)今後事業展開していくにあたり、中央の全国大会は大丈夫だが、地区ブロックの中でどういった助成ができるかを考える際に、ブロックの規模等に応じて助成をしていくことが想定されるが、その中で例えば関東ブロックと関西ブロックだと助成してほしいポイントが違う場合も想定される。そういったことは地域ブロック部会から意見を頂きながら地域に相応しい事業を行うことになると考えている。

〇(設立準備委員会委員)定款について、鈴木長官から設立の趣旨など説明いただき、それを凝縮する形で目的を書かれていると思うが、国際交流や国際協力・貢献、グローバリゼーションという言葉は昨今では常識的なことのようになっている。
〇(設立準備委員会委員)第4条(事業)の第1項11のところに「国際的な貢献」に関する事業が謳われており、第2項のところに、「前項の事業については本邦及び海外において行うものとする」と書かれているとおり、そういった視点をおそらくお持ちだと思う。
〇(設立準備委員会委員)このような視点が第3条(目的)のところに一言でも書かれていれば、日本の大学スポーツ協会(UNIVAS)が卓越性を有する人材の育成を目的にしているので、世界的にも注目されるのではないかと思う。国内だけではなく、2020年に向けてオリンピック・パラリンピックが迫っているので、国際協力、グローバリゼーションはものすごく大きな意味を持ってくると思う。そういったことを想定されているとは思うが、念のため確認したい。

⇒(木藤主査)「国際的」というワードに関して、当初の定款原案には入っていた。これ以外にも色々なフレーズが入っていたが、作業部会の中でできるだけ短くまとめていこうという方針に至った経緯があり、他に含められるものに関しては、その中で読み替えていくということで整理したもの。
⇒(木藤主査)ご指摘いただいた点に関しては、もちろん意識して第4条の事業の中でも明記しているが、今のところ目的の中では「大学スポーツの多様な価値」や、「我が国の力強い発展」も国際を意識しないといけないし、「卓越性を追求する人材」についてもグローバルに活躍できる人を想定しているので、「国際」という単語は一度落とさせていただいた次第である。但し、理念としてはここに入っている。

〇(設立準備委員会委員)加盟のメリットについて、学生に関して、大学が加盟した場合の積極的なメリットはよくわかったが、大学が加盟しなかった場合に学生が競技に参加する際等に不利益になることがないような配慮が、現状の定款からは読み取れなかった。そのような配慮について議論はなされているのか。

〇(設立準備委員会委員)法人名称についてUNIVASという略称があるが、UNIVASだけだと日本、JAPANということが中々連想できない。国際的に有名になればとても良いことだと思うが、国際的な場でUNIVASという言葉を使った時に、日本のものであるということを明確にするような表記の仕方は考えなくてよいのか。
⇒(木藤主査)加盟しなかった場合に学生の不利益にならないかということに関して、基本的に、加盟団体にインセンティブ、メリットを感じていただき一緒に作っていくということを想定している為、加盟していないことで何か罰則があるということは想定していない。但し、例えば助成の事業や表彰の事業の対象に関しては、加盟しているところをまず対象として考える。非加盟の場合には学生がUNIVASのメリットを享受できないようになる為、よくご検討いただき、ぜひ最初から加盟いただきたいということが我々の思い。
⇒(木藤主査)UNIVASに関して、JAPAN UNIVASやUNIVAS JAPANとするかの想定は元々あったものの、商標登録上まずメインとなるところだけおさえようということで進めてきた。今後事業展開が国際的に広がっていく中で、必要に応じてご指摘いただいた部分の検討を進めることになると考えられる。但し、今、商標登録する名称を幅広に取るとコスト負担も発生するので、まずは中心となるところで略称を設定した次第である。

〇(設立準備委員会委員)事業計画について、最終的にどのようなプロセスにより決定されるのか。いずれにしてもお金がかかる話が出ており、作業部会の中ではそれぞれ分かれて検討されているために、それぞれの優先順位がどこで審査され、予算の中におさまっていくのかが見えていない。こういった場で行うのは難しいと思うが、どのようなプロセスで事業計画案が絞られて、予算との整合をとるのか、方針があれば教えてほしい。
⇒(木藤主査)事業計画に関しては本日議決ということも考えていた。本日この後各主査からの報告も予定されているが、11月の第3回設立準備委員会の際にどういった内容が来年度以降具体的に行われていくのかが見えてくるところで、中心的な事業計画については、そこで承認いただくことを予定している。
⇒(木藤主査)第3回設立準備委員会で承認いただいた後に、細かいところを調整して、お金との関係等出てくるが、2月にもう一度設立準備委員会が予定されているので、そこで最終的に初年度何をしていくかを提示する予定である。

【スポンサープログラム(案)について】(資料9)
〇池田(敦)主査より、スポンサープログラム(案)について説明があった。
〇スポンサープログラム(案)について委員に諮り、了承された。

【作業部会各テーマの進捗報告】(資料1)
〇各主査より、各テーマの進捗について説明があった。

(質疑応答)
〇(設立準備委員会委員)テーマ7(ガバナンスの体制構築、ハラスメントや暴力等に関する相談・対応体制の構築)について、社会的な注目も集めており、ハラスメントや暴力に対して検討等が進んでいるかと思うが、既に色々な形で、どのような形をとったらハラスメントや暴力が防げるかというものがあろうかと思う。そういった意味では、もちろん事例収集ということもあるが、それにあたり先にガイドライン、今わかっている様々な知見を活かしながら、設立と同時にどういうふうにしたらハラスメントや暴力を防げるのかという指針を提示していくということをお願いしたい。聞いている限りまずは情報収集、事例研究をするという印象を受けたので、様々な形で知見が蓄積されていると思うので、設立の中で提示してほしいと思う。

〇(設立準備委員会委員)全日本学生スキー連盟では課題として女性アスリート支援が挙がっている。具体的にはクロスカントリーのような長距離種目の摂食障害や無月経、また、種目に関わらず月経困難症があり、それに対する知識が学生そのものにも、指導者にも不足している。女子にとって「大学生」という年代は身体的にも非常に大事な時期であるが、その(女性アスリートが知るべき)ことを知らないまま競技を一生懸命続けてしまうことによって将来に支障を来すということもあるので、そのテーマについて、テーマ1の学修機会確保や指導者セミナーなどで取り上げていただくことや、相談窓口のところにテーマの一つとして加えていただけるとありがたい。

【今後のスケジュールについて】
〇増井参事官より、今後のスケジュールについて説明があった。


お問合せ先

スポーツ庁 参事官(地域振興担当)付

企画係
電話番号:03-5253-4111(内線:3932)
ファクシミリ番号:03-6734-3790

(スポーツ庁 参事官(地域振興担当)付)