大学横断的かつ競技横断的統括組織(大学スポーツ協会(UNIVAS))設立準備委員会(第1回) 議事要旨

1.日時

平成30年7月24日(火曜日)10時~11時

2.場所

東京都千代田区霞が関3-2-2

文部科学省旧庁舎6階 第2講堂

3.議題

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 議事
  4. 閉会

4.出席者

委員

上田主査代理、小林(勝)主査、友添主査、浦久保主査代理、川原主査、三宅主査、戸田主査、佐藤主査、池田(純)主査、境田主査、小林(至)主査、佐野主査、尾崎主査、池田(敦)主査、木藤主査

スポーツ庁

鈴木長官、今里次長、齋藤総括官、由良参事官、仙台参事官、福本企画官

5.議事要旨

【開会】
〇事務局より、配布資料等の確認があった。また、資料1として配布している名簿にて、記載団体の他3団体から申し込みがあったこと、及び団体名の誤りについて補足説明された。

【挨拶】
〇スポーツ庁鈴木長官より挨拶があった。

【本委員会の全体像・運営規則等ならびに日本版NCAA設立に向けた今年度の作業の進め方について】(資料1、2、3)
〇福本企画官より、本委員会の全体像・運営規則等、今年度の作業の進め方について説明があった。
〇設立準備委員会運営規則(案)及び作業部会運営規則(案)について委員に諮り、了承された。

【作業部会の検討テーマについて】
〇木藤参与より、作業部会の設置、検討テーマについて説明があった。

【賛助会員募集の案内について】
〇由良参事官より、賛助会員募集の案内について説明があった。

【委員との意見交換】
〇(設立準備委員会委員)大学スポーツを大学活動のどこに位置付けるかという問題について、極力避けて文章ができているように思う。その一点を明確にしないと作業部会で決めたことの実効性が担保できない。また、収益事業に繋がった場合にその収益の扱いすらわからない。
〇(設立準備委員会委員)教育基本法上、大学の役目は教育・研究・社会貢献となっているが、そのどこに位置付けるかによって扱いが完全に変わる。例えば教育活動であるとすれば、我々の大学は中長期計画に記載せねばならず、当然予算措置をしなければならない。予算措置のない活動はボランティア活動の為、意味がない。例えば保険において、個人で加入する場合と大学が加入する場合とでは意味が違う。何か事故があった場合も当然違う。
〇(設立準備委員会委員)大学スポーツは、いわゆる競技連盟に加盟している団体だけでなく、例えば第二のサッカー部、第三のサッカー部などもあるが、教育上の大学スポーツと位置付けると、第二、第三のサッカー部も全て面倒を見ることが当然の義務となる。従って、大学スポーツを教育・研究・社会貢献のどこに位置付けるかによって、参加する人も変わると思う。そういった議論ができる場が作業部会の中にはないが、今後の議論を含めて明確にしないと、保険、事故なども扱うことができない。
〇(設立準備委員会委員)大学の中の任意団体をどのように支援すれば良いかということは非常に重要なポイントである為、ぜひとも議論をいただきたい。
〇(設立準備委員会委員)最初に長官が日本版のNCAAを作る、決して全米の真似をするわけではない、とおっしゃったが、正にその通りだと思う。大変心強い。
〇(設立準備委員会委員)スポーツは大学にとって帰属感を高めたり、感動と勇気をもらったり、非常に重要な役割を果たしていると思う。しかし、あくまでも大学スポーツは教育活動の中であり、正課の内外、教育活動の一環として、スポーツを通じての人間形成の道であるとの点は忘れてはならないことではないかと思う。そういう意味では、選手たちの学業との両立は非常に重要な問題である為、米国版NCAAの立ち上げでもその点から入った、と聞いている。今日の作業部会の流れを見ても、検討事項の最初に学生アスリートの学業の充実に係る事項、ということが掲げられており、大変心強く思っている。2番目の大学スポーツにおける安全、安心対策、医科学に係る事項も遅きに失したと思わずにはいられない。ぜひこれらも重要なこととして鋭意検討していただきたい。こうした作業部会で今後詳細に検討され、あるべき姿が見えてくると思い、今後に大いに期待している。
〇(設立準備委員会委員)事故があった場合、日本版NCAAに報告という話があったが、学連は上部団体に最初に報告する。その為、2つの上部団体へ報告をすることは非常に難しい。
〇(設立準備委員会委員)連盟団体に色々な大学が加盟しているが、それらに承認を得ないと当然加盟することはできない。そのために何が必要かというと、来年以降どういった事業内容、事業計画なのかということが見えてこないと、連盟もなかなか加盟する、と答えられないのではないかと思う。実際に来年の大会、再来年のオリンピックの年の大会、その次の大会、3年後、5年後の大会運営、強化、指導体制などを全て考えながら運営しているので、このようなことを日本版NCAAでどこまでやるのか、が見えてこないと難しいものがあると思う。
〇(設立準備委員会委員)この準備委員会、作業部会で非常に多岐にわたる検討が行われることは大変結構なことだと考えている。詳細な検討が行われることを期待したい。スポーツ、運動部活動の大学の中での位置付けや考え方はそれぞれでかなり異なっていると思う。例えば、本学は学生の高い自主性の下に活動が行われている為、これをどう尊重していくかはひとつの課題になる。
〇(設立準備委員会委員)大学個々に色々な事情、取り組みがあると思うので、是非大学の意見をしっかり聞いて本件を執り進めるようお願いしたい。
〇(設立準備委員会委員)日本版NCAAの設立に関しては、当初から色々な立場で参画し、ようやくこの準備委員会が立ち上がり大変嬉しく思っている。15の部会、それぞれに重要なテーマが盛り込まれているが、期日が決まっており、時間が限られているため、しっかりと議論しなければいけないと思う。但し、ガバナンス体制構築の話では、すでに日本スポーツ協会に相談窓口があり、指導者養成についても各競技団体、色々な団体とコラボレーションしながら行っているし、あるいは競技会についても、すでにたくさんの競技会が大学を中心にあるので、学連や中央競技団体を含めて色々な団体との調整、融合を考えていかないと前に進むことが難しい部会もあるかと思う。それについてはぜひ力添えをいただきたい。
〇(設立準備委員会委員)大学スポーツは学生が主体であると認識しているが、学生が関わる仕組みが見えていない。学生の意見を聴取するような場を考えていただきたい。
〇(設立準備委員会委員)大学六十数大学、学連二十数団体、その関係がよく見えていない。更に競技団体、例えば陸上の場合日本陸連がある。私たちの連合の場合、大学、地区学連、連合、日本陸連というシステムがある。その関わりとこの日本版NCAAの様々なルールがどうなっているのかを教えてほしい。そうすればどのように対応していくかが見えてくると思う。
〇(設立準備委員会委員)大学で救急救命士の育成や救急医療に関わっている関係から、スポーツの安全について極めて重要かつ様々な活動をしているが、残念ながら大学スポーツにおいてもプロフェッショナルスポーツにおいてもその点についての視野がまだ欧米に追従できていないと思う。アメリカンフットボールやラグビー等における事故、またはそれに対する救急医療へのつながりが大学全体で整っているというところは一部のトップリーグしかないのではないかと思う。ひいては中高におけるスポーツの安全にも繋がっていくと思うので、ぜひこの日本版NCAAの中でガイドラインを作成する中で、スポーツの安全安心の具体的な作業を各学校でできるような形に作り上げてほしい。

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