資料1 健康スポーツ部会(第6回)での主な御意見

【「スポーツ実施率向上のための行動計画について(答申)(案)」について】

<全体向け>
○どこまで実行できるかということが大事。項目も60項目と非常に多岐にわたっており、その実施に向けたプランを今後考えていくべき。

○ヘルスプロモーションといった概念で考えても、バリアフリー化とかユニバーサルデザインとかそういったまちづくりを担当している部局との連携も追記されていて、いい案となっている。

○エビデンスがないところが多い。特に、女性や子供に関して、実施率向上のためのシステムのエビデンスがない。どういうやり方をしたら本当に実施率が上がってさらに成果が出るかというエビデンスを作っていくことが必要である。

○評価は計画的にやる必要がある。評価の段階でデータを取り始めようと思っても取れないので、Before-Afterの比較ができるようにデータを取っておく必要がある。そのために必要な予算も計画的に確保していく必要がある。

○ここで語られている世界観を実現するためのソーシャルマーケティングが必要。それには仕組みづくりと仕掛けが大切。今回、この案は、その仕組みづくりや仕掛けの判断軸になるものなので、非常にありがたい。

○実行段階で、各主体の実行のための連絡会があると非常にいいと思う。スポーツ庁に作ってもらうというのもありがたいし、いろんなことを既にやっているので、そこに参画してもらうということも可能である。

○取組の主体で「地方自治体」となっているところは、スポーツ部局か健康部局か、どこが担当になるのか、しっかりわかるように書いておく必要があるかと思う。同じように、産業界も従業員向けとビジネスの視点、それぞれがある。

○「健康スポーツ医」はあまり知られていないので、参考資料に入れてほしい。取り上げられることによって、「自分達のことが入っている」と理解できると思う。

○「振興」と「推進」と「促進」、それぞれをしっかり使い分ける必要があるのではないか。DevelopmentとPromotionの違い。言葉を丁寧にしていく必要がある。トップダウン型でやっていくのか、ボトムアップ型でやっていくのか。

○オリパラ教育では、オリパラ課が中心となって実施して全国展開している事業があるので、それも記載してはどうか。3大学が中心となり、丁寧に、かなり大きなムーヴメントになりつつある。

○SC全国ネットワークはJSPOの組織内組織なので、その解説が必要ではないか。

○ワンコインジムやスポーツジム、ファストジムなど、そういったところへの補助は考えられないか。

○通常、市町村においては、スポーツ推進の事務は教育委員会が行っているが、三島市では、首長部局へ移して、健康づくり部局やまちづくり部局と連携して実施している。

○この計画が本当にペネトレーションできて、やりきれるか。セグメンテーションにしても掛け算的に増えて膨大なワークが発生して、どうやってやればいいのかということを考えてしまう。作った後の行動をどのようにするのかが気になった。

○「スポーツ・レクリエーション」と「レクリエーション」、それぞれの記載が統一されていないので、あえて差別化を図っているのか。もし、そうでないなら揃える必要がある。

○どこかに、「スポーツ推進委員」という言葉は入れておく必要がある。活躍されているスポーツ推進委員が、何かあまり期待されていないのかなという印象を持ってしまう。

○スポーツボランティアから「する」に移していくところ、その「つなぎ役」をどうするかという問題がある。その点が、これまでに各委員が発言されている、「実際にこの計画を動かしていく仕組み」につながってくるものと思われる。

○計画ができたので、予算化もしっかり考えていかないといけないと思う。また、部局の連携を考えていく必要がある。是非、地方6団体を動かせるような動きをしていただきたい。


<子供・若者向け>
○「子供」が「子供・若者」となったが、具体的な施策は大学関係(NCAA)のみ。この層には、高校卒業後、専門学校に行く者などもいる。また、学校教育だけでなく、若者全体に対し、どのようにスポーツ実施率を上げていくかを考える必要がある。

○社会的には子供のところに非常に強い関心があると思う。「学習指導要領」や「幼児期運動指針」を参考資料に入れていただいているが、もともと学習指導要領とはどういうもので、どのように変わったのかといった説明が必要であると思う。

○「子供・若者」の⑤総合型クラブのところで、体育振興会の取組も促進するよう位置づけていただきたい。

○運動遊びにプレイリーダー、インストラクターという記述があるが、指導をすると、それはもう遊びではない。日本レクリエーション協会の取組などもあるが、少し切り分けが必要であると思われる。

○保護者へのアプローチでは、例えば、子供向けのブンバボーンの踊りを親子でするなどもあると思うが、NHKとオリパラ組織委員会でオリンピックに合わせた広報ダンスを作ったので、そういったダンスを普及していく方法もある。

○「子供・若者」の④体力テストのところで、得意種目を見つける話があるが、むしろ本当に運動が嫌いな子がおり、そういった子供達に対する配慮が必要。

○学習指導要領の件は、本当にリテラシーがない人もいるのと、幼児期運動指針は出してから結構経ってしまっているので、もう1回普及をさせていくということを考えてもよいのではと思う。


<ビジネスパーソン>
○「FUN+WALK PROJECT」をやって、ビジネスパーソンの実施率を上げようとしているが、効果が出るにはまだまだである。今後、どうやったらこの項目全てが網羅されて、実施率が上がっていくかということを考えていきたい。

○「ビジネスパーソン」のところで、「健康経営」が入っているが、健保組合では「データヘルス」を実施している。まさに、車の両輪でやっているので記載してほしい。

○「ビジネスパーソン」のところで、「定年延長」とあるが、実際には定年延長のほか、再雇用など様々な形態があるので、わかるように書いておく必要がある。


<高齢者>
○高齢者のところ、レクリエーションプログラム自体は良いのだが、フレイル予防などには筋肉づくりも必要であり、そのような記述も必要と考えられる。骨太の方針にも健康寿命を延ばすということが書かれている。


<女性>
○女性のところで、妊娠、出産、子育て期あたりの具体的な案ということで意見を述べさせていただき反映をいただいた。今後、行動に移っていくところで、また、具体例も一緒に考えていけたらと思う。

○JSPO(日本スポーツ協会)の女性スポーツ委員会のところで、「一般社団法人女性アスリート健康支援委員会」との連携も記載してほしい。


<障害者>
○「障害者」の3の気づきの機会の提供のところは、特別支援学校だけではなく、普通学校をいかに対象にするかという点も重要である。障害のあるお子さんが普通学校に行っている例も多い。

○「障害者」の6において、学校教育の範疇の外にいる子供達に対してどのように対応していくか。学校教育が終わってからや中途で障害を持つ人もいる。

○読む人は自分に当てはまるところを見ていくと思うが、説明にあるとおり「~「子供の障害者」といった、複数の対象に該当する者もありうる。」ということであれば、「子供・若者」のところでも障害児を意識させるような形にした方がよい。そうすれば、学校関係者が「子供・若者」の項目を読んだ際、障害児への意識がいくと思われる。

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