アラブ首長国連邦出張(アジアセーリング・リオ予選等)の概要について

平成28年3月10日
アラブ首長国連邦 アブダビ・ドバイ
スポーツ

時期:平成28年3月10日(木曜日)~3月14日(月曜日)
場所:アラブ首長国連邦 アブダビ及びドバイ


3月11日(金曜日)~3月12日(土曜日)

[視察先]

アジアセーリング連盟 アジア選手権大会(リオ五輪予選)

[面会者]

マラフ・シュロフ アジアセーリング連盟会長

アブダビ首長国スポーツコンシル会長


【視察概要】

○3月11日は,ハーバーへ訪問し,予選5日目を終えた日本選手団を激励。斎藤強化委員長からこれまでの戦況報告,及び翌日の決勝レースの見通しについて説明を受けた。また,セーリング競技の観戦方法の工夫や普及活動についても意見交換を行った。

○3月12日は,49er級(男子2人乗り),49erFX級(女子2人乗り),レーザー級(男子1人乗り)の決勝レースが行われ,沖合の船上より激励及び視察を行った。レーザー級では惜しくも五輪出場枠は獲得できなかったが,49er級は男女とも優勝を収め,五輪出場を決めた。特に49erFX級のレースは1~3位を日本勢が独占し,優勝チームのみが五輪出場できるという白熱のレースとなり,その中で宮川・高野組はダウンウインドでリードを広げるとそのまま独走態勢に入り,軽風での圧倒的な走りを披露。高校を卒業したばかりの高野は,セーリングを始めて3年という短い期間での驚くべき成長ぶりが注目を集め,五輪での活躍が期待される。


日本選手団を激励する鈴木長官


49erFX級のレースは日本勢が独占


○大会終了後のセレモニーでは,鈴木長官が来賓代表の挨拶,及びメダルプレゼンターを務め,「リオ大会でのアジア選手の活躍を祈っている。また,リオ大会出場を逃した選手は2020年東京大会でお待ちしている。今後の活躍を期待する。」などと述べた。


鈴木長官による来賓代表の挨拶



3月13日(日曜日)


[面会者]

米田 豊明 UAE柔道連盟 顧問

アブドゥラーマン・ムハンマド・アル・オワイス UAEオリンピック協会副会長 兼 保健大臣

シャイン・バスカラン アルジャジーラ・クラブ フロントオフィスマネージャー

金森 篤也 一般社団法人日本国協力センター 日本アブダビ教育交流センター事務所長

上田 庸介 ジャパン石油開発株式会社アブダビ事務所長


【会談概要】

○米田氏とは,ドバイ国際空港付近のホテルで面会した。米田氏は30年以上にわたりUAEで柔道の普及及び指導に尽力されており,現地に柔道文化がほぼ根付いていない1980年代より地道に現地の関係機関と連携を深め,リオ五輪には4人の選手が出場するまでになったという。(その長年の尽力に対し,長官より感謝状の贈呈を検討したいとの意見があった。)


ドバイ国際空港付近のホテルで面会


○UAEオリンピック委員会副委員長との面会では,国民のスポーツへの関心がまだ低いUAEにおいて,これをいかに高めるかについての議論のほか,柔道において近年の交流が活発であることを例に,両国が文化や環境の壁を越えて人的交流を活発に行うべきであるとの考えで一致した。
日本からは,Sport For Tomorrowプログラムについての資料を配布するとともに,その取組について説明し,必要な協力があれば大使館を通じて申し出てほしい旨を伝えた。


UAEオリンピック委員会副委員長との面会


○アルジャジーラ・クラブの所有するサッカースタジアムを視察した。FIFAの求める国際規格を満たすスタジアムであり,国家の強力な支援のもとでスタジアムが管理・運営されている実態を見た。また,施設に併設するホテル,体育館,プール等も見学した。

○日本国大使公邸において,上田,金森の両氏と面会し,JICA並びに現地日系企業における両国間のスポーツ交流の推進について,活発に議論を行った。


アルジャジーラ・クラブの所有するサッカースタジアム


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スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)