初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第355号(平成31年3月8日)

[目次]

【お知らせ】
□「学校の働き方改革」公式プロモーション動画の公開について
□2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について(その5)
□「第2回NITS(ニッツ)大賞」活動発表会動画及び応募者エントリーシートの公開について
□第5回国際女性会議WAW!/W20基調講演者について
□「アートで世界を平和にしよう」作品募集について
【発行】
□「教育委員会月報」について
□「中等教育資料」3月号について
【地方教育行政研修生リレーエッセイ】
□初等中等教育局初等中等教育企画課企画係 麻生潤弥(大分県)
□初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室義務教育改革係 村上学(広島県)

□【お知らせ】「学校の働き方改革」公式プロモーション動画の公開について

〔初等中等教育局財務課〕

 平成31年1月25日の「学校の働き方改革」に関する中央教育審議会答申を受けて、学校関係者や保護者・地域の皆様などに「学校の働き方改革」の趣旨・目的等を広く知っていただくため、公式プロモーション動画を制作し、本日公開いたしました。なぜ、学校はこんなにも忙しくなってしまったのか。何のために働き方改革が必要なのか。是非、多くの方に御覧いただければと思います。
※公式プロモーション動画はこちら
「学校の働き方改革」公式プロモーション動画


(お問合せ先)
初等中等教育局財務課教育公務員係
電話:03-5253-4111(内線2588)

□【お知らせ】2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について(その5)

〔高等教育段階の教育費負担軽減新制度プロジェクトチーム〕

 今回は、2020年度から始まる予定の新制度の支援内容についてお知らせします。
 新制度は対象となる学生に授業料等減免と給付型奨学金を併せて支援するものです。
 対象者となる学生は、例えば、自宅から通う私立大学生の場合は、入学金が最大約26万円、授業料が最大年額約70万円減免され、給付型奨学金が最大年額約46万円給付されます。
 現行制度では高校ごとの推薦枠がありますが、新制度では高校ごとの推薦枠をなくし、成績だけで判断せず、学習意欲があれば支援を受けることが可能となるなど、支援対象者が大幅に拡充される予定ですので、教育委員会や学校等においては、新制度対象の生徒、保護者が経済的な理由で進学を諦めてしまわないよう、周知に御協力お願いします。
 次回は、対象となる大学等の要件について掲載予定です。

※新制度の詳細はこちら
高等教育段階の教育費負担軽減

※本項は現時点での検討状況をお知らせするものとなりますため、状況によって変更の可能性がございますこと御承知おきください。


(お問合せ先)
高等教育局高等教育段階の教育費負担軽減新制度プロジェクトチーム
電話:03-5253-4111(内線3505、3495)

□【お知らせ】「第2回NITS(ニッツ)大賞」活動発表会動画及び応募者エントリーシートの公開について

〔総合教育政策局教育人材政策課〕

 独立行政法人教職員支援機構(略称:NITS・ニッツ)では、2月2日に「第2回NITS大賞」活動発表会を開催し、優秀賞10組及び審査員特別賞5組の実践活動の発表、大賞選出、表彰式を行いました。
 当日のプレゼンテーションの動画、活動発表会の全体の様子がわかるダイジェスト動画、応募者全員のエントリーシート(第2回NITS大賞事例集(WEB版))をウェブサイトにて公開していますので、是非、御覧ください。

※プレゼンテーション動画はこちら(独立行政法人教職員支援機構ウェブサイト)
優秀賞・審査委員特別賞の活動発表(プレゼンテーション)動画
※第2回NITS大賞事例集はこちら(独立行政法人教職員支援機構ウェブサイト)
第2回NITS大賞全応募作品
※第2回NITS大賞ダイジェスト(NITS独立行政法人教職員支援機構YouTubeチャンネル)
第2回NITS大賞 2月2日発表会&表彰式ダイジェスト


(お問合せ先)
独立行政法人教職員支援機構次世代教育推進センター調査企画課広報室
電話:03-6811-0755
(本件担当)
総合教育政策局教育人材政策課教職員研修係
電話:03-5253-4111(内線2986)

□【お知らせ】第5回国際女性会議WAW!/W20基調講演者について

〔総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課〕

 本年3月に開催される第5回国際女性会議WAW!/ W20(Women20)の基調講演者には、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん、チリ共和国大統領を2期務めたミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官、特別挨拶にはガブリエラ・ミケティ アルゼンチン共和国副大統領をお迎えします。パネル・ディスカッション「技術革新と変容する社会における人材育成」には、基調講演のお二人も御参加いただき、高等教育やSTEM教育の話題を取り上げます。豪華なパネリストをお迎えしたまたとない機会となっています。他の登壇者の方々も随時更新中ですので、公式ウェブサイトにて御確認ください。

開催日:平成31年3月23日(土曜日)から24日(日曜日)
会場:ホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町4-1)
※現在、一般傍聴者募集は締め切りましたが、キャンセル待ち登録を受け付けています。

※詳細はこちら
第5回国際女性会議WAW!/W20


(お問合せ先)
外務省WAW!準備事務局
電話:03-5501- 3311(内線9650)
(本件担当)
総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課企画係
電話:03-5253-4111(内線3073)

□【お知らせ】「アートで世界を平和にしよう」作品募集について

〔総合教育政策局地域学習推進課〕

 愛媛県新居浜市では、持続可能な社会の実現に向けて、SDGs17項目をテーマとした公募展「アートで世界を平和にしよう~にいはまSDGsアート・フェスティバル2019~」を開催します。本展は、世界中の小中学生から作品を募集し、御応募いただいた作品をすべて新居浜市美術館で展示するものです。子どもたちの素直な感性や自由な創造性を通じて生まれた多くの作品が、世界の平和と持続可能な未来の実現に向けたメッセージとして、多くの方々の目に触れることで、SDGsが身近でより大きな活動となることを期待しています。
※詳細はこちら(にいはまSDGsアート・フェスティバル2019ウェブサイト)
にいはまSDGsアート・フェスティバル


(お問合せ先)
新居浜市美術館学芸係
電話:0897-65-3580
(本件担当)
文部科学省総合教育政策局地域学習推進課地域振興係
電話:03-5253-4111(内線3464)

□【発行】「教育委員会月報」について

〔初等中等教育局初等中等教育企画課〕

 「教育委員会月報」は、文部科学省の実施する施策の論説・解説や各都道府県・市町村教育委員会の特色ある取組等の紹介など、全国の教育関係者に有用な教育行政に関する情報を提供している月刊誌です。
 3月号の特集は、「平成29年度公立学校教職員の人事行政の状況調査について(2)」です。
※詳細はこちら(第一法規株式会社ウェブサイト)
教育委員会月報


(お問合せ先)
初等中等教育局初等中等教育企画課地方教育行政係
電話:03-5253-4111(内線4678)

□【発行】「中等教育資料」3月号について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 3月号では,「現代的な諸課題に対応する教科等横断的な学習」と題して,都道府県市及び学校における具体的な施策や実践を取上げています。子供の姿や地域の実情を捉え,学校教育目標に照らした重点化を図りながら,現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を体系的に育成する教科等横断的な学習の在り方について解説しています。
※ 詳細はこちら(学事出版ウェブサイト)
中等教育資料


(お問合せ先)
初等中等教育局教育課程課教育課程第三係
電話:03‐5253‐4111(内線3706)

□【地方教育行政研修生リレーエッセイ】

初等中等教育局初等中等教育企画課企画係 麻生潤弥(大分県)

「感謝を添えた贈りもの」

 

 郵便受けに入っている不在票には、いつも懐かしい差出人の名前が書かれてある。荷物が届くまであれこれ想像を膨らませながら、日夜仕事に奮闘し、成長せんともがいてきた研修生活。厳しい環境に身を置くなか、地元の仲間たちが私をずっと支えてくれていた。

 文部科学省へ出向するまで、私は県の教育人事課で3年間勤務をした。職員の採用から研修、給与の管理に至るまでスタッフ部門のあらゆる業務に携わっていた。特に、3年目は、職員研修の企画から講師までを任される傍ら、自身の能力開発へ向けても、若手職員からなる政策研究チームで自己啓発に励む毎日を送っていた。この人のために頑張りたいと思える素晴らしい上司や最高の仲間とめぐりあえたことで、仕事へのやりがいを見出し、自信が持てるようになったのである。
 「文科省へ行ったら髪を切るか」声がかかったのはそんな時であった。政策研究の出張から戻って残業をしていたところ、課長がドンっと目の前の机に両手を置いて、こちらをぐっと見据えている。執務室には課長と私以外誰もいない。突然の出来事で呆気にとられた私は、「そんなに長いですか」と的外れな返事をしてしまったのを覚えている。チャンスがあれば行きたいと憧れてはいたが、まさか自分が選ばれるとはつゆにも思わなかった。

 あれから1年。密度の高い研修生活は、髪を切りに行く時間もないほど慌ただしい。会期中は、連日槍のように、差し迫った国会質問や要求が降りかかってくる。現在の部署へ配属された当初、この研修で何を得られるかは分からないが、命だけは持って帰ろうと心に固く誓っていた。だが、何より、挫けそうになったときは、地元の仲間たちの応援が私の大きな力になった。先輩や後輩からの心のこもった贈りものの数々。不安を抱いていた私を励まそうと、人事課時代の上司や同僚たちが、段ボールいっぱいに地元のお菓子を送ってきてくれたこともあった。「麻生応援団より」と書かれた、やさしさで溢れた温かいメッセージに、何度も何度も心を救われた1年だった。
 

 振り返ると、たしかに、決して甘くはない研修生活であった。だが、地元にいた頃と同じように、周囲の人々にはとても恵まれたと感じている。一刻を争う状況下でも、瞬時に物事を判断し、的確な指示を出す上司。ハードワークを厭わず、誰よりも率先して取り組む若手職員の方。優秀な霞ヶ関の方々と、ほんのひと時でも一緒に仕事ができたことは、自治体職員としてこの上ない誇りだ。また、日本全国から集まった研修生たちとつながりを築き、苦楽をともに過ごした経験は、これから先の公務員人生に活きるかけがえのない財産となるであろう。定期的に同い年会をしていたメンバーとは、5年後、10年後と年を重ねてからも近況を報告し合える仲でありたいと思っている。

 最後に、こんな未熟な私を笑顔で温かく送り出してくれた地元大分県教育委員会の方々、文部科学省の方々、研修生、お世話になったすべての方々に感謝の気持ちを贈りたい。1年間、本当にありがとうございました。

□【地方教育行政研修生リレーエッセイ】

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室義務教育改革係 村上学(広島県)

 今、日本で最も得難いものの一つとして、広島東洋カープの公式戦のチケットが挙げられます。その入手困難さは嵐のコンサートに並ぶとも言われています。長野選手の移籍、小園選手の加入で一層盛り上がっている広島から上京して、早いもので2年が経とうとしています。
 行政実務研修生として赴任するまでは、文部科学省でどのような業務が為されているか全くイメージができませんでした。ましてや、15年前に教師として採用された自分が文部科学省に勤めるなんて考えもしませんでした。想像ができないということは、言い換えれば、自分の尺度で解釈してしまうということなのかもしれません。それ故、かつては「文部科学省は…」と複雑な思いを抱いたこともありました。そう考えると、これまで想像もしなかったことを実際に経験させてもらった特別支援教育課、初等中等教育企画課教育制度改革室での2年間は、それこそ得難いものであり、充実した毎日となりました。
 とりわけ、多くの人たちが誰よりも強い思いを持って取り組んだ学習指導要領の改訂・周知と夜間中学の設置推進を目の当たりにできたことは私にとって財産となりました。ここには、教育現場に数多く足を運んで様々な声を心柔らかに聴く風土、常に子供たちや学校に思いを馳せる土壌があり、そういった環境に身を置くことでたくさんの刺激を受けました。
 ここで学んだ心柔らかに耳を傾ける姿勢、他者に思いを馳せる姿勢は、今後、どのような立場に置かれたとしても大事にしたいと考えています。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

電話番号:03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)