マナビィ・メールマガジン第174号(平成30年5月24日配信)

 まぶしい日差しと生い茂る青葉に夏の気配を感じるようになってまいりました。ほおをなでる風はいまだ心地よく、遠くから聞こえてくる運動会の歓声に耳を傾けながら、木陰でのんびり読書…そんなすばらしい季節です!

◆INDEX◆
1.リレートーク「私の学び直し、働き方改革 ~人生100年時代、学び続ける人々~」
2.「人生100年時代」学び直し情報コーナー
 ◆リクルート『カレッジマネジメント』が「人生100年時代の社会人教育」を特集
 ◆第47回 生涯学習吹田市民大学 関西大学講座
3.生涯学習政策局の施策紹介
 ◆教育の情報化について
4.今月のニュース・お知らせ
 ◆文部科学省「地域政策等に関する調査研究」報告会参加者募集
 ◆「文部科学広報」の御案内
 ◆文部科学省選定作品等の紹介
 ◆地球温暖化の意識啓発アニメ「ガラスの地球を救え!」について
5.諸外国の教育動向
6.巷をマナビィ「AIについて」第4回
7.ユネスコ学習都市に関するグローバル・ネットワークへの加盟募集について
8.未来へ~琵琶湖の保全と再生に向けて~「Mother Lake通信」 
9.高校生SBP(Social Business Project)通信
10.社会をつくる学びを提案する「社会教育」
11.その他、生涯学習に関する情報コーナー
 ◆JMOOCによるオンライン講座の提供
 ◆リクルート進学総研による大学改革に関する最新情報の提供
 ◆「文部科学広報」の御案内
 ◆初中局メルマガの御案内
 ◆障害者の生涯学習の推進について
 ◆文部科学省の企画競争・公募等の公表、一般競争入札情報

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1.リレートーク「私の学び直し、働き方改革 ~人生100年時代、学び続ける人々~」
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 私が編集長をしている社会人向けの学習専門誌『ケイコとマナブムックシリーズ』では、社会人大学院生や資格取得者、通信講座受講者など、これまで数千人にのぼる学習者のライフヒストリーを取り上げてきました。
 それを通して実感するのは、いちど学ぶ喜びを知ってしまえば、人はもうそこから離れられなくなるということ。「学びグセ」とでもいえばいいのでしょうか。
 できなかったことができるようになる歓喜、新しい知識で目からウロコが落ちる快感、異なる分野の方々との対話の刺激、仲間と過ごすひと時がもたらす癒やし…。
 自分ももちろん、この学ぶ喜びがやみつきになってしまっている一人です。
 一方で世間では、こうした学習継続者はマイノリティにすぎないことも事実。学び事を実施しない人はずっと実施しません。「給料が上がるわけでもないのに、何で勉強してるの?趣味?」両者の間には溝のようなものまで感じます。
 その溝をどうやれば埋められるのか。これが、公私ともに、今の自分のメインテーマです。
 正解のない問いです。納得解を重ねて試行錯誤していくしかない。でも自分にとって、その過程自体が最も大きな学びになるのではないか、そんなふうにも感じています。

リクルート
『ケイコとマナブムックシリーズ』編集長/リクルート進学総研研究員(社会人領域)
乾 喜一郎

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2.「人生100年時代」学び直し情報コーナー
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◆リクルート『カレッジマネジメント』が「人生100年時代の社会人教育」を特集

 全国の高等教育機関の経営層向けに、「経営のサポート誌」としてタイムリーなテーマについて情報を発信している高等教育専門誌『リクルート カレッジマネジメント』では、この度「人生100年時代の社会人教育」を特集いたしました。
 労働政策研究・研修機構の小杉礼子先生より、日本型雇用慣行のもとでの企業内外での社会人の学びについて御寄稿いただいたほか、「自主的な学び行動をする社会人の特徴」をまとめた調査報告や、専門実践教育訓練給付制度を中心とした国の金銭的支援の制度と方向性について厚生労働省・経済産業省・文部科学省を取材したリポートを掲載しています。加えて、学び直しの障壁となる費用や時間の面において独自の施策を打ち出し、多くの社会人に学習機会を提供している高等教育機関の事例も紹介しています。
 また、『リクルート カレッジマネジメント』は、これまでのバックナンバーを電子ブックで御覧いただくことが可能です。過去に紹介した150を超える国内の先進的な大学の改革事例については、テーマや地域ごとに検索いただけます。その他、調査データや海外の事例などのコンテンツを多数掲載しておりますので、是非一度、御覧いただけますと幸いです。

『リクルート カレッジマネジメント』(※リクルートのウェブサイトへリンク)を御覧ください。

□お問合せ先
 リクルート進学ホットライン
 TEL:0120-161-656(フリーダイヤル)
 受付時間/月曜日〜金曜日(祝日・年末年始を除く)
 10時00分〜17時00分(13時00分〜14時00分を除く)

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◆第47回 生涯学習吹田市民大学 関西大学講座

 関西大学では、2018年6月6日~27日の毎週水曜日に、千里山キャンパスにおいて【第47回 生涯学習吹田市民大学 関西大学講座】を開催いたします。本講座は、一般・社会人の学びの場として吹田市教育委員会と関西大学が共催で実施するものです。大学の講義をより身近に皆様に御活用いただきたく、多くの皆様の御参加をお待ちしております。

○コース1:経済・商学「日本企業の経営の諸相」

 企業を取り巻く環境は劇的に変化し続けていますが、日本企業はその中でどのようなマネジメントを展開しているのでしょうか。今回は、サービス・マーケティング・物流・ベンチャーに関するマネジメントの最前線の動きに触れていきたいと思います。皆さんの生活に関連する事例を交えながら、日本企業の今を考察していきます。

講座の詳細・申込みは、1コース:経済・商学(※関西大学のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

○コース2:歴史・地理「東アジア「文化」のデジタルアーカイブ -新しい人文知を目指して-」

 「関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)」(文部科学省 私立大学研究事業)では広い意味での東アジアの「文化」(東アジア文献資料、大坂画壇、泊園文庫、飛鳥等の歴史遺産等々)全般にわたるデジタルアーカイブを通して、新しい人文知の創造を目指しています。また、研究者のみならず広く一般市民を巻き込んだ事業を展開することを目標としていることから、市民の皆さんに古文書や歴史遺産の書誌データや情報収集に積極的に参加していただこうと考えています。講座では、文化資料や非典籍資料のデジタル化あるいは文字データの問題について概観していきます。

講座の詳細・申込みは、2コース:歴史・地理(※関西大学のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

<両講座共通>
■定員 各コース400名(要申込み)

□お問合せ先
 関西大学社会連携部地域連携センター
 南
 TEL:06-6368-1032
 E-mail:chiiki-mm@ml.kandai.jp
 http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/

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3.生涯学習政策局の施策紹介
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教育の情報化について

≪プログラミング教育の充実≫
 新学習指導要領においては、小学校におけるプログラミング教育の必修化を含め、小・中・高校を通じてプログラミング教育を充実させました。2020年からの小学校プログラミング教育の円滑な実施のため、文部科学省では、新学習指導要領や同解説で示している基本的な考え方や、各教科等の目標や内容を踏まえた指導等についてわかりやすく解説した「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」を2018年3月に公表しました。

新学習指導要領について(※文部科学省のウェブサイトへリンク)
小学校プログラミング教育の手引(第一版)について(※文部科学省のウェブサイトへリンク)

≪教育情報セキュリティの確保≫
 教育の情報化が進む中、学校の情報システムに対する不正アクセス事案も発生しており、大量の個人情報が窃取される場合もあります。そのため、教職員だけでなく児童生徒も日常的に情報システムにアクセスすることなど、学校現場ならではの特徴を考慮した情報セキュリティを確立する必要性があります。文部科学省においては、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を策定し、平成29年10月に公表し、各教育委員会に対し、学校における情報セキュリティ確保の重要性を周知しています。

教育情報セキュリティの確保(※文部科学省のウェブサイトへリンク)

□お問合せ先
 生涯学習政策局情報教育課教育情報施策調整係
 竹谷・塩田
 TEL:03-6734-2085
 E-mail:johokyoiku@mext.go.jp

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4.今月のニュース・お知らせ
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◆文部科学省「地域政策等に関する調査研究」報告会参加者募集

 この度、平成29年度「地域政策等に関する調査研究」で実施したSBP(Social Business Project)に関する調査研究についての報告会を開催いたします。
 当日は、調査結果の報告に加え、SBPを推進する団体の代表者による今後の取組等についての講演や意見交換、質疑応答等を予定しております。多くの皆様の御参加をお待ちしております。

■開催日 平成30年6月7日(木曜日)10時30分~12時
■会場 文部科学省 東館3階 試写室(東京都千代田区霞が関3-2-2)
■プログラム
≪研究テーマ≫「若者の学びを生かした地域ビジネス創出推進の在り方に関する調査研究」
(1)成果報告 阿部 剛志氏
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社政策研究事業本部 公共経営・地域政策部 主任研究員
(2)調査結果を受けての所感及び今後の取組について(講演) 岸川 政之氏
 皇學館大学 現代日本社会学部 教授、一般社団法人未来の大人応援プロジェクト 代表理事
(3)質疑応答
■申込方法 
 参加希望の方は、平成30年6月1日(金曜日)までに、下記の問合せ先までメール又は電話にてお申し込みください。

<概要>
 高校生らがビジネスの手法を学び、地域の大人とともに地域課題を解決する取組(SBP:Social Business Project)を実践している高校等を対象に、取組の成果や人材育成に関する効果を検証するとともに、今後取組を行う可能性のある潜在地域も含め、幅広く事例を調査・分析することにより、若者の学びを通じた地域ビジネス創出に当たって必要となる推進体制と政策的支援の在り方について考察しました。
<補足>
 地域政策等に関する調査研究報告書(※文部科学省のウェブサイトへリンク)は、文部科学省のホームページに掲載しています。

□お問合せ先
 生涯学習政策局参事官(連携推進・地域政策担当)付地域振興係
 廣田・池田
 TEL:03-5253-4111(内線3464)
 E-mail:chiiki@mext.go.jp

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◆「文部科学広報」の御案内

 「文部科学広報」は文部科学省が発行する唯一の総合広報誌です。教育、科学技術・学術、スポーツ、文化・芸術など、様々な重要施策や最新情報を、皆様に無料で気軽に読んでいただけるよう、ホームページから電子書籍(e-Book)でお届けしています。
 毎月特集を組み、文部科学行政の最新の情報について分かりやすく掲載していますので、是非御覧ください。

「文部科学広報」最新号、バックナンバーは、こちらから御覧いただけます。
文部科学広報(※文部科学省のウェブサイトへリンク) 

□お問合せ先
 大臣官房総務課広報室事業第一係
 日野沢・唐澤 
 TEL:03-5253-4111(内線2171)
 E-mail:mextjnal@mext.go.jp

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◆文部科学省選定作品等の紹介

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。選定された作品については、文部科学省のホームページ上で毎月掲載しています。

詳しくは、こちらを御覧ください。
平成30年4月の文部科学省選定作品等一覧(※文部科学省のウェブサイトへリンク)
教育映像等審査制度や過去の選定作品について(※文部科学省のウェブサイトへリンク)

□お問合せ先
 生涯学習政策局情報教育課
 宇佐美・磯上・片山
 TEL:03-5253-4111(内線2417)

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◆地球温暖化の意識啓発アニメ「ガラスの地球を救え!」について
 ~漫画の神様・手塚治虫氏が21世紀の子どもたちに託したメッセージ~ 

 環境省は昨年度、小中学生を対象に、身近な地域や地球規模での地球温暖化について関心を持ち、日常生活の中で自分にできる地球温暖化対策への取り組みを考え行動する意識を育むことを目的に、地球温暖化について考える意識啓発アニメ「ガラスの地球を救え!」を製作しました。
 この度、映像媒体の貸出し及び広報資材の提供を開始しましたのでお知らせします。

貸出し等の手続の詳細は、ガラスの地球を救え!(※「ガラスの地球を救え!」プロジェクト事務局のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

□お問合せ先 
 環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室 
 野嶋・安部
 TEL:03-3581-3351
 E-mail:chikyu-suishin@env.go.jp

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5. 諸外国の教育動向
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【フランス】国民教育省、バカロレア改革を発表

 国民教育省は2018年2月、中等教育の修了と高等教育入学資格を併せて認める国家資格であるバカロレアを改革することを発表しました。新制度は2021年に導入される予定で、2018年度(9月~)に高校に進学する生徒から適用されます。
 バカロレア改革は2017年に就任したマクロン大統領の公約の1つに掲げられていました。フランスにおいてバカロレア(1808年に成立)は高校修了時の象徴的な存在となっていますが、合格率が約9割であるにもかかわらず、バカロレア取得を唯一の要件に進学する大学学士課程では約6割の学生が学業不振に陥っている現状があり、バカロレアが、高等教育への準備という、本来の役割を担わなくなっていることが背景にあります。また、毎年400万枚もの答案の採点など試験運営の負担が大きいことも課題となっていました。
 バカロレアには高校で取得する普通バカロレア及び技術バカロレア、職業高校で取得する職業バカロレアの3種類がありますが、今回の改革は普通バカロレア及び技術バカロレアが対象とされます。現行制度では、高校3年終了時に約10教科の試験が実施されていますが、新制度ではこれを4教科とし、通年評価を部分的に導入することが示されました。バカロレアが、1回の試験結果でなく、生徒の長期的な努力や上達状況も評価し、真に高等教育を「成功」に導く制度となることが目指されます。

□お問合せ先
 生涯学習政策局参事官(連携推進・地域政策担当)付 
 小島
 TEL:03-5253-4111(内線2267)
 FAX:03-6734-3714

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6. 巷をマナビィ「AIについて」 第4回
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 前回(第169号)は、大学や技術系人材サービスでのAIの活用やAI人材育成の取り組みについて御紹介しましたが、今回は、AIを活用する上での課題や今後について考えてみます。

 驚かれるかもしれませんが、AIには学習データが重要です(例えて言えば、学校で使う教科書が間違っていると、それを使って学んだ子供達は…のような感じと考えてみてください)。実際にAIを活用したシステムの構築では、その学習データの準備や整備に時間を費やすことになります。AIデータの収集、データセットの選別やクレンジング、それらを効果的に実施することで、機械学習の精度を高めることができ、ビジネス的効果を得る可能性が高まります。これを実現する目的で、データとAIを1つのデジタル・プラットフォーム上で扱うことが有効になるでしょう(※1)。
 既に、AIは皆さんの身近な存在になりつつあります。AIをビジネス・プロセスに組み込むことでビジネスの転換に繋がり、社会の転換にも繋がるでしょう。
 今後は、デジタル・プラットフォームを活用し、あらゆるビジネス・プロセスのデータをAIによって学習し、その知識や導かれた洞察を人に提供することで、機械と人が協働する社会、つまり「機械vs人」ではなく、「機械+人」の時代になると考えています。

詳しくは、こちらを御覧ください。
Watson Studioとは(※日本アイ・ビー・エム株式会社のウェブサイトへリンク)

日本アイ・ビー・エム株式会社ワトソン事業部
シニア・アーキテクト 
山本 久好

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7. ユネスコ学習都市に関するグローバル・ネットワークへの加盟募集について
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 文部科学省では、ユネスコ生涯学習研究所(UIL)が主催する「ユネスコ学習都市に関するグローバルネットワーク」への加盟市町村を募集しています。UILでは、全ての人々が生涯を通じて積極的に学び、その能力や知識を社会に活かしていく生涯学習の重要性と、その結果、都市が「持続可能な学習都市」(Sustainable Learning Cities)へ変革する重要性を提起しています。そのため、UILは、ユネスコ学習都市に関するグローバルネットワークの構築を提唱し、ユネスコ加盟国の都市に対して参加を呼びかけています。
 ネットワークに加盟すると、生涯学習に関する経験や実践を様々な国の都市と共有したり、国際会議等を通して最新の情報にアクセスしたりすることができます。また、特に学習都市として大きく進展した加盟都市に対しては、2年に1回ユネスコ学習都市賞が授与されます。日本からは、岡山県岡山市(平成28年2月登録)と佐賀県多久市(平成29年7月登録)が加盟しており、岡山市は2017年のユネスコ学習都市賞を受賞しました。
 あなたのまちの生涯学習の取組が世界に貢献し、また、世界の様々な活動があなたのまちの課題解決のヒントになるかもしれません。各市町村におかれては、是非、ユネスコ学習都市に関するグローバルネットワークへの参加について御検討ください。

ネットワーク及び登録の詳細は、ユネスコ学習都市に関するグローバルネットワークについて(※文部科学省のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

□お問合せ先
 生涯学習政策局参事官(連携推進・地域政策担当)付外国調査係
 岸本・新井
 TEL:03-5253-4111(内線2267)
 FAX:03-6734-3620

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8.未来へ~琵琶湖の保全と再生に向けて~「Mother Lake通信」
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◆幼児の自然体験型環境学習推進事業

 滋賀県では、様々な年齢層に対して環境学習の取組を実施しています。今回は、「幼児の自然体験型環境学習」を御紹介いたします。

■事業のはじまり
 平成13年度、幼児期における取組の先進事例「森のムッレ教室」(スウェーデン)に学びながら、幼稚園や保育所の現場の指導者を対象に、滋賀の素材を生かしたプログラム作りに取り組みました。
 平成23年には、これまでのプログラムの整理や現状の課題等に対応するため防災の知識や環境学習に効果的な絵本の紹介などを加えて「新・うぉーたんの自然体験プログラム」を発行しました。
 以降も、実践学習会を通して、毎年、新たなプログラムを開発・作成しています。

■事業の目的・概要
 幼少時期に、自然の中での体験を通じて“いのち"の大切さを学び、自然を大切にする気持ちや自分で考え行動する力を身につけていけるよう、幼稚園や保育所の教諭・保育士などを対象とした自然体験学習の実践学習会開催を目的としています。
 学習会では、「新・うぉーたんの自然体験プログラム」を活用し、専門家の指導を受けながら、季節やフィールドに応じた自然体験学習の企画づくりと実践(公開保育)及び実践のふり返りという流れで、2日にわたって取り組みます。

■プログラムの例
・森・山・里山・社寺林をフィールドとしたプログラム…森の運動会
・川・湖・池をフィールドとしたプログラム…はじめての川あそび
・田畑・野原・園庭・公園をフィールドとしたプログラム…そっと運ぼう秋色リレー

詳細は、「滋賀県のホームページ」(※滋賀県のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

□お問合せ先
 滋賀県琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課
 藤本
 TEL:077-528-3453
 FAX:077-528-4847
 E-mail:biwako-es@pref.shiga.lg.jp

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9.高校生SBP(Social Business Project)
  通信
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◆胸キュンで地域を活性化!
 ≪はままつ胸キュンプロジェクト第1弾≫天浜線勝手に応援団
 ~浜松学芸中学校・高等学校 社会科学部~

 私たち社会科学部地域調査班は、学校の特別活動の一環である探究活動の中で、3年前から地域のフィールドワークを通して様々な問題について考えてきました。2年前からは、天竜浜名湖鉄道(通称「天浜線」)を題材とした沿線地域の活性化に取り組んでいます。
 私たちの活動はとても単純です。簡単に言えば「写真をとって言葉を載せてポスターにする」だけです。しかし、そこに日本の原風景とも言える沿線の古き良き田舎の景色や、高校生の私たちにとって等身大の恋愛や友情を盛り込みました。その結果、多くの方々に共感してもらうことができました。
 また、私たちは、自分たちの活動が簡単にぶれないようにセルフブランディングも行いました。
・知っている場所から行ってみたくなる場所への変化
・いつか戻ってきたいと思える地域の魅力を発信
・高校生には共感を、大人にはどこか懐かしさを感じる青春を演出
以上のようなポリシーをもって製作したポスターを、カレンダーやフォトブックにして販売することで自分たちの活動資金を捻出しています。この活動は「第2回全国高校生SBP交流フェア」において、特別賞のアドビ賞を受賞することができました。
 現在は第4弾の浴衣プロジェクトへと進行していて、今年は浜松市長から「青春はままつ応援隊」(通称アオハル隊)として任命され、市の公認活動となっています。
 私たちの活動が地域の持続的な発展に貢献し、何より私たちの想いが後輩達に受け継がれて行くという持続性をも生むことができたことが一番の収穫です。

3年(部長) 清水 彩香
顧問 大木島 詳弘

ポスター作品については、こちらを御覧ください。
はままつ胸キュンプロジェクト(#hamamatsu_munekyun)(※Instagramへリンク)
浜松学芸中学校・高等学校部活動ホームページ(※浜松学芸中学校・高等学校のウェブサイトへリンク)

□お問合せ先
 浜松学芸中学校・高等学校社会科学部 地域調査班
 大木島
 TEL:053-471-5336

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10.社会をつくる学びを提案する「社会教育」 
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◆「社会教育」6月号:特集は学びのキーワード・空間を生かす 学びの「場」をどうつくる?

 『社会教育』編集長の近藤真司です。「遊び場」という言葉は日常的に使用されますが、「学び場」はどうでしょう。6月号では、「わかる←→わからない」、「できる←→できない」という「軸」と「時間と空間」の「軸」から学びの「場」を考えます。地域での出会いと学びの拠点である「場」の先進的な事例から、広い視野での活動支援・場づくりの手法について提案します。
 6月号の読みどころは、特集のキーワード「学び場」に関連して5つの提案があります。「地域の力を活かして未来を拓く『学びの場』とは?」「新しい地域の学びを支援する地域デジタルコモンズ」「場づくりの未来は『消費』から『自治』へ」「『こうみんかんCo-Minkan』の提案」「カフェ経営×学びの場づくり」です。「学びと社会参加」の視点から総合的に読み解きます。
 お勧め記事は、「市町村長室の窓から」の登場の宮本和宏滋賀県守山市長の寄稿です。守山市では、本年4月から生涯学習課が社会教育課に組織変更、社会教育課が復活しました。同市では「まちづくりの担い手を育む社会教育の充実」をすすめています。

詳細は、「社会教育」(※日本青年館のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

□お問合せ先 
 一般財団法人日本青年館「社会教育」編集部
 近藤
 TEL:03-6452-9021
 E-mail:leh07376@nifty.com

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11.その他、生涯学習に関する情報コーナー
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◆JMOOCによるオンライン講座の提供は、JMOOC(※日本オープンオンライン教育推進協議会のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

◆リクルート進学総研による大学改革に関する最新情報の提供は、リクルート進学総研(※リクルートのウェブサイトへリンク)を御覧ください。

◆「文部科学広報」の御案内は、文部科学広報(※文部科学省のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

◆文部科学省では、「初中教育ニュース」も配信中です。こちらは、初等中等教育局が毎月第2、第4金曜日に配信しており、各種の開催案内や刊行物の案内、文科省職員のコラムなどを掲載しています。是非、こちらの配信登録もお願いいたします。バックナンバーはこちらから御覧いただけます。
 ・初中メルマガバックナンバー(※文部科学省のウェブサイトへリンク)

◆障害者の生涯学習の推進については、障害者の生涯学習の推進について(※文部科学省のウェブサイトへリンク)を御覧ください。

◆文部科学省での企画競争・公募等の公表、一般競争入札情報に関する調達情報は、こちらを御覧ください。
 ・企画競争・公募等の公表
 ・一般競争入札情報

≪編集部よりのお知らせ≫
 次回配信時、試験的に本文のみ20文字改行を行わずに配信させていただきますので、御承知おきください。

お問合せ先

初等中等教育局

「初中教育ニュース」編集部
電話番号:03-5253-4111 メールアドレス:manaby@mext.go.jp

(生涯学習政策局参事官(連携推進・地域政策担当)付 地域振興係)

-- 登録:平成30年05月 --