初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第280号

[目次]

□【お知らせ】小学校等の課程を修了していない者の中学校等入学に関する取扱い
□【お知らせ】平成28年5月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
□【お知らせ】国際協働プロジェクト学習の実践レポート第2弾(広島県教育委員会)
                  「いかにして『主体的で深い学び』を支える教員を育成するか」
□【発行】「教育委員会月報」、月刊「初等教育資料」、月刊「中等教育資料」
□【連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク87

□【お知らせ】小学校等の課程を修了していない者の中学校等入学に関する取扱い

〔初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室〕

  文部科学省では、小学校等の課程を修了していない者(小学校未修了者)が中学校等への入学を希望する事案に関する近年の様々な状況に照らし、小学校未修了者の中学校等への入学の取扱いについては、当該小学校未修了者が中学校相当年齢に達して おり、特別な事情を有する場合には、認めることが適当と考える旨、平成28年6月17日に各教育委員会等に通知しました。
※通知は当省ホームページを御確認ください。(※文部科学省のホームページにリンク)

(お問合せ先)
初等中等教育企画課 教育制度改革室
義務教育改革係 電話:03-5253-4111(内線2007)


□【お知らせ】平成28年5月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介

〔生涯学習政策局情報教育課〕

  文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程( 昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。
平成28年5月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。
○紙芝居(選定)
・【あーんしてははは】/株式会社童心社/幼稚園等幼児向き/幼児向き
・【おひるねですよ】/株式会社童心社/幼稚園等幼児向き/小学校(低学年)児童向き/幼児向き
○DVD(選定)                  
・【ネットワーク社会のトラブル~危険性と安全対策~第1巻 情報と社会生活~情報活用のルールとマナー~】/株式会社パンドラ/中学校生徒向き/高等学校生徒向き
・【ネットワーク社会のトラブル~危険性と安全対策~第2巻 情報モラル トラブル集~スマートフォンのトラブル対策~】/株式会社パンドラ/中学校生徒向き/高等学校生徒向き
・【中学校理科DVD地球と宇宙 第1巻 天体の動きと地球の自転~日周運動~】/株式会社パンドラ/中学校生徒向き
・【中学校理科DVD地球と宇宙 第2巻 天体の動きと地球の公転~年周運動と季節の変化~】/株式会社パンドラ/中学校生徒向き
・【中学校理科DVD 地球と宇宙 第3巻 太陽系と恒星~太陽の特徴と月の運動~】/株式会社パンドラ/中学校生徒向き
・【光射す空へ】/東映株式会社 教育映像部/中学校生徒向き/高等学校生徒向き/少年向き/青年向き/成人向き
・【わっかカフェへようこそ~ココロまじわるヨリドコロ~】/東映株式会社教育映像部/中学校生徒向き/高等学校生徒向き/青年向き/成人向き

(お問合せ先)
情報教育課 メディア係
電話:03-5253-4111(内線2417)


□【お知らせ】国際協働プロジェクト学習の実践レポート第2弾(広島県教育委員会)
                 「いかにして『主体的で深い学び』を支える教員を育成するか」

〔OECD日本イノベーション教育ネットワーク事務局〕

  OECD日本イノベーション教育ネットワーク(Japan Innovative Schools Network supported by OECD、代表:鈴木寛 東京大学公共政策大学院教授、事務局:東京大学公共政策大学院人材政策研究ユニット内)による実践レポート第2弾を御紹介します。
  これからの子供たちのために、主体的で深い学びを実現したい。そのために課題発見・解決学習等を取り入れ、「教員基点の学び」から「生徒基点の学び」への転換を果たしたい。
  いま多くの自治体や学校でそのような声を耳にします。しかし、こうした学びの転換をめざしたときに必ずと言ってよいほど課題となるのが、教員自身の教育観や授業観です。そして、多くの自治体や学校では、「どうすれば教員が変わるのか」「新しい教員を育成できるのか」との問題意識を抱きながら、様々な教員研修に取り組んでいます。
  今回御紹介する広島県では、「広島版「学びの変革」アクション・プラン」を打ち出し、課題発見・解決学習と異文化間協働をパイロット校で実践しながら、そこで得た知見を全県展開するための教員研修プログラムを推進しています。具体的には、各 校に中核教員を指定し、集中的な実践研修を実施。さらに中核教員が開発したモデルカリキュラムを実践・検証しながら、発表会等でその成果を県内に普及するサイクルを実現しています。この広島県の挑戦をぜひ御覧ください。
事例2「広島クラスター」
課題発見・解決学習と異文化間協働を2018年度より全県下で推進
※詳細は、OECD日本イノベーション教育ネットワークホームページ(※OECD日本イノベーション教育ネットワークのホームページにリンク)を御確認ください。

(お問合せ先)
OECD日本イノベーション教育ネットワーク事務局
メール:office@innovativeschools.jp
(本件担当)
参事官(連携推進・地域政策担当)付 連携協力第一係
電話:03-5253-4111(内線3464)


□【発行】月刊誌について

〔初等中等教育局〕

<教育委員会月報>
  文部科学省の実施する施策の論説・解説や各都道府県・市町村教育委員会の特色ある取組等の紹介など、全国の教育関係者に有用な教育行政に関する情報を提供している月刊誌です。
7月号の特集は「トビタテ!留学JAPANについて」です。
※詳細は第一法規出版株式会社のホームページ(※第一法規出版株式会社のホームページにリンク)を御確認ください。
(お問合せ先)
初等中等教育企画課 教育委員会係
電話:03-5253-4111(内線4678)

<月刊「初等教育資料」>
  小学校教育及び幼稚園教育の充実を図るため、教育課程や学習指導をはじめ、初等教育をめぐる諸課題について、参考となる考え方や実践事例、教育行政に関する情報や全国の教育事情など最新の情報を紹介している月刊誌です。
  7月号の特集は「1『チームとしての学校』の実現に向けて 2『社会参画の態度を育む特別活動の実践』」です。
※詳細は東洋館出版社のホームページ(※東洋館出版社のホームページにリンク)を御確認ください。
(お問合せ先)
教育課程課 教育課程第一係
電話:03-5253-4111(内線2903)

<月刊「中等教育資料」>
  現在、中央教育審議会教育課程部会において、次期学習指導要領に向けた議論が進んでいます。7月号では、「国語」「社会・地理歴史・公民」「数学」を取り上げ、各教科等別の検討状況の報告や、各教科等において育むべき資質・能力についての考察を特集しています。(※学事出版のホームページにリンク
(お問合せ先)
教育課程課 教育課程第三係
電話:03-5253-4111(内線3706)


□【連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク87

「4か月の研修生活を終えて」

初等中等教育局 国際教育課
坂本浩二(大分市教育委員会)

  私の派遣元である大分市は、九州の東端、瀬戸内海の西端に位置し、市の周辺部には、ニホンザルの自然公園として有名な高崎山をはじめとする数々の山々が連なり、市域の半分を森林が占めるなど豊かな緑に恵まれています。また、これらの山々を縫 うように県下の二大河川である大野川と大分川が南北に貫流しながら別府湾に注いでいます。さらに、瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道では、一本釣りによりとれるマアジ・マサバの事を「関あじ」「関さば」と呼び、そのうまさ、歯ごたえのよさから、高級魚として重宝されています。
さて、その大分市から7年ぶりに文部科学省に派遣されることとなった私は、小学校の教諭として18年間勤務し、指導主事として少年自然の家と学校教育課で合わせて5年間勤務しておりました。
  今回文部科学省での実務研修にあたり、小学校学習指導要領の改訂の真っただ中に身を置くことができることに心躍りましたが、心配なこともいくつかありました。例えば「満員電車による通勤」です。大分市では、電車が満員になることはめったにないため、朝から人ごみでもみくちゃにされる満員電車での通勤が、どのようなものか想像もつきませんでした。
  4月当初に満員電車の不快さを実際に体験してからは、満員電車を避けるために、通勤の際、一旦通勤方向とは逆の方向に乗ってわざわざ終点までいき、座席を確保してから通勤することもありました。
  しかし、日を重ねるうちに時間帯によりわずかに込み具合が違うことや、車両内のどの位置に立てば駅で降りやすいかなどがわかり始め、ずいぶんと負担が減ってきました。今では、電車の中で過ごす30分間を読みたかった本や新聞を読んだりするなど有効に活用しています。
  月日が経つのは早いもので、日々の業務に追われながら、5月の連休後から6月にかけて管理主事研修に向けた勉強会に参加するなどして、あわただしい毎日を過ごしているうちに7月の中旬を迎え、文部科学省での研修生活も4か月が過ぎようとしています。
  実は、4月当初から常に感じていることがあります。それは、私が帰った後も、遅いときには朝方まで業務を行う文部科学省の皆様に対してです。きつい仕事にもかかわらず、明日の未来を創る子どもたちのために身を削って業務を向かっている姿には、敬意を表します。今後機会があれば積極的に学校現場に入り、子ども達の笑顔を見てほしいと思います。そして、今取り組んでいる業務が子どもたちの笑顔につながっていることを身をもって感じてほしいと思います。
  私も、1年間の研修期間で得る貴重な経験を自分の人生はもとより、今後の教育行政教育現場に生かし、子ども達の未来が笑顔であふれるよう微力ながら尽力する所存です。
  さて、次回のリレートークは、鹿児島県から派遣された文部科学省研修生、児玉恭子さんです。


お問合せ先

初等中等教育局

「初中教育ニュース」編集部
電話番号:03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)

-- 登録:平成28年08月 --