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初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第188号

平成23年9月22日

[目次]

【シリーズ】「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」の取組事例(第3回)~愛知県一宮市の取組の紹介~
【トピック】国際科学技術コンテスト代表選手の声~理科教育の推進に向けて~
【お知らせ】4つの基本的方向性とその論点例について議論(第2期教育振興基本計画)
【お知らせ】平成22年度「地方教育費調査(平成21会計年度)」の結果について
【お知らせ】「国民の読書推進に関する協力者会議」報告書の公表について
【不定期連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク(1)

 

【シリーズ】「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」の取組事例(第3回)~愛知県一宮市の取組の紹介~

〔初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付〕

 

   コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、地域の皆さんの意見を学校運営に反映させながらより良い教育の実現を目指す、地域とともにある学校づくりの仕組みです。シリーズ第3回として、全国コミュニティ・スクール連絡協議会の協力を得て、愛知県一宮市の取組を紹介します。

 

郷土を愛し、大きな夢とたくましく生きる力を持つ児童生徒の育成
~ 小中学校のコミュニティ・スクールの連携を通して ~

萩原中学校 校長 大竹 和典

 

   本校は平成22年度に校区の2小学校(萩原小学校、中島小学校)と同時に学校運営協議会を発足させ、小学校・中学校の枠を超え、学校・家庭・地域が連携し、次代の萩原を担う子どもの育成に取り組んでいます。
   各校の学校運営協議会には、総括・広報部会、学び部会、生活部会、地域・PTA連携部会の4つの専門部会が組織されています。各専門部会は、3校合同で協議し、小中学校で一貫した活動を計画します。そして、その計画に基づき、各校の学校運営協議会において専門部会の活動を進めていきます。
   総括・広報部会では、地域に向けた広報誌を作成したり、地域アンケートを実施したりして、地域の方に学校の様子を知っていただき、地域の声を小中学校の運営に生かす取組をしています。
   学び部会では、小中で連携し、9年間の発達段階を考慮した望ましい学習マナーの定着をめざしています。また、学校支援ボランティアとして、地域・保護者の方が授業での支援に取り組んでいます。
   生活部会では、「あいさつの町 萩原」をめざして3校同一歩調でのあいさつ運動を展開しています。そして、各町内の協力を得て、地域全体にあいさつ運動ののぼり旗を掲げ、あいさつの輪が広がるように取り組んでいます。
   地域・PTA連携部会では、保護者・地域の方による自主防犯活動や登下校の見守り活動に熱心な協力をいただいています。また、体育祭・公開授業などへの地域の方の参観を促す呼びかけや、まち探検・職場体験など児童生徒の地域活動への支援、児童生徒の地域行事へのボランティア参加等を進めています。
   このように、保護者や地域の方に小中学校の教育活動を知っていただいたり、かかわっていただいたりする機会を広げ、活動の結果について評価し、次年度の活動の改善につなげています。さらに、小学校と中学校が同一歩調で継続性のある教育活動を行っていくことは、地域をあげての学校教育への理解・協力につながっていきます。
   今後も、コミュニティ・スクールの取組を通して、小中学校が一貫して地域・家庭との連携を深め、地域全体で子どもたちの成長を見守り、「地域の子は地域で育てる」気運を高めていくことができるよう進めていかなければならないと考えています。

 

【トピック】国際科学技術コンテスト代表選手の声~理科教育の推進に向けて~

〔科学技術・学術政策局基盤政策課〕


   今回は、イタリアで開催されました国際地学オリンピックで御活躍された日本代表選手の声を御紹介します。

 

■ 国際地学オリンピック(IESO)(イタリア・モデナ/9月5日~14日)

【渡辺翠さん(桜蔭高等学校1年) 金メダル受賞】

   目指していた金メダルを取ることができて本当に嬉しいです。途中で失敗したと思うこともありましたが、諦めず気持ちを切り替えて取り組めたから取れたのだと思います。また、様々な国の高校生と交流できたことは貴重な経験です。もっと英語力があればうまく伝えられるのにと思うことがあったので、これからは英語も頑張りたいです。

【浅見慶志朗さん(埼玉県立川越高等学校3年) 銀メダル受賞】

   イタリア(大陸)の地質、地形は規模が大きい。日本では見ることのできない大規模な氷河地形や変成帯の露頭。それを見られただけでも十分にすばらしい経験であったが、それ以上に、世界観と視野の拡大や世界中の仲間と交流ができたことが、メダルの色に関係なく価値のあることであったと思う。

【松澤健裕さん(栄光学園高等学校2年) 銀メダル受賞】

   イタリアで過ごした10日間は人生最高の経験でした。海外の友達との交流、ITFI(国際協力野外調査)での経験、そして銀メダルを取れたこと。すべての瞬間がかけがえのない、忘れられない経験でした。しかし、この経験は僕にとっての終わりではなく色々な意味で始まりなのだと思います。この経験を糧にして人生を素晴らしいものにしていきたいです。

 【松岡亮さん(北海道旭川西高等学校3年) 銅メダル受賞】

   イタリアでの10日間は私にとってとても刺激的な日々でした。少し戸惑う事もありましたが、とても充実した経験となりました。英語が通じなくてもなんとかしてコミュニケーションをとり、交流できました。この経験を生かして、将来の夢である研究者を目指して頑張りたいです。このような経験をさせて頂き感謝します。


■ 大会の成績情報や開催概要については以下を御参照ください。

    国際地学オリンピック(※文部科学省のホームページへリンク)

 

【お知らせ】4つの基本的方向性とその論点例について議論(第2期教育振興基本計画)

〔生涯学習政策局政策課〕


   現在、第2期教育振興基本計画について中央教育審議会教育振興基本計画部会にて検討を進めておりますが、9月13日の第9回部会では、第8回部会にてまとめた4つの基本的方向性に関し、主な論点などについて審議を深めました。

 4つの基本的方向性とその論点例について(資料2) (PDF:503KB)(※文部科学省ホームページへリンク)


   また、併せて、成果目標の在り方について議論され、成果目標の設定の方法(P5~6)などに関し、一定の共有が図られました。

    成果目標(アウトカム目標)の設定について(資料3) (PDF:205KB)(※文部科学省ホームページへリンク)


   次回(10月6日)は、有識者からのヒアリングを行う予定です。

(詳しくは、 教育振興基本計画 (※文部科学省ホームページへリンク)を御覧ください)


   文部科学省としては、多くの方々に浸透し、共感していただける、分かりやすい計画づくりを目指しています。
   ぜひ、皆様方におかれましても、それぞれの家族、職場、地域などにおいて、今後の教育の在り方について話し合っていただければ幸いです。

 

【お知らせ】平成22年度「地方教育費調査(平成21会計年度)」の結果について

[生涯学習政策局調査企画課]


    文部科学省は、学校教育、社会教育及び教育行政に係る経費並びに地方教育行政機関の組織等の状況を明らかにし、国・地方を通じた教育諸施策を検討・立案するための基礎資料とするため、「地方教育費調査」を実施しています。
   このたび、標記調査結果の一部を取りまとめましたので、お知らせいたします。


1.調査内容

  1)調査対象:大学、短期大学を除く公立の学校並びに都道府県及び市町村教育委員会
  2)調査項目:支出項目別・財源別の学校教育費、社会教育費、教育行政費等

2.調査結果の主な概要

 1)地方教育費調査
   ○平成21年度に支出した地方教育費総額は16兆4,332億円。
      資本的支出の増加により、地方教育費総額は平成20年度より2,224億円増加(対前年度伸び率1.4%)しました。平成8年以来、13年ぶりの増加です。

   ○平成21年度に支出した学校教育費は13兆7,344億円。
      資本的支出の増加により、学校教育費は平成20年度より1,834億円増加(対前年度伸び率1.4%)しました。平成13年以来、8年ぶりの増加です。
   これは平成21年度補正予算により、学校の耐震化や太陽光発電パネル導入、校内LANなどICT環境の整備を推進したことによるものと考えられます。

   ○平成21年度に支出した社会教育費は1兆7,291億円。
   資本的支出の増加により、社会教育費は平成20年度より181億円増加(対前年度伸び率1.1%)しました。平成8年以来、13年ぶりの増加です。

      これは平成21年度補正予算において措置された地域活性化・公共投資臨時交付金や地域活性化・経済危機臨時交付金等の利用による施設整備の実施が原因と考えられます。

3.最終報告書について
   最終報告書は平成23年12月に刊行予定です。
   なお、調査結果の詳細は文部科学省ホームページに掲載しております。

  ・地方教育費調査のページ(※文部科学省ホームページへリンク)

   ・平成22年度地方教育費調査(平成21会計年度)結果について (※文部科学省ホームページへリンク)

 

【お知らせ】「国民の読書推進に関する協力者会議」報告書の公表について

〔生涯学習政策局社会教育課〕


   文部科学省では、平成22年7月から、「国民の読書推進に関する協力者会議」(座長:福原義春 株式会社資生堂名誉会長、文部科学省参与)を設置して検討を行い、本年9月に報告書を取りまとめました。本報告書では、読書の意義、読書環境や読書活動の現状について分析を行うとともに、以下の項目についての提言を行っています。


【提言1】読書で人を育てる、「読書を支える人」を育てる

   (1)自治体の首長や議員の理解を得る
   (2)司書や司書教諭等の読書に関する専門的職員を充実する
   (3)地域で読書に関わるすべての人を支援する

【提言2】住民参加で自治体ごとの「読書環境プラン」(仮称)を策定し、実現する

   (1)市町村が、主体的に、それぞれの独自性を活かして取り組む
   (2)学校や保育所、児童館、公民館等の読書環境を充実する
   (3)図書館の機能強化を図る
   (4)あらゆる世代の住民が参画し、議論し合う
   (5)国は自治体の取組を強力に支援する

【提言3】読書の可能性や将来像を構想し、推進するプラットフォーム(基盤となる「場」)をつくる

   (1)本を起点としたコミュニケーションを活発化させる
   (2)読書に関する関係者の力を結集したプラットフォームをつくる


   報告書の全文については、「国民の読書推進に関する協力者会議」報告書の公表について(※文部科学省ホームページへリンク)を御覧ください。

 

【不定期連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク(1)


   文部科学省には、各都道府県、市町村の教育委員会、学校等に所属されている教職員等の方が、国の文部科学行政、特に初等中等教育行政に携わっていただく研修制度があります。
   本リレートークは、この研修制度により文部科学省で活躍されている教職員等(地方教育行政実務研修生)の方に、文部科学省での職務内容、日ごろ考えていることなどを率直に語っていただくリレー形式のコーナーです。
   初回は本メールマガジンの編集も担っていただいている山口利行さんです。

 

~変わりゆくものと変わらざるもの~

 初等中等教育局初等中等教育企画課
教育制度改革室義務教育改革係 
山口 利行
(広島県教育委員会より)


   平成22年4月から文部科学省にお世話になっており、これまで3つの部署で、義務教育諸学校の教職員定数配置の改善の検討のための会合等の運営業務、高等学校の奨学金業務、小中学校における就学事務や、初中教育メールマガジンの編集業務などのお手伝いをさせていただいてきた。

   文部科学省に来て一番に感じたのは、膨大なメールのやりとりで日常の業務が進んで行くことだった。業務の発注メールの締め切りは、当日中に、というのはまだ良い方で、2、3時間後や、直ちにというものも珍しくない。締め切りに間に合わせるためというのもあるのだろうが、とにかく職員の方は早口かつ的確に次々に仕事をこなしていく姿にも驚かされた。
   また、自分がお手伝いしている業務の内容が日々マスコミ等で取り上げられていることも珍しいことではなく、そうした業務に関与させていただいていることに幾ばくかの誇らしさを感じるとともに、業務のスピードについて行けるのか、その責任を自分は全うできるのだろうか、言いようのない不安を感じたこともあった。
   同時に、政治の世界の移り変わりの激しさも実感させていただいた。幸か不幸か、この1年半という間に、川端大臣、高木大臣、そして中川大臣と3人の大臣の下で研修をさせていただいている。

   街の様子に目を移せば、平成22年4月に東京に来た当初、東京タワーを追い越したかどうかという高さだった東京スカイツリーは、634メートルにまで達し、来年5月の開業を待つばかりとなっている。
   先日何度も東京に来られたことのある派遣元の元上司とお話をする機会があったが、東京に来る度に驚くのは、「前回来たときは見たことのないビルが毎回建っていること」だそうだ。普段から自分が感じていた、東京という都会の持つ変化の激しさ、ダイナミズムを言い表したものだと妙に感心してしまった。

   歴史が好きなこともあり、休日は、浅草に行ったり、新宿の末廣亭に寄席を見にいったり、秋祭りで御輿を担がせてもらったりもしている。
   浅草寺で煙を浴び、隣の博物館で、浅草寺は千年以上の歴史を持つことを勉強した後で、昔ながらの立ち飲み屋で昼からもつ煮込みをつまみながらハイボールを飲むという光景は、戦後何十年にもわたって繰り広げられてきた光景なのだろう。
   新宿の末廣亭も、東京の定席としては唯一木造の建物で、寄席の伝統を残した、趣のある造り。日本人離れした身長の自分にとっては、階段の上り下りや席で足を伸ばそうとしてもできないなど、何かと不便な点も多いのだが、全体のたたずまいが何とも言えず良い。数え切れない多くの人がここで日々の憂さを忘れるべく笑い、芸人をはやし立ててきたと思うと感慨深いものがある。
   秋祭りでは、その直前に腰を痛めていたので、見学するだけにしておこうと思っていたのだが、あまりに楽しそうなので、ついつい10秒ほど担がせてもらった。(結局翌日以後は、案の定痛い目に遭ったわけではあるが。)
   町内を一周した後、地元の人の家の前で、道に畳を敷き、にわかに酒盛りをしたのもいい思い出だ。畳を持ち出す作業も手慣れたもので、訪問客があるたびに繰り返されてきた営みなのかな、と勝手に想像してしまった。

   刻一刻と変化し、しばらく見ないうちに驚くほど姿を変えてしまう一面と、長きにわたり昔ながらの古き良き日本を色濃く残したままの一面。一見すると矛盾しているようだが、どちらも抱えたまま東京はまた1日1日と日を重ね、私もまた今、ここにいる。
   
   私が初中教育ニュース編集部のある現在の部署にいられるのは、この9月末までで、10月からは別の部署で日々研修に励むことになる。業務の内容は、これまでと変わるので、また一からのスタートだ。さらに、次の部署で半年過ごした後、どこで何をしているかはまだ分からないが、また新しい環境が待っている。
   しかし、これまで文部科学省で過ごした1年半、いや、もっと言えばこれまで出会ってきたいろいろな人に影響を受けながら培ってきた根っこの部分は変えずに、変えたくても変わらずという言い方が正確かもしれないが、新しい部署でも業務に邁進することになるのではないか、と東京を自分に重ね合わせながら漠然と思っている。

 

関連リンク

幼児教育・家庭教育:文部科学省
小・中・高校教育:文部科学省
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