平成23年7月28日
【シリーズ】「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」の取組事例(第1回)~京都市の取組の紹介~
【トピック】国際科学オリンピック代表選手の声~理科教育の推進に向けて~
【お知らせ】「平成23年版科学技術白書」が閣議決定されました
【お知らせ】国際バカロレアについて
【お知らせ】「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料(中学校)」等について
【シリーズ】「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」の取組事例(第1回)~京都市の取組の紹介~
〔初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付〕
「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」は、保護者や地域住民などから構成される学校運営協議会を設けることによって、地域の公立学校の運営に保護者、地域の皆さんの声を生かす仕組みです。平成23年4月1日現在、全国で789校がコミュニティ・スクールに指定され、制度が導入された平成16年以来、着実に広がってきています。
このシリーズでは、全国コミュニティ・スクール連絡協議会(会長:東京都三鷹市教育委員会 貝ノ瀬滋 教育長)の協力を得て、全国の教育委員会や学校の取組を月1回程度、紹介していきます。
今回は、シリーズ第1回として、京都市の取組を高桑教育長から御紹介いただきます。
「市民ぐるみでの学校改革を目指した」学校運営協議会
京都市教育委員会教育長 高桑 三男
京都市では、学制発布以前の明治2年に、町衆の手による64の番組小学校が設立されて以来の「地域の子どもは地域で育てる」という伝統の下、徹底した「開かれた学校づくり」を推進しています。こうした中、コミュニティ・スクールについても積極的に展開し、現在、175の学校・幼稚園を指定しています。
本市での学校運営協議会の特色は、まず、ボランティア等による学校への支援活動を保護者や地域の方々の学校教育への参画意識を高める「核」と位置付けていることです。そこで、地域主体の学校参加の取組の推進母体として、学校運営協議会に「企画推進委員会(部会)」を設置し、協力者(地域ボランティア)を企画推進委員として委嘱することにより、学校運営への参画を進めています。例えば、京都市立藤城小学校の学校運営協議会「やまざくらNET21」では、休日の学びや遊び・教科学習での体験活動支援のとりまとめ、みまもり隊の活動、教育環境整備や放課後学び教室等の取組等が5つの部会を中心に精力的に行われています。とりわけ、同協議会の広報誌である「藤城やまざくら通信」は、地域の全戸に配布され、平成14年の創刊以来、第110号に達したところであります。
さらに、本市では、学校運営協議会に評価部会を設けるなど、学校関係者評価を協議会の機能の一つとすることでその充実を図るとともに、教職員の採用に関する意見についても、学校運営協議会の指定校は、教員公募制度を活用できるようにするなど、より実効性のあるものとしています。この教員公募制度は、校長裁量権の拡大の一環として、学校運営協議会指定校において、自校の教育活動の充実のため、必要とする人材を、通常の人事異動に併せて、他校の市立学校教員から募集するもので、学校によっては選考時に協議会委員による面接も行われています。
なお、本市では、学校運営協議会を設置した場合も、校長推薦により委員を任命することや学校運営についての情報提供や説明に努めたにも関わらず、学校運営に著しい支障を生じている場合等に校長が指定の取消を教育委員会に申し出ることができるようにすることなど、校長が学校運営のリーダーシップをとれる仕組みも保障しています。
こうした工夫が相まって、本市の学校運営協議会は、保護者・地域の方々のボランティアの参画を得ながら共に行動する学校の応援団としての機能と辛口の友人、御意見番としての機能が、いわば、車の両輪として実践される市民ぐるみでの学校改革を目指したものとなっています。今後とも、全国コミュニティスクール連絡協議会等の場で、全国の皆さんと「熟議」を重ね、コミュニティ・スクールさらなる充実とその輪を広げていければと願っています。
〔科学技術・学術政策局基盤政策課〕
今年の夏も世界各地で国際科学オリンピックが開催されました。今回は生物学、物理、化学の日本代表として、それぞれの国際大会で御活躍された生徒さんの声を御紹介します。
■ 国際生物学オリンピック(IBO)(台湾・台北/7月10日~17日)
【大塚祐太さん(千葉県立船橋高等学校3年)金メダル受賞】
面白かったです。英語でのコミュニケーションは難しかったのですが、いろいろな国の人と一緒にトランプやCulture Nightのゲームで遊んで、とても楽しかったです。試験では、特別教育やチューター教育などで学んだ生物学はもちろん、理科、英語、数学などの高校での授業が役立ちました。感謝の気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。
【久米秀明さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)金メダル受賞】
試験に向けては「生物学が好きだという気 持ちを忘れない」ことを目標に楽しく頑張れました。また英語がなかなか上手に話せない僕にもみんな親切にしてくれて、楽しく国際交流できました。支えてくれた日本代表のメンバー、家族、先生方、日本チームのガイドをしてくれた楊さん、大会に関わった全ての皆様にお礼を言いたいです。ありがとうございました。
【松田洋樹さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)金メダル受賞】
IBOへの参加と他国との交流をとおして何かと視野が広がったような気がします。そもそも世界に日本以外の空間が広がっていることをはじめて実感しました。日本人は英語が下手で野心も持っておらず、日本人がこのまま日本に閉じこもっていたらだめだと感じました。
【三上智之さん(ラ・サール高等学校3年)銀メダル受賞】
とにかく非常に楽しい一週間でした。すばらしい体験をありがとうございました。国内大会、国際大会を通して得た友達は最大の宝物だと感じています。この体験をいかせるように努力しようと思います。
■ 国際物理オリンピック(IPhO)(タイ・バンコク/7月10日~18日)
【榎優一さん(灘高等学校1年)金メダル受賞】
今回のIPhOでは理論問題、実験問題ともに5時間全力で闘うことができ、また一週間、他国チームとの交流を楽しむことができ、今回の大会参加はとても有意義なものとなりました。結果は金メダルという光栄なものでしたが、自分はまだまだ日々勉強不足を感じる身であるので、これからも物理を勉強していきたいと思います。
【佐藤遼太郎さん(秀光中等教育学校6年) 金メダル受賞】
今回の大会では、まずコンテストで学習の成果が発揮でき、結果として金メダルを獲得できたことがとても嬉しいです。それに加え、大会期間を通じて海外の生徒と交流することで、人脈を作るとともに今後の学習への大きなモチベーションにもなりました。このような大会に参加する機会をくださった両親や先生方に感謝しています。
【山村篤志さん(灘高等学校3年)金メダル受賞】
日本チームのリーダーとして今大会に参加出来たことを光栄に思います。この一年間、物理オリンピック日本委員会の先生方をはじめ、多くの方々のお世話になり、感謝する次第です。実験試験では失敗してしまいましたが、結果的に金メダルという好成績を修めることができ、嬉しく思います。また、海外の方々とも昨年以上に交流ができ、存分にIPhOを楽しめたように感じております。
【笠浦一海さん(開成高等学校2年)銀メダル受賞】
今度、物理オリンピックに参加して、大変貴重な経験ができたと思っております。他の日本選手とはもちろん、他国の選手とも大いに交流することができました。英語下手のために不満足な点もありましたが、それでも十分に大会を楽しむことができ、よろこばしい思いです。試験の結果は銀メダルということで、本来なら喜ぶべきなのかもしれませんが、他の日本人選手の結果がよかったこともあって、悔しい思いもあります。来年こそは金メダルが獲得できるよう、精進していきたいと思います。
【川畑幸平さん(灘高等学校2年)銀メダル受賞】
国際大会という舞台で多くの外国の人たちと交流することができ、自分の世界が広がりました。しかし、理論試験で失敗し、銀メダルという結果に終わってしまい、非常に悔しいです。これからはよりいっそう物理の勉強に励み来年のエストニア大会では金メダルを取りたいと思います。
■ 国際化学オリンピック(IChO)(トルコ・アンカラ/7月9日~18日)
【副島智大さん(立教池袋高等学校2年)金メダル受賞】
トルコでの国際化学オリンピックの日程を無事に終了することができて、安心しています。大会では目標であった金メダルを獲得でき、肩の荷が下りた思いです。しかしメダルよりも、海外の高校生との交流のほうが重要かつ貴重な体験だったと、帰国した今は感じています。来年度も参加できるよう、今後も化学を続けていきたいです。
【浦谷浩輝さん(滋賀県立膳所高等学校3年)銀メダル受賞】
昨年に続く2度目の参加でしたが、目標としていた金メダルを取ることは結局できないまま最後の機会を終えることになり、悔しさは残りました。しかし、こうして参加を終えた者の立場に立ってみて分かったことですが、大会とそれまでの日々を通してメダルよりもずっと大きな価値のあるものを手に入れられました。
【栗原沙織さん(北海道札幌西高等学校3年)銀メダル受賞】
この国際大会で銀メダルを受賞することができました。昨年の生物学に続き、化学でもメダルを取れたこと、嬉しく思います。しかし結果以上に、たくさんの海外の学生と交流でき、再会した人もいて、楽しい時間を過ごせたことが、この大会で得られた最も価値あるものです。
【齊藤颯さん(灘高等学校3年)銀メダル受賞】
自身の結果は昨年の日本大会より振るわなかったものの、昨年は経験出来なかった様々なことを見たり感じたりすることが出来たので、自分としては十分満足しています。これから化学の研究者として活動していく上で、この経験を活かしていきたいと思います。
■ 各大会の成績情報や開催概要については以下を御参照ください。
「生物学オリンピック」(※文部科学省のサイトへリンク)
「物理オリンピック」(※文部科学省のサイトへリンク)
「化学オリンピック」(※文部科学省のサイトへリンク)
〔科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(調査・評価担当)〕
平成23年7月12日、「平成22年度科学技術の振興に関する年次報告」、いわゆる「平成23年版科学技術白書」が閣議決定されました。本白書では、特集テーマを「社会とともに創り進める科学技術」とし、科学技術コミュニケーション活動の現状と課題について記すとともに、「対話」に基づく「相互理解」、そして政策形成過程への「参画」へと、社会と科学技術との新しい関係を築いていくための取組について、その現状と課題を示しています。
また、本白書には、「平成23年版科学技術白書表紙絵・デザインコンクール」の最優秀作品及び優秀作品を、表紙等に掲載しています。白書の詳細は、下記の文部科学省のウェブサイトを御覧下さい。
〔大臣官房国際課企画調整室〕
インターナショナルスクールの卒業生に、国際的に認められる大学入学資格を与え、大学進学へのルートを確保するとともに、学生の柔軟な知性の育成と、国際理解教育の促進に資することを目的として昭和43年に国際バカロレア機構が発足しました。
国際バカロレア機構は、スイスのジュネーブに本部を置き、認定校に対する共通カリキュラムの作成や国際バカロレア試験の実施及び国際バカロレア資格の授与などを行っています。
国際バカロレアには、子どもの年齢に応じて3つのプログラムがあります。
(1) PYP (Primary Years Programme:初等教育プログラム) 3歳~12歳
(2) MYP(Middle Years Programme:中等教育プログラム)11歳~16歳
(3) DP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム) 16歳~19歳
「国際交流政策懇談会最終報告書(平成23年3月)」において国際バカロレアは、日本の学生に高度な教育を提供するとともに、初等中等教育段階における人材の国際的な流動性を高めることに寄与するため、その周知・普及が必要と提言されたことを受け、文部科学省のホームページに国際バカロレアの概要について掲載しましたので、是非御覧下さい。また、文部科学時報平成23年8月号でも国際バカロレアについて認定校の様子も交えながら、紹介しておりますのでそちらも是非御覧ください。
○国際バカロレアについて(※文部科学省ホームページにリンク)
○国際交流政策懇談会最終報告書(※文部科学省ホームページにリンク)
○国際バカロレア機構(※国際バカロレア機構のホームページへリンク)
〔国立教育政策研究所教育課程研究センター〕
本研究所では、新学習指導要領のもとで行われる児童生徒の学習評価が円滑に実施されるよう、平成23年7月に、以下の参考資料を公表しました。
(1)「評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料」(中学校)
(2)「総合的な学習の時間における評価方法等の工夫改善のための参考資料」
(小学校版)、(中学校版)
各学校におかれては、本資料や都道府県教育委員会等が示す評価に関する資料を参考としながら、評価規準の設定、評価方法等の工夫改善を図り、新しい学習指導要領のもとでの学習評価を適切に行うことを期待しています。
本資料は、本研究所のホームページ(※国立教育政策研究所のホームページへリンク)に掲載しています。
・幼児教育・家庭教育:文部科学省
・小・中・高校教育:文部科学省
・特別支援教育:文部科学省
・報道発表一覧
分野別一覧(初等中等教育)-文部科学省-
・子どもの体力向上ホームページ(※財団法人日本レクリエーション協会のウェブサイトへリンク)
・子ども読書の情報館(※子ども読書の情報館ウェブサイトへリンク)
・あとみん-原子力・エネルギー教育支援情報提供サイト-(※あとみん-原子力・エネルギー教育支援情報提供ウェブサイト-へリンク)
・メールマガジンの配信について:文部科学省
・バックナンバー(初中局メルマガ):文部科学省
・マナビー・メールマガジンバックナンバー:文部科学省
・「大学改革GPナビ-Good Practice-」について:文部科学省
・独立行政法人国立特別支援教育総合研究所メールマガジン(※独立行政法人国立特別支援教育総合研究所のウェブサイトへリンク)
・メールマガジン-国立女性教育会館-(※独立行政法人国立女性教育会館のウェブサイトへリンク)
・独立行政法人国立青少年教育振興機構【青少年機構について:メールマガジン】(※独立行政法人国立青少年教育振興機構のウェブサイトへリンク)
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