平成21年9月2日
【シリーズ】スタート!教員免許更新制(第32回)
【シリーズ】「放課後子ども教室推進事業」(放課後子どもプラン)(第29回)
【お知らせ】深海ワンダーの紹介
【お知らせ】平成21年度学校基本調査(速報)について
【コラム】関課長の“ちょっと一席”
〔初等中等教育局教職員課教員免許企画室〕
全国各地では、7月~8月にかけての夏期休業期間中に、数多くの免許状更新講習が開設されましたが、このたび、更新講習を開設している大学にご協力をいただき、更新講習を実際に体験受講し、その様子を体験記としてご紹介することを企画いたしました。
そこで、今回、最初の体験記として、山形大学で開設されました「情報科学の今」での受講の様子についてご紹介いたします。
現在、山形大学工学部・大学院理工学研究科では、全国で複数の国立大学の工学部長で構成する「未来を創る工学ワーキンググループ」のメンバーとして、日本のものづくりを支えてきた工学部の実際、未来に向けた新たな取り組みなど、工学の魅力について余すところなく伝えていく活動が行われています。今回の教員免許更新制のスタートにあたっても、工学分野の最先端研究の内容を学校現場の先生方にお伝えし、学校での教育活動の中にも生かしていただけるような、魅力ある更新講習を提供していくための取り組みが行われており、今回の体験受講した更新講習もその一つとして開設されたものです。
以下、実際の受講体験の様子をご紹介します。
私は、数年前まで中学校の教員として生徒と一緒に学校生活を過ごし、授業では、技術・家庭科技術分野を担当し、情報に関する内容も指導していました。また、中学校(技術)、高等学校(工業)の教員免許状を取得していることから、今回の免許状更新講習の体験を、高等学校教諭(工業)等が対象者である山形大学の「情報科学の今」を希望して受講しました。
講習は8月5日(水曜日)に実施され、場所は、現在のNHK大河ドラマで知られる上杉家・直江兼続の菩提がある春日山林泉寺近くの山形大学米沢キャンパスでした。
本講習の受講可能者数は40名でしたが、実際に受講した人は私を含めて7名でした。
講師は、すべて山形大学大学院理工学研究科・情報科学分野の教授の方々でした。また、60分の講義と30分の課題で合計90分を1講座として、1日5講座(うち2講座はあわせて90分)合計6時間を受講する講習構成でした。5講座は、【ことばとコンピュータ】【インターネットのしくみ】【ソフトウェアと知的財産権】【著作権と倫理】【情報時代の「ものづくり」】の順番で行われました。
実際に講習を受講しての私の所感を、以下のとおりいくつかまとめてみました。
・ 60分の講義では難しい用語を避けるとともにプロジェクタやホワイトボードを活用し、ポイントを絞って行われました。また、それぞれの講義ごとに資料が準備され、内容に沿った解説図やモデル例などが多く記載されていました。これらのことから講習は情報科学に関する広い専門的分野が網羅され、非常に高度な内容でしたが、それぞれの講義では受講者にとって理解しやすい工夫が取り入れられていました。
・ 30分の課題については、講義を受講していれば解答できる内容であり、出題形式は、講義の内容を教育活動にどのように応用できるか考えさせる問題や普段の生活に置き換えた場合のモデル例を作成する課題など多岐にわたっていました。また、課題を解く時間が確保されていたため集中して取り組むことができました。
・ 講義は、専門用語等の定義からその考え方やしくみと現在の研究と課題について構成されていました。例えば「情報時代のものづくり」においては、「システム」の定義からシステム設計の方法の説明が行われたあとに、認知科学と学習方法のシステムにおける現在の研究とその課題で構成されていました。
・ 講義の内容は初歩的な概念の説明でありましたが、情報科学の専門分野は広く、講義から初めて知る用語等がありました。特に、技術者は大きな責任と影響力を持つ専門職であるとの考えから情報処理学会倫理綱領が定められていること、個人情報保護法での「個人情報取扱業者」とは取り扱う個人情報が5,000件以上の場合であること、複数の要素を有するものづくりのシステムを理解するには分割・構造化、階層化、抽象化の3つの方略を使うことなどを知りました。
・ 受講者が、興味をもった専門的分野についてより高い技能や知識の習得を目指し、深い部分へ探求する活動を行うための契機となるには十分であると思いました。
また、受講を終え全体を通じて感じたこととして、受講者の事前の理解度の把握が難しいとは思いますが、例えば、専門分野の深い部分の説明やその部分の学習指導要領との関わりについて触れてみたり、あるいは受講者に発表の機会を設けてみるなどの工夫も、今後試みていただけると、受講者の理解がより深まるのではないかと感じました。
以上、簡単ではありますが更新講習の体験受講の様子をまとめさせていただきました。
なお、今回、体験受講をさせていただくにあたって、山形大学で講習を担当していただきました講師の先生方、また、更新講習の運営に携わっておられたご担当者の方々には、大変お世話になりました。この場を借りまして御礼申し上げます。
次回も引き続き、更新講習の体験の様子についてお伝えさせていただきたいと思います。これから更新講習の受講を予定されている方々のご参考になれば幸いです。
このシリーズでは、今後も教員免許更新制に関する情報を、お伝えしたいと思っております。また、1年を通してそれぞれの節目、節目のところで、手続の流れのポイントについても取り上げて行ければと思っております。
私どもとしては、すべての先生方に、情報をお伝えして、教員免許更新制の制度をご理解していただけたらと考えております。そのためにも、学校内やお知り合いの先生方にも、「修了確認期限がいつになるのかご存じですか?」というように、お声をかけあっていただくようお願いいたします。
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(文部科学省の教員免許更新制に関するHPをご参照ください!!)
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〔生涯学習政策局生涯学習推進課〕
「放課後子ども教室推進事業」は、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して、子どもが安全・安心な場所で学習や体験活動・交流活動の取組を実施するものです。
シリーズ第29回として、熊本県熊本市の取組をご紹介します。
熊本県熊本市立日吉東小学校長 長野 了一
日吉東小学校では、課業日の放課後(月に3回程度)に、運動場を主な活動場所として「日吉東小学校放課後子どもスポーツ教室」を開設しています。参加は、3年生の希望者で、平成21年度は38名(学年91名)の参加です。活動時間は、4年生以上が参加するクラブ活動や委員会活動の時間に合わせて、1時間程度行います。活動日及び時間をクラブ活動等の日・時間に合わせて設定したのは、クラブ活動等終了後の4~6年生と一緒に帰宅するので、安全・安心が確保できるためです。指導者は、学習アドバイザーとして大学生2名と安全管理員として総合型地域スポーツクラブより2名程、また、コーディネーターとして教育委員会から1名の計5名のスタッフで活動しています。
もともと、運動遊びに親しむ機会と健康体力の育成を願って「にこにこランランクラブ」として学校で実施していました。運動技能を高めるのではなく、運動能力の差をのみこむ運動遊びの楽しさを経験することを目的として行っていました。その目的等を引き継ぐ形で、放課後スポーツ教室として現在活動しています。
遊びがおもしろい、体を動かすことが楽しいと、毎回の参加率は90パーセントを超えています。当初、学習アドバイザーが大学生ということで、子どもが近くに感じて、安全面で注意しなくてはいけないこともありましたが、今ではスタッフの連携・協力とアドバイザーの熱心さでスムーズに活動しています。
運動遊びの楽しさを体感した子どもたちの多くは、4年生になると学校部活動や総合型地域スポーツクラブに参加しています。また、安全管理員は地域の方で、一緒に活動するので関係が深まり、学校外でも気持ちよい挨拶ができていると聞きます。
スポーツ教室に参加することで、健康体力の向上や運動に対する好意的な態度、そしてコミュニケーション能力の高まりなど、心身ともに豊かな子どもが育っています。今後とも「日吉東小学校放課後子どもスポーツ教室」の活動が、子どもたちの豊かな発育・発達に繋がるよう願っています。
http://www.houkago-plan.go.jp(※放課後子どもプランホームページへリンク)
〔大臣官房総務課広報室〕
博覧会のパビリオンをネットに展開したような企画で好評となり、多くのブログで紹介され口コミで広がったことから、テレビやラジオでもとりあげられ、一時はYahoo!の急上昇ワードランキング6位となった「深海ワンダー」。
「深海ワンダー」では、日本が誇る深海探査船「しんかい6500」をモチーフにした潜水船に搭乗し、人工頭脳「ジュール」に導かれて、深海探検に出かけます。サイトを通して子どもたちに感じてほしいのは、自分の知らないコトやモノに向き合ったときに感じる、ドキドキやワクワクの気持ち。深海は、そのほとんどの領域が未探査で、調べれば調べるほど、発見と新たな謎が生まれてくる、まさに「ワンダー」が凝縮した地球最後のフロンティアです。
夏休み最後は、子どもといっしょに未来の潜水船に乗って、見たことのない生き物に会いにいきませんか。
深海ワンダーはこちら
http://www.mext.go.jp/wonder/shinkai.html(※深海ワンダーへリンク)
〔生涯学習政策局調査企画課〕
文部科学省では、学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として毎年実施している「学校基本調査」について、平成21年度調査の結果の一部を速報として公表しました。調査結果の概要は以下のとおりです。
小学校の児童数、減少続く
* 小学校の児童数は706万4千人(対前年度5万8千人減少)。
昭和57年から28年連続して減少、過去最低を更新。
* 中学校の生徒数は360万人(同8千人増加)。
「不登校」を理由とする児童生徒数は減少(平成20年度間)
* 長期欠席者(30日以上の欠席者)数のうち、「不登校」を理由とする児童生徒数は、12万7千人(小学校で2万3千人、中学校で10万4千人)。平成19年度間より2千人減。
進学率が上昇
* 平成21年3月の中学校卒業者数は118万8千人。
うち、高等学校等への進学者数は116万3千人(卒業者数に占める比率は97.9%)で過去最高を更新。
* 平成21年3月の高等学校卒業者数は106万3千人。
うち、大学等への進学者数は57万3千人(卒業者数に占める比率は53.9%)で過去最高を更新。
就職率が前年より減少
* 平成21年3月の高等学校卒業者のうち就職者数は19万2千人。
卒業者数に占める比率は18.2%で、前年度より0.8ポイント低下。
* 「一時的な仕事に就いた者」と「進学も就職もしていない者」の計は6.5%で、前年度より計0.4ポイント上昇。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index01.htm(※学校基本調査(指定統計第13号)へリンク)
『文部科学時報』最新号9月号は、9月10日に発行予定です!
『文部科学時報』は、文部科学省が発行する唯一の省の総合政策広報誌です。様々な切り口から、最新の文部科学行政の重要施策について、特集や連載、トピックとして、教育、科学技術・学術、文化、スポーツにおける総合的な情報を、分かりやすく全国の方々に発信します。
9月号の巻頭インタビューは、黒木メイサさんです!!
黒木メイサ さん(女優)
「日々を大切に”今”を生きる」
若手女優の中でも、その存在感と将来性において、ひと際輝く存在である黒木メイサさんに、女優としてのこだわり、自身の信念、今後の活動に対する抱負等についてお聞きします。
平成21年6月23日、科学技術・学術審議会から文部科学大臣に対し、「長期的展望に立つ脳科学研究の基本的構想及び推進方策について」の第1次答申が行われたことに伴い、その答申のポイント、最新の脳科学研究について紹介します。
本9月号より、いよいよ時代の最先端を行く、数々の取組を行う高等専門学校の連載記事がスタートします。各高専における個性ある取組を紹介しながら、高専改革が目指すものや、高専教育の戦略的展開について、わかりやすく、最新の動きを毎月お伝えします
1.教育安心社会の実現に関する懇談会/文部科学省生涯学習政策局政策課
2.平成21年度第1回食育推進交流シンポジウム/文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課
3.第3回ものづくり日本大賞の受賞/文部科学省初等中等教育局児童生徒課・高等教育局専門教育課
4.「親子でつくろう我が家のルール」標語及び優秀作品/文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課
5.平成21年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校の決定/文部科学省科学技術・学術政策局基盤政策課
6.平成21年度学校基本調査速報の公表/文部科学省生涯学習政策局調査企画課
文部科学省FLASH
フロンティア 先端技術開発(若田宇宙飛行士からのメッセージ)/文部科学省研究開発局開発企画課
博物館ななめ歩き/文化庁美術学芸課
私たちの学校に太陽光発電を/文部科学省大臣官房文教施設企画部施設企画課
進む大学教育改革/文部科学省高等教育局大学振興課
学校を支える地域の力/文部科学省生涯学習政策局社会教育課
自然に学び、仲間と笑う/文部科学省スポーツ・青少年局青少年課
NIERリポート/国立教育政策研究所
海外最新科学技術情報/文部科学省科学技術・学術政策局調査調整課
海外最新教育情報/文部科学省生涯学習政策局調査企画課
Privateの学習環境/文部科学省生涯学習政策局社会教育課
未来技術遺産アーカイブス/国立科学博物館
鑑賞席/文化庁芸術文化課・美術学芸課
国立美術館、博物館研究員は語る/文化庁芸術文化課・美術学芸課
NHKデジタル教材マンスリーガイド/NHK
青空レポート/気象キャスターネットワーク
MEXT
infomation
1.第22回全国スポーツ・レクリエーション祭の開催/文部科学省スポーツ・青少年局生涯スポーツ課
2.「太陽光発電推進」ロゴマーク及びキャッチフレーズの募集/文部科学省大臣官房文教施設企画部施設助成課
3.平成21年度秋の国宝高松塚古墳修理作業室一般公開について/文化庁美術学芸課
動物の赤ちゃん
次号以降も様々な文部科学行政の取組・話題を満載してお届けします!!
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/jihou/index.htm(※文部科学時報へリンク)
【ご意見・お問い合わせ】
文部科学省大臣官房政策課
TEL 03-5253-4111[代表](内線:2243・3045)
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株式会社 ぎょうせい
TEL 03-6892-6666(営業部)
0120-953-431(フリーコール)
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独立行政法人国立特別支援教育総合研究所メールマガジン
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新型インフルエンザが流行しており、新学期を迎え、予防や感染拡大への対応など、対策への取組みが、重要な課題となっています。9月1日には、子どもたち、保護者、学校の教職員の皆さんへ、「文部科学大臣からのメッセージ」が発表されました。
テレビでは、始業式を体育館ではなく教室で行った学校の様子や、手洗いの指導をしている姿が報道されています。文部科学省でも、新型インフルエンザ対策として、庁舎の入り口に消毒液が置かれており、庁舎の出入りをする際に、手洗いをするようになっています。
8月19日に、「新型インフルエンザ(A/H1N1)の流行入りを迎えるに当たって」という厚生労働大臣のコメントが出されました。患者の重症化防止、医療体制の整備や予防接種対策、集団での発生を確認した場合の感染拡大防止対策などに触れられていますが、その中では、「急激な感染の拡大を防止するために、最も効果的なことは、国民の皆様お一人お一人が感染防止対策を自覚をもって自ら実践することです」とされています。
具体的には、1.手洗い・うがいの励行、2.症状が出た方のマスクの着用、外出の自粛、人に咳やくしゃみをかけない咳エチケットの徹底等の適切な対応を講じることが求められています。
このような日常的に基本的なことを継続して行うことが有効であり大切だということでしょう。たいしたことはない、自分は大丈夫だとか、他人事として捉えていると、結局、この対策も意味をなさないのだろうと思います。
当たり前といえば当たり前ですが、基本的なことの積み重ねを、心がけたいと思います。
〔初等中等教育企画課長 関 靖直〕
「初中教育ニュース」編集部
電話番号:03-5253-4111(内線2007)
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