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初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第115号(臨時号)

                               平成21年4月2日

[目次]  

□【お知らせ】全国学力・学習状況調査結果の分析により、習熟度別少人数指導の低学力層に対する関心・意欲・態度及び学力向上への効果が一層明確に(専門家検討会議において分析結果を報告)

□【お知らせ】全国学力・学習状況調査結果の分析により、習熟度別少人数指導の低学力層に対する関心・意欲・態度及び学力向上への効果が一層明確に(専門家検討会議において分析結果を報告)

    〔初等中等教育局教育水準向上プロジェクトチーム学力調査室〕

 習熟度別少人数指導が低学力層の児童生徒の関心・意欲・態度や学力向上に効果があるとの分析が、3月30日に開催された「全国学力・学習状況調査の分析・活用に関する専門家検討会議」(梶田叡一座長)において、平成20年度調査の結果を用いた追加分析として報告されました。

 この分析は、昨年12月に公表された「習熟度別少人数指導に関する分析」において、習熟度別少人数指導が、総じて児童生徒の学力や関心・意欲・態度の向上に効果があること及び自尊感情に悪影響を与えることがないことが確かめられたことを踏まえ、さらに詳細な分析を行ったものです。

 分析結果の概要は次のとおりです。

●習熟度別少人数指導は、特に低学力層の児童生徒の関心・意欲・態度の向上に顕著な効果

 全国学力・学習状況調査結果を用いて、算数・数学において習熟度別少人数指導を行った年間時間数の割合と、学習に対する関心・意欲・態度に関する質問紙項目「算数・数学の勉強は好き」、「算数・数学の勉強は大切」、「算数・数学の授業の内容はよく分かる」に肯定的回答をした児童生徒の割合を学力層ごとに分析しました。その結果、特に学力層を正答数が多い順にA層-B層-C層-D層と4分位に分けた場合の低学力層(D層)について、習熟度別少人数指導を多くの時間で受けた児童生徒の方が関心・意欲・態度がよい傾向がみられました。例えば習熟度別少人数指導を年間に4分の3以上の時間受けたD層の児童生徒は、小学校で50.1%、中学校で33.9%が「算数・数学の勉強は好き」と答えているのに対し、習熟度別少人数指導を全く受けていない児童生徒は、小学校で44.2%、中学校で30.7%にとどまりました。

 全体として、習熟度別少人数指導をより多くの時間に受けた児童生徒の方が関心・意欲・態度がよい傾向が見られましたが、この傾向は、特に低学力層に顕著に見られました。なお、関心・意欲・態度項目の中では、特に、「算数・数学の勉強は好き」、「算数・数学の授業の内容はよく分かる」で顕著な関係がみられました。

●問題別正答率を指標とした低学力層における習熟度別少人数指導の学力向上効果の検証

 全国学力・学習状況調査の算数・数学Aの設問のうち、低学力層(D層)において学力を判別しやすい難易度の問題(D層の児童生徒の正答率が25%以上)を小学校から14問、中学校から20問、それぞれ抽出し、習熟度別少人数指導を4分の3以上の時間受けた児童生徒と、全く受けなかった児童生徒の問題別正答率・無解答率の関係を比較分析しました。習熟度別少人数指導を受けた児童生徒と、全く受けなかった児童生徒との正答率の差を比較すると、小学校の一部の設問を除き、総じて習熟度別少人数指導を受けた児童生徒の正答率は高く、無解答率は低くなっています。

 今回の分析結果から、低学力層の児童生徒の学力向上の観点から習熟度別少人数指導の成果を確認することができました。また、習熟度別少人数指導を受けた低学力層の児童生徒の無解答率が低くなる傾向や、「算数・数学の勉強が好き」「算数・数学の授業の内容はよく分かる」において低学力層の肯定的回答率に顕著な関係がみられたことを合わせて考えると、習熟度別少人数における丁寧な指導などの取組が、低学力層の学習意欲の向上につながっていると考えられます。

 なお、習熟度別少人数指導は、漫然と導入するのではなく、学校における児童生徒の状況の把握や指導方法、教材開発等の改善等の取組や工夫と相俟って効果が期待されることに留意することが必要であると考えられます。

 文部科学省では、今後とも、全国学力・学習状況調査の多面的な分析を進めその成果を逐次発信してまいります。

(↓本分析結果のホームページのアドレスはこちら)(問題別正答率等との関係についてはPDFファイル 概要3枚目を参照)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/03/__icsFiles/afieldfile/2009/04/01/1259912_1_1.pdf

(※報道発表へリンク)

 なお、この4月から先行実施されている新しい学習指導要領の総則でも、習熟度別の指導などの指導体制の工夫改善を促していますので、解説と併せてご参照下さい。(第1章第4の2 小学校は(6)中学校は(7))

(↓ 総則の解説のホームページのアドレスはこちら。(PDFファイルp72参照))

小学校 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syokaisetsu/index.htm

(※新しい学習指導要領へリンク)

中学校 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chukaisetsu/index.htm

(※新しい学習指導要領へリンク)


※このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育を中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするために発行しています。

 

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