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初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第108号

平成21年1月30日

[目次]

□【トピック】学校における携帯電話の取扱いについて指針を示しました
□【シリーズ】教員免許更新制がはじまります!(第18回)
□【シリーズ】「放課後子ども教室推進事業」(放課後子どもプラン)(第15回)
□【お知らせ】3ヵ年で2,459億円の新たな教材整備計画を策定しました
□【お知らせ】「第5回研究開発学校フォーラム」開催のご案内
□【お知らせ】「世界自閉症啓発デー」のお知らせ
□【お知らせ】新たな雇用対策について(雇用創出に向けた基金が創設されます)
□【お知らせ】エル・ネット(教育情報通信ネットワーク)「ちょっと待ってケータイ」視聴用エル・ネット特別ページ(リンク用ページ)開設のお知らせ
□【お知らせ】12月の文部科学省選定作品等(学校教育教材)の紹介
□【コ ラ ム】まえかわの「ま、え〜か」番外編
□ 編集後記

【トピック】学校における携帯電話の取扱いについて指針を示しました

〔初等中等教育局児童生徒課〕

 文部科学省が携帯電話の学校への持込みに関する調査を行ったところ、平成20年12月1日時点において、
(1) 小中学校では、持込みを原則禁止としている学校が約90%以上、
(2) 高等学校では、持込みは認め、授業中での使用禁止としている学校が約57%、
(3) 教育委員会で指導方針を示しているのは、約51%
という結果が明らかになりました。
 この結果を踏まえ、1月30日付で通知を発出し、学校における携帯電話の取扱い等について、学校及び教育委員会の取組の基本とすべき事項を示しました。その概要は以下のとおりです。
(1) 小・中学校では、持込みは原則禁止とすべきこと。
(2) 高等学校では、持込みを認める場合には、授業中での使用禁止などのルールを定めるという指針に沿って、学校や地域の基本的な実態を踏まえた上で、基本的な方針を定めること。
(3) 「ネット上のいじめ」等から子どもたちを守るため、学校だけでなく家庭や地域における取組も重要であり、情報モラル教育をしっかりと行っていくことに加え、家庭でのルールづくりやフィルタリングの普及啓発など、学校・教育委員会等が家庭や地域に対して積極的に働きかけていくこと。
 文部科学省は、今後とも関係省庁とも連携した取組を行い、子どもたちを「ネット上のいじめ」や違法・有害情報から守る取組の充実を図ってまいりますので、ご協力をお願いします。

【シリーズ】教員免許更新制がはじまります!(第18回)

〔初等中等教育局教職員課教員免許企画室〕

 シリーズ第18回目となります、今回のテーマは「更新講習の申込みのしかた」についてです。
 前回では、平成21年度に開設される更新講習の認定状況についてご説明いたしましたが、平成21年度に開設される更新講習の認定のスケジュールとしては、先日の第1回目の認定以降、第2回目を2月中旬、第3回目を3月の中旬というように、毎月中旬頃に随時認定していくことを予定しています。
 今後、都道府県ごとに多数の講習が開設される予定であり、大体のものは4月中旬頃までには公表できるものと見込んでおります。なお、長崎県内で開設される講習は大体が公表されたものと見込まれ、2月6日より受講者受付も開始されますのでご注意ください。
(↓修了確認期限のチェック)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/003/index.htm
(↓更新講習の開設情報をチェック)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/004/index.htm
 認定された更新講習の一覧は、文部科学省のホームページに掲載されますし、各都道府県教育委員会や私立学校所管の知事部局経由でも、各学校に配布されることになる予定です。

 認定された更新講習の一覧表をご覧いただけるとわかりますが、開設する大学名、講習名、講習の概要、講習の開設地、開設する月日などが記載されています。これらの情報を踏まえて、実際に受講申込みを希望する講習を選択していただきます。
 さらに、連絡先の電話番号及びURLのアドレスについても一覧表に記載されていますので、各大学等のホームページで募集要項もご覧ください。
 受講申込みの受付が開始される時期ですが、一覧表にも掲載されていますが、更新講習が認定されてからおよそ1ヶ月後以降から開始されることとなります。これは、認定された講習を見ていただき、どの講習に申し込むか検討する時間として、一定の期間をおいてから、申込み受付を開始していただくこととしているためです。

 実際に更新講習を申し込む際には、各大学等で示されている「更新講習受講申込書」を提出することになりますが、受講申込書には必ず、「更新講習の受講対象者であること」を証明する欄があります。この証明については、現職の教員の方であれば、校長先生等にその旨を証明していただくことになります。そのため、受講申込書を提出する前にかならず校長先生等からの証明を受けるようにお願いします。校長先生等の証明がない場合には、大学等で受講申込みが受け付けてもらえませんので、ご注意願います。
 なお、多くの大学等では、校長先生等が証明した受講申込書を提出する前に、まずは仮申込みの受付を行い、一旦、仮申込みを締め切った後、最終的に受け入れが決まった時点で、証明書付きの受講申込書を提出するといった方法を行っていると思われます。
 また、仮申込みの方法についても、Web上で申込みを行うものや、郵送により受け付けるもの、窓口に直接足を運んで申込むものなど、大学等によって様々ですので、具体的な方法については、受講を希望する更新講習を開設する大学等に、ご確認いただきたいと思います。

次回のテーマは「更新講習の探し方」についてです。

(文部科学省の教員免許更新制に関するHPをご参照ください!!)
 修了確認期限のご確認や教員免許更新制に関する情報が掲載されている、文部科学省HPのアドレスはこちらです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/index.htm
“教員免許更新制”でも[検索]できます。

 今後も、教員免許更新制に関する情報を、このメルマガを通じて、お伝えしたいと思っております。私どもとしては、すべての先生方に、情報をお伝えして、教員免許更新制の制度をご理解していただけたらと考えております。そのためにも、まわりご近所の先生方には、お声かけいただき、是非ともこのメルマガにご登録いだくことをおすすめいただければと思っております。
 これまでのバックナンバーも文部科学省HPからご覧いただけます。
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検索サイトで「初中教育ニュース配信」と打ち込んで頂けるとすぐに見つかります!
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□【シリーズ】「放課後子ども教室推進事業」(放課後子どもプラン)(第15回)

〔生涯学習政策局生涯学習推進課〕

 「放課後子ども教室推進事業」は、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して、子どもが安全・安心な場所で学習や体験活動・交流活動の取組を実施するものです。
シリーズ第15回として、 富山県砺波市での取組をご紹介します。


出町子どもかがやき教室 〜地域で育てる子どもたち〜

富山県砺波市立出町小学校長 小桜豊人

 4月中旬、豪華な曳山車(ひきやま)の上で、子どもが力強く、時に優美に演じる歌舞伎の芝居。出町子供歌舞伎曳山車は、二百十余年にわたって砺波野に春の到来を告げてきました。また、砺波はチューリップの里でもあります。チューリップの花びらを使って、道路いっぱいに描かれた花の絨毯。出町子どもかがやき教室の子どもたちは、歌舞伎の楽屋を訪問して顔料付けをしてもらったり、アートフラワーの製作体験をしたりします。
 出町子どもかがやき教室は、平成16年度事業として平成17年1月、旧出町小学校校舎に開設しました。公民館、自治振興会、児童民生委員が中心となる運営委員会をおき、小学校、PTA、児童センター等と連携しながら、主に隔週月曜日の放課後に活動をしています。
 子どもたちに生の体験をさせることを大切にして企画される委員や指導員。それに、放課後児童クラブやPTAが協力することもあります。豊かな感性をもつ子、物がなくても遊べる子に育てたいとおっしゃるこれら関係者の創意は見事です。例えば、講師に招いた体育指導委員の指導ぶりを見て、これまでを振り返り、子どもの気持ちや力に合った遊びを工夫されるなど、試行錯誤する中で改善が次々と加えられていきます。
 6月になると、砺波は夜高祭(よたかまつり)【※1】の季節です。夜高行灯の製作現場を訪ねる「出町たんけん」では、下絵の描かれる様子を見た子どもたちから感嘆の声が上がります。次いで出される質問の数々。最後に、子どもたちは元気に夜高節を歌います。
 アンケートによれば、子どもたちは、この出町子どもかがやき教室によって、ほかの学年の人と遊ぶことがより多くなり、地域の人と話すことも増えたと答えています。本校には、表現力豊かで出町の好きな子が多いのですが、基盤にはこうした方々の力があります。そのことに感謝し、本校教職員もまた、地域の協力を得て、よく学びよく遊ぶ、かがやく出町っ子を育てたいと思っています。
【※1】夜高祭・・・・豊年満作、五穀豊穣を祝う田祭り。


「放課後子ども教室」の情報は、以下の「放課後子どもプラン」のホームページをご覧ください。
http://www.houkago-plan.go.jp

□【お知らせ】3ヵ年で2,459億円の新たな教材整備計画を策定しました

〔初等中等教育局財務課教育財政室〕

 平成20年3月に公示されました新学習指導要領の来年度からの先行実施を踏まえまして、新たに必要となる小学校外国語活動教材、中学校武道用具や和楽器等の教材整備を促進するため、「新学習指導要領の円滑な実施のための教材整備緊急3ヵ年計画」(実質的な第5次教材整備計画)を策定し、平成21年度から23年度にかけ総額で約2,459億円の地方交付税措置が予定されています。
 このうち、平成21年度分としては、約816億円(20年度:790億円)の地方交付税措置を予定しています。

(詳しくはこちらをご参照ください。↓)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/index.htm

 各学校や地方公共団体におかれましては、この措置を活用して計画的な教材整備を進めていただくようお願いいたします。

□【お知らせ】「第5回研究開発学校フォーラム」開催のご案内

〔初等中等教育局教育課程課〕

 このたび、文部科学省では研究開発学校の成果等について、広く一般に公開し、活用を促すことなどを目的として、「第5回研究開発学校フォーラム」を平成21年2月17日(火曜日)に開催することとなりました。
 研究開発学校とは、学校独自の教科の新設など、学習指導要領等の現行の教育課程によらない教育課程を編成・実施し、新しい教育課程・指導方法について実践研究を行うものです。
 研究開発学校制度については以下のHPをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kenkyu/index.htm

 当日は研究最終年度(3年目)の学校による、研究発表とポスターセッションが行われます。研究発表は、英語教育や言語活動の充実のための指導、学校間連携のあり方等、研究分野ごとに5つの分科会に分かれ、3年間の研究成果が発表されます。また、ポスターセッションにおいては、各校の先生方に直接研究について質問をしたり、実際に使用された教材等の資料を見ることが可能です。
 研究開発学校の研究内容に興味をお持ちの方、研究開発学校の指定を希望される学校の教職員の方など、多くの皆様の参加をお待ちしています。
 なお、今年度もwebページ(*)から参加の申し込みを受け付けますので、お気軽にお申し込みください。
(* アドレスはこちら↓)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/01/1223110.htm
※申し込みの受付開始は2月2日(月)を予定しております。

〔開催日時〕

【日時】

平成20年2月17日(火曜日) 9時45分〜15時45分

【場所】

学術総合センター
東京都千代田区一ツ橋2-1-2
(会場案内図:http://www.zam.go.jp/i00/i0000000.htm)

□【お知らせ】「世界自閉症啓発デー」のお知らせ

〔初等中等教育局特別支援教育課〕

 平成19年12月、国連総会において、平成20年度以降、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とする決議が採択されました。
 これに基づき、今後は全ての加盟国において、社会全体が自閉症に対する理解が進むような取組を積極的に行うよう求められています。
 文部科学省においても、学校や地域における支援体制の整備を早急に進めているところですが、そのためには保護者や障害のある子どもたちを取り巻く地域の方々が、自閉症や発達障害について正しく理解することが必要不可欠です。
 皆様におかれましては、この「世界自閉症啓発デー」を契機に、自閉症等について正しく理解し、学校における指導や支援等に役立てていただきたいと思います。
 また、平成20年4月に独立行政法人国立特別支援教育総合研究所に開設された「発達障害教育情報センター」のWEBサイトにおいて、教員研修用講座や発達障害に関する各種教育情報を発信しておりますので、ご活用ください。
(発達障害教育情報センターのWEBサイト→http://icedd.nise.go.jp/blog/)
 なお、「世界自閉症啓発デー」を記念して、厚生労働省や関係団体によるシンポジウムが開催される予定ですので、お時間のある方は是非ご参加ください。

【世界自閉症啓発デー・シンポジウム】

日時

平成21年4月2日(木曜日)10時〜16時30分

場所

東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区神宮前5-53-67)

主催

厚生労働省、社団法人日本自閉症協会

共催

独立行政法人国立特別支援教育総合研究所、日本発達障害ネットワーク、アスペ・エルデの会、日本自閉症スペクトラム学会、全国自閉症者施設協議会

大会プログラム

(1)主催者挨拶、来賓祝辞
(2)鼎談 「自閉症の人たちの人生を考える」
(3)シンポジウム 「自閉症の人たちとともにあゆむ」
 ア 自閉症について知ってもらいたいこと
 イ 自閉症の人たちの特性と困難さ
 ウ 自閉症の人たちのすばらしい力と可能性
 エ 地域で自閉症の人たちを支える
 オ 皆で支える自閉症の人たちの課題と展望討論
(4)宣言 「世界自閉症啓発デー・東京宣言」

□【お知らせ】新たな雇用対策について

(雇用創出に向けた基金が創設されます)

〔大臣官房政策課〕

 最近の金融・経済情勢の悪化に伴い、非正規労働者の解雇、雇止め等を中心とした雇用状況の悪化が顕著となっています。
 国においては、先般成立した平成20年度第2次補正予算等において、都道府県に対する4,000億円の基金を創設しました(「ふるさと雇用再生特別交付金」(2,500億円)、「緊急雇用創出事業」(1,500億円))。また、地方交付税を地方自治体の雇用対策などに充てるため「地域雇用創出推進費」(平成21年度及び22年度)を創設することとしており、都道府県と協力しながら、地域の実情に応じた雇用機会の創出を支援することとしています。
 これら基金等を活用した取組については、例えば、
(1)大学等が行う就職支援等の教育活動・運営業務の支援や地方公共団体等と連携しつつ実施する様々な地域貢献事業、
(2)多様な経歴を有する社会人を教員補助者として小・中・高等学校に受け入れるなどして様々な教育活動を充実する事業、
(3)定住外国人やその子弟に対して日本語教育事業や生活支援を行う事業、
(4)地域文化財を活用したまちづくり事業や地域文化振興を図る事業、
等が考えられるところです。このような国の推奨事業例については、1月15日に開催された厚生労働省による地方公共団体向け説明会の場において示されています。また、近々、効果的なモデル事業を地方公共団体向けに改めて提示させていただくべく、現在、必要な作業を進めているところです。
 教育委員会の皆様におかれましても、関係部署・関係機関と連携の上、雇用創出に向けた積極的な取組を進めていただくよう、お願いいたします。

□【お知らせ】エル・ネット(教育情報通信ネットワーク)
「ちょっと待ってケータイ」
視聴用エル・ネット特別ページ(リンク用ページ)開設のお知らせ

〔生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)付〕

 有害情報意識啓発用映像資料「ちょっと待ってケータイ」【保護者向け】、同【子ども向け】は、10月の配信開始以来1万5千回の視聴回数を超え、教育委員会、学校から広く保護者や児童生徒さんなどへ周知するためのリンクページ設置のご要望がありましたことから、今回、「ちょっと待って、ケータイ」視聴用エル・ネット特別ページ」を開設しましたのでお知らせします。
(URL:http://www.elnet.go.jp/elnet_docs/keitai-dvd.htm)
 教育委員会、教育センター、生涯学習センター、各学校におかれましては、ホームページをお持ちの場合には、上記URLへのリンクにより直接動画視聴ページをご案内ください。

□【お知らせ】12月の文部科学省選定作品等(学校教育教材)の紹介

〔生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)付〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、あわせて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。

12月の文部科学省選定作品等(学校教育教材)の紹介
※以下、文部科学省特別選定を「特選」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】 /申請者/利用対象の順に記載しています。

○DVD(以下、選定)

  • 【安全指導DVD 調理編】/開隆堂出版株式会社/小学校(高学年)
  • 【うごくえほん チルビーvol.6 ココロがほっこりの巻】/株式会社 モーニング/幼稚園、幼児向き
  • 【水の都市 東京】/株式会社 モンタージュ/小学校(高学年)、中学校、高等学校、少年向き、青年向き、成人向き
  • 【うごくえほん チルビーvol.7 パパ、かっこいいの巻】/株式会社 モーニング/幼稚園、幼児向き
  • 【うごくえほん チルビーvol.9 ずっと「名作」の巻】/株式会社 モーニング/幼稚園、幼児向き

○ ビデオテープ(以下、選定)

  • 【ねずみくんのきもち】/東映株式会社/幼稚園、小学校(低学年)、幼児向き

○ 紙芝居(以下、選定)

  • 【おおきくなったかな】/株式会社 童心社/幼稚園、幼児向き

「文部科学時報」1月号(1月10日発行)

 文部科学行政の“今”が読みやすく分かる、総合政策マガジン!
<<1月号の特集>>
●どう活かすか、全国学力・学習状況調査。結果の分析・検証・活用を進め
 学校改善に活かすための徹底特集です!
●文化庁メディア芸術祭:その魅力、今回の受賞作品をご紹介
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/jihou/detail/1217902.htm


○ 幼児教育・家庭教育に関してはこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/01_b.htm
○ 小・中・高校教育に関してはこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
○ 特別支援教育に関してはこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm
○ 初中局の報道発表資料はこちら
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/shotou.htm
○ 子どもの体力向上ホームページはこちら
http://www.recreation.or.jp/kodomo/
○ 文部科学省新着情報メール配信サービスはこちら
http://www.mext.go.jp/magazine/index.htm

*当メールマガジンのバックナンバーなどはこちら
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http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121503.htm
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http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm
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□【コ ラ ム】まえかわの「ま、え〜か」番外編 方言の復権

ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく

 皆さんご存じの石川啄木の歌だ。停車場は上野駅。盛岡出身の啄木は、ふるさとの方言を聞きたくなって上野駅へ出かけていったのだ。
 東北新幹線が東京駅につながるまで、上野駅は永く東京の北の玄関口として東北地方からの多くの旅人が降り立つ駅だった。集団就職で上京した東北出身者の気持ちを歌った「ああ上野駅」(作詞関口義明、作曲荒井英一)という歌には「上野は俺(おい)らの心の駅だ/配達帰りの自転車を/とめて聞いてる国なまり」という歌詞もある。
 私は東北出身ではないが、宮城県に2年間勤務させてもらった経験がある。「だっちゃ」とか「だすぺ」という語尾をつける話し方を耳にすると、懐かしさと親しみがこみ上げる。しかし正直に言えば、赴任当初、相手によってはその話していることが十分に理解できず、内心とまどったりもした。宮城県の中でも地域によって方言にはかなりの違いがあるのだろう。同じ東北弁といっても、津軽で耳にした言葉は仙台弁とはだいぶ違って独特のものだった。弘前城の桜にも感動したが。
 井上ひさし氏に「吉里吉里人」という大変面白い小説がある。東北地方の吉里吉里村の村民が日本国からの独立を宣言し、吉里吉里国という国を建国する。そしてその土地の言葉を「吉里吉里語」として定める。外国人である日本人が吉里吉里語を修得するための「吉里吉里語4時間 吉日・日吉辞典つき」という小冊子も作られる。方言の独自性・主体性を、面白おかしくかつ強烈に主張している。
 方言には、その方言でしか表現できないものがある。共通語に置き直して言い換えてしまうと、その微妙なニュアンスが失われてしまう。仙台弁の「ごしゃがれた」を「おこられた」、「おしょすい」を「はずかしい」と言い換えたとたんに「何か」が失われる気がする。方言は、その土地の風土や人情といったものと切っても切り離せない。方言はその土地に生まれ育った人のアイデンティティの重要な一部を構成していると言えよう。
 私自身は奈良県御所市に生まれ、8歳までそこで育ち、そのあとは東京で大きくなった。父親は奈良県の出身だが、母親は東京育ちだった。奈良県にいた子ども時代、外で友だちと遊ぶときは土地の方言を使い、うちで親と話すときは東京の言葉(それも女性が使う言葉)を使っていた。祖父母が使っていた関西弁は、私自身のアイデンティティにすり込まれているが、どうやらその中には今はほとんど使われなくなった言葉も多いようだ。祖母は「お尻」のことを「おいど」と言っていたが、最近奈良県出身の若い人に聞いたら、そんな言葉は知らないと言っていた。
 統一国家に公用語は不可欠のものだ(一つだけとは限らないが)。共通の言語を持たなければ、政治も経済も社会システムも機能しない。わが国でも、明治以降の近代教育の中で共通語の確立とその指導に力を入れてきた。その中で「方言は矯正すべきもの」という観念が一般化した。沖縄などでは学校内での方言の使用を禁止する指導も行われたという。また、地方出身者が方言を理由にいわれのない差別を受けることもあっただろう。そうやって、国民の間に「方言を使うことはいけないこと」「恥ずかしいこと」という意識が植え付けられていったのではないかと思う。
 過去の学習指導要領をたどると、昭和26年の小学校学習指導要領では、第3学年で「自分の使っていることばの中に、幼児語・方言・なまり・野卑な言葉などのあることに気づかせ、だんだんとよいことばや、共通語を使わせていくようにする」、第6学年で「正しい語法に基づいた共通語を話し、俗語や方言はできるだけ避けるようにする」といった記述があった。
 昭和43年告示の小学校学習指導要領では、第3学年で「発音のなまりや癖を直すようにすること」、第4学年で「共通語と方言とでは違いがあることを理解し、また、必要な場合には共通語で話すこと」などと記述されていた。こうした記述は、その後の指導要領にも引き継がれていった。
 しかし、平成10年告示の指導要領ではこうした記述がなくなった。今回の改訂では、第5・6学年に「共通語と方言の違いを理解し、また、必要に応じて共通語を話すこと」と記述されているが、なまり云々という記述は、やはり含まれていない。
 一方、平成18年12月に改正された教育基本法には「郷土を愛する」という言葉がある(第2条第5号)。それは、伝統と文化をはぐくんできた郷土を愛するということだ。そして、郷土の伝統と文化を語り継いできたのは、郷土の言葉すなわち方言にほかならない。
 学校教育とマスメディアのおかげで、現代の子どもたちはほとんど不自由なく共通語を話せるようになった。しかし、同時に日常言語としての方言はどんどん失われつつある。それは、結局わが国全体としての言葉の豊かさや文化の多様性を衰えさせることになるのではないか。
 共通語が「正しい」言葉だというわけではない。出身地の異なる者同士が意思を通じ合う上で便利な言葉だというだけのことだ。共通語を話すときのアクセントやイントネーションが異なっていても、意思疎通に支障がなければそれで十分。「なまり」を無理に直す必要はない。
 高齢者と孫やひ孫とが方言で語り合えるようにしたい。沖縄であれ津軽であれ、それぞれの地方の伝統や文化が方言で受け継がれるようにしたい。そのために、方言の復権を図ることが、今求められているのではないだろうか。     

〔大臣官房審議官(初等中等教育局担当) 前川 喜平〕

□【編集後記】

●先週末、空を仰げば磐梯山、眼下には猪苗代湖が広がる絶景の中、スノーボードを楽しんできました。ゲレンデの端で仰向けになると、視界いっぱいに青空が広がり、こんなに大きな空を見たのは久しぶりだなあ・・・・としばらく動けなくなってしまったり。面倒くさがりな私は、行くまでは億劫なのですが、こうして日常から離れた空間にいると心の中の小さなモヤが晴れていくのを感じます。(K・Y)

●H2Aロケットの打ち上げが成功しました。ロケットが宇宙へ向かって飛び上がる姿には、何度見ても興奮と感動を覚えます。自分は、何か困難なことにぶち当たったり、不安な気持ちにさらされたときに、宇宙のことを考えることがあります。自分にとって大きな問題に見えても、宇宙の大きさに比べればちっぽけなことにすぎない、と思うことでつらい気持ちから抜け出し、前向きになることができます。これはおすすめです。(N・Y)

●なじみのない街にやって来ると、日ごろ暮らしている地域であれば何とも思わないことに気付かされます。駅に地図を設置しているような街では、事前調査なしでも、手ぶらで目的地を探せます。そうでないところでは、探すのをやめてしまい、結局その街の魅力にも気付かないまま、次の目的地へ向かうことになるかもしれません。よそ者にも優しい街、行政にはそういう視点も必要ではないかと感じました。地元へ帰ってから、活かしたい視点です。(K・A)

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