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初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第105号(臨時号)

平成20年12月22日

[目次]

□【速 報】高等学校学習指導要領及び特別支援学校学習指導要領等の改訂案の公表について

□【速報】高等学校学習指導要領及び特別支援学校学習指導要領等の改訂案の公表について

〔教育課程課・特別支援教育課・参事官付〕

 文部科学省では、本年1月17日の中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」を受け、高等学校学習指導要領並びに特別支援学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領及び高等部学習指導要領(以下「特別支援学校学習指導要領等」という。)の改訂案をとりまとめ、本日公表しました。

 改訂案の本文その他関係資料は、12月23日火曜日の早朝に「新しい学習指導要領」ホームページに掲載予定ですので御覧ください。
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

 本メールマガジンでは、改訂案の主なポイント、実施のスケジュール(案)等についてお知らせいたします。

■高等学校学習指導要領改訂案の主なポイント

1.今回の改訂の基本的考え方

 

 今回の高等学校学習指導要領改訂案の基本的な考え方は、以下の3点であり、幼稚園、小・中学校学習指導要領等の改訂と同様です。
○教育基本法改正等で明確となった教育の理念を踏まえ「生きる力」を育成
○知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視
○道徳教育や体育などの充実により、豊かな心や健やかな体を育成

2.卒業単位数等の教育課程の基本的な枠組み

  • 卒業までに修得させる単位数は、現行どおり74単位以上
  • 共通性と多様性のバランスを重視し、学習の基盤となる国語、数学、外国語に共通必履修科目を設定するとともに、理科の科目履修の柔軟性を向上
  • 週当たりの授業時数(全日制)は標準である30単位時間を超えて授業を行うことができることを明確化
  • 義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設けることを促進

3.教育内容の主な改善事項

○言語活動の充実

  • 国語をはじめ各教科等で批評、論述、討論などの学習を充実

○理数教育の充実

  • 遺伝など、近年の新しい科学的知見等を踏まえ内容を充実、統計に関する内容を数学1に導入
  • 日常生活や社会との関連を重視した改善
  • 数学1に〔課題学習〕を導入したり、科目「理科課題研究」を新設したりするなど、知識・技能を活用する学習や探究する学習を重視

○伝統や文化に関する教育の充実

  • 歴史教育(世界史における日本史の扱い、文化の学習を充実)、宗教に関す  る学習を充実
  • 古典(国語)、武道(保健体育)、伝統音楽(芸術「音楽」)、美術文化  (芸術「美術」)、衣食住の歴史や文化(家庭)に関する学習を充実

○道徳教育の充実

  • 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育について、その全体計画を作成することを新たに規定
  • 現代社会や特別活動において人間としての在り方生き方に関する学習の充実

○体験活動の充実

  • ボランティア活動などの社会奉仕、就業体験を充実するとともに、職業教育において、産業現場等における長期間の実習を取り入れることを明記

○外国語教育の充実

  • 指導する単語数を増加するとともに、授業を実際のコミュニケーションの場とするという観点から、授業は英語で指導することを基本とするなどの改善

○職業に関する教科・科目の改善

  • 職業人としての規範意識や倫理観、技術の進展や環境等への配慮、地域産業を担う人材の育成等、各種産業で求められる知識・技術等を身に付けさせる観点から科目構成や内容を改善

※各教科等の改訂の要点については、ホームページから資料を御参照ください。

■特別支援学校学習指導要領等改訂案の主なポイント

1.今回の改訂の基本的考え方

 今回の特別支援学校学習指導要領等改訂案の基本的な考え方は、以下の3点です。
○幼稚園、小学校、中学校及び高等学校の教育課程の改善に準じた改善
○障害の重度・重複化、多様化に対応し、一人一人に応じた指導を一層充実
○自立と社会参加を推進するため、職業教育等を充実

2.教育内容等の主な改善事項

○一人一人に応じた指導の充実

  • 一人一人の実態に応じた指導を充実するため、すべての幼児児童生徒に「個別の指導計画」を作成することを義務付け
  • 学校、医療、福祉、労働等の関係機関が連携し、一人一人のニーズに応じた支援を行うため、すべての幼児児童生徒に「個別の教育支援計画」を作成す  ることを義務付け

○自立と社会参加に向けた職業教育の充実

  • 特別支援学校(知的障害)における職業教育を充実するため、高等部の専門教科として「福祉」を新設
  • 地域や産業界と連携し、職業教育や進路指導の充実を図ることを規定

○「交流及び共同学習」の推進

  • 障害のある子どもと障害のない子どもとの「交流及び共同学習」を計画的、組織的に行うことを規定

○障害の重度・重複化、多様化への対応

  • 障害の重度・重複化、発達障害を含む多様な障害に応じた指導を充実するため、「自立活動」の指導内容として、「他の人とのかかわりに関すること」などを規定
  • 重複障害者の指導に当たっては、教師間の協力した指導や外部の専門家を活用するなどして、学習効果を高めるようにすることを規定

■実施のスケジュール(案)

1.高等学校

 平成25年度入学生から新学習指導要領を年次進行で実施することを予定して います。ただし、次の教科等については先行して実施したいと考えています。

  • 総則、総合的な学習の時間及び特別活動:平成22年度から実施
  • 数学、理科及び専門教科(理数):平成24年度入学生から学年進行で実施
  • 専門教科(福祉):平成21年度から新学習指導要領によることも可能
  • 保健体育、芸術及び専門教科(体育、音楽、美術):平成22年度から新学習指導要領によることも可能

 数学、理科を1年早く新学習指導要領によることとしたのは、平成21年度に中学校に入学した生徒が、中学3年間で新学習指導要領の内容を前倒しして学習してきていることに配慮したものです。

2.特別支援学校

1幼稚部

平成21年度から実施

2小学部・中学部

 小学校又は中学校に準ずる各教科等については、小学校又は中学校の実施スケジュールに準じて実施することを予定しています(平成21年度から移行措置、平成23年度から小学部実施、平成24年度から中学部実施)。ただし、次の教科等については先行して実施する予定です。

  • 総則及び自立活動:平成21年度から実施
  • 特別支援学校(知的障害)の各教科:平成21年度から新学習指導要領によることも可能
3高等部

 高等学校に準ずる各教科等については、高等学校の実施スケジュールに準じて実施することを予定しています。ただし、次の教科等については先行して実施する予定です。

  • 総則、道徳、自立活動:平成22年度から実施
  • 専門教科(保健理療、理療、理学療法、印刷、理容・美容、クリーニング、歯科技工):平成22年度から新学習指導要領によることも可能
  • 特別支援学校(知的障害)の各教科:平成22年度から新学習指導要領によることも可能

■今後のスケジュール(予定)

 文部科学省では、改訂案及び実施のスケジュール(案)について明日(12月23日)から来年1月21日まで意見公募手続(パブリックコメント)を実施します。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public
(掲載は12月23日)

 その後、いただいた御意見を踏まえ、平成21年2月〜3月を目途に官報告示を 行う予定です。
 改訂案等について、広く皆様からの御意見をお待ちしております。


※このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育を中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするために発行しています。
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電話番号:03-5253-4111(内線2007)