プロデューサーズアイ
「おかえり、はやぶさ」プロデューサー 田村健一氏
~「はやぶさ2」に関して~
宇宙開発は非常に長期間に及ぶプロジェクトです。あるプロジェクトに最初から最後まで関われるというのは非常に稀だからなのかもしれませんが、宇宙開発に携わっている人たちは次世代の育成に熱心です。また、若い研究者は先達の知識や経験を貪欲に受け継ごうとしています。世代が移り、人が変わってもプロジェクトが継続・成功するために、培われたものなのだと思います。
人間が世代交代して継続していくだけではなく、プロジェクトや探査機にも継続性があります。「はやぶさ」は火星探査機「のぞみ」という先達から大きな成果を得ることによって、世界初の偉業を成し遂げることができました。そして、「はやぶさ」の成果を受けて「はやぶさ2」は次のステップに進むことができるのだと思います。
これらのことから、宇宙開発とは人間の営みそのものだという気がしてなりません。親から受け継ぎ、さらにそれを次世代に引き渡していく。私が『おかえり、はやぶさ』を製作するにあたって強く感じたのは、この流れを断ち切ってはいけないということです。いったん途切れてしまったものを取り戻すのは、継続するよりもきっと何倍も難しいはずです。








