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第117号 [大臣のほんねとーく]「食育」をご存じですか?(2003年11月20日)

平成15年11月20日

 わが国では、昔から「知育・徳育・体育」が教育の基本と言われてきましたが、今それらに加えて注目されているのが「食育」です。このたびの大臣就任にあたっても、小泉総理から、食育を含めた「人間力向上」のための教育改革をさらに進めてほしいとのご指示を受けました。

 食育とは、ひとことで言えば食に関する教育ですが、単に望ましい食習慣のための知識を身につけるだけでなく、食卓での一家団らんを通じて社会性を育んだり、わが国の食文化を理解したりすることも含む幅広い教育です。

 実は、私の子ども4人のうち2人は小さい頃からアトピー性皮膚炎で育てるのに苦労しましたが、そのお陰で私は早くから食育に注目し、アレルギー性の病気や生活習慣病の予防・治療の上でも効果があると強調してきました。

 また最近では、BSE問題に端を発した食品安全への意識の高まり、子どもが一人で食事をする「孤食」や若者の拒食症の問題、低下しつつある子どもの体力向上への対応など様々な課題が出てきていますが、こうした中で、学校や家庭において食育を充実していくことがますます重要になっています。

 文部科学省も、これまで学校給食の実施をはじめ教材の作成やシンポジウムなどを通じて食に関する指導に取り組んできましたが、今後、その主役として期待されているのが、新たに創設される「栄養教諭」です。

 栄養教諭は、学校における食に関する指導の中心になるとともに、家庭や地域と連携して食育の充実を担います。具体的には、他の教職員とも協力しながら、子どもたちの食生活に関する個別相談に応じるとともに、給食や学級活動の時間などを活用して指導を行うほか、学校給食の管理も担当します。学校栄養職員の方々が栄養教諭になる道も開きます。現在、中央教育審議会で審議していただいており、本年中に答申をいただいたら、法改正など具体的な準備に取りかかる予定です。

 もとより食育は、文部科学省だけでなく関係省庁や自治体、全国の学校、そして何よりも家庭が連携して進めていく必要があります。国民の皆さまにもぜひ食育に関心を持っていただき、ともに充実させていきたいと思います。



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