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高等学校学習指導要領(平成11年3月告示、14年5月、15年4月、15年12月一部改正) 農業 第1 農業科学基礎


第2款   各科目

第1    農業科学基礎

1    目標
   農業生物の育成についての体験的,探究的な学習を通して,農業に関する基礎的な知識と技術を習得させ,農業及び農業学習についての興味・関心を高めるとともに,科学的思考力と問題解決能力を伸ばし,農業の各分野の発展を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    農業と人間生活
  ア   農業と食料供給     イ   農業と環境保全
  ウ   農業の多面的な役割    
(2)    農業生物と栽培環境
  ア   農業生物の特性   イ   栽培環境の要素
(3)    農業生産の基礎
  ア   農業生物の栽培・飼育   イ   農業生産物の利用
  ウ   農業生産の計画・管理・評価    
(4)    農業学習と学校農業クラブ活動
  ア   農業学習の特質   イ   プロジェクト学習
  ウ   学校農業クラブ活動    

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,地域農業の見学や統計資料を用いた具体的な学習を通して,農業の社会的な役割について理解させ,農業と農業学習に関心をもたせること。
   内容の(2)及び(3)については,農業生物の育成に関する実験・実習やプロジェクト学習を通して,農業生物の特性と栽培環境の関係について理解させ,科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業生物を選定すること。
   内容の(3)のアについては,学科の特色に応じて,栽培又は飼育のいずれかを選択して扱うことができること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,食料の生産と供給,環境の保全と創造,保健休養の場の提供などの農業の多面的な役割と人間生活との関係について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,農業生物の生理・生態的な特性,気象などの栽培環境の要素及びそれらの相互関係を扱うこと。なお,栽培環境の調節については詳細に深入りしないこと。
   内容の(3)については,作物などの栽培や家畜の飼育から農業生産物の加工,利用までの基本的な内容と農業生産の計画・管理・評価の方法の基本的な内容を扱うこと。なお,肥料,飼料及び農薬については,網羅的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(4)については,農業生物の育成などの農業学習の特質,プロジェクト学習の進め方並びに学校農業クラブ活動の目標,内容,組織及び実践方法を扱うこと。

第2    環境科学基礎

1    目標
   環境の保全,創造と農業生物の育成についての体験的,探究的な学習を通して,環境と農業に関する基礎的な知識と技術を習得させ,環境及び環境学習についての興味・関心を高めるとともに,科学的思考力と問題解決能力を伸ばし,農業における環境の分野の発展を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    環境と人間生活
  ア   森林,河川,耕地の生態系     イ   地域環境と人間生活
  ウ   地球環境と人間生活    
(2)    環境の調査
  ア   植生調査   イ   水質調査
  ウ   その他の調査    
(3)    環境の保全,創造
  ア   森林と環境保全   イ   緑地と景観創造
(4)    農業生物の育成
  ア   農業生物の特性   イ   栽培環境の要素
  ウ   農業生物の栽培    
(5)    環境学習と学校農業クラブ活動
  ア   環境学習の特質   イ   プロジェクト学習
  ウ   学校農業クラブ活動    

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,地域環境の観察や統計資料を用いた具体的な学習を通して,環境と人間生活の相互関係及び生態系における物質循環について理解させ,環境と環境学習に関心をもたせること。
   内容の(2)については,観察や調査などを通して,地域の環境要因と環境調査の方法を体験的に理解させること。
   内容の(2)及び(3)については,地域の実態や学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
   内容の(3)については,観察や実習などを通して,森林による国土・環境の保全及び都市や農村の緑地による景観創造の機能を体験的に理解させること。
   内容の(4)については,農業生物の育成に関する実験・実習やプロジェクト学習を通して,作物などの特性と栽培環境の関係について理解させ,科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業生物を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,森林,河川や耕地の生態系,生態系における物質循環及び地域環境や地球環境と人間生活との相互関係について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)のア及びイについては,植物の種類や生態などの植生調査及び水の透明度や水素イオン濃度などの水質調査を扱うこと。ウについては,地域の実態や学科の特色に応じて,土壌調査などを扱うこと。
   内容の(3)については,森林による大気浄化や土砂の流出防止などの環境保全機能及び緑地による景観の保全や形成などの機能を扱うこと。
   内容の(4)については,作物などの栽培方法や生理・生態的な特性,気象などの栽培環境の要素及びそれらの相互関係を扱うこと。なお,肥料や農薬については,網羅的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(5)については,環境の保全など環境学習の特質,プロジェクト学習の進め方並びに学校農業クラブ活動の目標,内容,組織及び実践方法を扱うこと。

第3    課題研究

1    目標
   農業に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。

2    内容
(1)    調査,研究,実験
(2)    作品製作
(3)    産業現場等における実習
(4)    職業資格の取得
(5)    学校農業クラブ活動

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(5)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(5)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
   課題研究の成果について発表する機会を設けるよう努めること。

第4    総合実習

1    目標
   農業の各分野に関する体験的な学習を通して,総合的な技術を習得させ,経営と管理についての理解を深めさせるとともに,管理能力や企画力など農業の各分野の改善を図る実践的な能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    農業の各分野に関する総合的な実習
   
ア   専門技術総合実習        イ   経営管理総合実習
(2)    農業の各産業現場等における総合的な実習
 
ア   専門技術総合実習        イ   経営管理総合実習
(3)    学校農業クラブ活動

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,農業の各分野の総合的な実習を通して,経営や管理における技術の役割と各技術の相互関係を体験的に理解させ,経営や管理の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。
   内容の(2)については,産業現場等における総合的な実習を通して,技術の実践的な役割と経営や管理の実際を体験的に理解させ,経営や管理の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。なお,(2)については,地域の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
   内容の(3)については,農業の各分野の学習を基に,学校農業クラブ活動における自主的な研究活動を通して,技術及び経営と管理を体験的に理解させ,農業の各分野の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,農業の各分野の技術及び経営と管理について基本的な内容を総合的に扱うが,個別の技術については,過度に専門的にならないよう留意すること。

第5    農業情報処理

1    目標
   社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させ,情報処理に関する知識と技術を習得させるとともに,農業の各分野で情報及び情報手段を活用する能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    産業社会と情報
  ア   情報とその活用    
イ    農業の各分野における情報の役割
  ウ   情報モラルとセキュリティ管理    
(2)    農業における情報手段の活用
  ア   ハードウェアとソフトウェア   イ   情報システム
  ウ   マルチメディアとデータ    
(3)    農業における情報の活用
  ア   情報通信ネットワーク   イ   生産,加工,流通のシステム化
  ウ   農業情報の活用    

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,農業分野を中心に産業社会における情報の活用の具体的な事例を通して,情報の意義を理解させるとともに,農業の各分野における情報の役割について関心をもたせること。
   内容の(2)及び(3)については,実習や産業現場の見学等を通して,農業の各分野において,情報と情報手段を活用する能力を育てること。なお,学科の特色や生徒の実態等に応じて,内容の一部に重点を置くなどの工夫を加えること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)のア及びイについては,高度情報通信社会の特質,情報とデータの意味と性質並びに農業の各分野における情報の収集,処理及び活用の基本的な内容を扱うこと。ウについては,著作権やプライバシーの保護など情報モラルの必要性と個人情報のセキュリティ管理の重要性について理解させること。
   内容の(2)については,目的に応じた情報機器やソフトウェアの選択,アプリケーションソフトウェアの使用法,農業情報に関するシステムの活用及びマルチメディアとデータについて基本的な内容を扱うこと。
   内容の(3)については,情報通信ネットワークを活用した情報の収集,処理,発信,農業の各分野におけるシステム化及び農業技術や経営に関する情報の活用を扱うこと。

第6    作物

1    目標
   作物の栽培と経営に必要な知識と技術を習得させ,作物の特性や栽培に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    作物生産の役割と動向
  ア   作物生産と食料供給     イ   世界の食料需給の動向
(2)    作物の特性と栽培技術
  ア   作物の生育と生理   イ   栽培環境と生育の調節
(3)    作物の栽培
  ア   作物の栽培的,経営的特性   イ   品種の特性と選び方
  ウ   栽培計画   エ   育苗
  オ   栽培管理   カ   商品化
  キ   機械・施設の利用   ク   作物栽培の評価
(4)    作物生産の経営改善
  ア   作業体系の改善   イ   生産と流通の改善

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   指導に当たっては,作物生産から食料消費までの食料供給の仕組みを理解させるよう留意すること。
   内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,作物の特性と栽培環境の相互関係から作物の生育と環境の調節について理解させ,作物栽培に関する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な作物を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,我が国と世界の作物生産,食料需給の動向及びそれらの相互関係について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,作物の生育の規則性,生理作用,環境要素が作物に与える影響及び作物栽培の技術の仕組みを扱うこと。
   内容の(2)及び(3)において,作物の学名や英名を扱う場合は,必要最小限の扱いとすること。
   内容の(3)については,品種の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく栽培評価など作物の栽培と経営について体系的に扱うこと。なお,作物の来歴,品種,病気,害虫,肥料及び農薬については,羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(4)については,作業の順序,組合せとその管理,生産費と流通の手段や経費など作物生産の経営改善について基本的な内容を扱うこと。

第7    野菜

1    目標
   野菜の栽培と経営に必要な知識と技術を習得させ,野菜の特性や栽培に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    野菜生産の役割と動向
  ア   野菜の生産と利用     イ   野菜の需給の動向
(2)    野菜の特性と栽培技術
  ア   野菜の生育と生理   イ   栽培環境と生育の調節
  ウ   人工環境における栽培技術    
(3)    野菜の栽培
  ア   野菜の栽培的,経営的特性   イ   品種の特性と選び方
  ウ   作型と栽培計画   エ   育苗
  オ   栽培管理   カ   商品化
  キ   施設の利用   ク   野菜栽培の評価
(4)    野菜生産の経営改善
  ア   作業体系の改善   イ   生産と流通の改善

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   指導に当たっては,野菜の生産,利用から消費までの仕組みを理解させるよう留意すること。
   内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,野菜の特性と栽培環境の相互関係から野菜の生育と環境の調節及び人工環境における栽培技術について理解させ,野菜栽培に関する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な野菜を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,我が国を中心に,野菜生産の役割,野菜の多様な利用形態及び需給の動向について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,野菜の生育過程,生理作用,環境要素や成長調節物質が野菜に与える影響及び野菜栽培の技術の仕組みを扱うこと。
   内容の(2)及び(3)において,野菜の学名や英名を扱う場合は,必要最小限の扱いとすること。
   内容の(3)については,野菜の作型の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく栽培評価など野菜の栽培と経営について体系的に扱うこと。なお,野菜の来歴,品種,作型,病気,害虫,肥料及び農薬については,羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(4)については,作業の順序,組合せとその管理,生産費と流通の手段や経費など野菜生産の経営改善について基本的な内容を扱うこと。

第8    果樹

1    目標
   果樹の栽培と経営に必要な知識と技術を習得させ,果樹の特性や栽培に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    果実生産の役割と動向
  ア   果実の生産と利用     イ   果実の需給の動向
(2)    果樹の特性と栽培技術
  ア   果樹の生育と生理   イ   栽培環境と生育の調節
(3)    果樹の栽培
  ア   果樹の栽培的,経営的特性   イ   品種の特性と選び方
  ウ   繁殖と苗木の養成   エ   作型と栽培計画
  オ   栽培管理   カ   商品化
  キ   施設の利用   ク   果樹栽培の評価
(4)    果実生産の経営改善
  ア   作業体系の改善   イ   生産と流通の改善

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   指導に当たっては,果実の生産,販売から消費までの仕組みを理解させるよう留意すること。
   内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,果樹の特性と栽培環境の相互関係から果樹の生育と環境の調節について理解させ,果樹栽培に関する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な果樹を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,我が国を中心に,果実生産の役割,果実の多様な利用形態及び需給の動向について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,果樹の生育過程,生理作用,環境要素や成長調節物質が果樹に与える影響及び果樹栽培の技術の仕組みを扱うこと。
   内容の(2)及び(3)において,果樹の学名や英名を扱う場合は,必要最小限の扱いとすること。
   内容の(3)については,果樹の作型の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく栽培評価など果樹の栽培と経営について体系的に扱うこと。なお,果樹の来歴,品種,作型,病気,害虫,肥料及び農薬については,羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(4)については,品種の選定,作業の順序,組合せとその管理,生産費と流通の手段や経費など果実生産の経営改善について基本的な内容を扱うこと。

第9    草花

1    目標
   草花の栽培と経営に必要な知識と技術を習得させ,草花の特性や栽培に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    草花生産の役割と動向
  ア   草花生産の特性     イ   生活と草花の利用
  ウ   草花の需給の動向    
(2)    草花の特性と栽培技術
  ア   草花の生育と生理   イ   栽培環境と生育の調節
(3)    草花の栽培
  ア   草花の栽培的,経営的特性   イ   品種の特性と選び方
  ウ   作型と栽培計画   エ   栽培管理
  オ   商品化   カ   施設の利用
  キ   草花栽培の評価    
(4)    草花の繁殖と育種
  ア   草花の繁殖   イ   草花の育種
(5)    草花生産の経営改善
  ア   作業体系の改善   イ   生産と流通の改善

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   指導に当たっては,草花の生産から消費までの仕組みと草花の利用の形態を理解させるよう留意すること。
   内容の(2)から(4)までについては,観察や実験・実習を通して,草花の特性と栽培環境の相互関係から草花の生育と環境の調節について理解させ,草花栽培に関する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態,学科の特色や消費動向に応じて,題材として適切な草花を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,我が国を中心に,生活の中で草花が利用されている状況,草花生産及び需給の動向について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,草花の生育過程,生理作用,環境要素や成長調節物質が草花に与える影響及び草花栽培の技術の仕組みを扱うこと。
   内容の(2)から(4)までにおいて,草花の学名や英名を扱う場合は,必要最小限の扱いとすること。
   内容の(3)については,草花の品種の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく栽培評価など草花の栽培と経営について体系的に扱うこと。なお,草花の来歴,品種,作型,病気,害虫,肥料及び農薬については,羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
   内容の(4)については,草花の種子繁殖,栄養繁殖及び育種方法について体系的に扱うこと。なお,バイオテクノロジーを用いた繁殖については基本的な内容にとどめること。
   内容の(5)については,品種の選定,作業管理,施設利用,生産費と流通の手段や経費など草花生産の経営改善について基本的な内容を扱うこと。

第10    畜産

1    目標
   家畜の飼育と経営に必要な知識と技術を習得させ,家畜の特性や飼育環境を理解させるとともに,合理的な家畜管理と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。

2    内容
(1)    畜産の役割と動向
  ア   畜産の役割と特色     イ   畜産物の需給の動向
(2)    家畜の生理・生態と飼育環境
  ア   家畜の生理・生態   イ   飼育環境の調節
(3)    家畜と飼料
  ア   家畜の栄養と栄養素   イ   消化吸収と栄養素の代謝
  ウ   飼料の特性と給与   エ   飼料作物の栽培
  オ   草地の管理    
(4)    家畜の飼育
  ア   飼育計画   イ   飼育管理
  ウ   繁殖と育成   エ   家畜の選択と改良
  オ   施設の利用   カ   廃棄物の処理
  キ   家畜飼育の評価    
(5)    畜産の経営改善
  ア   作業体系の改善   イ   生産と流通の改善

3    内容の取扱い
(1)    内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
   指導に当たっては,畜産物の生産から食料消費までの食料供給の仕組みを理解させるよう留意すること。
   内容の(2)から(4)までについては,観察や実習を通して,家畜の特性と飼育環境の相互関係から飼育環境の調節について理解させ,家畜飼育に関する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,題材として適切な家畜を選定すること。
   内容の(3)のエ及びオについては,地域農業の実態,飼料の需給の動向等に応じて,題材として適切な飼料作物を選定すること。
(2)    内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
   内容の(1)については,我が国を中心に,畜産物の生産,利用及び需給の動向について基本的な内容を扱うこと。
   内容の(2)については,家畜の生理・生態と行動的な特性,環境要因が家畜に与える影響及び飼育環境の調節を扱うこと。
   内容の(3)については,栄養素の家畜体内における代謝,粗飼料や濃厚飼料の給与,飼料作物の栽培等を扱うこと。
   内容の(4)については,品種の選定をはじめとする飼育計画,飼料給与など飼育管理,繁殖成績などの総合的な判断に基づく飼育評価など家畜の飼育と経営について体系的に扱うこと。なお,家畜の起源,分布,病気,施設及び設備については,羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。また,エについては,バイオテクノロジーを利用した改良については基本的な内容にとどめること。
   内容の(5)については,飼育形態,作業管理,生産費と流通の手段や経費など家畜生産の経営改善について基本的な内容を扱うこと。