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平成19年度概算要求に向けた独立行政法人宇宙航空研究開発機構の研究開発における重点事項について

平成18年7月26日
宇宙開発委員会

 宇宙開発委員会では、昨年7月に「平成18年度概算要求に向けた独立行政法人宇宙研究開発機構の研究開発における重点事項について」をとりまとめたところであるが、本年3月に第3期科学技術基本計画が閣議決定され、同計画に基づく分野別推進戦略が総合科学技術会議により策定されたことを受け、平成19年度概算要求に当たって重点化を図るべき事項について検討を行った。
 その際、昨年に引き続き、1H−2Aロケットや衛星の一連の失敗やトラブルを受け、検討した対応策を踏まえ、信頼性の確保を第一とする開発を進めること、2未知のフロンティアである宇宙に挑戦し、人類の知的資産を築く基礎研究には引き続き重点を置くこと、3「安全と安心」の問題への対応を重視すること、4「国家基幹技術」に位置付けられるべきシステム技術への取組みを重視すること、及び5宇宙開発の成果を目に見える形で国民に還元することの5点に留意した。
 これらを踏まえ、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の平成19年度概算要求においては、以下の3点を重点事項とすべきである。
 なお、国際宇宙ステーション計画については、「宇宙基地協力協定」などの国際約束の下、日本実験棟(JEM)の打上げが確実に行われるよう国際的な協調を図り、所要の対応が必要とされる。

「我々の生活の安全・安心を確保するための宇宙空間利用システム技術」の開発の取組
 国家基幹技術として位置づけられた「宇宙輸送システム」及び「海洋地球観測探査システム」における衛星観測監視システムについては、我々の生活の安全・安心を確保するための宇宙空間利用システム技術の確立を目指して、以下を進める。

 
信頼性の一層の向上を図るため、事前の地上試験・宇宙実証の充実、基礎・基盤技術の充実、品質管理の強化等を行うこと。

「国家基幹技術としての「宇宙輸送システム」の推進の在り方について」(平成18年5月24日宇宙開発委員会)を踏まえ、我が国の基幹ロケットであるH−2Aロケットの信頼性を高め、確実に打上げ実績を積み上げていくこと。

「国家基幹技術としての「衛星観測監視システム」の推進の在り方について」(平成18年5月24日宇宙開発委員会)を踏まえ、また、「我が国の地球観測における衛星開発計画及びデータ利用の進め方について(宇宙開発委員会地球観測特別部会報告書)」に基づき、地球観測・監視衛星の利用ニーズを十分把握した上で、温室効果ガス観測、全球降水観測、地球環境変動観測、準天頂高精度測位実験のための衛星の開発・運用を推進する。また、利用ニーズに応えるデータ提供等の体制構築もあわせて推進する。

宇宙科学研究の取組
 宇宙の起源、進化と構造並びにそこでの諸現象の究明を目的とする宇宙科学は、科学衛星「はやぶさ」等により我が国が世界に誇り得る成果をあげてきている。この実績を踏まえ、人類の英知を生み、知の活用の源泉となる基礎研究の一環として、宇宙科学を、これまでの活動水準を低下させることなく、推進する。

産学官連携の推進
 宇宙の利用・産業化の強力な推進により、宇宙産業が将来の我が国の基幹産業に発展することを目指し、官民の役割分担を明確にしつつ、産学官連携施策を着実に推進する。

以上

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成21年以前 --