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平成18年度概算要求に向けた独立行政法人宇宙航空研究開発機構の研究開発における重点事項について

平成17年7月27日
宇宙開発委員会

 宇宙開発委員会は、平成15年9月に独立行政法人宇宙航空研究開発機構の中期目標の基となる「宇宙開発に関する長期的な計画」の議決を行ったが、近時の我が国の宇宙開発を巡る諸情勢並びに総合科学技術会議の第3期科学技術基本計画策定に向けての調査審議及び本委員会における諸検討を踏まえ、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の平成18年度概算要求において、重点を置くべき事項に関し、検討を行った。
 その際、1H−2Aロケットや衛星の一連の失敗やトラブルを受け、検討した対応策を踏まえ、信頼性の確保を第一とする開発を進めること、2未知のフロンティアである宇宙に挑戦し、人類の知的資産を築く基礎研究には引き続き重点を置くこと、3「安全と安心」の問題への対応を重視すること、4「国家基幹技術」に位置付けられるべきシステム技術への取組みを重視すること、及び5宇宙開発の成果を目に見える形で国民に還元することの5点に留意した。
 これらを踏まえ、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の平成18年度概算要求においては、以下を重点事項とすべきである。

我々の生活の安全・安心を確保するための宇宙空間利用システム技術」の開発の取組み

 国家基幹技術として位置付けられるべき「我々の生活の安全・安心を確保するための宇宙空間利用システム技術」の確立を目指して、以下を進める。

信頼性の一層の向上を図るため、地上試験の充実、基礎・基盤技術の充実、品質管理の強化等を行うこと。
我が国の基幹ロケットであるH−2Aロケットの信頼性を高め、確実に打ち上げ実績を積み上げていくこと。
「我が国の地球観測における衛星開発計画及びデータ利用の進め方について(宇宙開発委員会地球観測特別部会報告書)」に従い、地球観測・監視衛星の開発・利用を進めること。

宇宙科学研究の取組み

 宇宙の起源、進化と構造並びにそこでの諸現象の究明を目的とする宇宙科学は、我が国が世界に誇り得る成果をあげてきている。この実績を踏まえ、人類の英知を生み、知の活用の源泉となる基礎研究の一環として、宇宙科学を、これまでの活動水準を低下させることなく、推進する。

国際宇宙ステーション計画の遂行

 有人宇宙活動の基盤的技術を蓄積し、人類の新たな活動領域を開拓する国際宇宙ステーションについては、「宇宙基地協力協定」上の義務を誠実に履行すべく、国際パートナーとの調整を踏まえ、着実に推進する。

産学官連携の推進

 宇宙産業が将来の我が国の基幹産業に発展することを目指し、官民の役割分担を明確にしつつ、産学官連携施策を着実に推進する。

以上

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成21年以前 --