1. |
安全組織及び業務
専ら安全確保に責任を有する組織として、打上げ実施責任者の下に射場安全主任、飛行安全主任及び警備主任が各々置かれ、射場安全班及び射点安全班、飛行安全班及び飛行解析班、警備班が各々編成される。また、打上げ実施責任者の下に置かれる企画主任の下には情報ネットワーク管理班が編成される(図−11、図−12及び図−13)。そして、各種の通信手段により連携して安全体制が機能するように措置される。
すべての安全上の問題点は、射場安全主任、飛行安全主任又は警備主任により把握され、直ちに打上げ実施責任者へ報告されて処置されている。なお、緊急時には射場安全主任、飛行安全主任又は警備主任により処置されると共に打上げ実施責任者へ報告される。
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2. |
安全教育・訓練の実施
打上げ整備作業に携わるすべての要員に対して、作業の実施に必要な安全知識、事故処理手順等について安全教育・訓練が実施されるとともに、危険作業を行う要員に対しては、作業開始前に安全注意事項、想定事故のケーススタディー等の作業別安全教育・訓練が実施されている。
また、ロケットの故障の発生を想定した訓練等、飛行安全の確保に必要な安全教育・訓練が実施されている。
さらに、万一、重大な事故等が発生した場合に備えて、自衛消防隊、事故対策本部等が迅速かつ的確に対応できるよう、防災訓練が実施されている。
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3. |
緊急事態への対応
打上げ作業期間中に、事故等が発生した場合又は発生のおそれがある場合は、被害を最小限にとどめるため、予め定める手順書に従って必要な措置が講じられる。
また、予め自衛消防隊、現地事故対策本部及び機構事故対策本部の設置手順が設定され(図−14、図−15及び図−16)、事故等の状況に応じて外部関係機関(地方公共団体等)への連絡等、必要な措置が講じられる。 |