(1) |
静電気対策
ロケットの推進薬等の取扱いに際しては、発火等の発生を防止するため、第1段ロケット、第2段ロケット、固体ロケットブースタ(SRB−A)及び固体補助ロケット(SSB)等の接地、静電気除去板の取付、帯電防止作業衣等の着用、湿度管理等の静電気対策がとられている。
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(2) |
保護具の着用
火薬類、高圧ガス、危険物等の取扱いに際しては、作業員の安全を確保するため、特殊作業衣、安全靴、保護面等の保護具の着用が義務付けられている。
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(3) |
防護設備の使用等
高圧ガスの充填・加圧作業については、作業員の安全確保のため原則として遠隔操作することとされ、止むを得ず機体側で操作するときは人員を制限し、防護設備の使用等の対策をとることとされている。
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(4) |
推進薬等の取扱い施設に関する巡視等
ロケットの推進薬等の取扱い施設については、不審者の立ち入り等を防止するため、防犯警報装置の設置と常時監視に加えて、夜間等には警備員による巡視及び打上げ整備期間中の射場における24時間体制の警戒等が行われている。
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(5) |
発火性物品の持込み規制等
ロケットの推進薬等の存在する区域については、事故等を防止するため、ライター、グラインダー、溶接機、バッテリー等の持込み及び非防爆電気機器の使用等が規制されている。
また、指定場所以外での火気使用及び喫煙は禁止されているとともに液化水素、液化酸素貯蔵タンク周辺等では非防爆電気機器、携帯電話の使用及びフラッシュ撮影は禁止されている。
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(6) |
その他の対策
ロケット打上げ後の燃料及び酸化剤の供給配管内の残留液の抜取り等の後処置作業は、打上げ整備作業時の安全対策に準じて実施され安全が確保されている。
電波機器の取扱いに関し、電波放射時における危険区域への立入禁止、放射に際しての各種確認が行われている。
ヒドラジンの取扱い作業中、又は保管されている環境下での作業中は、ヒドラジン濃度測定器により常時環境モニターを行ない安全が確認されている。 |