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3.「打上げ再開に向けて対処を検討すべき課題」の対処方針と当専門委員会の技術的助言

  (1)課題の対処方針案
     上記2項においては、課題抽出のための網羅的なアプローチに応じて課題を分類しているが、機構は、「打上げ再開に向けて対処を検討すべき課題」について、技術的内容に応じて、改めて以下のように分類し直し、対処方針案を作成した。技術的内容に応じた課題の分類と対処方針案は以下の表のとおりである。

 「打上げ再開に向けて対処を検討すべき課題」の技術的内容と対処方針案(PDF:36KB)

  (2)当専門委員会の技術的助言
       当専門委員会は、「打上げ再開に向けて対処を検討すべき課題」の対処方針案について、機構に対して、以下のとおり技術的助言を行った。

    1) 開発の経緯に係る技術的助言
       今回の再点検は、H−2ロケットから大きく設計変更を行ったシステムや、地上試験及びこれまでの打上げによるデータの蓄積が十分でないものは弱点になり得ると認識した上で、実施したものである。事故原因となったSRB−Aが有していた問題やLE−7Aへの改良に伴って発生している課題は、この弱点が顕在化したものと考えられ、変更点の管理が、その変更理由の明確化・データ化も含め、いかに重要かを示している。今後、課題への対処等を進めていくにあたって、機構がこの点に十分に留意するよう助言する。

    2) 課題の分類に応じた技術的助言
     a)   不具合等への対応について
      - 不具合等への対応については、解析・試験等による検証にあたって、メカニズム・動作余裕の確認にも配慮しつつ、その検証計画を立案すること。特に、機体・設備への改修・反映を行うものについては、改修・反映に伴う二次的な影響の有無の確認を行うとともに、ロケットシステム全体としての整合性をとること。
     b)   メカニズム・動作余裕の確認について
      - メカニズムが把握できないものについては、設計・製造に携わる技術者と関連する研究者が協力してその解明に努めるとともに、メカニズムが不明確な場合には試験等によりデータを蓄積して、それに基づいて評価を行うこと。
      - 材料特性値については、供給メーカからの提示データや論文等における既存データがある場合でも、設計に必要なデータが存在しない場合や、データ取得条件の差異やデータの信頼性の観点から既存データがそのまま適用できない場合もあることから、設計・製造に携わる技術者と材料評価に携わる研究者が協力して適切なデータベースの構築に努め、動作余裕の確認に活かすこと。
      - 想定する使用環境を超えた場合に、急激に性能の悪化を引き起こすことがあることから、動作余裕が少ない場合には、使用を想定する範囲外の環境下での評価を行うこと。
     c)   製造・検査の改善について
      - 実機品を用いた実証試験は可能な限り行うことが望ましいが、それができない場合については、製造段階での品質管理を十分に行うこと。
      - 材料特性値については、設計のために必要な場合だけでなく、品質管理において確認するものもあることから、必要なデータベースの構築に努め、品質管理に活かすこと。
     d)   連鎖事象への対応について
      - 初期事象からの影響の拡大を防ぐための保護対策が重要であるが、改修等に伴う二次的な影響の有無の確認を十分に行うこと。
     e)   飛行安全・地上安全に係る対応について
      - 飛行安全・地上安全に係る事項については、確実の上にも確実な対処が必要であること。



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