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宇宙開発委員会(第4回)議事録・配付資料

1. 日時
  平成18年2月1日(水曜日)14時〜14時30分

2. 場所
  文部科学省4階 宇宙開発委員会会議室

3. 議題
 
(1)  H−2Aロケット9号機及びミューファイブロケット8号機の打上げについて
(2)  陸域観測技術衛星「だいち」の運用状況について
(3)  その他

4. 資料
 
委4−1−1   H−2Aロケット9号機/ミューファイブロケット8号機の打上げについて
委4−1−2 ミューファイブロケット8号機/ASTRO−Fの準備状況
委4−1−3 ミューファイブロケット8号機(ASTRO−F)実験計画
委4−2 陸域観測技術衛星「だいち」の運用状況について
委4−3−1 宇宙開発の現状報告(平成18年1月24日〜平成18年1月31日)
委4−3−2 第3回宇宙開発委員会議事要旨(案)

5. 出席者
 
宇宙開発委員会委員長   井口 雅一
宇宙開発委員会委員 松尾 弘毅
宇宙開発委員会委員 青江 茂
宇宙開発委員会委員

森尾 稔
文部科学省研究開発局長 森口 泰孝
文部科学省大臣官房総括審議官 干場 静夫
文部科学省大臣官房審議官 井田 久雄
文部科学省研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)

須田 秀志
【説明者】  
独立行政法人宇宙航空研究開発機構理事 堀川 康
独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙基幹システム本部事業推進部長 河内山 治朗
独立行政法人宇宙航空研究開発機構ASTRO−Fプロジェクトマネージャ 村上 浩
独立行政法人宇宙航空研究開発機構ミューファイブプロジェクトマネージャ 森田 泰弘

6. 議事内容
  (1)議題1『H−2Aロケット9号機及びミューファイブロケット8号機の打上げについて』
 独立行政法人宇宙航空研究開発機の河内山事業推進部長より委4−1−1について、森田ミューファイブプロジェクトマネージャより委4−1−2、村上ASTRO−Fプロジェクトマネージャより委4−1−3について説明があった。

 

【井口委員長】 ISSにロケットが衝突する可能性は本当にあるのでしょうか。

【森田プロマネ】 可能性はゼロではございません。ですから、安全であることを確認して、毎回ロケットの打上げは実施しております。

【森尾委員】 資料4−1−3の12ページですが、サブペイロードとありますね。個人的にもこういうものに関心があって、いろんな大学でこういうことをもっと盛んにやれるようになったらいいのではと思っているのですが、これについてもう少し説明をしていただけますか。

【森田プロマネ】 わかりました。
 お手元の資料の12ページ以降にサブペイロードの概要が書いてございます。サブペイロードとはどういうものかといいますと、ミューファイブロケットの場合には、衛星をロケットから分離するときにスピン状態で分離します。そのために、第3段ロケットの計器部に動的バランスをとるために、従来からバランスウェイトを搭載してございます。このバランスウェイトが完全な重りだともったいないということで、ミューファイブロケットの5号機からこのバランスウェイトのかわりに、サブペイロードという名前をつけまして、小さなミッション機器を搭載するということをしてございます。
 今回、今号機はこの資料に書いてありますとおり、2つのサブペイロードが乗っておりまして、1つは、これは東工大が企画している超小型衛星CUTEという名前の衛星でございまして、主衛星であるASTRO−Fを分離した後に、これは実際ロケットから分離して、分離の実験あるいは通信の実験をする予定になっております。重さは分離時の重さが大体3.6キロぐらいの非常に小さいものです。
 1枚めくっていただきまして、もう一つの実験は、これはJAXA(ジャクサ)宇宙科学研究本部の若手が企画したものでございまして、ソーラーセイルという非常に薄い膜の展開実験でございます。ソーラーセイルというのは、将来の宇宙探査用の推進機関として計画、研究がされているものでございまして、これは太陽の複写を利用しまして、探査機から大きな薄い膜を広げまして、あたかもヨットのように探査機を推進させようというものでございます。宇宙空間で非常に薄い膜を展開するのが難しいことから、JAXA(ジャクサ)では段階的にこの展開の実験を行っておりまして、これまでに気球を用いた展開実験、観測ロケットを用いた展開実験を行っておりまして、今回、ミューファイブロケットを用いたより滞空時間の長い展開実験をやろうという計画でございます。大体薄い膜の大きさが直径で現在のところ11メートルぐらいを予定しているものでございます。
 今回のサブペイロードは以上の2点でございます。今後ともこういうバランスウェイトを利用した小型衛星の実験というのを企画していきたいと考えております。

【森尾委員】 これは希望する大学とかは、入札みたいなことで決まるのでしょうか。

【森田プロマネ】 今後どういう形でこういう企画を広めていくかというのは、JAXA(ジャクサ)の産学連携部の中で検討しているところでございますが、これまでは宇宙科学研究本部の中の工学委員会というチャンネルの中で、いわゆる共同利用機関という性格を利用しまして紹介いたしまして、乗る方を募っているというところでございます。ただ、バランスウェイトという特殊なものを利用している関係上、必ず乗れるわけではないですね。結果的にロケットのバランスが非常によくとれていて、ウェートを乗せないということもありますから、現在のところではあまねく公募しているという体制は残念ながらとってございません。
 今後については、先ほど御紹介しましたとおり、積極的に考えていきたいと思っております。

【松尾委員】 これの2ページ目の、1枚紙の方では修正されていますが、この下の注のところ、大分考え込んで推定しないとわからないので、表現を改めてください。「今後行うロケットの有人宇宙システムとの衝突防止に係る」と、かなり難解な文章なので。
 いきなり読むと、わからない人にはわからないですね。1枚紙の方は句点が1つ入っただけでましになっています。

【森田プロマネ】 わかりました。もう少しわかりやすい表現に修正したいと思います。「今後行う」というところが妙なところにかかっておりますので修正いたします。

【井口委員長】 森田先生はこの実験主任を務められるのは何期目ですか。

【森田プロマネ】 2回目です。

【井口委員長】 まだ2回目でしたか。

【森田プロマネ】 はい。

【井口委員長】 そうですか。たしか1回もう既に経験して成功しておられると。

【森田プロマネ】 はい。

【井口委員長】 平常心で取り組めるということは言えると思います。

【森田プロマネ】 頑張りたいと思います。

【井口委員長】 いかがでしょうか。ほかに何か御質問、御意見ございますか。
 ございませんようですので、それでは、御成功を祈念しますので、よろしくお願いいたします。

【森田プロマネ】 ありがとうございます。よろしくお願いします。


  (2)議題2『陸域観測技術衛星「だいち」の運用状況について』
 独立行政法人宇宙航空研究開発機構の堀川理事より、委4−2について説明。

 

【森尾委員】 このFGANとは何の略ですか。

【堀川理事】 FGANというのはドイツの地上から合成開口レーダで観測のできる機関の名前なんですが、正確なドイツ語の名前がついているかと思いますが、後ほど御報告いたします。

【松尾委員】 ビットエラーは何か心当たりがあるのでしょうか。

【堀川理事】 多分放射線の影響ではないかなと思っています。放射線の耐性については、多くて約2年に1回ぐらいの割で起きるかもしれないという部品の選定がなされてはいるのですが、急にこのクリィティカルフェーズの最後のところで起きたので、今後どう推移するかも見ていくことが必要だと思いますが、少なくとも記録から見て機器に異常がない、それから、プログラムに異常がないというのは、別のテレメータの項目で確認しておりまして、その中でデータのやり取りで異常があったということですので、異常というか、パリティビットが立ったということですので、放射線ではないかと思っております。

【松尾委員】 安全モードというのはどういうことになるのでしたか。

【堀川理事】 普通は、通常定常運用モードのときには、ミッション機器その他、電源が入っていますので、それらを全部落として、サバイバルヒータを入れるというのが安全モードの普通の状態なんですが、今回はまだクリティカルフェーズでミッション機器は何も電源は入っていませんので、唯一電源が入っているのはXバンドの送信器、それから、ハイレートのデータ記録装置、これはかなり電力を食いますので、そこのテーメータ項目を記録している部分のミッションデータを記録しているところを電源を落とすといったことをやります。

【松尾委員】 姿勢をいじるような話ではないですね。

【堀川理事】 姿勢は全然いじりません。姿勢が影響で安全モードに移行するというのと、電源系がおかしかったときに安全モードに移行する、それから、データ処理装置がおかしくなったときに安全モード、この3パターンを衛星は用意しておりまして、今回姿勢に影響がなかったので姿勢は何もしておりません。

【井口委員長】 堀川理事がおっしゃいましたが、私は3ページの一番大きな太陽電池パドルの展開だけではなくて、5ページ目のPALSERのパネルの展開も心配していました。それが無事確実に展開されたということを画像で見ることができると、非常にいいですね。ほんとうにすばらしいと思います。
 ただ、私が心配してたところがトラブルを起こしたことはないですね。だから、すべてを心配できたら、これはもう完全なことかもしれません。

【松尾委員】 先生の心配から漏れたところがあまりないようにお願いします。

【井口委員長】 これからそういたします。一安心ということではないかと思います。


  (3)議題3『その他』
 特段の質疑は無かった。

−了−

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

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