【井口委員長】 ISSにロケットが衝突する可能性は本当にあるのでしょうか。
【森田プロマネ】 可能性はゼロではございません。ですから、安全であることを確認して、毎回ロケットの打上げは実施しております。
【森尾委員】 資料4−1−3の12ページですが、サブペイロードとありますね。個人的にもこういうものに関心があって、いろんな大学でこういうことをもっと盛んにやれるようになったらいいのではと思っているのですが、これについてもう少し説明をしていただけますか。
【森田プロマネ】 わかりました。
お手元の資料の12ページ以降にサブペイロードの概要が書いてございます。サブペイロードとはどういうものかといいますと、 ロケットの場合には、衛星をロケットから分離するときにスピン状態で分離します。そのために、第3段ロケットの計器部に動的バランスをとるために、従来からバランスウェイトを搭載してございます。このバランスウェイトが完全な重りだともったいないということで、 ロケットの5号機からこのバランスウェイトのかわりに、サブペイロードという名前をつけまして、小さなミッション機器を搭載するということをしてございます。
今回、今号機はこの資料に書いてありますとおり、2つのサブペイロードが乗っておりまして、1つは、これは東工大が企画している超小型衛星CUTEという名前の衛星でございまして、主衛星であるASTRO−Fを分離した後に、これは実際ロケットから分離して、分離の実験あるいは通信の実験をする予定になっております。重さは分離時の重さが大体3.6キロぐらいの非常に小さいものです。
1枚めくっていただきまして、もう一つの実験は、これはJAXA(ジャクサ)宇宙科学研究本部の若手が企画したものでございまして、ソーラーセイルという非常に薄い膜の展開実験でございます。ソーラーセイルというのは、将来の宇宙探査用の推進機関として計画、研究がされているものでございまして、これは太陽の複写を利用しまして、探査機から大きな薄い膜を広げまして、あたかもヨットのように探査機を推進させようというものでございます。宇宙空間で非常に薄い膜を展開するのが難しいことから、JAXA(ジャクサ)では段階的にこの展開の実験を行っておりまして、これまでに気球を用いた展開実験、観測ロケットを用いた展開実験を行っておりまして、今回、 ロケットを用いたより滞空時間の長い展開実験をやろうという計画でございます。大体薄い膜の大きさが直径で現在のところ11メートルぐらいを予定しているものでございます。
今回のサブペイロードは以上の2点でございます。今後ともこういうバランスウェイトを利用した小型衛星の実験というのを企画していきたいと考えております。
【森尾委員】 これは希望する大学とかは、入札みたいなことで決まるのでしょうか。
【森田プロマネ】 今後どういう形でこういう企画を広めていくかというのは、JAXA(ジャクサ)の産学連携部の中で検討しているところでございますが、これまでは宇宙科学研究本部の中の工学委員会というチャンネルの中で、いわゆる共同利用機関という性格を利用しまして紹介いたしまして、乗る方を募っているというところでございます。ただ、バランスウェイトという特殊なものを利用している関係上、必ず乗れるわけではないですね。結果的にロケットのバランスが非常によくとれていて、ウェートを乗せないということもありますから、現在のところではあまねく公募しているという体制は残念ながらとってございません。
今後については、先ほど御紹介しましたとおり、積極的に考えていきたいと思っております。
【松尾委員】 これの2ページ目の、1枚紙の方では修正されていますが、この下の注のところ、大分考え込んで推定しないとわからないので、表現を改めてください。「今後行うロケットの有人宇宙システムとの衝突防止に係る」と、かなり難解な文章なので。
いきなり読むと、わからない人にはわからないですね。1枚紙の方は句点が1つ入っただけでましになっています。
【森田プロマネ】 わかりました。もう少しわかりやすい表現に修正したいと思います。「今後行う」というところが妙なところにかかっておりますので修正いたします。
【井口委員長】 森田先生はこの実験主任を務められるのは何期目ですか。
【森田プロマネ】 2回目です。
【井口委員長】 まだ2回目でしたか。
【森田プロマネ】 はい。
【井口委員長】 そうですか。たしか1回もう既に経験して成功しておられると。
【森田プロマネ】 はい。
【井口委員長】 平常心で取り組めるということは言えると思います。
【森田プロマネ】 頑張りたいと思います。
【井口委員長】 いかがでしょうか。ほかに何か御質問、御意見ございますか。
ございませんようですので、それでは、御成功を祈念しますので、よろしくお願いいたします。
【森田プロマネ】 ありがとうございます。よろしくお願いします。
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