【井口委員長】 ここで了解いたしたい点が2点ございます。一つは、このOICETS(オイセッツ)をロシアのロケットで打上げるということ、それから総点検に関することです。まず最初のロシアのロケットで打上げることに関しまして、御質問、御意見をいただきたいと思います。
【青江委員】 輸送上の問題点で何か差し障りが生ずるというのは、海外のロケットを使う場合、大体どういうケースだと思えばいいのですか。具体的に教えてください。
【荒井プロマネ】 OICETS(オイセッツ)プロジェクトの荒井が説明させていただきたいと思います。
輸送上の問題といいますのは、実はOICETS(オイセッツ)に使っております様々な宇宙用の部品の中にアメリカ製の部品がございまして、従来ですと種子島から打上げるということでアメリカ政府の許可を得ておりました。それを今度は最終的にはカザフスタンで打上げなければいけないということで、打上げの場所が変わりますので、アメリカ政府の方に了解を得る必要がございまして、そのための作業と、日本国政府につきましても技術の輸出という点では確認すべきところがございます。その2点の観点でございます。
【青江委員】 もっと言えば中国に頼むことはできませんかね。
【荒井プロマネ】 特定の国を名指しすることは差し控えさせていただきたいと存じますが、様々な条件が整わなければいけないということで、そういう点もございます。
【井口委員長】 そうすると、今の点は許可が出るかどうかはまだわからないということですか。
【荒井プロマネ】 昨年、別のEMを使った試験で、別の国で試験をしたことがありまして、同じように処理をしております。そのときは約3カ月ぐらいで許可が下りましたので、我々としては問題ないと思っております。
【井口委員長】 他になければ、今の点につきまして宇宙開発委員会としての了解をこのようにいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。昨年9月に宇宙開発委員会が定めた宇宙開発に関する長期的な計画によると、「政府の人工衛星の打上げに当たっては国産ロケットを優先的に使用することを基本とする」としております。しかし、ただいま御説明にありましたように、打上げ時期が17年度夏期と限定されているということから、H− A等の国産ロケットによる打上げは不可能であるということが明らかになりました。そこで、適当な国産ロケットがないということから海外ロケットによるOICETS(オイセッツ)の打上げを了解したいと思いますが、いかがでございますか。御異議ございませんので、了解するということにいたします。
なお、間宮副理事長の説明の中に「今後、推進部会において所要の確認を受ける」というお話がありましたが、これに関しましては確かに2年前の平成15年7月31日に計画・評価部会で進行中のプロジェクトの全部の中間評価をしました。その中で「OICETS(オイセッツ)については、打上げロケットについては打上げ目標年度に向けてNASDA(ナスダ)が適切なロケットを選定していくことから、選定が完了した時点で計画・評価部会にて打上げ計画に関する確認を行う」という、記述があります。今、計画・評価部会というのは改組されまして、その役割のほとんどが推進部会が引き継いでおります。
そこで、今の点につきましては、宇宙開発委員会の権限と責任において了解したということの説明と報告を私が直近に開かれる推進部会でお話をする、報告をするということにさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしゅうございますか。
(「異議なし」の声あり)
【井口委員長】 そのようにすることにいたします。
それからもう一つ、総点検に関することですけれども、いかがでしょうか、御意見。
【松尾委員】 これは副理事長にお伺いしたいのですが、OICETS(オイセッツ)はETSという名前は冠せられておりませんが、性格上、そのカテゴリーとしては技術試験衛星に属するものだと、そう思ってよろしゅうございますか。
【間宮副理事長】 ETSが入っていると思いますが。
【井口委員長】 OICETS(オイセッツ)の最後の「ETS」というのが。
【松尾委員】 ああ、そうですか。わかりました。
【間宮副理事長】 埋もれておりますが。
【松尾委員】 申し上げたいのは、そこの言葉のことではなくて、ますますデータ取得が本質的なことになりますので万全を期していただきたいということでございます。
【間宮副理事長】 わかりました。
【井口委員長】 いや、私もなぜあのETS、ナンバーがつくシリーズに入っていないのか理由を知りたいのですが、どうでしょうか。昔のことで、事務局は御存じですか。
【須田課長】 JAXA(ジャクサ)の方から聞いているところによると、ETSシリーズは大型の技術バスについて実証するというシリーズでやっていて、このOICETS(オイセッツ)も光通信の実験ということでETSの一種ではあるということで最後に「ETS」が入っているんですけれども、シリーズではないという理解で進めていると聞いております。
【松尾委員】 紛らわしいと思いますね。
【井口委員長】 OICETS(オイセッツ)は、Optical Inter-orbit Communications Engineering Test SatelliteでETSなんですね。私も最初知らなくて、聞いて初めて知りました。
それから、OICETS(オイセッツ)は質量が570キログラム、いわゆる大型、小型に分ければ小型衛星で、しかも低軌道に打上げるものです。ということで、宇宙開発委員会の了解事項としては、JAXA(ジャクサ)が実施したOICETS(オイセッツ)の点検結果については、この点検作業は衛星総点検専門委員会において、その妥当性が確認されている手法を用いて行われ、また、これまでの衛星総点検専門委員会におけるASTER−E2、ALOS及びETS− の総点検に関する調査審議を通じて、JAXA(ジャクサ)内において衛星の点検手法が確立し成熟するとともに、JAXA(ジャクサ)の点検能力が向上したと認められることから、この点検結果を了解したいと思いますが、御異議ございますでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【井口委員長】 御異議ございませんので、了解ということにさせていただきます。どうもありがとうございました。
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