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第20回調査部会議事録

1. 日時   平成16年9月9日(木曜日) 10時30分〜11時30分

2. 場所   経済産業省 別館10F 1028会議室

3. 議題
(1)  H−2Aロケット再点検専門委員会報告書について
(2)  ベル型ノズル実機大モータデータ取得試験の実施について
(3)  その他

4. 資料
調査20−1  H−2Aロケット再点検専門委員会報告書について
調査20−2  ベル型ノズル実機大モータデータ取得試験の実施について
調査20−3  宇宙開発委員会調査部会の今後の予定について

5. 出席者
  宇宙開発委員会調査部会部会長   松尾 弘毅
  宇宙開発委員会調査部会部会長代理   青江 茂
  宇宙開発委員会参与   五代 富文
  宇宙開発委員会委員長   井口 雅一
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   小川原 嘉明
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   雛田 元紀
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   茂原 正道
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   松岡 三郎
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   小林 英男
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   宮澤 政文
  宇宙開発委員会調査部会特別委員   畑村 洋太郎
       
  文部科学省研究開発局長   坂田 東一
  文部科学省審議官   木谷 雅人
  文部科学省研究開発局宇宙政策課長   須田 秀志
  文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長   岩瀬 公一
  文部科学省研究開発局宇宙政策課課長補佐   三保 和之
  文部科学省研究開発局宇宙政策課課長補佐   古田 裕志

【説明者】
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
H−2Aプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ   河内山 治郎
H−2Aプロジェクトチーム サブマネージャ   今野 彰
H−2Aプロジェクトチーム サブマネージャ   虎野 吉彦
H−2Aプロジェクトチーム 主任開発部員   中村 富久

6. 議事内容

(1) 議題1 「H−2Aロケット再点検専門委員会報告書について」
事務局から、「資料20−1」に基づき説明を行った。
主な発言については、以下のとおり。

【畑村特別委員】 今回の報告書では非常に大事なことを言っている。というのは、それまで気がつかないでいたようなことが仮にあったとすると、こういうまずいことが起こるということを、潜在的なものも含めてきちんと取り出そうとしているところ。普通、うまく行く方向をしっかりやろうとする考え方とは異なっている。これが、恐らくは、信頼性を高めていく一番大事な部分になると思う。
 次に色々なものをプロモーションしているときに、途中に何かが仮にわかったとすると、計画の途中で進んでいるものであっても、それを取り込んでいくという思想が必要。そのことを前回までに学んでいるはず。今、仮にこの手法を取ったとすると、打上げに失敗した6号機において、色々な物事の判断や決定の過程を、この手法で見直してみたときに何が見えてくるのかというのは、この報告書のもう一つ上の何かではそれをやるべきだと思う。その間の差違の分だけが、今回の一連の過程で学んだものであり、ものすごく大事な授業料を払って獲得したもの。この手法で考えたときに、前の決定過程や判断過程がどうだったのか。それがおかしいとか悪いというのではなく、何か検証するのは非常に大事なこと。

【松尾部会長】 以上をもって、本報告書については調査部会として了承。次週の15日の宇宙開発委員会定例会に報告される運び。取りまとめに御協力いただいた再点検専門委員会の委員の方々には厚く御礼申し上げる。
 今後は、JAXA(ジャクサ)において打上げ再開に向け、この報告書を踏まえ対処を実施していくこととなっており、この再点検専門委員会においても地上燃焼試験の実施結果や、あるいは再点検で打上げ再開までに対処を検討すべき課題とされたものについてのフォローアップをしていく予定。


(2) 議題2 「ベル型ノズル実機大モータデータ取得試験の実施について」
JAXA(ジャクサ)中村主任から「調査20−2」に基づき説明を行った。
主な発言については、以下のとおり。

【茂原特別委員】 確認試験は何回行ってきているのか。

【河内山プロマネ】 確認試験としては今回で最後。これから更にこれをベースに、最終的にフライトの形態を決めて2回。今後3回を打上げまでに予定している。
 それから、過去に2度ほど同じような形でやっていて、このようなベル型ノズルの形態としては、トータルで5回行っている。

【茂原特別委員】 基本的にはこのノズルの変更と、ハーネスのコンフィギュレーションの変更が改良点の範囲であり、他に本体側や、メインのエンジン等については一切設計の変更は行われていないということでよいか。この燃焼試験で設計変更した部分については、基本的には全部評価できると考えているのか。

【中村主任】 SRB−Aについては、2ページ目に試験の形態のとおり、実際はモータ先端に前部アダプタという構造体がつく。しかしこの地上燃焼試験はそれを省略して、推力受けの治具につけている関係上、前方に艤装される機器については、直接的な燃焼試験での確認は出来ないため、実施する計画にしていない。それは別の方法で環境試験等を計画しているところ。

【河内山プロマネ】 本体についても、同様のスクリーニングの方法により、リスクの高いものについては変更している。変更するものについては、それぞれの過程において十分な検証試験を行う。例えば、エンジンの部品であれば、エンジンの認定試験をちゃんと経た上で使うという形。
 変更したことにより、事故の懸念が出て来るようなものはないが、改修した部分については十分な検証計画を立てている。

【茂原特別委員】 報告書9ページで95件対処を検討すべき課題というのを挙げているが、これは直した点とは必ずしも直接的には一致しない。要するに、95点も直しているわけではない。それらについてどのぐらいの改良をしたのか。
 今までの事故がすべて設計変更をしたところに不具合を持ち込んでしまったということがある。逆に言うと、よかれと思っても非常に怖い面があるので、確認しておきたい。

【虎野サブマネ】 この95件全てが機体設計変更というわけではなく、現在30件を機体設計変更しようということで進めているところ。この内容については、しかるべき時期に宇宙開発委員会へ実施状況を報告する。

【茂原特別委員】 変えた部分については十分な評価が行われているという理解でよいのか。

【虎野サブマネ】 そのとおり。報告書にもあるとおり、設計変更の部分については十分な地上試験を行うということを大前提とし、しかもその設計変更による二次的な危険性についても評価することとしている。

【宮澤特別委員】 ベル型にすると、メインエンジン(LE−7A)に対して噴煙の影響があるということだったと思うが、その点は解決しているのか。

【中村主任】 それは一番の懸念事項だったが、SRB−A2のノズルの形状の立上り角等を決めるときに、十分検討してきている。解析結果によると、コニカルのものよりもプルームの影響は緩和されるという結果が得られている。

【宮澤特別委員】 今回の地上燃焼試験では噴煙の影響については測定するのか。

【中村主任】 プルームの熱量等は従来からも計測しており、今回も計測する。

【宮澤特別委員】 十分測定を行い、検証していただきたい。もう1つ、このベル型ノズルではないが、7月7日の地上燃焼試験における、あの様な破孔という現象、不具合が起きたということに対しては、8月の専門委員会で説明を受けたのが最後であり、その後どうなっているのか。

【河内山プロマネ】 以降の話としては、あの原因というのは、6号機とほとんど同じようなことを再現している。6号機との違いというのが、超音波センサーをつけたときの加工の関係ではないかということを報告している。しかしながら2回連続起こるということを真摯に受けとめており、他の影響があるのではないかという視点を捨ててはいない。特に、解析面、品質面において、追加的な調査を計画し、現在まだ作業中である。調査がある程度進んだ時点で、別途報告させていただく。

【松尾部会長】 その件については、専門委員会の報告書の中でも、記載のあるところ。
 また、先ほどのプルームの影響については、解析も勿論だが、フライトデータを用いてキャリブレーションが出来た結果精度が上がったという話だと理解している。

【今野サブマネ】 そのとおりである。

【河内山プロマネ】 実際の打上げのときには、1回目は短ノズルで行い影響のないことを実フライトで確認した上で、また本当に影響があれば変更するということが出来る。

【小林特別委員】 2の試験計画概要の最後の5について、今了承した報告書だと、この項は製造検査の改善になっている。それがライナインサートの製造方法の変更ということになっているが、当然5の中に含まれる概念だと考えて良いか。

【中村主任】 ライナインサートは、従来はテープを巻きつけるチョップモールドというものでなく、小さい小片にプリプレグを切断したものをプレスに入れて製造を簡単にしている。しかしながら、強度があまり出ないため、今度はテープラップと言って、テープを巻きつけるという、ライナアフトと同じ方法に変更している。概念としてはそのとおり。

 この後、事務局を代表して、坂田研究開発局長より委員に対し、報告書とりまとめに至るまでの9ヶ月の尽力に対して感謝し、今後の審議についてもよろしくお願い致したい旨の発言があった。

(3) 議題3 「その他」
事務局から、「資料20−3」に基づき、次回会合についての説明を行った。
特段の発言等はなかった。

以上



(研究開発局宇宙政策課)

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