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安全部会(第6回)議事録

1. 日時
 
平成14年12月20日(金曜日) 10時〜12時
13時〜14時30分

2. 場所
  経済産業省別館10階1028号会議室

3. 議題
 
(1)  H−2Aロケット5号機の打上げに係る安全評価について(非公開)
(2)  H−2Aロケット5号機の打上げに係る安全対策について(非公開)
(3)  国際宇宙ステーションの日本の実験棟(JEM)の安全対策について(公開)
(4)  その他(公開)

4. 資料 (※下線の資料は、非公開資料(審議終了後回収))
 
安全6−1−1   H−2Aロケット5号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について(平成14年12月11日 宇宙開発委員会決定)
安全6−1−2 平成14年度 ロケット打上げ及び追跡管制計画書(案)
安全6−1−3 「ロケットによる人工衛星等の打上げに係る安全評価基準」と
H−2Aロケット5号機の地上安全計画・飛行安全計画との比較
安全6−1−4 H−2Aロケット5号機の打上げに係る地上安全計画
安全6−1−5 H−2Aロケット5号機の打上げに係る飛行安全計画
安全6−2−1 H−2Aロケット5号機による情報収集衛星(IGS)の打上げに係る安全対策について(案)
安全6−2−2 H−2Aロケット5号機による情報収集衛星(IGS)の打上げに係る安全対策について(審査結果の概要)(案)
安全6−3−1 JEMの安全検証結果に関する質問と回答
安全6−3−2 国際宇宙ステーションの日本の実験棟(JEM)の安全対策について(案)

5. 出席者
 
部会長: 栗木 恭一(宇宙開発委員会委員)
部会長代理: 川崎 雅弘(宇宙開発委員会委員)
委員: 五代 富文(宇宙開発委員会委員)(午前のみ)
井口 雅一(宇宙開発委員会委員長)
特別委員: 工藤 勲、熊谷 博、栗林 忠男、黒谷 明美、河野 通方、佐々木 進、佐藤 吉信、中島 俊、中村 順、長谷川 和俊、馬嶋 秀行、松尾 亜希子、(午前のみ)、宮本 晃
事務局: 芝田 宇宙政策課長、大塚 宇宙開発利用課長、上垣内 宇宙利用推進室長、澤邊 技術評価推進官

2. 議事内容

  ○開会
 栗木部会長から、開会の挨拶があった。澤邊推進官から、資料の確認があった。
【栗木部会長】審議に先立ち、本日の安全部会での審議の進め方について、申し上げた。
 H−2A5号機の打上げに係る安全部会での安全審査については、打上げられる衛星が情報収集衛星、そのミッションの性質上、情報の保全管理が求められている。そのような事情から、これを非公開とすることが、宇宙開発委員会からの審議付託で決定されいる。従って、本日の5号機打上げに関する審議は非公開として実施させて頂きたい。そこで、委員の先生方並びにプレスと傍聴者の方には、是非御理解と御協力を申し上げます。
 それでは、これから非公開の審議とさせて頂きたいので、一般傍聴者の方は、御退席頂きたい。
 5号機に関する非公開は12時終了の予定であり、その後、昼食を1時間とり、JEMに関する審議は13時より開催する予定です。

  【非公開審議】

  【休憩】

  ○議題3 国際宇宙ステーションの日本の実験棟(JEM)の安全対策について
 安全6−3−1の黒谷委員と工藤委員からの質問について、NASDA(ナスダ)から説明があった。黒谷委員と工藤委員は回答を了解した。
 

【工藤特別委員】 報告書の9ページの安全審査の構成員の中に入っているという話だが、これを見た感じでは、20年前と余り変わっていないなという感じがする。人海戦術なので、間違いが起こる可能性はあると思う。安全審査だけでなくて、コンフィグレーションのコントロールボードも、MRBも、似たようなものだろうと思うが、現状はそこに名前が載っているから、発言権はあるということなのか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 先ほどのウエーバーの審査は、文書審査で行い、必ず、コンフィグレーション・コントロールボードというボードのメンバーに順番に文書が回り、チェックをする。従って、私のところに来た場合は、NASDA(ナスダ)で専門の人が全部チェックをしている。そこで、オーケーになったときにサインする。

【工藤特別委員】 それはハードコピーですか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 ハードコピーです。

【工藤特別委員】 アメリカとやっているときも、そうですか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 NASA(ナサ)の安全審査もハードコピーです。

【工藤特別委員】 電子化したらよいと思うが。

【宇宙開発事業団・長谷川】 電子化したものを送り、審査のときはハードコピーで行い、最終的に、ハードコピーにサインをし、オーケーとするという手続になっている。

【工藤特別委員】 こういうの遅くなるので注意してほしい。

【宇宙開発事業団・ウエーバーなど、もっと早く出せと言っている。遅いのもあが、必ず回って来るので、抜けはないと思っている。

【工藤特別委員】 わかりました。

【栗木部会長】 最終的な報告書にも、前回の資料にも、特別な措置があるという表現になっている。これは、長谷川さんと、その言葉遣いをいろいろ考えたが、報告書の5ページの真ん中あたりに「検証結果」というところがある。ここに、「なお、表−4の安全設計欄で〔特別な措置有り〕」と。長谷川さんのお話では、英語のノン・コンプライアンス・レポートは、日本語に訳すとあわない意味にとられるので、特別な配慮にしてある。「特別な措置有り」という表現かよいのか、何かいい日本語はないか。ノン・コンプライアンス・レポートというのは、非適合と書くと合っていないと取られる。その中のワン・オブ・ゼム、工藤先生から指摘頂いたワン・オブ・ゼムであったということで、先回の報告では、9件あったのか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 カテゴリーとして9件、場所として23カ所、そのうち、角が削られていないというシャープエッジが8カ所ある。それが一番多いが、あとは大体1〜2カ所ずつある。
 基本的に、安全は網羅性ということなので、同じ基準で全部一緒に行い、合わないものだけ一件審査するという手法をとっている。その合わないものを不適合と言うと、ノン・コンプライアンスは安全要求不適合となり、要求に合わないから危ないと取られるので、特別措置という言葉を使ったが、いい日本語がないので、説明して理解頂いているところです。

【栗木部会長】 黒谷先生の指摘で気になったが、上下の区別があいまいになると、スイッチは、上がONで下がOFFと思っているが、マンマシンとして考えると、評価の際にハザードコーズとして入ってくるのか

【宇宙開発事業団・長谷川】 その様な作業をする時のスイッチの入れ間違や、押すスイッチもあるがが、ハザードコーズに必ず入っている。従って、クルーがその様なミスオペをしても、コントロールは大丈夫なようにやっている。オペレーションが伴うものはミスオペがあると考えている。

【栗木部会長】 この件やその他について、何か意見はありますか。

【馬嶋特別委員】 黒谷委員の質問は、素晴らしいと思った。もちろん、この安全部会では、安全審査でNASDA(ナスダ)あるいはNASA(ナサ)と協議して事故を防ぐ、それから、宇宙飛行士の安全を図るというのは十分だが、それ以外にも、宇宙環境で長時間飛行士が滞在すると、いろいろな医学的な問題が起きてくる。
 宇宙医学の問題は大きく三つあると思っている。宇宙放射線の問題、微小重力、それから閉鎖環境の問題だと思う。
 その問題からヒューマンエラーにつながるなど、心理的な健康状態も安全につながる問題だと思う。非常に大事だと思う。黒谷委員の質問から発展すると、閉鎖環境でどのように生きるかということになると思う。コメントだけです。

【栗木部会長】 この問題は、経験を踏まえてでないと、必ずしも最初から分かっている基準はない。やりながら作る要素もある。その時、プログラム管理として有害なものは、絶対直さないという訳ではなく、クルーの命にかかわるところは第一優先であって、後から直し、改修していくというのは、安全の精神だろうと思っている。
 馬嶋先生が言ったようなファクターというのは、国際的には、プログラムレベルの話になるが、プロジェクトを超えた大きな課題だと思う。

【宇宙開発事業団・長谷川】 医学室の人が来ているので、補足があればして欲しい。
 閉鎖環境については、閉鎖環境試験をロシアと共同でやったり、閉鎖環境試験の設備がるので、その設備を使って、データ取りを行っている。
 放射線に関しては、去年、報告したが、国際的な放射線の協定の基準を作るという作業をしている。
 微小重力に関しては、具体的にどのような試験をやっているか分からない。

【宇宙開発事業団・込山】 微小重力の関係については、現在、フランスのCNESと国際共同のベッドレスト実験という形で取組んでおり、90日や100日という長期間わたり被験者を臥床状態にさせ、どれくらいカルシウムが外に出ていくか、また、そのときの対策法はどのようなものがあるか、例えば、運動をやったらカルシウムの除去が減るんではないか、特別な薬を使うとどうなるかという研究をもとに、治験の収集に努めている。

【栗木部会長】 前回の部会で委員長が発言していたが、予測がつかないことがある時、基準がないため、どうするのかが難題だと思った。
 例えば、今言ったようなことは、やってみないとわからない。クルーに故障が出たらどうするのか。今幾らレベルを決めても、実際に稼働しないと分からない部分がある。その様な部分は、確かに問題である。
 例えば、クルー・リターン・ビークル等の運用は、決められた時でなければ、本当に動かないのか、あるいは、重大なクルーへの危険があれば、期間を早めて運用するのかどうか。何か柔軟性はあるのか。

【宇宙開発事業団・白木】 クルーが病気になったりした場合には、地球に返すという原則はあるが、どの場合に返すのかは、まだ決まっていない。

【栗木部会長】 無いだけに柔軟に対処しようということか。

【河野特別委員】 本来ならば、前回に言うべきだと思ったが、6−3−2の最終報告書を変えるというよりも、関連したことで意見を言いたい。宇宙開発事業団の中でJEMの技術的な側面に関して、独立評価チームを作り、メーカー等と設計、製作等について技術的な評価を行った。
 現在のJEMで技術的に問題ないとの結論を出して、理事長に報告したがが、その時の附帯事項として、今話しのあった将来何が起こるか予測できないことにも、それに対応して、運行上の技術的な問題、特に、これは安全とも非常に関係することに関して幾つか要望を出した。
 それについては、事業団の方に出ているが、こちらには出てこないのかもしれない。運行上、例えば技術的に、JEMと同じようなものというのは1台しかない。地上にはない。何か起きた時、地上と連絡を取りながら対策を取ることになるが、コンポーネントしかないため、非常に分かりずらい状況に陥るのではないか。その時に、例えば、メーカーの開発担当者が、地上にいてバックアップするということも考えておいた方がよいということも含め、運行上の技術的な問題と安全に関わることについて、将来に渡って考えて欲しいとのコメントを出した。
 これが安全対策についての本日の資料に入るのか分からないが、議事録に、その様な話があったということを残して欲しい。この件に関しても、NASDA(ナスダ)の白木さんからコメントを頂きたい。

【宇宙開発事業団・白木】 今の発言にあったように、河野先生をチーム長として、JEMの開発に関わる独立評価をして頂いた。NASDA(ナスダ)の中の評価だが、独立ということで、外部の先生方に委員になって頂き、評価頂いた。コメントにあったように、ステーション計画は非常に長く時間がかかり、85年から始まり20年近くになろうとしている。これから打上げ後10年の運用は非常に長いため、知識等が集約されている人間が、だんだんリタイアしたり、若返ってくる。運用に必要な知識や故障が起きたときや何か起きたときの知識が散逸しないよう、特に経験がある知識を確保するように指摘を頂いている。
 また、運用期間が非常に長いため、故障等が起きた時、部品等、特に電子コンポーネント、エレキ部品はサイクルが早いため、すぐになくなっていく。その様なことに対して、しっかりと対処方策を考えよなど、長期的な運用を見据えたシステムの安全な運用を確保するための方策として、貴重な意見を頂いている。

【栗木部会長】 個人的な意識としては、既に20年、これから打上げてさらに10年のオーダーの運用期間が控えている。どの節目節目で確認していくのか、これから試験をする一歩手前のここで、国内での最善の努力を尽くしているのかということは、一度、ここでまとめた方がよい。
 6−3−2の一番最後、運用を無視した訳ではなく、必ず運用へのハンドオーバーには、この様なハザード意識のもとに管理し、これから持込むということを書き添え、これで運用段階まで済んでしまったわけではないということは書き添えた。後ほど、これを紹介する。
 もう一つは、最終報告では、実際に持ち込んで、NASA(ナサ)とのインターフェースを合わせないといけないという意味では、ハードとしても、あるいはその中の運用のソフトとしても、これからまだ合わせる部分がある。完成までには、海を渡ってからの作業が残っているという認識をもっている。

【宇宙開発事業団・白木】 特にステーション本体に取り付ける与圧部、船内実験室は、相手方とうまくつながらなければいけない。来年の4月の日本出荷後の8月を予定しているが、軌道上でJEMが付く相手方のNODEが打上がる前に、ハードウェア、フライト同士の結合試験を行う。その後、若干の射場でないとできない作業がある。例えば、与圧部とNODEを取り付ける結合のメカニズムは、相手方がいないと、あるいは、シミュレータがないと検証できない。それが終わると、大体、フライトシステムとして完成する予定です。

【栗木部会長】 筑波のシミュレータは、エンジニアリングモデルか何かがあったと聞いている。運用時にシミュレータするようなものがあったのではないのか。

【宇宙開発事業団・白木】 開発の1ステップとして、エンジニアリングモデルを作っている。これは、船内実験室の場合は、外側の外郭構造と機能が主であり、例えばコンピューターが、実物は冗長を含めて2台あるのが1台であるとか、電源供給系も、実物は2系統冗長で入っているのか1系統であるという、必要最低限の機能だけ持ったものであるが、実際にシミュレータとして使えないと思っている。
 実際のシミュレータとして、特に、コンピューターをベースにしたシミュレータ、実際に運用段階になると、搭乗員を訓練するための訓練装置、或いは、システムの機能のシミュレータを、コンピューターベースで作っており、これをもとに、故障が起きたときの対応をとるように考えている。
 従って、フライトハードウェアと全く同じレプリカの様なものが地上には置いてないというのが現状である。

【栗木部会長】 今の説明は、工藤委員のハードコピーについての発言と似ているところがあり、ITの時代になった時、全部ハードをつくるのか、2式つくるのか。これは財政的にも極めて負担が大きいと思っている。
 実際に、宇宙ステーションのプロジェクトを開始する時は、なるべくコンピューターモデルでやり、いろいろなものを確認していこうという思想が、開発時代にあったと記憶している。従って、極端なことを言えば、図面のやりとりまで、ハードのみでなく、電子的なツールでやる。
 それをもとに軌道で合わさるということは、素晴らしいことであると思っている。インターフェースがよく合っている。そこは、今後とも、費用や財政的なことも踏まえ、冗長なものを作り過ぎないという観念もあったとおもう。

【宇宙開発事業団・白木】 補足させて頂くと、トレーナーの中には、モックアップと称して、物理的な形状だけを模擬したようなものはあるがコストがそれほどかからないということもあり、物理的な空間や形状を模擬した程度のモックアップはある。それは、搭乗員等を訓練するために使っている。
 例えば、実際のフライト品と同じハードウェアがあったとしても、地上だと、全てが端から端まで動かせないものもある。特に、末端のエンドエフェクター、アクチュエーター類は地上では動かせないものもあり、全く同じものがあっても、それほど有効ではない。
 ただ、同じレプリカを作ると非常にコストが高く、財政的に難しいということもあって、モックアップ、コンピューターベースのトレーナー、シミュレータ等、或いは幾つかのコンポーネント類は、開発途上で作りました開発モデルや認定用のモデルが残っているので、コンポーネント単位でのハードウェアは残っている。全てが組立てられた状態ではないにしても、故障や不具合が起きたときの対応は、それらを運用の段階で一カ所に集約し、いろいろなケースに対応できるようにしたいとは思っている。

【河野特別委員】 レプリカを作れと言ったのではない。それがない状況で、どのようにバックアップしていくかということを考えて欲しい。。

【栗木部会長】 運用も、また10年スパンの大きなプロジェクトだと思いますので、それなりにまたNASDA(ナスダ)さんの方で、そういう案がまとまれば、また聞かせていただきたいと。それは、安全部会で伺うか、どういう部会で、計画評価部会の方になるか、ちょっと仕切りがわかりません。是非、ここでそういう一つの節目だと。

【井口委員長】 初歩的な質問をさせていただきたいんですが、よろしいですか。
 勉強のために教えていただきたいんですけれども、アイマックスという映画がありますね。あれで、宇宙飛行士の映画を御覧になった方もおられましょうけれども、あれを見ると、覚えておられる方もおられるんじゃないかと思いますけれども、植物に水をやるのに、こっちの方から、ヒュッと水をやると、ヒュッと散るんですよね。それから、ポップコーンだったと思いますけれども、パーッと散って、絶対全部集められるはずないと思うんです。いろいろなことをやって、結局、人間というのは随分汚すんだと思うんですね。
 それで、日本の宇宙飛行士の方々にお目にかかったときに聞きましたら、向井千秋さんあたりは、あんなひどいことはしないと言うけれども、土井さんだったと思うんですけれども、シャトルが帰ってくると、結構、随分汚れているんだというんですね。ああいう汚れに対する基準というか、このくらいの汚れに対しては安全に働くようにするという基準は、長い歴史があるわけですから、ちゃんとできているんでしょう。

【宇宙開発事業団・白木】 コンタミ部が、特にもぐり込まないような管理をするとか、どれくらいの粒子以下に抑えるとか、そういう基準はございます。
 ただ、それは物を作るフェーズでございまして、実際、運用段階になると、先ほどございましたように、宇宙飛行士がどれだけ散らかしてくれるのか、よくわからないところがございまして、宇宙飛行士に散らかすなという、そこまでの縛りが、どのくらいあるかというのは、私もつかんでおりません。

【井口委員長】 基準というのはあるんですか。

【宇宙開発事業団・白木】 はい。物作りの段階で、プラス10万だとか、非常にクリーンな状態でものは作っておりますので、物作りの段階でそういったものが紛れ込まないようにとか、それから、ハザードの一つになります水漏れみたいなものに対する対処はとってございます。

【栗木部会長】 ほかに何か御意見ございますか。
 今の御質問ですと、日本人はきれい好きなんじゃないかなと思いますが。日本の宇宙飛行士はきれい好き。

【宇宙開発事業団・白木】 ちょっと補足させていただきますと、特に、汚れたりするとカビとか微生物が増えてきますので、そういったものに対する対処策だとか、設計上の配慮等もしてございまして、特にそのあたりは気を使ったトレーを選ぶとかしております。

【栗木部会長】 わかりました。
 ほかに何か御意見ございますか。
 では、よろしければ、前回、NASDA(ナスダ)の方から説明していただいた安全検証の結果で、平成11年に出しましたJEMの安全設計についてというリクワイアメントに基づいて、JEMの安全確保について確認した案を取りまとめました。資料の安全6−3−2でございます。これについて、澤邊技術評価推進官から説明していただき、この文案について、後ほど御意見を伺いたいと思います。

【澤邊推進官】 それでは、資料安全6−3−2、「国際宇宙ステーションの日本の実験棟(JEM)の安全対策について(案)」について御説明させていただきます。
 まず、「はじめに」というところで、今までの審査の経緯が書いてあります。
 宇宙開発委員会においては、国際宇宙ステーションの日本の実験棟の安全確保を図るため、平成4年6月に「宇宙ステーション計画の安全に関する調査審議について」を決定し、当時の安全評価部会に調査審議が付託されております。
 その後、部会の方で、JEMの安全確保のために考慮すべき事項について調査審議を行いまして、JEMに係る安全評価のための基本指針というのを、平成8年4月に取りまとめ、宇宙開発委員会に報告しております。
 その後、平成11年4月より「基本指針」に基づき、ハザードを識別、制御するための調査審議を行い、JEMの安全設計について(報告)というものを平成11年7月に取りまとめまして、委員会の方に報告しております。
 今回、前回の部会の方でNASDA(ナスダ)さんから検証結果について御報告いただきました。今般、NASDA(ナスダ)の安全審査が終了したことから、安全部会では、平成14年12月10日以来、NASDA(ナスダ)から「JEM安全設計(報告)」のとおり開発が終了し、各ハザード制御の実効性を確認したことの報告を受けまして、JEMの安全確保について調査審議を行ってきたが、このたび部会として、その結果を取りまとめたので報告するということでございます。
 次、目次に入っていただきまして、対象範囲、審査の体制、安全確保の方法、審査経緯、安全検証のステップ、安全検証データの評価結果、ハザード制御の検証例、運用への準備等、審査結果ということで、部会としての結論をまとめております。
 まず、1ページ目にいっていただいて、「対象範囲」として、図−1、20ページにございますが、今回の対象範囲ということで、ここでは衛星間通信システムを除くものとしております。
 次に、「審査体制」として、ここでは国内の審査体制、国際審査体制について書いております。
 図−2、21ページになりますが、「有人宇宙プログラムの安全審査体制」ということで、太枠で書いたところがNASDA(ナスダ)の審査体制ということで、契約の相手方の、まず、開発メーカーがみずから安全審査をする。開発担当が、その結果を取りまとめて、安全審査事務を行う宇宙ステーションの安全・信頼性管理室の方に、その文書を持ち込む。安全審査の手続が上の方に向かって実施されていくわけですけれども、ここで、NASDA(ナスダ)有人安全審査会で審査を行って、必要な勧告があれば、設計審査会の方に勧告を行う。それから、安全審査委員会の方に持ち上がりまして、最終的に委員会の方に報告される。
 並行して、NASA(ナサ)の方でも審査が行われて、全体的なシステムの観点からNASA(ナサ)の安全審査が行われるということを、1ページの「国内の審査体制」のところで内容について書いております。
 あと、NASDA(ナスダ)及びNASA(ナサ)の安全審査の構成員というのを、表−1、表−2、8ページ、9ページに載せております。
 JEMの安全・開発保証に係る文書の体系というものを、図−3、22ページになりますが、ここにお示ししております。
 次、3の「安全確保の方法」ですが、前回にも御説明いただきましたけれども、ハザードレポートを使って、いろいろなハザードを網羅的にまず識別する。それに対して、整理をして、対策をするという全体の流れです。
 まず、フェーズ1でハザードの識別をするということで、対象となるシステムですとか、その運用について、ハード、ソフト等の条件等を考慮てし、まず、対象となるものを十分理解する。予測可能なすべてのハザード及びその原因を抽出する。
 フェーズ2で、識別したハザードを除去・制御するということですけれども、可能な限りハザードを除去する。困難な場合には、ハザードを最小とする設計ですとか、安全装置、警告・警報装置、特別な手順または保全の優先順位でハザードの制御が行われる。
 ここで、同時に、そのハザードの制御の検証方法についても、あわせて設定する。
 フェーズ3にいって、ハザードの制御方法の検証、実際の確認を行っていくということで、設定されたハザード制御の有効性について、開発行為の適切な段階で試験、解析、検査、デモンストレーションのいずれか、あるいは組み合わせによって検証する。最終的に、残存ハザードのリスクについて、ハザードの被害の度合い及びハザードの発生頻度のマトリクスで評価して、十分低いレベルに制御されることが確認されているということです。
 次、審査の経緯として、安全審査プロセスというのが図−4にお示ししております。これは23ページになります。
 基本設計、詳細設計、維持設計という設計の各段階があるわけですけれども、設計のフェーズに合わせて、設計と並行しながら安全審査というものを実施していくという流れになっております。
 次に、安全審査の概要ですが、まず、フェーズ1の安全審査というのが、NASA(ナサ)の方で平成4年7月に行われたところです。
 平成8年4月に、当時の安全評価部会の方で基本指針を取りまとめる。
 平成8年2月から11年1月にかけて、フェーズ2の安全審査が行われて、3ページになりますが、平成11年4月から7月にかけて、安全評価部会で審査を行いまして、ここで「基本指針」に基づいてハザードの識別、制御について調査審議を行い、JEMの安全設計について取りまとめを報告した。
 フェーズ3の安全審査として、平成14年3月〜9月まで、NASA(ナサ)の方でハザードの制御と検証方法に従った検証が終了して、計画どおりに安全設計されていることが確認された。
 審査の概要については今の説明のとおりです。
 次に、5の「安全検証のステップ」ですが、このステップにつきましては、下記の3段階で実施される。
 まず初めに、開発メーカーの協力体制のもとで、設計・製造過程において必要な検証が行われて、それがNASA(ナサ)の開発担当部門、JEMプロジェクトチームによって、その結果が評価される。
 次に、ISSクルーへの特別な手順、フライトルール等々、いわゆる運用に関するものについては、NASDA(ナスダ)及び開発メーカーの開発担当部門が設計として、実現可能な評価とした範囲で、次の対応がとられるということで、NASDA(ナスダ)ですとか、あるいはNASA(ナサ)の運用責任部門というものが、運用実現性について評価をした後に、運用制御合意文書としてまとめられる。
 最終的には、独立した立場から宇宙ステーション安全・信頼性管理室によって、開発メーカーの安全・開発保証体制の実効性が定期的に監査されて、その体制がちゃんと機能しているかということが評価され、安全検証データ全体が評価されるということでございます。
 NASDA(ナスダ)のJEMの開発体制につきましては、図−5、24ページの方にお示ししております。
 次に、6の「安全検証データの評価結果」ということで、ハザードレポートに対して、どういう制御をして、どういう検証をしたかということで、まず、ハザードの被害の度合いですとか発生頻度のレベルを設定するということで、まず、ハザードの被害の度合いについて3段階、カタストロフィック、クリティカル、マージナルの3段階にハザードのレベルを分ける。
 次に、ハザードの発生頻度については、ABCDの4段階に分類するということでございます。
 次に、5ページの「安全検証データマトリクス」ですが、これにつきましては、サンプルが表−3にお示ししております。10ページになりますが、ここで一番上の欄を見ていただければ、ハザードの原因があって、それに対して制御としてどういうコントロールをするか。そのコントロールに対して、検証方法を定義する。実際に、この検証データから右側の方にいくということですけれども、これについては開発メーカーですとかプロジェクト側の方で、実際に検証を行うということで、検証方法ですとか、データの単位等々も書かれております。最終的には、データの確認というところで、NASDA(ナスダ)さんの安全・信頼性管理室さんが、各専門のグループに応じて検証を行っていくという流れになっております。
 本文に戻っていただきまして、そこでいろいろデータマトリクスについて、いろいろな機関で相互チェックが行われる。
 次に、「検証結果」ですが、ここでは安全検証のステップに沿って、ハザード制御の実効性が検証された結果というのが、表−4に示されております。11ページになります。こういうハザードレポートというもので、どういうハザードがあるかというのを、まず識別する。これが26件あるということで、この26件に対して、先ほど御説明しました被害の度合いですとか発生頻度、そのハザードの原因、安全設計というものを決めていく。フェーズ2の段階までで、次の検証方法まで、まず決める。最終的に、フェーズ3で検証を行うということで、結果のところにアスタリスクがありますけれども、「安全設計がこれらの検証方法に基づいて検証が行われ、問題がないことを確認した。」と記述しておりますけれども、確認されたということでございます。
 安全設計のところに幾つか「特別な措置有り」、先ほどもありましたけれども、幾つかありますけれども、これにつきましては、本文に戻っていただきまして、次のような1から5までの安全確認の考え方に基づいて、適切な安全性を確保しているということでございます。
 最終的には、残存ハザードのリスクが許容レベルに抑えられているということで、マトリクスが表−5、19ページになりますが、「ハザードの被害の度合いと発生頻度のマトリクス」ということで、最終的にはリスクが許容レベルに抑えられているということでございます。
 次に、6ページにまいりまして、7の「ハザード制御の検証例」ということで幾つか。前回、詳細に御説明いただいたので、今回は省略させていただきますけれども、JEMの1次構造の構造強度のハザードですとか、緊急対応が必要なハザードとして、減圧、空気汚染、火災等々について安全性が確認されているということでございます。
 次、7ページ目、8の「運用への準備等」ということで、ハザード制御の中で、運用により制御が行われるものについては、運用制御合意文書にまとめて管理される。この合意文書から軌道上の手順書ですとか、フライトルール、あと搭乗員の訓練等に反映されるということでございます。
 最後、9の「審査結果」ということでございますが、以上のとおり、JEMにおける各ハザードの識別、制御について、NASDA(ナスダ)が実施している安全対策は、「国際宇宙ステーションの日本の実験棟(JEM)の安全設計について(報告)」に規定する要件を満たし、所要の対策が講じられており、妥当であると考える。
 説明は以上でございます。

【栗木部会長】 今の読み上げの内容につきまして、御議論いただきたいと思いますが、最後の「審査結果」のところで、所要の要件を満たしているというのは、検証結果の表の最終欄に、安全・設計の項目との対応が書いてあるのと、別添でもって1対1のリクワイアメントと、それに対する検証がなされているという対応表がついておりまして、この要件を満たしているというような体裁でまとめております。
 以上の書きぶりにつきまして、何か御意見ございますでしょうか。
 馬嶋先生、どうぞ。

【馬嶋特別委員】 御説明ありがとうございました。
 一つだけ、6ページの「緊急対応が必要なハザード」というのは、緊急対応が必要なハザードに対する検証例ですから、これで解決したということでよろしいんでしょうか。

【澤邊推進官】 そうですね。

【栗木部会長】 NASDA(ナスダ)さん、よろしいですね。

【宇宙開発事業団・長谷川】 基本的に、ハザードに対しては、対応することによって、そういう事態が起こらないというのが基本的に大原則で我々やっていますが、幾つかの例に関しては、例えば火災の場合は、火災が起こらないように設計なり全部するんですが、万一起こった場合に、では、どうするかというものが幾つかございまして、それがここに「緊急対応が必要なハザード」ということで、空気汚染だとか、火災だとか、減圧と、それは最終的には逃げるということなんですけれども、そういうことで万一起こったとき。つまり、2FTで三つの対応をしているんですが、四つか五つ目があった場合ということを想定してということで、これでハザードが対応できているということでございます。

【馬嶋特別委員】 よくわかりました。
 先ほどもちょっと出てきたんですが、閉鎖環境系の問題が二つありまして、一つは、閉鎖環境生物系、微生物を含めたところの問題でありまして、微小重力がありますと、細菌等が下に落ちることがなくて浮遊することになります。それは非常に大きな問題であると我々は考えております。それで、もう一つの問題というのは心理的なこと。
 それはさておきまして、ここの説明で、モジュール間換気ファンによってISS本体と換気され、ISS本体の空気再生機能によって除去されるというのは、ISS本体の空気再生の機能が、それまで計算して、十分に回るということを確認しているということでよろしいんですか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 循環の能力というんですか、つまり、空気の循環の能力を計算してまして、実際に無重力でやるわけにいかないので解析になっていますけれども、計算していまして、確実にいろいろなところを回って、全体の空気がきちんとそういうフィルターを通して正常化されているという解析をしております。

【宇宙開発事業団・白木】 補足させていただきますと、空気の細菌等による汚染に対して、循環している空気はヘパフィルターを通すことにしておりまして、そのヘパフィルターに10ミクロン以上のものはトラップするようになっております。
 もう一つ、ここに消火の、二酸化炭素の話が書いてございますが、前回、特に御質問がありまして、何で炭酸ガスを使うんですかということで、ハロンに比べると安全だということを申し上げたんですが、もう一つございまして、閉鎖空間の中で人が生活しておりますので、いわゆるステーションにはCO2(二酸化炭素)の除去能力を持っております。したがいまして、中で消火剤でCO2(二酸化炭素)を噴いても、あるいは、ここに書いてございますように、もしCO2(二酸化炭素)が漏れても、CO2(二酸化炭素)除去装置でCO2(二酸化炭素)を除去しまして、それを酸素に再生するようなことを閉鎖系として持っておりますので、そういう面からもCO2(二酸化炭素)が使われているということを補足させていただきます。

【栗木部会長】 今、御指摘ありましたけれども、この節全体が7.の節なんですが、検証例とありまして、全検証を列挙すると、かなりのページ数になるということで、7.には、これは書き方とすると、緊急を要するハザードへの対応みたいな、そんな感じですね。タイトルをちょっと書き改めますか、項目のタイトルだけ。7.に「緊急を要するハザードへの対応例」ですか。もっとたくさんありますか。「対応」で打ち切っておいてよろしいですか。一番上が「例」になっているから、いいですね、「対応」で。そういう具合に。

【馬嶋特別委員】 7.1も「対応」という。

【栗木部会長】 そうですね。構造のハザードへの、構造強度検証になりますか。この辺の表現はお任せください。検証を終わったという表現に。「の検証」でもよろしいですか。構造強度の検証……、ここのタイトルも「検証」で終わっているという。
 それで、実は今、馬嶋先生の発言にございました、環境の問題がございましたけれども、実は前回の資料の中で火災のことも取り上げられまして、火災は消したでいいのかという御発言があったり、とにかく逃げないとわからないということもあるんではないかという、いろいろなお話があったかと思います。
 私も、全部の種類の退避に関する警報が間に合うとか、間に合わないとかというのも、私も全部見たわけではありませんけれども、一番最後に2行追加させていただきまして、なお書きのところを御覧いただきますと、「火災」の一番最後のところです。「なお、警報が発せられた場合、搭乗員は速やかに安全な場所に退避するとともにモジュール間の空気循環が停止される。」、これは前回の報告の中にはなかったんですが、前回いただきまして、特にレスキュービークルへとにかく逃げ込むという手もあるではないかというお話がございました。したがって、検証とすれば、その前の2行の前までで、検証はやったということになっているんですが、余りにも、我々の感覚を入れれば、そう書いておいた方がよろしかろう。できれば、これ段落入れた方がいいかもしれませんね。火災への処置というよりは、もっと、いろいろな警報のときも含んでおりますから、警報が出された場合には。どうでしょうか。よろしゅうございましょうか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 多分、火災が一番大きいあれだと思うんですが。ほかのあれで逃げる場合は、同じく安全な場所に。例えばデブリが当たった場合なんか、同じなんで、ちょっとあけた方がいいかもしれません。
 それで、ちょっと補足させていただきますと、「速やかに」というのは3分以内ということが、一応なっていまして、3分以内というか、3分間余裕があるというか、3分は大丈夫ということを、ちゃんと確認しています。つまり、逃げる通路がちゃんと確保できているかどうか。警報が鳴ってから3分間は、そこにいても大丈夫かどうかという、そういう確認はしております。

【栗木部会長】 つまり、汚染とか火災が始まって、一番遠いところにいるクルーが、それを知らされても、クルーが倒れる前に逃げるだけの時間余裕があると検証されたということですね。

【宇宙開発事業団・長谷川】 はい、3分間は大丈夫ということです。

【栗木部会長】 ですが、もろもろを含んで、ここに書き添えた方がいいかなと思いまし て、2行加えました。
 ほかに何か御意見ございますでしょうか。
 佐々木先生、どうぞ。

【佐々木特別委員】 細かいことかもしれないですけれども、17ページで、前からちょっと気になってたんですけれども、地上局からの不適切なコマンドに対して、地上局からハザーダスなコマンドを不適切な時期に送出するのを防ぐために、地上系でチェックを冗長化するというのが安全設計になっていると思うんですけれども、これは、搭載側もそういう不適切な時期にハザーダスなコマンドは受けつけないというふうになっているんじゃないかなと。そこが対策にあるべきじゃないかなと、ちょっと思っていたんですけれども。そこは含めなくていいんですかね。
 例えば、きょうの午前中の話ではないですけれども、地上からインテンショナリに変なコマンドが来ても、基本的に受けつけないというのは、よくオンボード側でもやっているように思うんですけれども。

【宇宙開発事業団・白木】 御指摘のとおり、オンボード側でハザーダスなコマンドは受けつけないような仕組みになっております。

【佐々木特別委員】 そうすると、安全設計のチェック事項と検証に、そこを入れておく必要があると。細かいことかもしれませんが。

【宇宙開発事業団・白木】 はい、わかりました。

【栗木部会長】 受信側のですね。
 これは、コマンドのルーティングは、例えばつくばから打って、ジョンソン経由、TDRS経由か何かで。

【宇宙開発事業団・白木】 2通りございまして、クリティカルなコマンド等はジョンソン経由、TDRSで、それから、ペイロード運用だとか、普通の運用はデータ中継、日本のDRTSですか、日本のデータ中継衛星経由で直接という、二つのルートでございます。いずれもハザーダスなコマンドは、中央のコンピューターが受けつけないような仕組みになってございます。

【栗木部会長】 そうしましたら、安全設計のところに、送出側及び受信側のとしておけばよろしいですか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 はい。

【栗木部会長】 じゃあ、ここのところ、ちょっと直した情報をお願いいたします。NASDA(ナスダ)さんのレポートの方にも、できましたら直したものを入れておいていただけますか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 わかりました。

【栗木部会長】 何かございますか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 ちょっと補足させていただきます。今、システムに詳しい人間からのあれなんですが、地上からの問題だけじゃなくて、コマンドに関しましては、自分たちがやるやつでも不適切なやつが、ちゃんとならないようにCVCFということで、きちんとコントロールされているということです。

【栗木部会長】 自分たちというのは、軌道上から。

【宇宙開発事業団・長谷川】 そうです。軌道上でやるということもですね。

【栗木部会長】 じゃあ、送受信側と、両方書いておけばよろしいですか。

【宇宙開発事業団・長谷川】 そうですね。

【栗木部会長】 じゃあ、不適切なコマンドというように、全体ひっくるめる、そういうことになるんですか。タイトルを変えるとまずいですね。そちら側で管理しておられるから。

【宇宙開発事業団・長谷川】 基本的に、いわゆるハザードの識別は、ここのタイトルのようにやっていまして、このハザードの中の、それぞれのコーズですよね。こういうハザードを引き起こすのは、こういう誤動作のコマンドをしたら、こうなりますよという。そこのレベルで入ってくるもので、ちょっと今表には出てこないんですが。
 ですから、例えば、書き直すとすれば、一番下はコマンドとなっていますので、ここで送受信側ということを書きまして、注か何か書きまして、他のハザードについても、コマンドの誤操作に対しては受付側についても、そうなっていますという書き方をさせていただきたいと思うんですけれども、よろしゅうございますか。

【栗木部会長】 そこまで細かくやり過ぎると、ほかがたくさん出てきますね。

【宇宙開発事業団・長谷川】 ええ、ちょっと出てきますね。

【栗木部会長】 軌道上でやったときには、じゃあ、今度はとなっちゃいますから、ただ単に、エレクトロニックな問題から運用上のプロセスはどうだとかなっちゃいますね。ですから、たまたま指摘はいただきましたけれども、これはここだけに。

【宇宙開発事業団・長谷川】 じゃあ、ここだけということでよろしゅうございますか。

【栗木部会長】 ええ、その方がかえっていいと思います。全部やり出しますと総点検になって、あらゆるケースを全部、この欄に書き込まなきゃいけないという。

【宇宙開発事業団・長谷川】 ほかのあれも、ちょっと埋もれているやつが結構あるんです。

【栗木部会長】 今、御指摘のところが、割に大きいから、送受信側でチェックの冗長化を行っているということでよろしいですか。

【佐々木特別委員】 はい。

【栗木部会長】 それから、先ほど、河野先生から御指摘になったのは、7ページの最後の運用への準備等で、準備に、この検証の結果と入れますか。この安全対策を踏まえて運用が始まるということですが。是非、利用部会長、お願いしたいのは、これでクルーの手足というのも、ある程度縛られますので、今度、ペイロードが載ったときに、クルータイムが与えられると、全部。それは別のあれなのかどうかわかりませんが、こういう安全プロセスは踏まえた上で、いろいろな運用があるということは。どうしても足枷になって、運用の制限に加わってくると。
 ということで、今度、サイエンスのチームがワーキンググループを発足させて、今後検証していくと思いますが、やはり、安全計画のかかわらない実験というのは楽にやれるというようなことは、是非、利用部会でも御理解いただけるといいかなと。

【川崎委員】 いずれにしても、想像する以上にやらなきゃなりませんね。クルーの実験に要されるタイムは短いんじゃないかと思います。

【栗木部会長】 なるべく、そういう負担をかけないようにというのは、恐らくいろいろな対応でもなされていると思いますが。8番の項目というのは、そういう意味で、これから物ができて、ジョンソンで一応、インターフェースを検証して、運用へハンドオーバーする、打上げはどっちになるのか知りませんけれども、打上げの手前でハンドオーバー、シャトル側に渡される。

【宇宙開発事業団・白木】 打上げ2カ月前にシャトル側にハンドオーバーしまして、あと、NASA(ナサ)が具体的に組立てを、打上げから組立てまで。

【栗木部会長】 組立てフェーズは運用じゃなくて、NASA(ナサ)のあれになるわけですか。全部管理下ですか。

【宇宙開発事業団・白木】 組立て責任はNASA(ナサ)が。

【栗木部会長】 組立て後に、機能チェックをした後、日本側の運用にハンドオーバーする。

【宇宙開発事業団・白木】 日本側も、JEMを組立てたり、あるいはアクティベーション、立ち上げる部分は日本側がよくわかっていることもございまして、日本側が組立てアクティベーションの手順だとかをNASA(ナサ)側に渡しまして、彼らが全体の統合された手順を作って、日本からもサポートしていくことになります。

【栗木部会長】 衛星と同じような格好で。

【宇宙開発事業団・白木】 はい。

【栗木部会長】 大体、以上が今後の対応でもありますし、これから8番の準備に向けての、この報告の渡し方にもかかわるかと思います。
 それでは、先ほどの幾つかの修文ございますけれども、今の検討ごとに直したもので報告をさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
 何かほかにございますか。
 では、表の文字並びに本文の修文につきましては、部会長に御一任いただければ、これを御確認いただいたということで御了承いただきたいと思います。
 なお、本件につきましては、後日の宇宙開発委員会について、修文した形で報告をさせていただきたいと思います。
 それでは、最後に事務局から何かございますか。

【澤邊推進官】 特にありません。

【栗木部会長】 よろしいですか。
 それでは、本日は午前中から、大変長きにわたりまして御議論いただきましてありがとうございました。これをもちまして閉会といたしたいと思います。どうもありがとうございました。


── 了 ──

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

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