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平成24年宇宙開発委員会(第16回) 議事録

1.日時

平成24年6月13日(水曜日)14時~15時15分

2.場所

文部科学省18階 宇宙開発委員会会議室

3.議題

  1. 国際宇宙探査会議(GLEX2012)への参加結果について
  2. 「はやぶさ」サンプル国際研究公募選定結果について
  3. 国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」(JEM)から放出される小型衛星に係る安全の確保に関する調査審議について
  4. その他

4.出席者

委員

池上 徹彦  (宇宙開発委員会委員長)
河内山 治朗 (宇宙開発委員会委員)
服部 重彦  (宇宙開発委員会委員)

文部科学省

大竹 暁    (文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当))
井手 信二  (文部科学省研究開発局宇宙開発利用課宇宙連携協力推進室長)

(説明者)
山浦 雄一 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構 執行役)
藤本 正樹 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構 はやぶさサンプル国際研究公募委員会 委員長)
小沢 正幸 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙環境利用ミッション本部 有人システム安全・ミッション保証室長)
松村 祐介 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術センター 技術領域リーダ)              

5.議事録

 【池上委員長】 それでは、時間が参りましたので第16回宇宙開発委員会を始めます。
 本日は議題が3件ございます。最後は決定事項があります。

(1)国際宇宙探査会議(GLEX2012)への参加結果について

【池上委員長】 それでは、国際宇宙探査会議(GLEX2012)への参加結果について、初めにJAXA執行役の山浦さんに報告をしてもらいます。よろしくお願いします。

国際宇宙探査会議(GLEX2012)への参加結果について、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(山浦執行役)及び文部科学省(大竹審議官)から報告があった。(委16-1、参考資料参照)

【池上委員長】 ありがとうございました。私の理解では、宇宙探査については、ちょうど一年前くらいから急速に盛り上がってきたと理解しています。また、昨年11月に政府高官レベルでスペースエクスプラレーションについて議論するプラットフォームを作ろうという会議がイタリアのルッカで開かれました。この国際宇宙探査会議は前から計画されていたと思いますが、初めて開催されたのですか。

【JAXA(山浦)】 この形式でこの二つの学会が連名で主催したのは初めてです。さきほど委員長が紹介されたルッカの会議は三回目です。

【池上委員長】 さきほど話がありましたが、今回盛り上がったのはドラゴン宇宙船のISS(国際宇宙ステーション)へのドッキングがあったからでしょう。また、近々中国の神舟宇宙船が天宮に向けて打ち上げられる予定もあるようです。そういう中で、エクスプラレーションの話はどういう大きな流れになるのか、残念ながら、我々に責任があるのですが、きちんと議論がなされていませんでした。もう一つ、どこでもエクスプラレーションは、ポリティカルなディシジョンが必要といわれていますが、まだ議論が進んでいません。この会議で議論されたことをきっかけに日本で利害関係者が集まってきちんと議論が始まれば、それを受けて政治家がきちんと決断をしていただきたいと思います。では、ご意見等ございましたらどうぞ。

【河内山委員】 今回中国が不参加ということですが、何か理由はありますか。

【JAXA(山浦)】 特に理由は聞いていません。財政的にこういうところへお金をかけるという意味での制約が少しあるようなことは聞いていますが、特段とりたててという話はないと思います。ちなみに、中国からも論文の投稿はあったということですが、テクニカルセッションにも出席があったかは確認できていません。

【大竹審議官】 名前がどういう方かは別として、10名くらいはいたのではないでしょうか。テクニカルセッション、プレナリーを見ていますと日本人ではないような方が何人かいました。

【池上委員長】 今の点について、最近中国は、宇宙技術に係る国際会議には幹部を出していません。その代わり昨年11月のルッカのハイレベルミーティングには参加していましたよね。

【JAXA(山浦)】 はい。科学技術担当の副大臣級の方が出席されていました。

【河内山委員】 6ページの探査の展望のところに、「民間企業の関与の在り方」とありますが、欧米は民間企業が参加して発表していて、また、10ページに「独自性を持ったプレゼン」とありますが具体的にどういうことをしゃべられたのでしょうか。

【JAXA(山浦)】 まず、プレナリー2の壇上についておっしゃられたものと、最後の印象で書いた独自性というのは別の場面のことを言っています。後者はヨーロッパの企業はもちろんですが、たとえばアメリカの企業で印象に残っていますのは、まさに探査を実施するにあたって人間の長期の宇宙滞在を医学的な意味から、たとえば火星に往復するとなると年単位でかかるわけですから、どのようなことを実証すればいいのか、それを宇宙ステーションでなく、実証すべきテストベッドとしてのシステムがどうあるべきか、それを自分たちが過去のアメリカのスカイラブ、スペースシャトル、スペースラブ、宇宙ステーションの経験を踏まえて設計するとこんな形になるとか、それを宇宙飛行士が操作しやすく、修理しやすいようなものとするとこうなるというようなことを、企業の方が自分たちのスタディでやったということです。プレナリーのところでは、低軌道のところでは企業として役割はまだあるが、探査のレベルになると国がいろんな形で入ってくれないといけないというスタンスを皆さん取られていましたし、NASA(米国航空宇宙局)の局次長は、スペースX社の成功の影響で、低軌道からさらに先のことを考える財政的な余裕がこれから生まれることに期待すると壇上からおっしゃっていました。

【河内山委員】 スタンスについては特に変わりはないのですか。

【JAXA(山浦)】 基本的にはそうですね。日本の企業は頑張らないといけません。

【池上委員長】 独自性というか、それぞれの国がどうするかについては、特にヨーロッパで宇宙探査をヨーロッパの共同の目標とした場合、それぞれの国が一体何をすべきか、国際協力を言っている中でそれぞれの国のアイデンティティはなにかという議論をやっています。独自でやるのか、一緒にやるのか、一緒にやるならそれぞれの国の大きさが違うがどうしたらいいのかが問題になるということですが、アメリカではそれがあまり問題にならない。アメリカは自分たちがリーダーシップをとるから国際協力を言ってきませんよね。

【JAXA(山浦)】 国際協力という観点では、彼らも宇宙探査という大事業は国際協力が必要だということと、もう一つは今の政策下において、大型ロケットの第2段については国際協力による開発も選択肢としてあるということが変化かと思います。

【池上委員長】 この1、2ヶ月の間の変化ですね。いまもロッキードマーチン社とかボーイング社は民間でNASAのロケットを作っていますが、ここでいう民間企業はスペースX社やオービタルサイエンス社というような企業を指していて、民間企業の関与というのは、NASAの設計ではなく独自に設計ものをつくっていることを指しているのですか。

【JAXA(山浦)】 質問している側はそういう立場で質問しているつもりですが、その辺はさすがに壇上に皆さん並ぶと少し慎重な答えをしたのかなと思います。逆に民間企業が関与することを望んでいる立場の人達は当然いるわけで、その可能性についての意見交換なのですが、もう少し広い企業の皆さんと意見交換をしないと、なかなか旧来型の宇宙企業から聞いても難しいのかもしれません。

【服部委員】 プレナリー1で各国の機関長が宇宙探査計画の状況報告をしていますが、日本は有人宇宙探査の議論すらやられていないですよね。ロシアは非常にはっきりしていて宇宙探査の目的と軌道を決めてやろうといっています。日本の立場では難しい質問かと思いますが、議論すら日本ではやられていないので欧米との温度差があることについて、どうお考えですか。こんな状態で日本の宇宙探査の議論が進められるのですか。

【池上委員長】 個人的な意見ですか。JAXA代表としての意見ですか。

【服部委員】 個人的な立場からご意見をお願いします。

【JAXA(山浦)】 少なくとも国際宇宙探査、有人を含む探査の議論を、冒頭で紹介しましたISECG(国際宇宙探査協働グループ)というフレームワークで議論しているということは各宇宙機関とも認識しています。それから我々もこういう議論の場があり議論していますと、以前に宇宙開発委員会でもご紹介したこともありますし、宇宙機関として国際的な議論の場があればきちんとプレゼンをし、宇宙ステーション計画を実施している立場としてきちんと検討に参加する責任があると思っています。そういう役割で宇宙機関が集まっていることに対して、機関長は皆さん認識しています。そうするとあとは、それぞれの国、地域でどのように政策的に了解をしているかということですが、それはまさに委員がおっしゃったとおり温度差があります。幸いなことに今日我々はこういう場に出かけて宇宙機関としてこうありたい、あるべしと考えていますと発言することに対して制約を受けているとは思っていません。ですので、私はあくまでJAXAの人間としてこのような考え方をしていますし、JAXAの中でこういう検討をしていますと説明しています。宇宙機関長もそれに等しい発言をしていたと思います。ただし、実際に今、宇宙探査に向けて明確に政策的に物作りをし始めているのは、NASAだけです。NASAは明確に次の探査に向けて大型ロケットと有人宇宙船を作っていて予算が付いています。日本以外は、こういう場で明確に何をおっしゃるかは機関長一人の判断の中で言っていると思います。

【服部委員】 今の話を聞けば、JAXAとして、専門の会議に参加し、有人宇宙を議論することに参加されている感情は良くわかりましたが、国全体として表に情報発信していかないといけません。政治も絡んだ決断になるので、JAXAとしては大変でしょうが、唯一JAXAが日本の代表としてこういう国際会議に参加されて発言されていると言うことですので、せめて日本である程度コンセンサスができるよう期待します。原子力のようにサークルの中で議論していても仕方ないので、もう少し表に出していただくと議論が進むと思います。政治の世界を含んでやらないと他の国との温度差がますます広がりますので、アメリカも日本の事情は分かっているのでしょうが、よろしくお願い致します。

【JAXA(山浦)】 ありがとうございます。幸いですが、今回プレナリー5で3人のうちの1人として宇宙開発戦略本部事務局の片瀬審議官が招待されてご出席していただき、大竹審議官にもご出席していただきました。去年のイタリアのルッカの欧州政策会議にも日本からは岩佐室長にご出席していただいて、そういうところ一つ一つに政府としても出席していただき、国として、よりこういう場で発信ができるようにしていただければ我々としてもありがたいと思います。

【池上委員長】 本来なら宇宙開発委員会でやるべきですが、ご承知のとおり、今の状況ですとなかなか議論できませんでした。JAXAは政府機関ではないので他の宇宙機関に比べるとハンデを背負っていますが、逆に好きなことが言えるということがあると思います。温度差という点では、私の感じでも、アメリカやヨーロッパとの温度差があります。みんな危機感を持つようになりましたが、日本はあまり持っていないことが心配です。そういう危機感が共有できるようになったのが一年前くらい前で、正確に言うとスペースシャトルの最後の便が上がったときからです。NASAも民間で宇宙ステーションの往復ができることになると、NASAでやることがなくなります。NASAで大きな悩みはその後どうするかで、エクスプラレーションを取り上げたらというのがあります。もう一つ、NASAがやるとしたら、アメリカの宇宙産業に直接結びつくものかもしれません。
 ロシアが月というのも最近ですよね。

【JAXA(山浦)】 今回が初めてです。それについてはメディアも会場で驚いていました。

【池上委員長】 もしかしたら、具体的に予算をつけて、ロケットを作ったり、月に戻ることが浮かび上がってくる可能性があります。今度、新しい体制ができたら、是非よく勉強していただいて、開発の情報をよく入れて危機感を持って議論していただかないと少し残念な結果になってしまいます。

【JAXA(山浦)】 或る時、世界がそうなった時に、JAXAはきちんと材料だけは揃えておかないと、遅れるということが一番ハンデになります。

【大竹審議官】 私はニューカマーですが、感じとしてアメリカ的なやり方だと思います。アメリカは重量級ロケットや宇宙船の開発をしていますが、明確にどこと言っていませんから、首都ワシントンでどーんとやって会長は確かに成功の成功だと言うわけです。ある種そっちの方向でのアピールをしていると。逆にいえばこれから先に国際協力を含めて、そういう方向での政策作りをもう一歩進めたいという意図が関係者の中にあるんだと思います。日本の場合にはどっかが決めてからやりましょうという世界ですが、そこが極めてアメリカ的だなと思いました。

【服部委員】 片瀬審議官はどういったことを発言していましたか。

【JAXA(山浦)】 まず、日本の宇宙政策の基本はできたという話から、産業とか日常のいわゆる人々の生活に役立つ宇宙開発は大事であり、今までの研究開発中心からそちらへの重視の芽が出ている一方で、フロンティアというところが宇宙基本計画にも書いてあり一つの柱であると。ですので、日本としては宇宙ステーション計画を2020年まで継続するということは政府としても重要だと認識するがゆえにGOをかけたと。宇宙探査については、今後の検討が必要ですが、規模の大きさとかを勘案して慎重に議論して、いろいろな要因を考えながら判断していく必要があるというようなことです。

【大竹審議官】 極めて常識的な発言内容でした。

【JAXA(山浦)】 はやぶさの成功で、日本国民が熱狂して、探査というところに期待があるということの現れだと思いました。

【服部委員】 片瀬審議官もある程度温度差を感じたのでしょうね。

【大竹審議官】 あの会場にいって、壇上に上がると、圧力がなかなかすごいものだなと思います。

【池上委員長】 古川ビジョンが今年の1月16日に出ていまして、たまたまですが、ある意味カバーしています。ところが、政策に展開するところで一致しないし、戦略本部事務局もおそらく納得理解していないので彼もおそらくとまどったと思います。それと、ある意味大竹さんもルール違反だと思いますが、国際協力というのは日本は言っていません。宇宙探査についても国としては、宇宙開発は自在性が重要だと言うかもしれません。日本人による有人火星探査という表現を使っていますがそこをもう少し広げて国際協力といえばいいのかなと思います。

【JAXA(山浦)】 私の理解では、宇宙開発戦略専門調査会で月探査に関する懇談会がありまして、議論は三年前に始まり、二年前くらいにまとまりまして、そこでは全部国産でやったらどうなるかが議論されましたが、将来的に有人を視野にいれると国際協力になるのではないかと書かれていたと理解しています。

【池上委員長】 あれはまだブッシュビジョンが生きています。月に行きますというプログラムがあってそれに合わせて作っていた感じがありましたので、もう一度よく読んで見直す必要があるかなと思います。あれは結果的にはロボットに足を付けるか付けないかの議論になってもったいなかったと思います。

【大竹審議官】 私はルール違反をしたわけではありません。こう書くとこうみんなが受け取るように言いましたが、私はプレナリーでも各国国際協力が重要だといいましたが国際協力でやってきたISSはいいテストベッドですという言い方ですから、役人的にずるい言い方ですが、ただ、印象としては、日本は国際協力を考えているだろうなというイメージを与えたと思います。

【池上委員長】 国の立場で言うと、国際協力と言ったとたんに、予算は外国から取ってきてとなります。アメリカでもそんな感じを受けますが、自主開発という言い方ですと予算がつくというようなこともあって、そのあたりも含めてよく議論していかないといけません。国際協力でやる場合、目標が一致していないといけなくて、目標さえ一致していればシェアができます。

【河内山委員】 無人火星探査の紹介がありましたが、今回有人火星探査は盛り上がったのですか。

【JAXA(山浦)】 同時並行に行われていたテクニカルセッションで発表があったかもしれませんが、私は分かりません。メイン会場では有人火星の話は直接ありませんでした。将来的なところを想定しながら、みなさん次に何を、ISSの次という頭でおっしゃっていました。ただし、この先生は非常に魅力的な火星探査のプレゼンをしていました。

【池上委員長】 現実問題、ロシアでマーズ500、閉鎖空間に520日滞在するというものや宇宙ステーションでもアメリカにいわせますと火星に行く宇宙線に耐えうるかという実験もやっていますからそれもベースにあるんじゃないですかね。

【JAXA(山浦)】 誰が何をいったかをYouTubeで聞くことができます。これからの国際会議は後で聞くことができる仕組みのようです。

【池上委員長】 宇宙開発委員会もこれから危機感を持って、こういったものをベースに、あるいはこれまで議論した資料とか先ほどの月探査に関する懇談会の話をもう一度、ステークホルダー、産業界を含めて議論をしていく必要があるかと思います。ありがとうございました。

【JAXA(山浦)】 ありがとうございました。

(2)「はやぶさ」サンプル国際研究公募選定結果について

【池上委員長】 引き続きまして、「はやぶさ」サンプル国際研究公募選定結果について、独立行政法人宇宙航空研究開発機構はやぶさサンプル国際研究公募委員会の藤本委員長からお願いします。

「はやぶさ」サンプル国際研究公募選定結果について、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(藤本委員長)から報告があった。 (委16-2参照)

【池上委員長】 ありがとうございました。

【服部委員】 研究内容を今4件ほどいわれましたが、JAXAでも約一年同じような目的での分析をやられていますが公表されているのですか。

【藤本委員長】 はい。初期分析の結果はさまざまな雑誌やカタログで公表されています。研究テーマがどのようになされるかというと、我々はサンプルカタログをホームページ上で公開しています。こういうサンプルはだいたいこういう性質を持っている、初期分析においてはこういう分析がなされているという情報を全部公開していまして、研究者はそれを見た上で更に何ができるか、初期分析の結果はこうだったが、私がやればこうかもしれないという研究テーマを出していただいています。

【服部委員】 焦点はかなり絞られているわけですね。

【藤本委員長】 そういうものもある一方で、小惑星の表面から砂粒を持ち帰ったのは世界で初めてのことですので、例えば落ちてしまった提案の中には非常に大胆な提案もありました。とても今の状態では技術的にできないのですが、もし実現したらおもしろいだろうなという提案がいくつもありまして、委員会はそのような提案に対して、今回はだめかもしれないが非常におもしろい提案なので、今後連絡を取っていけたらいいですねといっています。ただ拒否するのではなく、なんらかの協力体制ができたらいいですねとサジェスチョンをしております。

【河内山委員】 観察された粒子が300個ほどあるとありますが、これは初期分析がすべて終わってカタログ化されているのですか。

【藤本委員長】 初期分析に提供された粒子が70数個でその後拾ってきて全部で300個ほどです。

【河内山委員】 70数個の中から63個ほど研究の対象として決まったということですか。

【藤本委員長】 少し分かりづらいのですが、国際AO(Announcement of Opportnity)を出した時点では200個ほど拾っていました。そのうちの70数個が初期分析に出されました。200個から63個ですが、63個の内訳は、半分くらいが初期分析をした粒子、半分くらいが全く新しい粒子です。今後粒子を拾って行くのですが、どうしても大きい粒子から順番に拾っていくのでこれから拾われる粒子は少しサイズが小さい粒子になるということで状況に応じて研究者もいろいろ戦略を練ってきますのでテーマもどんどん変化していくと思います。

【池上委員長】 ちなみに一番大きい粒子はどのくらいですか。

【藤本委員長】 300ミクロンくらいです。

【池上委員長】 最小はどのくらいですか。

【藤本委員長】 限りなく小さいです。具体的に拾える粒子は10ミクロンですし、世界最先端の技術を持って分析者が分析できるのは10から20ミクロンのサイズです。

【池上委員長】 NASAとの協力で、NASAに貸していましたよね。契約書の中にあるのですか。

【藤本委員長】 初期分析と国際AOの間にNASAに粒子を15個配っていますが、MOU(Memorandum of Understanding)に書いています。

【池上委員長】 これは一回分析したら持っていていいのですか。

【藤本委員長】 分析内容によります。できる分析とできない分析があります。粒子そのものを消費してしまう分析もありうるのでそういうことも含めた上で研究テーマを採択しています。

【池上委員長】 小さいからなくさないようにしないといけないですね。特別なものにいれているんですか。

【藤本委員長】 はい。なくすのは特別なものに入れるかどうかではなくて、なくすとしたら開けるときになくすのですが、なくさないような人を選ぶというのも審査のうちの一つの条件です。

【池上委員長】 おもしろい結果がでることを期待しています。

(3)国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」(JEM)から放出される小型衛星に係る安全の確保に関する調査審議について

【池上委員長】 次の議題にうつります。国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」(JEM)から放出される小型衛星に係る安全の確保に関する調査審議について、最初にどういう内容かJAXAの有人宇宙環境利用ミッション本部の小沢室長と松村リーダから報告をお願いします。

国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」(JEM)から放出される小型衛星の概要と安全審査状況について、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(小沢室長、松村技術領域リーダ)から報告があった。(委16-3-1参照)

【池上委員長】 ご質問等ありましたらどうぞ。

【河内山委員】 NASAの衛星のところに、NASAの安全審査が終了していること、つまり、JAXAと同じような状態であることを参考に記載すると非常にいい資料になると思います。

【JAXA(小沢)】 NASAの安全審査が終了していることを確認し、資料に反映します。

【河内山委員】 聞いて知っていますが書いてあると良いと思います。衛星の今後の予定はどうなっていますか。収納、放出の予定を教えてください。

【JAXA(松村)】 一番手前の予定でいいますと6月25日に各衛星機関からJAXAに衛星を引き渡す予定です。その後、JAXAでケースに搭載しまして、さきほど室長から説明があったとおり、ケースをCTB(物資輸送用バッグ)というバックに搭載して、HTV(宇宙ステーション補給機)に引き渡すのが7月2日を予定しています。その後、HTVにCTBを搭載しまして打ち上げられます。打ち上げた後、実際の放出の日程は調整中ですが、9月初旬を予定しています。

【河内山委員】 分かりました。

【池上委員長】 それでは、今の件について、調査審議にかけるということについて宇宙連携協力推進室長の井手さんから説明をお願いします。

国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」(JEM)から放出される小型衛星に係る安全の確保に関する調査審議について、事務局(井手室長)から説明があり、委16-3-2を原案どおり決定した。(委16-3-2参照)

(4)その他

1.宇宙開発の現状報告

宇宙開発の現状報告について、事務局から説明があった。(委16-4-1参照)

【池上委員長】 「みちびき」は今はサービスを提供できる状況になっていますか。

【井手室長】 はい。現状、正常に動いています。

2.議事要旨

第15回宇宙開発委員会議事要旨(案)について、原案どおり決定した。(委16-4-2参照)

(説明者については敬称略)

 

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成24年07月 --