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平成23年宇宙開発委員会(第15回) 議事録

1.日時

平成23年5月18日(水曜日)14時~14時15分

2.場所

文部科学省18階 宇宙開発委員会会議室

3.議題

  1. H-ⅡAロケット19号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について
  2. その他

4.出席者

委員

池上 徹彦  (宇宙開発委員会委員長)
井上 一   (宇宙開発委員会委員)
河内山 治朗 (宇宙開発委員会委員)
野本 陽代  (宇宙開発委員会委員)
服部 重彦  (宇宙開発委員会委員)

文部科学省

藤木 完治  (文部科学省研究開発局長)
佐伯 浩治  (文部科学省宇宙開発利用課長)
松尾 浩道  (文部科学省研究開発局参事官(宇宙航空政策担当))

(説明者)
坂爪 則夫  (独立行政法人独立行政法人宇宙航空研究開発機構 宇宙輸送ミッション本部 鹿児島宇宙センター所長)

5.議事録

 【池上委員長】 それでは、時間が来ましたので、第15回宇宙開発委員会を開催いたします。

(1) H-ⅡAロケット19号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について

【池上委員長】 本日の議題は1件でございまして、H-ⅡAロケット19号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について、鹿児島宇宙センター所長の坂爪さんから報告をお願いします。

H-ⅡAロケット19号機の安全確保に係る業務の準備状況について、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(坂爪 所長)から報告があった。(委15-1-1参照)

【池上委員長】 これは情報収集衛星でございまして、情報収集衛星そのものについては、我々はタッチできないわけなのですが、打上げそのものについては、我々の安全基準に基づいてやっていただくというような形で、何かさらっとした文章になっております。

【河内山委員】 安全管理で設備の不適合とか、例えば老朽化して増えているとか、特にそういうことは最近ないのですか。

【JAXA(坂爪)】 設備が老朽化しているのは当然なのですけれども、どういう老朽化の仕方かというのを確認しています。これまで射場系の不適合というのが多かったと思います。射場系というのは、打上げの1週間ぐらい前に電源を入れます。そこで不具合が多数見つかったということがありまして、1年ほど前から、打上げがないときも電源を入れてチェックをし、打上げる前に不具合を出して完璧にしてから打上げるという姿勢に変えました。そのため、最近打上整備期間内の不適合は非常に減ってきております。
 ただ、老朽化による不適合はなくなったわけではないので、それは細かいところまで目を光らせて、射場系で起きないように予備品の準備ということも行っているところです。

【河内山委員】 そうすると、現場の方々の努力によってそれなりのレベルはちゃんと保っているということですけれども、効率化をさらに考えるときにはどこかで更新した方がいいという議論がまた出てくるという話ですね。

【JAXA(坂爪)】 はい、そうです。一部の部品毎の更新だと、結局高くつくということがわかってきましたので、ある程度まとまった段階で入札するとか、そういう方針でコストパフォーマンスを上げた更新を考えたいと思っています。

【河内山委員】 多分、計画を立てるのは非常に重要な話になると思いますので、いい計画を立てていただきたいと思います。

【池上委員長】 今回の地震の影響はなかったのですか。トラッキングについても、いろいろなところでやっているわけですよね。それについては問題ないのですか。

【JAXA(坂爪)】 全くないと言っていいと思います。影響があるのは、地震でものがなくなったということで、日常生活だとペットボトルの水がないとか、単1の乾電池がないとか、そういうのが出てきていますけれども、打上げに係るものとしては、これから原発がどれだけとまるかにもよると思いますが、、発電用の重油を確保できるかどうかが一番の問題だと思っています。製油所の復旧が早いので、現在のところ間に合うと考えています。

【池上委員長】 今回、H-ⅡAロケットに固体ブースターは幾つついているですか。2つですか。

【JAXA(坂爪)】 2つです。

【池上委員長】 それでは、調査審議の件につきまして、松尾参事官から説明してください。

H-ⅡAロケット19号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について、事務局(松尾 参事官)から説明があり、委15-1-2を原案どおり決定した。(委15-1-2参照)

【池上委員長】 地震が来た場合はちゃんとマニュアルありますよね。

【JAXA(坂爪)】 はい、あります。特にロケットが種子島に来た後には、ロケットの点検、設備の点検を震度に応じてやることになっています。宇宙センターの中にも地震計が何か所かついておりまして、それに基づいて行います。

【池上委員長】 仮に地震が来たとしても、対応策というのは、整っているということですね。

【JAXA(坂爪)】 はい、できています。津波が来ても、射点の位置が海抜20メートルぐらいのところにありますから、ほとんど影響ないと考えています。

(2) その他

1.宇宙開発の現状報告

宇宙開発の現状報告について、事務局から説明があった。(委15-2-1参照)

【池上委員長】 「だいち」はこの後、しばらく宇宙をさまようわけですね。

【事務局(岩佐室長)】 今後、50年ぐらいずっと回り続けます。制御が効かない状況ですので、落下せず、しばらくは回り続けます。

【池上委員長】 ちょっと残念ですが、今まで本当にほんとよく頑張ってくれたと思います。

【服部委員】 5年という寿命というのは、大体何で決まっているのですか。

【事務局(岩佐室長)】 耐放射線ですとか、耐熱ということで大体5年もつということで設計しています。

【服部委員】 クリティカルな中身というのは何なのですか。

【事務局(岩佐室長)】 熱と放射線の影響が大きいです。

【服部委員】 それは時間軸と関係あるのですか。

【河内山委員】 データベースがあって、要するに5年たったときにどのぐらいの生存率があるかというの計算して、それがあるレベルだったら寿命を超えるという判断をしています。

【服部委員】 それのクリティカルパスというのは、今言われたように、放射線とか温度とかですか。

【河内山委員】 そうですね、使用条件も含めて、環境条件ですね。その影響をデータの実証レベル、要するに個々の部品の信頼度の確認したレベルの積み上げで評価しています。

【池上委員長】 燃料の問題もあるのでしょう。

【河内山委員】 燃料は比較的余裕を見ています。今、原因の究明をやられているそうですけども、今回も燃料はまだかなりあるそうです。

【服部委員】 そうすると、目標を5年と設定して、8年とか、10年とか運用したというものも、過去にあるわけですか。

【河内山委員】 あります。

【服部委員】 材料のばらつきというか、そういうものなのですか。今まで、大体目標はいくのですか。

【事務局(岩佐室長)】 いくのが多いのですけど、中には今までにいかないのもありました。

【河内山委員】 こういう「だいち」のような大きな衛星ではなかなか難しかったのですね。「だいち」はすばらしい結果に近い感じで、目標をクリアして、非常に不具合も少なくて、非常にできばえもよかった。なおかつ、さきほど委員長も言われましたけれども、震災で頑張ってくれて、その後で倒れるという、何か最近こういう日本的なのが多いなという感じですね。

【池上委員長】 しかもこれは3つのセンサを積んでいまして、結果的には非常によく働いたと思っております。これは技術実証衛星で、文科省あるいはJAXAが研究開発をやるということになっています。そういう点からいいますと、3年間がミニマムの目標で、それが5年もったということなのですが、もう少し運用できていたらよかったなという気持ちは正直、今でもございます。
 この後は、恒常的に使うようなものを作っていくにはどうしたらいいかという話が後につながると思っているのですが、今はとりあえず技術実証としては十分やってくれたということです。
 (スペースシャトル「エンデバー号」の打上げ成功について)スペースシャトルよかったですね。テレビで見る限りにおいては、非常にきれいな打上げでした。

【事務局(松原参事官補佐)】 そうですね。

【池上委員長】 これはJAXAからも行っているのでしょう。

【事務局(岩佐室長)】 はい。JAXAも行っています。

2.議事要旨

第14回宇宙開発委員会議事要旨(案)について、原案どおり決定した。(委15-2-2参照)

(説明者については敬称略)

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年07月 --