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平成20年宇宙開発委員会(第46回) 議事録

1.日時

平成20年12月24日(水曜日)13時58分~14時27分

2.場所

文部科学省18階 宇宙開発委員会会議室

3.議題

  1. 平成21年度文部科学省宇宙関係予算案について
  2. その他

4.出席者

委員

松尾 弘毅  (宇宙開発委員会委員長)             
青江 茂   (宇宙開発委員会委員長代理) 
池上 徹彦  (宇宙開発委員会委員)                 
野本 陽代  (宇宙開発委員会委員)                  
森尾 稔   (宇宙開発委員会委員)

文部科学省

藤木 完治  (文部科学省研究開発局長)
中川 健朗  (文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長)                 
信濃 正範  (文部科学省研究開発局参事官(宇宙航空政策担当))

5.議事録

(1)議題1.『平成21年度文部科学省宇宙関係予算案について』

平成21年度文部科学省宇宙関係予算案について事務局(信濃参事官および中川課長)から報告があった。

 

【松尾委員長】 プロジェクトの個々につきましては、これはスケジュールの進捗状況に応じて、毎年必ずでこぼこが出るものでございますから、この増減について、どれぐらいの意味があるかは少しわからないところありますけれども、全体として60億の増ということでございます。こういう財政状況の中にありまして、宇宙基本法元年という追い風があったにせよ、局長以下の御努力を多としたいというふうに思います。

【青江委員】 わかれば教えてほしいんですけれども、各省庁の予算のうちですね、内閣府のいわゆる災害関係ですね、それから、農水省の一部減っているところがありますね。それから、環境省はGOSATが打上がるので、もっとそれを使うための活動が活発化していいんじゃないかと思うんだけど減っておるわけですね。そういったところが、まさに基本法元年にもかかわらず、各省庁が多く伸びてないんですよね。これこそ、本部がイニシアチブをとって最も働くところではないかというふうにも思うんですけれどもね。何でこんなふうになってるのかわかれば教えといてください。

【信濃参事官】 それぞれの項目についての増減の理由というのは、申し訳ございませんが、把握しておりませんが、先ほど委員長がおっしゃったとおり、個々のプロジェクトを見れば、その事業の進捗に合わせて増減というのはあり得るのかなという気もいたします。

【青江委員】 利用というのは、ちょっと違うんですよね。衛星を作って打上げるのなら、こうなるわけですけどね。利用というのは打上がったら、ちょっと右肩上がりで上がっていくのが普通なんだと思いますけどね。いろいろ各省庁には各省庁の事情があるにせよ、せっかく元年でどうですかね。それから、もう一つですね、どうも従前より思っとるんですけれども、1900億ぐらいのうち、ISS関係が400億の大台を来年度やっと、超えるわけですね。それで、1900分の400というのは結構な割合なんですよね。全体の資源配分の構造という点からおきましても、やっぱりどうも大き過ぎるという気がしてしようがないんですよね。ですから、国際約束の履行というのがかかっとるんだから、そんなに簡単に、我が国の事情だけで落としたり、そんなことはできないという事情もあるというのはあるんでしょうけどもね。これから先、何年かにわたって、利用がずっと進むわけですけれども、その中で、何か具体的な合理化削減のための努力を内局もJAXAをよく指導して、そこのところを追及してもらえないだろうかという気がするんですけれどもね。

【中川課長】 今、青江委員が御指摘になったのは、例えば1ページで御覧いただきますと、今ざっくり宇宙ステーション経費というのが400億と言ってるのは、委員御指摘がありましたのは、ここの国際協力等の「きぼう」の運用・利用の154億と、産業の振興に入ってございますHTVが248億、これを足して402億になっておりますので、その意味で今年400という数字になっているという事実がございます。 一方、先ほど御説明したとおり、HTVにつきましては、来年度いよいよ1号機、実証機が上がるということで、その後、うまくいって運用段階に入っていくということもございますし、一方、「きぼう」の開発・運用については今年も16億減ということで、こういった定常状態に入っていく中で、できるだけの合理化を図っていくということで、今年も努力をしたところでございます。ただ一方、これが非常に宇宙予算の中の大変大きな部分を占めるということもございますので、ここについては、よりしっかりと中身を精査してまいりたいと思っております。 一方、先ほど御説明で、いいところばかり述べたわけですけれども、実は、この伸びたということと、GOSATの当然減みたいなの以外にもですね、例えば人件費のカットとか、射場運用等、削れるところは削るという努力が陰にあって、こういった増を捻出しておりますので、そういった削れるところは削るという合理化の努力というのは引き続き続けてまいりたいというふうに考えております。

【森尾委員】 わかれば教えてもらいたいと思うんですけど、今年度までと比べて、来年度から新しい動きだなと思ったのはALOS-2なんですね。つまり、科学実証として打ち上げたものだから、これ、利用価値がなかなかあると認められたものを、国としてデータベースをそろえてアーカイブにしていつでも使えるようにするという、私は非常にいいことだと思うんですけど、こういう仕組みを整えていくために、一体どれぐらいお金がかかっているのか。いずれこういうところはどんどん増えると思うんですね。そこで、JAXAとしてそういうところをきちんと管理できるような仕組みになっているのかどうかというようなところ、わかれば教えていただきたい。

【中川課長】 こういった衛星のデータの運用とか、保存とか、こういったものに直接、例えばデータ処理とか、追跡ネットワークとか、こういったものを全部含めておりますので、それだけを取り出してやるというのはちょっと難しいんですが、逆にそういった利用を支えるためのお金というのは、実はそれなりの金額はあります。 それから、このALOS-2を御議論いただいたときに、今後の継続的なデータ運用とか、あるいはアーカイブの保存とか、そういったものも含めて、ユーザー視点でどうやっていったらいいかという、御議論が始まって、それをこのALOS-2にも反映していくわけですが、現在のALOSのデータの保存のあり方、第2期運用をどうするかということも含めて、現在進行形で変えていけるところがあると思っています。その中では、民間ができるというところは活用するということもありますし、データ保存の役割分担といったところもあります。それはお金をかければいいというだけではなくて、お金を削ればいいというところもあるかもしれない。ただ、そういった保存のためには、ここでALOS-2の議論をしたようなことを、まさに実行面でも生かしていきたいというふうに考えているところでございます。

【池上委員】 するとALOS-2は、打上げが延びたわけですね。

【中川課長】 実際、概算要求のときには24年度ということを目標にしておりましたので、そういう意味では25年度でにずれておりますが、データの継続性ということを宇宙本部決定でも明確に言っておりますので、そういったことに遺漏なきよう、しっかりとやっていきたいと思います。

【池上委員】 勢いが小さくなったという話じゃないわけですね。

【中川課長】 それは全くございません。重要度が最も高いものの一つだと考えておるところです。

【池上委員】 航空関係については、どうなっていますか。

【中川課長】 ここの表には出てまいりませんが、航空だけで、昨年の35億が36億ということで微増でございます。

【池上委員】 わかりました。あと、全体として、さっき宇宙関係予算が増えたというのは、先ほど委員長の話じゃないですけれども、非常にありがたい、うれしいことなんですが、そのうち大半がJAXAになっているわけですね。これらをJAXAがどう使っていくかということについては、我々も責任があるわけですが、いろいろ見ていかなければいけないと思います。全体が増えたというのは、今のような状況では非常に難しい話だと思うし、文科省全体の増に比べても、文科省の宇宙関係費は増えています。その辺、局長、何か無理をされたんですか。

【藤木局長】 よろしゅうございますか。

【松尾委員長】 どうぞ。

【藤木局長】 ありがとうございます。文科省全体は今回の予算で0.1%増ということですから、宇宙の3.1%増というのは、それに比べると相当大きいというのがございます。やっぱり最大の動きは、やはり宇宙基本法があったということだと思っています。科学研究費全体で、今年は随分いろんな、大きな課題がございました。ノーベル賞をとられた直後でございますから、そういう基礎研究を充実しなきゃいけないとか、あるいは、もともとイノベーションを推進するための革新的技術推進費というのを、今年から創設というのを総合科学技術会議が言っておられましたこともありですね、科学技術全般について、宇宙開発を含めてですね、いろんなプラスの要因がそろったというのが、今年の比較的ポジティブな要素だったと思います。 ただ科学技術振興費全体では1.1%ぐらいの伸びなわけで、それに比べても3.1というのは相当大きかったというのは、やはり宇宙基本法元年だという意識をみんなが共有したと、ある意味でですね、財務省も含めて共有できたというところが非常に大きかったんじゃないかと思います。この3.1%というのは、去年までの2%よりかなり上向いているということで、財政当局の中には、こんなに向かしていいのかなという、多分、そういう意識もあったとは思うんですけれど、ただ、そこが宇宙基本法という共通認識が政府部内で共有されていたということで、克服されたという面が大きかったと思います。 だから、来年以降、宇宙基本法2年目、3年目になっていくわけで、このモーメンタムをどうやって維持していくかというのは、また来年度以降の課題になるとは思います。今年はそういう意味でポジティブな要素がかなりあったということだと思っています。

【松尾委員長】 これで、特にGXにつきましては、戦略本部の決定を踏まえまして、まずは2段エンジンの地上燃焼実験を行うと。次の段階をどうするかにつきましては、来年夏の判断に従って決めるというのが我々の理解でありますが、これは、この予算もそういう線に即したものになっているんでしょうね。確認ですが。

【中川課長】 そのとおりで、宇宙戦略本部決定に従って、文科省、JAXAもそれに従って、しっかりと着実にその役割を果たしていくところであります。

 

(2)議題2.『その他』

特段の質疑はなかった。

 

【以上で議事は終了】

お問い合わせ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付 )