教科用図書検定調査審議会 平成30年度第4部会(第5回) 議事要旨

1.日時

平成30年10月31日(水曜日)10時00分~17時00分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)3階 3F2会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

荒川委員,伊藤委員,岡崎委員,小田原委員,神村委員,川窪委員,櫻井委員,重原委員,武田委員,野口委員,野中委員,村田委員

文部科学省

淺香主任教科書調査官,川上主任教科書調査官,白井教科書調査官,細田教科書調査官,禅教科書調査官,高橋教科書調査官,木部教科書調査官,川辺教科書調査官,山本課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.平成32年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)


【小学校 理科 理科】
○受理番号30-139(教科書番号602):(大日本図書)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計55)
・55ページの「このように,酸素を使って養分からエネルギーをとり出しているところを,細胞といいます。細胞は体を形づくっているとても小さなもので,体重60kgの人では,約60兆個あるといわれています。細胞は,皮ふや臓器,骨など体のあらゆるものを形づくっているため,養分や酸素は血液を通して体のすみずみまで運ばれます。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
・180ページの「信号機は電球を使っているものから発光ダイオードを使っているものに変わってきています。その理由を説明しましょう。また,電球の信号機は雪をとかすため,雪が多く降る地域では電球の信号機のままのところもあります。これは電気が何に変わる性質を利用しているのでしょうか。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見46番)
・199ページの「「干潟の底にすむ生物の模型」とその写真」について,検定意見を付すこととした。(検定意見51番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

○受理番号30-151(教科書番号606):(新興出版社啓林館)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計48)
・3ページの「地球上の生物と環境が変化してきた歴史」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
・61ページの「「植物の葉でつくられたでんぷんは,その後,糖という水にとけやすいものに変化して,」(以下,213ページ下左囲み「葉にできたでんぷんは,糖という水にとけやすいものに変化し,」)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
・197ページの「飼っている生物を,もともとすんでいた場所以外には,絶対に放さないことです。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見44番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

○受理番号30-162(教科書番号603):(学校図書)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計79)
・表見返の「「マリー・キュリー」と裏表紙5行「マリ・キュリー」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
・34ページの「乳ばちに,ご飯つぶと体温に近い温度の湯(約40℃)に入れてすりつぶし,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
・42ページの「じん臓は不要になったものを取り除いて,にょうをつくります。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
・51ページの「「葉にでんぷんがふくまれているか調べる方法」全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
・162ページの「「飲み物を入れる容器は,スチール(鉄)のかんやアルミニウムのかんのように,金属でできているものが多くあります。」及び上右「飲み物を入れる容器(金属製)」の写真」について,検定意見を付すこととした。(検定意見45番)
・198ページの「信号機をはじめ,照明,街灯など,今まで電球が使われていたものが発光ダイオードに変わりつつあります。一方で,雪が多く降る地域の信号機は,今も電球のままのところもあります。今も電球のままの信号機が使われる理由を,電球が電気を光以外の何に変えるかに着目して説明しましょう。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見63番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。


(以上)

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