教科用図書検定調査審議会 平成23年度第4部会科学と人間生活小委員会(第1回) 議事要旨

1.日時

平成23年9月20日(火曜日) 10時00分~18時50分

2.場所

中央合同庁舎第7号館(文部科学省庁舎)16階 16F1会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

浅井委員、大室委員、神村委員、榊原委員、杉原委員、田中委員、富岡委員、友国委員、根岸委員、牧野委員、松浦委員、米澤委員

文部科学省

末澤主任教科書調査官、高橋主任教科書調査官、淺香教科書調査官、川上教科書調査官、川辺教科書調査官、木部教科書調査官、冨中教科書調査官、禅教科書調査官、井上教科書企画官、古川課長補佐 他

5.議事要旨

1.平成25年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を行った。

 

【高等学校 理科(科学と人間生活)】

 23-162:

 合否の判定を留保することが適当とした。

 ・3頁の「写真の説明の中「たくさんの書籍をデータとして持ち歩くことのできる電子書籍。電子ペーパーは、明るい場所でも文字が読みやすく、目が疲れにくい。」、及び、P3中左写真の説明の中「持ち運びができ、さまざまな場所で情報をやりとりしたり、電子書籍を読んだりすることのできる携帯情報端末。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見6番)

 ・14頁の「「光合成に利用される光は,ヒトの眼で見える光である。」(以下,L11-13「このことから,光合成では,この2か所の領域の光が利用されていると考えられる。これは,光合成の作用スペクトルとほぼ一致する。」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見17番)

 ・21頁の「「多くの植物は、移動することができないが、」及びL5-6「明るい場所へ移動することは、光合成に有利な場合が多い。」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見27番)

 ・58頁の「この金属表面の原子が、電子をいくつか失って陽イオンに変化し、空気中の酸素や水などと反応して、酸化物、水酸化物、塩などの化合物をつくる。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見91番)

 ・61頁の「図1のプラモデルの写真の「ポリスチレン」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見97番)

 ・76頁の「マル2 プラスチックのケミカルリサイクルの中の「何度もリサイクルするうちに、質が劣化することが問題である。」と図13「ポリエステルのケミカルリサイクルの例」の中の「石油から精製した原料以上に高純度の原料を得る。」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見104番)

 ・110頁の「x線・ガンマ線の列の「特徴」の中、「小さな光源として、治療と診断に利用されている。」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見124番)

 ・111頁の「表の中の橙色の帯に書かれた「情報量」、「大」、及び、「小」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見125番)

 ・153頁の「図中の縦破線」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見144番)

 ・161頁の「自然景観を彩る生物は、たいてい太陽のエネルギーを利用して地表で繁茂しており、生態系においては有機物を合成する生産者として、ほかの生物の活動エネルギーの源となっている。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見148番)

 ・172頁の「災害に対してさまざまな想定を行い、災害が発生したら、想定をもとに適切に行動することである。そうすることで、私たちや社会が受ける被害をより小さくとどめることができるだろう。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見153番)

 ・174頁-185頁の「A 下水処理と活性汚泥の研究(全体)、B クモの糸の性質について~新機能繊維としてのクモの糸の利用~(全体)、C 風力発電に関する調査(全体)、及び、D 身のまわりの災害と防災(全体)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見154番)

 ・調査意見51番について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見54番)

 ・調査意見68番について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見70番)

 ・調査意見114番について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見119番)

 ・調査意見20番について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見としないことが適当とした。

 ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

 

 23-163:

 不合格の判定を行うことが適当とした。

 ・6頁の「「5 恒星……178」(以下、L18「6 造山帯と変成岩……206」)」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所4番)

 ・10頁の「図1の中「人口照明栽培」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所5番)

 ・23頁の「持続可能な社会」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所16番)

 ・26頁の「付加重合の反応式の右向き矢印「→」のうちの2つ目(右側の方)の「→」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所21番)

 ・36頁の「表1「合金とその利用例」の「はんだ」の組成の「Pb」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所29番)

 ・49頁の「ケトン基」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所37番)

 ・65頁の「用語解説「□還元性」の「酸素を含む物質が酸素を失う反応を還元という。」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所44番)

 ・66頁の「カルボキシル基」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所50番)

 ・75頁の「緑色以外の植物」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所68番)

 ・84頁の「説明文の「人工的に暗期を長くしたり(長日処理)、短くしたり(短日処理)する」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所100番)

 ・89頁の「タイトル「視野の経路」及び図中下「(視覚を処理する)」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所119番)

 ・93頁の「プランクトンのヤコウチュウや共生細菌」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所128番)

 ・100頁の「「非生物的環境」及び「非生物環境」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所158番)

 ・102頁の「「ラン藻」及びP215脚注3「シアノバクテリア(ラン藻)」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所168番)

 ・108頁の「しかし、インフルエンザウイルスのような変化を起こしやすいウイルスには、毎年、新しいワクチン接種(予防接種)が必要となる。」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所196番)

 ・154頁の「クリーンに当たる」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所240番)

 ・157頁の「同じ波面になれば強め合って明るくなる。」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所241番)

 ・171頁の「太陽が南中してから再び南中するまでの時間を24時間とし、これを1日とした(1太陽日)。」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所249番)

 ・173頁の「さらに、黄経を24等分し、季節変化の指標となるもの(二十四節気)を考え、暦に付け加えることで、月日と季節のずれに対処した。このように、月の満ち欠けのようすで日々変化が、二十四節気で季節の変化がわかるようにした暦を、太陰太陽暦という。」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所251番)

 ・175頁の「「地球型惑星」「共通の特徴」欄のL5「リング」(以下、P220L4の同語)と、「土星」欄のL2「環」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所255番)

 ・177頁の「「逆行は、内側の惑星が、外側の惑星を追い越すときに観測される。」及びL12-13「地球と惑星の特徴的な位置関係を内合、衝などとよんでいる。」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所256番)

 ・191頁の「太平洋の赤道付近では、数年おきに暖水と冷水の鉛直・東西分布が変化する。これをエルニーニョ現象という。」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所274番)

 ・211頁の「タイトル「U字谷フィヨルド」」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所283番)

 ・212頁の「級化成層の写真」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所285番)

 ・216頁の「種」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所291番)

 ・230頁の「プラスチックは、石油から得た小さな分子を重合してつくられた合成高分子化合物である。プラスチックを含め、石油を原料とする物質」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所300番)

 ・231頁の「感光性プラスチック」について、欠陥箇所とすることが適当とした。(欠陥箇所302番)

 ・欠陥箇所(案)135番について、指摘事項及び指摘事由を変更することが適当とした。(欠陥箇所147番)

 ・欠陥箇所(案)261番について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、指摘事項及び指摘事由を変更することが適当とした。(欠陥箇所294番)

 ・その他の箇所については、欠陥箇所(案)をそのまま欠陥箇所とすることが適当とした。

 

(以上)

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初等中等教育局教科書課