教科用図書検定調査審議会 平成23年度第4部会生物小委員会(第5回) 議事要旨

1.日時

平成23年11月2日(水曜日) 10時00分~15時15分

2.場所

中央合同庁舎第7号館(文部科学省庁舎)6階 6F1会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

川窪委員、清水委員、友国委員、寺島委員

文部科学省

高橋主任教科書調査官、木部教科書調査官、古川課長補佐 他

5.議事要旨

1.平成25年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を行った。

 

【高等学校 理科(生物)】

 23-178:

 合否の判定を留保することが適当とした。

 ・132頁の「1本の染色体として行動する。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見86番)

 ・186頁の「「C.エレガンス(C.elegans)」(以下、L18図49「C.エレガンス」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見107番)

 ・208頁の「「茎頂分裂組織(図63)では、葉原基という葉の元になる組織を繰り返し分化しながら、分裂組織の下部に茎の細胞を生じ、茎頂分裂組織を持ち上げるようにして縦方向に伸びていく。」(以下、L12-17「根の先端部には根端分裂組織があり、根の各部細胞を分化し、それらの細胞が伸長して分裂組織を先端側へ押し出しながら根は成長する。」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見113番)

 ・209頁の「茎頂分裂組織の下には側芽の分裂組織があり、側芽が成長して枝ができる。側芽の成長は茎頂分裂組織である頂芽の活動と関連がある」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見115番)

 ・211頁の「全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見119番)

 ・212頁の「「実験2-9.花器官の観察」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見121番)

 ・262頁の「このように、それぞれの群れで特徴的な行動様式が認められるとき、動物は文化をもつという。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見140番)

 ・302頁の「棒グラフ中の各棒上端部のバー(以下、下右図グラフ)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見156番)

 ・311頁の「「しま状鉄鋼層」(以下、p312図10タイトル)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見163番)

 ・318頁の「「チャート層」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見169番)

 ・355頁の「「工業地帯からの距離とオオシモフリエダシャクの暗色型の割合」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見189番)

 ・359頁の「不利な変異は生き残らないことで淘汰されていく。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見193番)

 ・362頁の「「類縁を正しく表さない」(以下、L9「類縁とは無関係」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見199番)

 ・364頁の「形容詞1単語に限定し、」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見200番)

 ・388頁の「上右「新口動物」の上にある「脊椎」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見227番)

 ・391頁の「系統樹全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見230番)

 ・394頁の「「クリは特有のにおいをただよわせて虫たちをおびき寄せ、花粉を運ばせている。<中略>雌がえさをとろうと静かに狙う。<中略>動物や植物も、子孫を残すために同じ種の個体と競いあい、結びつき、相互作用を及ぼし合っている。」(以下、P396L17「わずかに異ならせて共存したりしている。」、P397L7-9「生物はすべて、その生息環境に適した性質や行動を発達させ、個体の生存と繁殖を図っている。」、P403L1-2「地球上のすべての生物は、自己の子孫を可能な限りたくさん残そうとしている」、P412L7「狙い撃ちされるかのように」、P417L9-10「トンボの雄は、<中略>雌の確保を主な目的として、産卵場所に縄張りをつくっている。」、P418L16-20「雌は、卵というやや大きい配偶子を限りある数しかつくれないため、自らの子孫の生存に都合のよい遺伝子をもつ雄との交尾を受け入れようとしている。産み出した卵や子どもには、無事に成長して、次の世代を産み出してもらわねばならないため、雌は、子どもの保護などに雄を利用したりする。」、P419L5-6「卵が生き残りやすくなるような遺伝子をもつ雄と出会う確率を高めるため、」、P421L3「雄が浮気がちになる」及びP426L7「仲間を守る。」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見232番)

 ・394頁の「「えさ」(以下、P395図2、P396L14、P403L4、P414L12、P416L7、P416L10「えさ場」、P417L1「えさ場」、P417L7「えさ」、P417L17、P418L9、P427L3、P427L14、P437L5)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見233番)

 ・395頁の「同じ種(→p.341)の他個体とのさまざまな競い合いや協調としての種内関係」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見234番)

 ・396頁の「恒温動物のうちで寒冷地にすむ種は、温暖地の近縁種に比べて、体が大きくなっている。これをベルクマンの法則という」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見235番)

 ・399頁の「例えば草地の場合、1本1本の植物の分布を調べてその分布様式が分かれば、その植物の分布に影響を与える重要な非生物的環境要因や、個体間の光を巡る競争の状況、過去の芽生えの状況などを知ることができる。動物の場合、その行動に従って、分布の単位は個体ではなく、雌雄のペアであったり、集団であったりすることもある。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見237番)

 ・399頁の「葉の上のアブラムシが後ろあしで互いに蹴り合うように、」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見239番)

 ・400頁の「「機械的配置」の図」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見240番)

 ・410頁の「それぞれの生物は、生活している場所の環境の変化やその予測可能性に応じて、自己の生存確率を高めたり、子孫をたくさん残そうとするための形質をもっており、このことを適応戦略という。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見242番)

 ・425頁の「普通、集団の中で生殖活動を示す個体は1匹が少数に限られ、」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見244番)

 ・428頁の「「食う-食われるの関係による直接効果と間接効果」全体及びP429L3-10の記述全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見246番)

 ・439頁の「「陸上生態系には、生産者がつくり出す有機物の大半は消費者による被食を受けないという特徴がある」(以下、P440L8「陸上生態系では生産された有機物の大半が消費者に被食されない。」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見251番)

 ・443頁の「森林では、呼吸量が総生産量の半分近くにもなることがある。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見252番)

 ・449頁の「記述全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見255番)

 ・455頁の「個体数が少ないと遺伝的浮動(→p.347)の幅が大きくなって有害遺伝子が次世代に多く受け渡されることもあり、その結果、有害遺伝子が個体群内に蓄積しやすくなる」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見260番)

 ・456頁の「さらに、遺伝的に異なるエコタイプを導入すると、交雑によってもともと生息していたエコタイプの遺伝的性質が変化し、環境への適合がうまくいかなくなることがあると考えられている。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見263番)

 ・調査意見75番について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見79番)

 ・調査意見218番について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見241番)

 ・調査意見100番について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見としないことが適当とした。

 ・調査意見103番について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見としないことが適当とした。

 ・調査意見121番について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見としないことが適当とした。

 ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

 

(以上)

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