教科用図書検定調査審議会 平成23年度第2部会(第1回) 議事要旨

1.日時

平成23年10月14日(金曜日)13時00分~18時30分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)3階3F2特別会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

揚村委員、荒木委員、上野委員、上山委員、栗田委員、小室委員、佐々木委員、篠原委員、清水委員、鈴木委員、園田委員、高橋(基)委員、円谷委員、土肥委員、山本委員、吉岡委員

文部科学省

青山主任教科書調査官、小林主任教科書調査官、照沼主任教科書調査官、室井主任教科書調査官、卜部教科書調査官、遠藤教科書調査官、高橋(秀)教科書調査官、高橋(裕)教科書調査官、高橋(洋)教科書調査官、橋本教科書調査官、三谷教科書調査官、三橋教科書調査官、村瀬教科書調査官、森上教科書調査官、門間教科書調査官、矢吹教科書調査官、森教科書課長、井上教科書企画官、金澤教科書検定調整専門官 他

5.議事要旨

  1. 平成25年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を行った。なお、審議にあたっては、小委員会での議論を踏まえて追加・変更された調査意見を追加資料として配布した。

  

【高等学校 現代社会】

  23-15:

    合否の判定を留保することとした。

  • 125ページの「脚注4」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • 170ページの「・・・林羅山は、儒学を幕府公認の学問として推薦し、」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-22:

    合否の判定を留保することとした。

  • 78ページの「疑うことのできない明白な真理から個々の事実を導き出す演繹法」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
  • 91ページの「これによって朱子学は、江戸幕府体制の官学となり、」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
  • 95ページの「多数民族が少数民族を自分たちの文化に従わせようとする政策で、」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  • 調査意見7番について、追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • 163ページの「地方労働委員会」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  • 調査意見11番について、追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
  • 224ページの「これはつまり、・・・商品価格の変動を通じて供給量・需要量が調整され、結果として有限な資源がもっとも効率よく配分されるということである(価格の自動調節機能)。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
  • 224ページの「この均衡価格・均衡数量の点こそが、品不足も売れ残りも発生しない有限な資源の最適配分を実現するポイントである。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見19番)
  • 225ページの「これが供給者であった場合には、勝者はますます巨大化・寡占化し、市場への影響を強め、敗者は淘汰されていく。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
  • 225ページの「生活必需品の需要量は、価格が変動してもあまり変化せず(価格弾力性が小さい)、・・・」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
  • 226ページの「これらの場合、市場や価格を支配する勢力が発生し、価格は市場における供給量・需要量と関係なく決められてしまう。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見22番)
  • 226ページの「たとえば、・・・(公共財)などは、基本的には無料で利用できるため、市場に供給されることはない。」について、意見が出され、検定意見としないかどうか後日部会長が確認することとした。
  • 292ページの「2 外国為替のしくみ」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-23:

    合否の判定を留保することとした。

  • 58ページの「日本儒学は、朱子学が江戸幕府の官学となり、林羅山によって封建道徳を基礎づける「上下定分の理」として理論化された。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
  • 97ページの「「戦後の地方行政のしくみ」中の、「地方労働委員会」」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • 調査意見10番について、追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
  • 133ページの「これはつまり、・・・商品価格の変動を通じて供給量・需要量が調節され、結果として有限な資源がもっとも効率よく配分されるというものである(価格の自動調節機能)。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
  • 133ページの「この均衡価格・均衡数量の点こそが、品不足も売れ残りも発生しない、有限資源の最適配分を実現するポイントである。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
  • 133ページの「生活必需品の需要量は、価格が変動してもあまり変化せず(価格弾力性が小さい)、」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
  • 134ページの「これらの場合、市場や価格を支配する勢力が発生し、価格は市場における供給量・需要量とは関係なく決められてしまう。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
  • 172ページの「2 外国為替のしくみ」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
  • 175ページの「また、デリバティブとよばれるいくつもの投資先を組み合わせた複雑な金融商品を開発し、・・・」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-26:

    合否の判定を留保することとした。

  • 54ページの「東欧は、古代ギリシア以来のオーソドックス(正教)の文化圏である。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
  • 74ページの「頓知問答の一休」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
  • 75ページの「その朱子学は・・・幕府公認の学問となった。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
  • 140ページの「地方労働委員会」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • 159ページの「各国家が経済力や文化発信力などのソフトパワーを駆使することによって軍事力を用いるよりも有効に目標を達成する場合が多くなった。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
  • 調査意見11番について、検定意見としないこととした。
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-30:

    合否の判定を留保することとした。

検定意見については、調査意見のとおりとすることとした。

 

  23-34:

    合否の判定を留保することとした。

  • 32ページの「成長欲求」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
  • 調査意見2番について、検定意見としないこととした。
  • 80ページの「「日本の地方自治の仕組み」中の、「地方労働委員会(都道府県)」」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
  • 97ページの「また、公園や道路のような公共財はだれでもが無料で利用できるために、市場では十分に教習できないものがあり、これらは政府の手によって供給される。」について、意見が出され、検定意見としないかどうか後日部会長が確認することとした。
  • 106ページの「株式会社が、資金を調達するために発行する債券」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
  • 調査意見13番について、検定意見としないこととした。
  • 135ページの「また現地の治安維持や」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-44:

    合否の判定を留保することとした。

  • 調査意見7番について、追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-45:

    合否の判定を留保することとした。

  • 105ページの「国からの法定受託事務を処理する。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
  • 調査意見6番について、検定意見としないこととした。
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-46:

    合否の判定を留保することとした。

  • 100ページの「社債は株式会社が発行する債券・・・である。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-47:

    合否の判定を留保することとした。

  • 126ページの「価格の変化をとりのぞき、・・・これに対して価格の変化と生産量の変化の両方を・・・」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-61:

    合否の判定を留保することとした。

  • 46ページの「アジア太平洋戦争」及び169ページ脚注2「当時この戦争は~近年では「アジア太平洋戦争」の呼称が広がっている。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
  • 47ページの「現代社会をみつめる「教育勅語」」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
  • 調査意見5番について、追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
  • 102ページの「一方、取引のめやすとなっている価格は・・・市場メカニズム(市場機構)という。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  • 149ページの「「現代社会をみつめる」及び右写真の説明文」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-62:

    合否の判定を留保することとした。

  • 137ページの「5 市民協働の実現 行政による行政のための会議や縦割り行政では成り立たず、~行政改革をともなう必要がある。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見13番)
  • 164-165ページの「価格機構」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
  • 256ページの「アメリカを中心とするNATO合同軍が集団的自衛権を行使し、アフガニスタンを軍事攻撃した(アフガニスタン戦争)。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
  • 265ページの「日本が受けた援助」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見26番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

    

【高等学校 倫理】

  23-132:

    合否の判定を留保することとした。

  • 調査意見1番について、検定意見としないこととした。
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

  23-134:

    合否の判定を留保することとした。

  • 調査意見5番について、検定意見としないこととした。
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  23-138:

    合否の判定を留保することとした。

  • 156ページの「江戸幕府のもとで、朱子学の官学化をおしすすめたのは、林羅山である。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  23-139:

    合否の判定を留保することとした。

検定意見については、調査意見のとおりとすることとした。

 

  23-142:

    合否の判定を留保することとした。

検定意見については、調査意見のとおりとすることとした。

 

【高等学校 政治・経済】

  23-97:

    合否の判定を留保することとした。

  • 58ページの「省庁ごとにおこなわれてきた人事制度の一元化などの行政改革が進められた。」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
  • 121ページの「価格が変化したときの需要量の変化の大きさ(需要の価格弾力性)は異なる」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
  • 149ページの「1990年代に入って、日銀はようやく金融引き締めに転じ」について、追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
  • その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

    

   また、会議後に検定意見について検討の必要が生じた場合は、教科書調査官の案について、部会長が確認し、決定することとした。

  なお、後日部会長に確認するとした点については、11月4日に部会長が内容を確認した結果、下記のとおりとすることとした。

  23-22:

  • 226ページの「たとえば、・・・(公共財)などは、基本的には無料で利用できるため、市場に供給されることはない。」について、検定意見としないこととした。

  23-26:

  • 54ページの「東欧は、古代ギリシア以来のオーソドックス(正教)の文化圏である。」について、検定意見を付すこととした。(検定意見4番)

  23-34:

  • 97ページの「また、公園や道路のような公共財はだれでもが無料で利用できるために、市場では十分に教習できないものがあり、これらは政府の手によって供給される。」について、検定意見としないこととした。

 

  22-61:

  • 調査意見1番について、指摘事項及び指摘事由を変更し検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
  • 46ページの「アジア太平洋戦争」及び169ページ脚注2「当時この戦争は~近年では「アジア太平洋戦争」の呼称が広がっている。」について、検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  • 調査意見17番について、指摘事項及び指摘事由を変更し検定意見を付すこととした。(検定意見21番)

     今回審議した現代社会、倫理、政治経済の申請図書については、次回の部会において改めて審議を行い、合否の判定をすることとした。

                                    (以上)

お問合せ先

初等中等教育局教科書課