教科用図書検定調査審議会 平成22年度第2部会歴史小委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成22年11月5日(金曜日)

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

荒木委員、天児委員、上山委員、私市委員、紀平委員、園田委員、高橋(久)委員、土肥委員、原田委員、村木委員

文部科学省

室井主任教科書調査官、新保教科書調査官、高橋(秀)教科書調査官、三谷教科書調査官、村瀬教科書調査官、門間教科書調査官、森教科書課長、早川教科書企画官、金澤教科書検定調整専門官 他

5.議事要旨

 1. 平成24年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を行った。

  

【中学校 社会(歴史的分野)】

  22-31:

    合否の判定を留保することが適当とした。

・203頁の「歴史フォーカス「日本敗戦の予言」全体」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・205頁の「日本は、イギリス・フランス・アメリカとともに革命で成立したソビエト政権を倒すため、第一次世界大戦が終結した1918年シベリアに出兵し、対ソ干渉戦争を行います。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・217頁の「翌年に大衆の支持を受けて総統となったヒトラーは、民主的なワイマール憲法を廃棄し」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・222頁の「1941年、バルカン半島を制圧したドイツが不可侵条約を破ってソ連に侵攻すると、この戦争はファシズム諸国(枢軸国)に対する民主主義諸国(連合国)の戦いという性格をもつようになりました。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・222頁の「日本は、1940年、日独伊三国同盟を結び、・・・翌年、日ソ中立条約を結び、・・・そして、中国を援助するイギリス・フランスなどの補給ルートを断ち切り・・・東南アジアへの侵略を進めました。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

 

  22-32:

    合否の判定を留保することが適当とした。

・99頁の「14世紀ごろから、ヨーロッパでは、イスラム文化や古代ギリシャやローマの文化にならって、これまでのしきたりにこだわらない、自由でいきいきとした文化が求められました。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・調査意見59番について、意見が出され、指摘事項及び指摘事由を変更して検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・161頁の「当時、金と銀の交換比率は日本では約1:11でしたが、欧米では約1:15でした。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・177頁の記述について、他の図書にも共通する点として、明治維新を伝えた対馬藩の外交文書の問題について十分かという発言があり、後日小委員長が確認することとした。

・239頁の記述について、他の図書にも共通する点として、創氏改名についてより詳しく記述しないのかという発言があり、後日小委員長が確認することとした。

・255頁の「「現代史+α」中、「また、ソ連などは、中国などを会議に参加させること、日本が交戦国のどことも軍事同盟を結ばないことなどを主張して、調印をことわりました。」」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・261頁の「2001年にアメリカで起きた同時多発テロは世界に衝撃をあたえ、その後のアメリカのアフガニスタン攻撃やイラク軍事介入を引き起こしました。」について、意見が出され、検定意見を付すかどうか後日小委員長が確認することとした。

・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

    

 なお、後日小委員長に確認するとした点については、11月19日に小委員長が内容を確認した結果、下記のとおりとすることとした。

 

  22-31:

・203頁の「歴史フォーカス「日本敗戦の予言」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。

・205頁の「日本は、イギリス・フランス・アメリカとともに革命で成立したソビエト政権を倒すため、第一次世界大戦が終結した1918年シベリアに出兵し、対ソ干渉戦争を行います。」について、検定意見を付すことが適当とした。

・217頁の「翌年に大衆の支持を受けて総統となったヒトラーは、民主的なワイマール憲法を廃棄し」について、検定意見を付すことが適当とした。

・222頁の「1941年、バルカン半島を制圧したドイツが不可侵条約を破ってソ連に侵攻すると、この戦争はファシズム諸国(枢軸国)に対する民主主義諸国(連合国)の戦いという性格をもつようになりました。」について、検定意見を付すことが適当とした。

・222頁の「日本は、1940年、日独伊三国同盟を結び、・・・翌年、日ソ中立条約を結び、・・・そして、中国を援助するイギリス・フランスなどの補給ルートを断ち切り・・・東南アジアへの侵略を進めました。」について、検定意見を付すことが適当とした。

 

  22-32:    

・99頁の「14世紀ごろから、ヨーロッパでは、イスラム文化や古代ギリシャやローマの文化にならって、これまでのしきたりにこだわらない、自由でいきいきとした文化が求められました。」について、検定意見を付すことが適当とした。

・調査意見59番について、指摘事項及び指摘事由を変更して検定意見を付すことが適当とした。

・161頁の「当時、金と銀の交換比率は日本では約1:11でしたが、欧米では約1:15でした。」について、検定意見を付すことが適当とした。

・177頁の記述についての意見については、検定意見を付さないこととした。

・239頁の記述についての意見については、検定意見を付さないこととした。

・255頁の「「現代史+α」中、「また、ソ連などは、中国などを会議に参加させること、日本が交戦国のどことも軍事同盟を結ばないことなどを主張して、調印をことわりました。」」について、検定意見を付すことが適当とした。

・261頁の「2001年にアメリカで起きた同時多発テロは世界に衝撃をあたえ、その後のアメリカのアフガニスタン攻撃やイラク軍事介入を引き起こしました。」について、検定意見を付すことが適当とした。

 

 

(以上)

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初等中等教育局教科書課