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資料1-2 教科用図書検定調査審議会 各部会での主な意見

資料1-2

教科用図書検定調査審議会  第1部会(国語)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    ○  次期学習指導要領では資質・能力が重視されているが、現在の教科書は、どのように学ぶかが反映されていない。プロセスが見えるような教科書の検定の在り方が必要。
    ○  ディベートのような活動を国語ばかりが行うのはおかしいので各教科で行っていく必要がある。積極的に話すことが苦手な子供もいるのでフォローは必要。
    ○  「アクティブ・ラーニング」は大事。コミュニケーションが苦手な日本人はグローバル化に対応できないので検定基準に位置付けることも含め、進めてほしい。しかし「アクティブ・ラーニング」にすることだけが先行するのは心配。どういう活動をすれば国語の能力が高まるのかを考えさせる教材が必要。「アクティブ・ラーニング」は国語だけの問題ではないが、国語が他教科を先導していく役割を果たしてほしい。ただし、「アクティブ・ラーニング」を進めていく中で、現状の国語は読むことに偏っていると批判されて、安易に読むことを軽視する流れになるのは心配。多様な児童生徒がおり、話すのは苦手でも書く能力が高い人もいる。そういう子供たちをのばすためにも、読むことの重要性を「アクティブ・ラーニング」との関わりの中でどう整理するのか、言語能力をどう高めていくのかが課題。
    ○  書くこと、話すことが足りないということが上の段階の学校種に進むにつれて多くなっているのが現状。例えば、読むことと書くことの複合的な教材を導入して、実生活で生きて働く力につなげていくような単元構成を推奨することも必要。書くために読むとか対話するといった過程が見えるような教材など、資質・能力と指導事項がコラボしたようなものが出てくるのではないか。
    ○  知識量は削減しないということだが、どのような「知識」によってどのような「知恵」を形成するのか、という考えを教科書に反映するよう発行者に求められないか。
    ○  現状の国語の教科書にも、この教材を読んで話し合おうといったディベートは設けてあったが、架空の設定で話し合っても身につかない。児童生徒の身近な設定で話し合うようなものがよい。
    ○  全国学力・学習状況調査において、活用力が試されるB問題の内容はよく練られている。しかしその問題に対応できるような授業が現場ではなかなか出来ていない。教科書が授業を進める上での一番の指針になっているので、教科書の中にもB問題に対応できるような力を身に付けさせるような内容が入ってくれば現場の授業に役立つ。国語の授業では、「話すこと・聞くこと」の授業であっても、「読むこと」、「書くこと」の活動も入ってくる。教科書の単元の中で、この教材はどの領域で評価するということが明示されていると偏った授業にならないのでないか。
    ○  国語において、3領域(「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」)はどれも大事。「読むこと」に偏っていると言われているが、客観的な指針がほしい。まず読めることが基本だと考える。教科書も教材ごとに、どの領域をきたえることが出来るのかを明確にすることが重要。「アクティブ・ラーニング」とは何を意図しているのか具体的に明確にした方が良い。
   ○  学びの自覚ということで、単元の最後に、子供たちが今日の学びはどこに生かせるのかを振り返ってから次の単元に移るという実践をしている学校も出てきている。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ※  特になし

3  その他

(主な意見)
    ○  小学校高学年で外国語が教科化される国際化の中で、小学校の国語の教科書においても英語対応の教材を検討しても良いのではないか。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
    ○  様々な地方の言葉が出てくる対話の音声や動画をどのように検定するか検討が必要。URLやQRコードがあると子供たちはすぐに色々なサイトにとんでしまうが、どのように歯止めをかけられるか、なにか制限できるような仕組みが必要。
    ○  URL等が参照したサイトにおける有害な情報から子供たちをどう守るのかが課題。URL等の参照先の管理は発行者にまかせても良い。

2  その他

(主な意見)
    ○  トップダウンだけでなく、ボトムアップとして民間の色々な団体の意見も聞いてデジタル教科書の仕様等を決めてほしい。
    ○  例えば学会等で、パワーポイントで説明する場合と紙の資料で説明する場合を比べた場合、パワーポイントだけの説明を聞いていても頭に入ってこないことが多い。デジタル教科書にすること自体は賛成ではあるが、国語には書写があることもあり、紙を用いて書いて覚えることも大事。バランスの問題だ。
    ○  紙の教科書の内容がそのままデジタルになるだけだったら、多くの学校は紙の教科書を優先して授業が行われると思う。
    ○  紙の教科書の内容がそのままデジタルになるだけでも、特定の部分をクローズアップする等が出来るので役立つ。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  申請図書の審議でも誤記誤植の量はすごい。発行者に代わって教科書調査官がチェックしているような状態。誤記誤植は検定では見ないということにできないか。
    ○  検定が間違い探しになっている状況。検定は本来、こういう指導内容で良いのかといったことを見ることが大事。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    ※特になし。

3  その他

(主な意見)
    ※特になし。

教科用図書検定調査審議会  第2部会(社会)及び第5部会(生活)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策に関連した意見

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
  ○  「アクティブ・ラーニング」の視点に立った多面的・多角的な考察を行うために、社会科固有の基準を提示しているが、特に社会科では多面的・多角的に物事が考察できるよう、バランスがとれている記述となっていることが重要だと考える。
  ○  生活科については、次期学習指導要領において、「内容」や「指導計画の作成と内容の取扱い」の記述を、児童の生活の場に即してより充実させれば、教科書発行者が作る教科書は改善されるのではないか。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
  ○  高等学校の次期学習指導要領がまだ曖昧なため、「公共(仮称)」や「歴史総合(仮称)」などを含む高等学校段階の公民科及び地理歴史科における検定基準の検討を現時点で行うのは難しいように思う。

  <用語の重点化について> 
  ○  用語の重点化を考える一方で、学習指導要領で児童生徒に理解させたい内容の量は削減しないというのであれば、どのように行うか整理が必要。
  ○  用語については、小学校・中学校・高等学校の全体を見渡した上での整理が必要。

3  その他

(主な意見)
  ○  生活科については、教科自体の内容が大きく変わるわけではないようであるが、家庭や学校での生活について学習する特別の教科道徳が新設されたことがあり、また他教科等とのつながりが大きいことから、次期学習指導要領において、小学校のスタートカリキュラムの中心的な教科としての位置付けがより重視されることになると思う。   
  ○  スタートカリキュラムの中心的な教科として、生活科においては小学校低学年の他教科や中学年の理科・社会等の各教科との関係性を踏まえた指導を行うというが、生活科と各教科の学習内容が具体的にどう関連しているのかは必ずしも明確でないため、各教科との関係性を踏まえた教科書とするよう教科書検定で求めるのは難しいと感じる。各教科との関係性については、教育現場において教員の指導として行うのではないか。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策に関連した意見

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
  ○  特になし。

2  その他

(主な意見)
  ○  生活科では地域の生活に密着した教材が必要だが、これまで教科書の限られた紙面では身近な地域が載っていないこともあったが、デジタル教科書が導入され、URL等が教科書に一層掲載されるようになれば、別の地域の教材が用意されるといったことも考えられる。また、デジタル教科書(教材)では、動植物の成長や飼育の様子を動画等で児童に見せられるようになる。生活科では有効だと思う。


(3)教科書検定手続の改善方策に関連した意見

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
  ○  特になし。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
  ○  検定審は申請図書の内容を学術的・専門的に審議する場であり、形式要件の確認は検定審制度とは別の制度での対応を考えることが適切であると考える。
  ○  検定申請者の在り方については、法的な整合性も考えながら制度設計を進めてもらいたい。
  ○  検定申請者の在り方の見直しは影響が大きいので、教科書発行者などの関係者から話を聞くのがよいのではないか。

3  その他

(主な意見)
  ○  特になし。

教科用図書検定調査審議会  第3部会(算数・数学)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    特になし。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
  特になし。

3  その他

(主な意見)
    特になし。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
      特になし。

2  その他

(主な意見)
  ○  担当する教科でどのような内容がデジタル化されるのか分からない現状では、なかなか検討しにくい。

  ○  デジタル教科書が持つ電卓やグラフ化機能など、紙の教科書と違う機能が大事になってくるのではないか。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  誤記・脱字については出版社が責任をもって行うという今回検討課題に挙がっている内容が本来の形だと思う。
    ○  教科書発行者によっては少人数で編修作業をやっているという話も聞く。小・中学校の教科書なら1社1点だが、高等学校の教科書になると1社複数点出しているところもあり、よく点検されないままに検定申請されている部分もあるのではないか。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    特になし。

3  その他

(主な意見)
    特になし。

教科用図書検定調査審議会  第4部会(理科)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見) 
    ○  現行でも理科は学ぶべき内容が多く、教科書が終わらないかもしれないといった声もある。今後、「アクティブ・ラーニング」の観点からどれだけの内容を盛り込めるのかといった関心はある。   
    ○  これから検定していく上で最も懸念しているのは質と量。特に質の部分に関して、「アクティブ・ラーニング」の質的な基準(どれだけやれば達成したとみなす、といった目安など)を指導要領上で明確に示してもらわないことには、今後検定を進めていく上で困るのではないか。
    ○  「アクティブ・ラーニング」の基準というのは各教科共通のものになるのかと思うが、理科に関しては固有の側面が多いと思われるため、共通基準のみで対応していくのは難しいのではないか。
    ○  「アクティブ・ラーニング」の議論のあり方といったものは、例えば社会と理科とでは異なると思われるため、あまり特定の方向性を強く示すと、教科によってはそぐわないものも出てくるのではないか。
    ○  教科書の実験や観察を見る限り、理科に関していえば、主体的な学びというのは既にかなり行われているように思えるが、改めて主体的・対話的で深い学びということをいう必要があるのか。
    ○  主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)に関する共通の基準作成については、必要なことだと思う。
    ○  どのように学ぶか、何ができるようになるかという観点はとても重要だと思うので、主体的・対話的で深い学びの基準を作成するという方向性に賛成である。検定基準の具体的な文言については、今後の学習指導要領の書きぶりによると思う。
    ○  SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)をはじめとする高等学校で行われている課題研究は、非常に高度なものであり、教員にとっては大きな負担なのではないか。地域や大学教員とのコネクションを持つなど、広く連携していくことが必要ではないか。
    ○  現在、理科好きは減少していると言われており、何をどう教えていくかといった見方・考え方を変えていくことは必要。そこで、理科に関して考えたときに、「理科好きな子には物足りないが、全体的には適切なレベル」、あるいは「理科好きな子に満足のいくようなレベル」の、いずれの方向性のカリキュラムにしていくのか。全員に満足してもらうというのは、教員も大変なのではないか。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ○「理数探究基礎(仮称)」も「理数探究(仮称)」も、実験や観察をする上では、多少なりとも実験用具などのツールが必要となるが、全ての学校で実際に実験設備がそろっているわけではない。理数で更に実験観察を増やすのであれば、予算の問題なども含め、実験設備の整備がかなり必要なのではないか。
       
<検討課題2用語の膨大化の問題について>
    ○  用語が多いという問題については、学習指導要領が一番大事であり、そこに書かれている内容に関連するものであれば、歯止めがない限り、教科書に載せざるを得ない。学習指導要領を基準として書かれた教科書になっていれば、検定としてはそれでよい、ということになる。
    ○  本当に学習しなければならないことが言葉足らずとなり、教科書に書かなくてよい内容が中途半端に「発展的な学習内容」に記載されていたりして、よくないと思う。大学の専門学科の2年にならないと学習しないようなことが発展に書かれていたりする。「発展的な学習内容」はトピックスくらいでよいのではないか。
    ○  大学との接続との関係もある。入試に出題されるので、教科書に記載しておかないといけなくなっているのではないか。
    ○  化学の教科書は、教える内容が多すぎる。入試との関係で、進学校では発展も含めて全て教えないといけない現状がある。
    ○  高等学校生物において「用語が膨大になっている」とのことだが、用語だけの問題ではない。学習指導要領の項目についてどうするか検討しないといけないと思う。検定では基本的にネガティブチェックしかできないため、学習指導要領を作成する際に、教科書にどのように反映されるのか、教科書を使用してどのように指導するのか、入試がどのようになるのかなどのシミュレーションやモデル構築もしないといけないと思う。
    ○  生物は分野が年々広がっているので、用語が多くなるのではないか。教科の特性として、扱える内容が多すぎるのも、分量が多くなる理由だと思う。
    ○  検定は学習指導要領の範囲内でやるようになっているため、学習指導要領にしっかり書かれない限り、検定では限界があるのではないか。
    ○  今の生物の教科書は内容的・分量的にも多すぎる。教科書会社は漏れがないように作成しようとするので、分量が多くなるのではないか。
    ○  大学入試にも課題がある。教科書会社は入試を見据えて漏れがないように作成し、教科書のどこからでるのか分からないから、現場では全て教えないといけない状況になっているのではないか。
    ○  学習指導要領で歯止めがなくなっているため、発展的な内容も制限がなくなっていて、分量も多くなるのではないか。

3  その他

(主な意見)
<検討課題4実験及び観察の一体化の問題について> 
    ○  小・中学校の教科書では、本文を学習しながら実験・観察できるようになっているが、高等学校はそうなっていない。「本文の主たる記述」との関連もさることながら、本文を読みながら生徒が観察・実験を行えるような記述にしてほしい。
    ○  観察・実験の記述そのものも、生徒がきちんと行えるような記述にしてほしい。
    ○  荒い編集では学習上好ましくないため、実験観察が本文の主たる記述であることの明確化は、是非積極的に進めて欲しい。また同時に、本文中の図や表などについても、本文との関連付けの明確化が必要である。

<検討課題5「発展的な学習内容」とそれ以外の区別の問題について> 
    ○  「発展的な学習内容」の区別について、基準を緩めたら、どこまで許容とするのか判断が必要になるため、判断が難しくなるのではないか。
    ○  発展的な内容に関して、許容しうる枠内に収まっているのであれば、ある程度高度な内容であってもよいのではないか。

<その他> 
    ○  『審議のまとめ』においては「学習内容の削減は行わない」と記載されているが、学習内容の内容が項目ということであれば、生物においては項目を減らさない限り、    『審議のまとめ』の内容の実現は難しいと思う。教科書の量を減らして質を上げ、時間をかけて指導をすることにより初めて、今回の学習指導要領の内容を実現できるのではないか。
    ○  『審議のまとめ』に記載されている「学習内容の削減は行わない」と高大接続システム改革会議『最終報告』に記載されている「用語の重点化を図る」ことは、矛盾しているように思う。
    ○  防災の基礎知識といったものは、身を守るために必要である。教科書などを通じ、単なる知識の習得で終わらないようなカリキュラムへとしていくことが重要ではないか。
    ○  実験観察の拡充をする上では、予算面なども含めて設備の拡充も同時に必要なのではないか。できなくても動画があるなら便利かもしれない。
    ○  発展的な内容について、どこまで踏み込んでもよいものか、判断を迷ってしまうことがある。「ここまではよい」といった明確な共通基準があればよい。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見) 
    ○  動画などのコンテンツがデジタル教科書に盛り込まれると、検定をするのは簡単ではなさそうだが、理科の実験を動画で閲覧できることは、かなり大きな意義がある。実験教材を全てそろえ、手を動かすのが一番好ましいだろうが、時間と予算などの問題もありなかなか難しいこともある。動画でそういった実験を見られるということは、非常に良いのではないか。時代の流れからみても当然のことではないか。
    ○  デジタル教科書による実験動画が普及しすぎると、生徒が自ら探究する力が深まらない可能性がある。理科において実験が苦手な教師は、実験の動画を見せて終わり、という場合も考えられる。実際に、今も顕微鏡などの実験を映像のみで済ませてしまうところもある。どの動画を採用するかは、実際の現場でのことを想定して選定しなければならないのではないか。
    ○  動画や音声は教科書ではなくあくまで教材であり、検定は要さないという整理だとしても、動画等の部分は教科書ではないということがきちんと教科書部分と画面上で区分できるのかというのが懸念点。 
    ○  紙の教科書にURLやQRコードを原則書いてはいけないこととしたらよいと思う。
    ○  URLやQRコードは教科書に載せない方が検定制度としてはすっきりするのではないか。化学は実験などで危険をともなうものもあるので、線引きを厳密にしておいた方がよいのではないかと思う。
    ○  URLやQRコードはデジタル教科書に載せるべきではない。載せるのであれば、中身をチェックしないと責任がもてない。URLやQRコードの参照先の内容のチェックについては、検定した内容ではないということを明確にしてもらいたい。
    ○  教科書上に掲載されるURLは発行者のサイトのみで、その先は発行者の責任でという今回の検討課題に挙がっている方向性は適切だと思う。
    ○  防災の観点から、気象庁のような災害情報を掲載しているような、知っておくべきサイトもある。そういったものもしっかりと教えるべきではないか。 
    ○  理科において、実験などの動画が充実することは重要であるが、リンク等で不用意に実験動画を掲載し、正しい手順や安全性への配慮などが欠けていては問題である。教科書部分として掲載される実験動画に関しては、安全面などをしっかり考慮するといった対応がきちんとできるのか。

2  その他

(主な意見)
    ○  教科書をデジタル化したものを作成するのは、障害のある子にとって拡大や読み上げ機能もできてよいと思うが、現在、音声やリンク先に飛べる機能が付いたものが「デジタル教科書」として出回っているので、それと混同しないか懸念がある。紙の教科書と同一の内容のものまでが「教科書のデジタル版」であり、動画や音声といった機能が付いているものは「デジタル教科書」ではなく「デジタル教材」とする、という線引きをきちんとしてほしい。
    ○  教材部分は検定対象ではないということだが、まちがった実験操作が紹介されていたりしないか懸念がある。
    ○  デジタルになると、ハイパーテキストなどで簡単にインターネットにアクセスすることができるようになり便利になる反面、どこまで検定できるか、検定の限界があるのではないか。
    ○  著作権の問題も懸念される。
    ○  デジタル教科書の導入を実施してみて、でてきた課題に対処していくしかないのではないか。
    ○  紙と同一のものがデジタル教科書とする際、その同一性を担保するために仕様を工夫することが重要になると思う。
    ○  デジタル教科書の場合、情報の更新のスピード・量が紙とは異なってくる。東京都の場合は教材が全て届出制であり、結局のところチェックの作業は必要となる。こういったものへのスピード感に対応していけるのか。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見) 
    ○  審議会はあくまで図書の内容を審議する場であり、本来は誤記のような間違い探しをする場ではない。ホームページに客観的に明白な誤記等について公表するといったことは、良い抑止力になると思われるので、賛同する。 
    ○  採択する側からすると、誤記がないことも重視するポイントであるから、見本本に間に合わせて訂正をしてくるというのは、当然のことではないのか。
    ○  小学校の検定(平成30年度)の申請に発行者が間に合わせるためには、スケジュール的に余裕を持って検定基準を改訂することが必要ではないか。
    ○  誤記等の減少のための方策として、今回の検討課題の方向性はとてもよいと思う

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    ○  不適切な行為があった検定申請者にペナルティを課すことについては賛成である。
    ○  発行者の寡占化にならないかという懸念もある。
    ○  発行者だけでなく、学校側の指導もやらないと、現在起きている採択の問題は解決しないと思う。
    ○  現在、検定で編集作業を行っている面がある。教科書編集に際して、学校現場の先生方に意見を聞くこと自体はよいと思う。きちんと申請時にチェックをした上でないと検定審査に入らないような体制をとってほしい。

3  その他

(主な意見)
    特になし。

教科用図書検定調査審議会  第6部会(音楽・美術・書道)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    ○  音楽科は授業そのものが「アクティブ・ラーニング」なので、次期学習指導要領になっても特段問題はない。
    ○  美術科においては、実際に作り、触れるということが大事な要素であり、単なる知識の習得のみの方向に進まないようにしなければならない。
    ○  中央教育審議会教育課程部会の『審議のまとめ』をみても、芸術についてはこれまでとあまり変更はないように思われるが、205ページの「現行学習指導要領の成果と課題」には「一方で、感性や想像力等を豊かに働かせて、思考・判断し、表現したり鑑賞したりするなどの資質・能力を相互に関連させながら育成することや、生活を美しく豊かにする造形や美術の働き、美術文化についての実感的な理解を深め、生活や社会と豊かに関わる態度を育成すること等については、更なる充実が求められるところである。」とあり、これからも「アクティブ・ラーニング」の視点は重視していく必要がある。
    ○  「アクティブ・ラーニング」はぜひやってほしい。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ※  音楽科、美術科、書道科については、審議のまとめにおいて、具体の教科の新設・改編等について、提言されておらず、特段の議論はなかった。

3  その他

(主な意見)
    ○  諸民族の音楽は、日本人の今の価値観では理解しにくいと感じるような音楽であっても、他国の文化では認められているようなものも教科書に載るとよい。
    ○  高校の国語において「書写能力を実社会・実生活に生かす」と提言されていることは非常に意義がある。国語の教員の意識も変わるのではないか。
    ○  パソコン全盛の時代にあって、手書きの重要性を考えさせる時間になればいい。
    ○  これまでの書写の教科書は書かせるだけ、練習するだけのものが多かった。審議のまとめ116ページにある「小・中学校においては、文字の由来や文字文化に対する理解を深めることについて、高等学校においては、実社会・実生活に生かすことや多様な文字文化に対する理解を深める」の趣旨を生かした教科書ができることを期待する。
    ○  図画工作や美術、音楽は小学校や中学校でも「鑑賞」があるが、書道においては高等学校で初めて「鑑賞」を行うことになっている。小学校や中学校で行っている書写の中で鑑賞的なことを行い、文字に対する理解が深まればより良いのではないか。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
    ○  URL等は紙で同じものを提出させるということだが、音についての検定上の取り扱いについては検討が必要。美術作品においては、音のインスタレーションというような、音と空間で表現する美術作品が出てきている。高校美術では色々なジャンルの作品をとりあげてきているので、今後、教科書に掲載される可能性はある。

2  その他

(主な意見)
    ○  デジタル教科書は、音楽科においては有効。しかし他教科に比べて、デジタルで音源が聴けたり動画が見られる学校と、紙の教科書のみの学校では差が出るのが問題。紙媒体のみの学校にもDVD等でどこまで担保できるかが課題。
    ○  デジタル教科書は有効だが、教員側が扱い方を理解していないと宝の持ち腐れになる。
    ○  紙媒体には書き込みが出来るという良さがあるが、デジタルになることによってその良さがなくなる。
    ○  音楽科は、教材に動画や音があると、飛躍的に理解度が向上するというのが他教科と違うところであるが、扱う側がうまく扱えるかどうか。
    ○  以前はわざわざ時間を割いて演奏会等に行って聴いていた音楽が、今はユーチューブ等の動画ですぐ聴けるようになっている。でも今の学生がレコードの音を聴くとすごく良い音だと言う。音楽は耳だけでなく皮膚でも感じるもの。動画ですぐ聴けるのは便利だが、逆に耳などの感覚が退化してしまう可能性がある。便利になることと児童生徒の能力を開発するということは別なことだと認識する必要がある。
    ○  同じ曲でも本来色々な演奏があるが、安易に検索で見られる動画があると、学生にとっては動画で提供された演奏がその曲の演奏になってしまって、クオリティは関係なくなってしまう。苦労して探して聴いた音楽の方が身になる。
    ○  紙媒体の教科書の質感の良さというものは大事である。だが、デジタルの発光体の刺激は紙から受ける刺激の何百倍もあり、今の子供たちはそのデジタルの刺激に慣れてしまっている。
    ○  美術的には、デジタルの透過光と紙媒体の反射光では色の見え方が全く異なるが、その点は大丈夫か。
    ○  映像的な作品が、動画で実際に見ることができるというのはいい。
    ○  教科書では、同じページに掲載する作品のバランスなどレイアウトがきちんと考えられて作られている。デジタルになったときにそのレイアウトが変わってしまう場合があり得、バランスが崩れることが懸念される。
    ○  拡大縮小ができるというのは、教育上大変効果があると思う。デジタル教科書は紙の教科書と同一であれば検定不要ということでよい。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  訂正申請の件数は教科によってばらつきはあるだろうが、訂正申請件数が驚くほど多いことを改めて認識した。
    ○  教科書の実質的な変更を求める訂正申請について積極的に審議会にかけるとしても、物理的に難しい場合は、委員長に一任するといった方法をとってもいいのではないか。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    ○  発行者指定の取り消しはよほどの場合でないと難しい。
    ○  発行者が現場の声を聞いて教科書の内容をより良くしていくこと自体は大事なことであるので、ルール違反にならない配慮のもと、現場の声を聞くシステムを作るのも一つの手かもしれない。
    ○  「教科書検定の改善に関する検討課題」の方向でいいと思う。

3  その他

(主な意見)
    ※特になし。

教科用図書検定調査審議会  第7部会(外国語)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    ○  今回の学習指導要領の改訂は、学習内容の見直しにとどまらず、育成を目指す資質・能力や学びの過程を一体的に捉えた改訂が行われるということであり、何を学ぶかだけでなく、どのように学ぶのか、学んだ結果何ができるようになるかがポイントになる。
        そうなると、教科書の検定基準は、内容が正しいかだけではなく、内容の排列の仕方、そして、学習のプロセスの在り方、練習問題の在り方、その順番、言語活動が授業の中で促進されるような構成になっているかなど、検討していく必要があるのではないか。教科書の練習問題については、例えば、何パーセントがインタラクティブな問題になっていなければならないと教科書会社がわかりやすくなるように、ある程度定量的に学習指導要領などで示せるような工夫も必要ではないか。
    ○  現行の学習指導要領の作りとして、「内容」、「内容の取扱い」とあるが、どのように学んでいくとか、どのように扱うのかといった手順が示されておらず、学校現場に任されていた。当然、教科書会社も、学習指導要領に示されている、コンテンツが中心となり、取扱いは最後に載せておけばよいだろうということになっていたのではないか。今回の改訂で、「内容」と「内容の取扱い」をつなぐ部分を学習指導要領が一歩踏み込んで、示してもらい、教科書に反映できるような形にしてもらわなければ、教科書は変わっていかない。学習指導要領の示し方を工夫していただくと、教科書は変わるし、現場の指導も変わっていく。
    ○  高等学校の「英語表現」の教科書を見ると、文法の教科書のように感じる。例えば、あるトピックについて賛成・反対の考えをまとめるというのであれば、教科書は文法の解説から入るのではなく、それに必要な語彙とか、構文とか、表現を掲示して、その中から必要なものであれば、文法があるという形で示す。そういうことをしないと、いつまでも文法主体の教科書になってしまう。今回、学習指導要領の改訂を踏まえ、何を学ぶのか、どのように学ぶのかということに加えて、どのように教えるのかといったところに教科書も踏み込まないと変わっていかないと思う。
    ○  教員はベテランになればなるほど、指導法に関する多様な選択肢を持つようになり、生徒の興味関心や実情に応じて、指導方法を選んでいくし、それが教員の醍醐味ではないかと思われる。その点では、教員にこうしなさいとがんじがらめにするのではなく、色々な選択肢から選べるような形に持って行くことも手ではないかと思う。
    ○  教科書を作る側にもあまり学習指導要領を理解しないで作成しているところもあるのではないか。学習方略を踏まえた教科書になると、文法中心の教科書にはならないのではないか。学習効果を高めるのに、穴埋問題が必要なのかということ。
               
2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ※  特になし。

3  その他

(主な意見)
    ○  最近大学の学生にスピーチやプレゼンテーションをするときに、ルーブリックの様な共通の評価基準を作って、目標を明確に示している。今回の学習指導要領の外国語科の改訂においては、目標が明確にわかるような指標形式の設定、「アクティブ・ラーニング」、語彙を増やす、言語活動の充実などのいくつかの新しい軸が検討されていることを踏まえ、教科用図書検定基準においても、それがもっと見えるような方向で検討していくべきではないか。
    ○  今回の外国語の学習指導要領の改訂の方向性にある、指標形式の目標の設定、語の充実、言語活動の充実などの内容について、教科書検定で生かせるような検定基準にしていくことが大事ではないか。
    ○  語の充実に関連して、外国語として英語を学ぶ時に、どの程度の単語が必要なのかということは研究されており、この分野の先駆的な研究者は、語の前後関係でその語の意味を類推するとか、文脈から類推するためには、コアの2000語を徹底して学ぶことが必要であるとしている。また、語の数え方も、辞書の一語一語を積み上げるという方法もあるし、一つの単語を動詞、形容詞、名詞というワードファミリーとして考える方法もある。現在の学習指導要領においては、語数しか示されていないが、今回の学習指導要領の検討の際、論理的な思考であるとか、自分の意見を述べるとか、必修語彙をコーパス分析を使って特定するなど深めていけば、語の質的な保障も担保できるのではないか。そのことで、思考力・判断力などもカバーできる可能性がある。
    ○  研究指定校で小学校5年生と中学校3年生の取組を見て、両方とも旅行代理店になって、旅行先をプレゼンするというものであったが、結論はどちらも同じ内容になっていた。中学校3年なのに、語彙の問題もあって、表現が広がらない。
      語の問題は、コアになる語とそのコアを拡張する語の二種類あると思う。言語の使用場面というのは無限に広がっていくものではないことから、周辺的な語という概念があると思うのだが、語の組み立てとか、広がりとか、繰り返しの定着など、国として、学習指導要領などで、何らかの指標を示さないと、発行者まかせとなってしまう。現在の教科書がコアとなる語が各教科書で少なく、コア以外の語でばらけてしまうという問題の原因もそこにあるのではないか。学習指導要領は、今まで、適切な場面に適切な語を自由に使っていいというスタンスであったが、繰り返し何度も使えるような汎用性のあるコアの語、周辺の語など、学習指導要領で示し、語を使う努力をしないと、語彙の積み上げができないと思う。
    ○  大学でも英語が苦手な学生が多い。語を覚えるというより、身に付けるという形の教科書が出来てくると、子供たちの苦手意識はなくなってくるのではないか。何度も繰り返しながら、大切な語を身に付けていけるというような要素が教科書に入っていればよいと思う。
    ○  中学校の教科書は一つの単元でどのように英語の力を身に付けていくかという視点が非常に明確で、この単元でどう学んで、そのために各パートをどう積み上げ、どこに到達し、そのために必要な言語事項としては、こういう観点があるということが非常に明確な作りになっている。しかし、高校の教科書は違う。高校の教科書も旧態依然とした穴埋め問題などではなく、中学校の教科書のよいところを見習って変わっていくべきである。
        小学校と中学校、中学校と高校の連携がうまくいっていないが、教科書をどう扱うかという視点から見ても、中学校の先生と高校の先生の扱いは違っている。中学校の先生は広域で教科書を採択するので、先生が集まって、いろいろ研究や議論ができる。高校は単独採択なので、研修会を開催しても、それは個別の事案でうちとは関係ないとか、おいしいところだけを取りましょうということになりがちである。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
    ○  デジタル教科書のイメージだが、新出単語をタッチすると、音声を聞けるということになるのではないか。一方、紙の教科書では発音記号が記載しているだけで、音声は出ない。そういった点では、紙の教科書とデジタル教科書ではコンテンツは同じであるが、かなりの差異が出てくるのではないか。現在、北海道から沖縄までのインフラの整備状況を踏まえると、デジタル教科書が2020年から全国津々浦々に普及するのか分からない。
        紙の教科書のマイナス点を補うため、URLやQRコードを教科書に付けようという方向で検討が進められていると思うが、逆に、紙の教科書にURLやQRコードを付けた場合に、そのチェックをするのが結構、時間的にも費用的にも大変なことである。そういう意味で、QRコードやURLを紙の教科書にどういう形で入れ込むのかということは非常に重要だと思う。
        教科書の質の確保の観点で、色々とチェックが必要になる可能性もあるが、そういう場合には、URL関係のチェックとか、音声関係のチェックとか、より専門性のある教科用図書検定調査審議会の専門委員を増加させるなり、予算措置が必要になってくるのではないか。
    ○  URLやQRコードの先は教科書ではなく、教材という整理であるものの、チェックした以上、見過ごせないようなことがあった場合の対応が難しくなるのではないか。スクリプトや教科書にある英語と同じものがサイトの音声に入っているのかどうかという場合に、間違いなどがあった場合にどうしたらいいのかなど、どの程度チェックしたらよいのか。この英語の音声でなければ駄目だとはなかなか言えないと思う。
    ○  音声の確認について、正確を期すことは不可能ではないか。例えば、英語辞典のCD-ROMの実際の発音と辞書に使用されている発音をチェックをすると、相当数の間違いがあり、正確なものはないのが現実。
        今後、紙の教科書の発音記号とその発音の吹き込み者の発音が違うということは、おそらく枚挙にいとまがないほど出てくると予測される。そのチェックはおそらく不可能であると思う。
        標準的な発音と発行者が考える話者の吹き込みを発行者がURL等で記載してくるのであれば、それはそれでよしと許容しなければ、おそらくチェックなどできないではないか。一音一音の確認はできないと考える。
    ○  実際の学習の場面で、URLが記載された紙の教科書を活用する際、そのURLをパソコンに打ち込むことになり、QRコードであればスマートフォンで写して使うことになるのかもしれないが、かなり手間がかかる。一方、デジタル教科書であれば、タッチすればそこに飛ぶので、手間はかからない。
        そのような手間をなくすためには、紙の教科書にQRコードとかURLを掲載する場合には、そのジャンプするところはポータルサイト的なところの一箇所に限定して、そのサイトで例えば、レッスン1の音声、レッスン2の音声というような方式にすることが現実的ではないか。

2  その他

(主な意見)
    ※  特になし。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  単純な誤りが多い発行者は、次の検定で申請できないとするのは難しいと思うが、検定審の委員として申請図書を読む立場からみると、あまりにも単純な誤りが多すぎて、なぜこのような完成度のものが出てくるのかと気になる。
    ○  英語の教科書ではあるが、その教科書の日本語の表現がどうなのかというものが多いのではないか。
    ○  これまで検定対象としてきた教科書を見ていると、表現は悪いが、検定に出して校正をしてもらおうと思っているのではないかという、程度の悪いものがあるのが現状。「てにをは」を間違うとか、発音の誤りなど、これを検定として全部直していかなくてはならないものなのか。あまりに程度がひどい教科書に対しては、どこかで門前払いが出来ないものかと考えてしまう。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
  ※特になし。

3  その他

(主な意見)
    ※特になし。

教科用図書検定調査審議会  第8部会(保健体育・看護・福祉)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策に関連した意見

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
   ○  学習内容の見直しと学びの過程を一体的にとらえることに対する検定基準を定めることが必要だと考える。特に保健体育においては、「こころの問題」が大きく取り上げられており、小学校低学年から中学生に至るまで、「情」の学びが必要である。一人で考え込むことを防ぐためにも主体的・対話的学びが重要であるが、グループのなかに一人でもその学びの過程に入れないものがいると、他の児童にもその影響が及ぶ可能性があることに留意する必要があると考える。
   ○  学びの過程の質的改善の実現に供する教科書となるよう共通基準を置くことに賛成である。また、教科書の学びのイメージと教職員の指導のイメージを一致させることが重要であると考える。
   ○  「アクティブ・ラーニング」は重要なので、共通基準において、対応するような基準を設けることについて、賛同する。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
   ○  今後の科目構成の見直しを踏まえ、必要に応じて、科目によっては学習内容を選択できるような対応とすることについて、賛同する。

3  その他

(主な意見)
   ○  特になし。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策に関連した意見

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
   ○  社会がデジタル化の方向に進んでいる中で、URL、QRコードを利用することは学びの過程で有効なものであり、デジタル化の過程として取り上げる教科書が多くなることが予想できるため、「各教科共通の条件」として検定基準を定めることに賛成。また、掲載される情報が学習上必要でかつ適切なものかどうかを審査することに同意。

2  その他

(主な意見)
   ○  デジタル教科書の文章に関しては、紙媒体の教科書と同一になるのであれば、取り立てて別に検定を行う必要はないと考える。
   ○  動画の検定については検定が難しいと考えるので、検定を実施する必要はない。
   ○  体育・保健におけるデジタルコンテンツの活用は非常に有効。また、リンクを持つサイトは「発行者自身のサイトに限る」ことが現実的だと思われる。
   ○  外国語の音声に特化した専門委員の委嘱には賛成。
   ○  「紙と同一の内容がデジタル教科書である」ということには賛同する。看護科・福祉科の観点からみると、例えば、介護の動作の仕方などの動画は生徒の学習上、とても有効だと思うため、デジタル教科書(教材含む)の中に動画も含めた方がよいと思う。

(3)教科書検定手続の改善方策に関連した意見

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
   ○  検定でまちがい探しを行うような状況もあるため、誤記誤植などの欠陥を減少させるための訂正申請手続きの在り方には賛同する。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
   ○  不公正な行為を行った発行者に対し、一定期間、検定審査を認めない方策をつくることは必要。
   ○  不公正な行為を行った発行者に対し、ペナルティを課すことに賛成。
   ○  不公正な行為を行った発行者に対し、一定の場合には、検定申請を認めないこととするペナルティを設けることについて、賛同する。

3  その他

(主な意見)
   ○  特になし。

教科用図書検定調査審議会  第9部会(家庭・情報・職業)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    ○  「アクティブ・ラーニング」の推進については賛成である。
    ○  これまでの教育においては、課題解決の答えとして、中学校程度では正解例がおおむね一つであったが、「アクティブ・ラーニング」の立場に立った場合、数多くある正解の中から一つを選択する、というスタンスになることも考えられる。教科書を検定する上で、今後はそういった観点からも対応していかなければならないのではないか。
    ○  対話で授業を構成するというのはとても重要である。何を教えるか、あるいは何を教えないか、そして教えない部分の問いはどうするかが重要。それを意識した教科書の構成作りが大切で、学びが成立するようなディスカッションのできる問題設定を教科書の中に盛り込むべき。
    ○  家庭では、「アクティブ・ラーニング」とは少し異なるかもしれないが、従来から主体的な学びは取り入れてきたと思う。高等学校の家庭科の学習指導要領においては実験・実習を5/10以上行うということが規定されており、それが教員の念頭にあるので、特に高等学校の4単位科目の「家庭総合」や「生活デザイン」では講義だけではなく様々な形式を取り入れた授業を行っている。
    ○  実際には、教員個人個人の力量にかかってくると思う。
    ○  「アクティブ・ラーニング」の視点に立った教科書の検定基準を共通基準として盛り込むということは賛成である。
    ○  ディスカッションテーマのようなものをおいて、人によって考え方が違う、価値観が違うというようなことを話し合わせるような教材ができると良い。必要なツールさえ提供すれば高校生であっても視野を広げるような調査や作業はできる。暗記するだけの教科書ではなく、そういう発展的な学習につながる教科書になると良い。クリティカルシンキングの力をはぐくんでいくことが必要。ただし、そういったディスカッションをリードできるように、教員にもトレーニングや事前準備は必要になるだろう。
    ○  家庭科は、教科書にはまず基礎的なことが書いてあり、それを実習等を通じて学ぶという「アクティブ・ラーニング」に近い内容を行ってきているが、やはり基礎的な技術・知識というものは重要である。
    ○  これまでたくさんの教科書を見てきたが、衣や食の分野では、サイズや分量、作り方等がきっちり決まっており、もう少し創造的な面での能力を伸ばせるようなもの、ひとりひとりが工夫させたり発展させたりできる内容が必要と考えており、今回の方針はこれまで考えていたことに合致している。ただし、実際の検定において、「アクティブ・ラーニング」の視点でどのように意見を付すかについては、難しい面がある。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ○  高等学校水産科の検定基準は、高等学校の学習指導要領の更なる検討が進んだ際に、その学習指導要領の検討状況を踏まえて検討する必要があるのではないか。

3  その他

(主な意見)
    ○  最新のテクノロジーなど、新しいものを形だけ教えるのみでは、中身が伴わないため、従来から教えられている基礎的な原理や構造を引き続きしっかりと教えることも必要である。
    ○  高等学校の学習指導要領の改訂は来年度の見込みということではあるが、今回の学習指導要領全体の改訂で重視してきた、小学校から中学校、高等学校という縦軸の流れはすごく大事なことではないか。系統性を踏まえて学習してこなかった大学の学生に対し指導してみると、飛躍した考え方をする学生もおり、出来る学生と出来ない学生で明確に別れるのが現状である。小学校から中学校、高等学校へと教科としての蓄積が重要と思う。高等学校の専門教科も、縦の系統性を踏まえて教科書を作っていただければと思う。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
    ○  URLやQRコード等の取扱いについては、検討の方向性に賛同する。ルール化を進めてほしい。
    ○  ホームページのURL等は、安易に教科書に何でも載せれば良いというものではない。教科書に載っていない数ある情報の中から主体的に必要なものを見つけ出すということも重要ではないか。そういった観点は、「アクティブ・ラーニング」ともつながるのではないか。
    ○  URL等でアクセスした情報については各発行者の責任で記載するという、現在示されている案の方向性に賛成である。
    ○  一義的な資料はむしろ積極的に引用したほうがいいと思われ、そういうものは積極的にやる一方で、可変的なものや怪しいものは、出来るだけ避けるというような方針があればよいのではないか。
    ○  教科書会社で教材として使うとすれば、提供すべきものという感じはする。そうすると、提供するということは、教科書会社がサイトなり準備して、一定期間、その教科書が使われている期間くらいは、提供すべきというのが安全な感じがする。
    ○  紙の教科書にURLが載っていると、生徒が自分でそこをたたいて、そこへ飛べるかどうか、これは何なのか考えながらやることを考えられるが、クリックひとつで飛ぶことは、便利だが危険だと思う。
    ○  やはり、提供側の責任であり、検定では無理かと思われる。

2  その他

(主な意見)
    ○  単に紙媒体の教科書をPDF化するだけでは意味がない。教材面で実社会とのつながりを持たせるべきである。商業で言えば、実際の企業の取組を子供たちが学べるのが理想的である。
    ○  家庭科の場合は、保育や調理など動画で実際に見ることができる等メリットが大きいと思う。可能性は広がるのではないか。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  誤記等の単純ミスはたくさんあり、検定審議会の会議において検討すると審議時間が長引いてしまう。単純ミスは極力減るようにしてほしい。
    ○  これまでの検定においても、我々は校正をしているのではないかと思うことがあり、今回の検討の方向性に賛成である。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    ○  特に意見なし。

3  その他

(主な意見)
    ○  特に意見なし。

教科用図書検定調査審議会  第10部会(道徳)での主な意見

(1)次期学習指導要領の実施に対応した教科書の改善方策について

1  育成を目指す資質・能力に基づく指導内容の見直しに対応し、主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点に立った学びの過程の質的改善を実現するための教科書記述

(主な意見)
    ○  次期学習指導要領の改訂で特に大事にされているところに「どのように学ぶか」という、「アクティブ・ラーニング」の観点があるが、この点は他教科とのどのような共通性があるかとか、道徳特有のものがあるかどうかなどの整理が必要。
    ○  文部科学省として、従前は、指導方法そのものについては、現場にまかせていた部分が大きかった。しかし、教科書に、話し合ってみようとか、書いてみようとか、学びの仕方が書かれると、先生方の意識も変わるのではないか。
        検定基準に、「アクティブ・ラーニング」的な要素が位置付けられ、指導方法論的なものが、教科書の中に入ってくると、先生へのアドバイスになるのではないかと考える。
    ○  学習指導要領の改訂に伴い、教科書発行者は創意工夫を行いながら、教科書を編集しているが、いろいろな諸事情があって、現実には、学習指導要領で改訂されたことがなかなか教科書に反映されにくい要素も一部にはたぶんあるのではないか。何度、学習指導要領を改訂しても、同じ内容が載っていたり、何十年も前の教材が載っていたり、果たして学習指導要領の改訂の趣旨が十分生かされているのか。その意味では、今回、主体的・対話的で深い学びといったようなことが、しっかり共通の検定基準の中に位置付けられるということは、教科書発行者が創意工夫して教科書を作っていく上で必要ではないか。
    ○  指導方法の関連では、その指導を行うのは何のために行うのかという目的が明確になっていないと、指導方法そのものが目的化してしまったりということが起こってくることが考えられ、危険ではないか。
        例えば、指導方法の中には、役割演技など道徳的行為に関する体験的な学習も考えられるが、いじめられた子供などネガティブな役割を子供に演じさせると、非常に心理的なダメージが大きいと言われている。役割演技を行う場合には、取り上げ方について配慮が必要であるし、気を付けていかないといけない部分である。

2  教科・科目の新設・改編等への対応

(主な意見)
    ※  道徳科については、審議のまとめにおいて、具体の教科の新設・改編等について、提言されておらず、特段の議論はなかった。

3  その他

(主な意見)
    ○  道徳科は、ある意味、次期学習指導要領の改訂の2年前倒しのような形で、問題解決的な学習とか道徳的行為に関する体験的な学習について適切な配慮を求める検定基準を昨年検定基準を改正して盛り込んだところ。ある意味、新しい時代に求められている資質・能力を育成する観点、何ができるようになるか、何を学ぶか、どのように学ぶか、といったような視点を踏まえて、既に道徳科においては、次期学習指導要領の改訂の方向性を先取りしていると考えることができるのではないか。
    ○  審議のまとめにおいて、道徳科に関わって、公職選挙法による選挙権年齢の引き下げ等も踏まえた積極的な社会参画や障害者差別解消法の施行を踏まえた障害者理解について、さらなる指導の充実を図るべき点として提言されているが、既に道徳科については、2年先取りをして、今年度小学校、来年度中学校の検定を行っている段階であることを踏まえ、今、教科書検定基準の道徳科固有の基準を大きく変えると混乱を来すことも考えられるので、慎重さも必要ではないか。
        既に、教科書検定基準の道徳科固有の基本的条件の中で、学習指導要領に示す題材の全てを教材として取り上げる規定や、適切な教材を取り上げるという規定があることから、当座はこの規定をもって対応が可能ではないか。

(2)デジタル教科書の導入の検討に関連した教科書の改善方策について

1  URLやQRコード等の取扱い

(主な意見)
    ○  道徳は、他教科や他の教育活動等と関連する学びになる。道徳科固有の専門性等はあるようでないのが現状。場合によってはこれらの活用方法としては、教科書の紙媒体で学んだ上で、実際の動画を見てみようとか色々な人の話を聞いてみようとか、デジタル教材に入り込む、立体的に学ぶ学習が当然出てくると思われるが、教科書発行者の考えによっては、偏った動画につながるとか、思想的なものが入ってくることがあり得ないこともない。そのようなことを予防するために、何らかのガイドラインがあったほうがよい。
    ○  動画となると、クリックして、動画の中の人物が語りかけて、授業をリードしていくことも考えられる。ガイドライン上は問題なくクリアできたとしても、現場における運用上で問題が起きてくることもあるのではないか。細かく学校現場をチェックすることは不可能ということもわかっているが、そこをどのように考えていけばよいか。教科書会社の運用の能力を願うものなのか、各地の教育委員会の運用で問題がないかどうか担保できるのか。
    ○  デジタル教科書について、子供の発想からすると、どこまでが教科書でどこまでが教材なのかと判然としない可能性がある。当然、教育委員会等である程度しっかり押さえていくのかと思うが、そういう視点からすると、今後検討されるガイドラインはしっかりと精査していく必要がある。

2  その他

(主な意見)
    ○  基本的には、「デジタル教科書の位置付けに関する検討会議」の中間まとめにおいて、提言されているように、紙の教科書と同一のものがデジタルになるということ、検定を経ない教材になるということで、問題は無いと考える。

(3)教科書検定手続の改善方策について

1  誤記誤植など欠陥を減少させるための訂正申請手続の在り方

(主な意見)
    ○  教科書は、法令で使用が義務付けられた唯一の主たる教材ということの意味を考えれば、当然完成度の高い教科書というのは求められる。その上で検定を経たものが、訂正申請により更に大きく変更されていくということ自体が、教科用図書検定調査審議会そのものを形骸化させてしまう可能性がある。
        教科書の実質的な変更を求める訂正申請については、審議会に諮っていく必要がある。その場合、その手続きをどのような形でやっていくのか、歯止めをどうするのかなども今後考えていかなければいけない。

2  検定申請者の在り方

(主な意見)
    ○  教科書会社も規則の尊重が求められるものであり、不公正な行為を教科書会社が起こせば、一程度のペナルティも当然必要なのではないかと思う。ある程度限定して、対象科目や教科、次回の検定に限るなど、抑止効果を想定しながら、ペナルティを科す側の公正さ、透明性についても担保しておかなければならないと思う。

3  その他

(主な意見)
    ※特になし。





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-- 登録:平成29年01月 --