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技術士分科会(第21回) 議事録

1.日時

平成23年12月22日(木曜日)午前10時00分から午前11時57分

2.場所

文部科学省東館3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 平成23年度技術士試験の結果について
  2. 平成24年度技術士第一次試験実施大綱について
  3. 平成24年度技術士第二次試験実施大綱について
  4. 平成24年度技術士第一次試験の実施について
  5. 平成24年度技術士第二次試験の実施について
  6. 平成24年度技術士試験試験委員の選出について
  7. 東日本大震災を踏まえた今後の科学技術・学術政策の検討の視点について
  8. 特別委員会における検討状況について

4.出席者

委員

野間口分科会長、石田分科会長代理、山脇委員、池田委員、内村委員、大中委員、岡澤委員、小林委員、斉藤委員、田尻委員、戸嶋委員、西川委員、廣瀬委員、府川委員、吉永委員、和里田委員

文部科学省

板倉基盤政策課長、中守専門官ほか

オブザーバー

経済産業省、国土交通省、公益社団法人日本技術士会

5.議事録

午前10時00分開会

○野間口分科会長 それでは、皆さん、おはようございます。ただいまから科学技術・学術審議会の技術士分科会(第21回)を開催いたします。大変お忙しい中、ご出席いただきまして、まことにありがとうございます。
 まず、初めに高橋委員が辞任されまして、新たに内村委員が就任されましたのでご紹介いたしたいと思います。

○内村委員 日本技術士会会長、内村でございます。この6月に会長に就任いたしました。会長としても技術士としても、平成12年の技術士法大改正以来10年たちましたので、いろいろ変えていく必要があると認識しておりますので、どうぞひとつよろしくご審議を賜りたいと思います。

○野間口分科会長 ありがとうございます。
 続きまして、事務局から資料の確認をお願いします。

○中守専門官 それでは、着席して確認をさせていただきたいと思います。まず、初めに議事次第。続きまして、資料1といたしまして平成23年度技術士試験の結果について。資料2、平成23年度技術士第二次試験筆記試験の結果について。資料3、平成24年度技術士第一次試験実施大綱(案)。資料4といたしまして、平成24年度技術士第二次試験実施大綱(案)。資料5といたしまして、平成24年度技術士第一次試験の実施について。資料6といたしまして、平成24年度技術士第二次試験の実施について。資料7といたしまして、平成24年度技術士試験委員の推薦方針。資料8といたしまして、平成24年度技術士第一次試験試験委員の推薦時期及び推薦数について。資料9といたしまして、平成24年度技術士第二次試験試験委員の推薦時期及び推薦数について。資料10といたしまして、平成24年度技術士試験の流れ。資料11といたしまして、東日本大震災を踏まえた今後の科学技術・学術政策の検討の視点。資料12といたしまして、東日本大震災復旧・復興活動の現状報告でございます。
 参考資料といたしまして、参考1、科学技術・学術審議会技術士分科会委員名簿。参考2といたしまして、技術士分科会(第19回)議事録。参考3といたしまして、技術士分科会(第20回)議事録。また、机上配付資料といたしまして、机上配付資料1、技術士分科会APECエンジニア特別委員会の開催状況について。資料配付2、技術士試験の見直しに関する検討状況がございます。
 以上が資料一式となっておりますが、何か不足の資料がございましたらお持ちいたしますが、よろしいでしょうか。では、以上で終わります。

○野間口分科会長 よろしいでしょうか。それでは、議事次第に従いまして議事を進めていきます。議題1、平成23年度技術士試験の結果についてであります。事務局から説明をお願いします。

○中守専門官 まず初めに資料1、平成23年度技術士第一次試験の結果についてご説明いたします。平成23年度技術士第一次試験については、10月10日に実施し、3,812名の合格者を決定いたしました。合格者は昨日の12月21日に官報公告等により公表いたしました。(1)試験結果の総表でございますが、受験申込者数2万2,745名、前年度と比べて4,552名の減。受験者数、1万7,844名、前年度と比べて3,812名の減。合格者数3,812名、昨年度と比べて4,205名の減。対受験者合格率ですが、昨年は37%ですが、今年は21.4%と15.6ポイントの減でございます。
 (2)平成23年度技術士試験第一次試験技術部門別試験結果でございます。この内容につきましては、合格率は船舶・海洋、金属は前年より増えておりますが、それ以外は大幅に減少しております。
 続きまして2ページに参ります。(3)技術士第一次試験の状況(昭和59年度から平成23年度)でございます。これは平成15年度の制度改正いたしました第一次試験の義務化以降、各数字とも最も低い数字となっております。
 続きまして3ページに参ります。(1)試験地別試験結果でございますが、東京、大阪等の試験地の受験者が大幅に減っております。次に(2)年代別試験結果でございます。今年の合格者の平均年齢が35.4歳、前年度が36.3歳でございましたので、若干若返っております。(3)勤務先別・最終学歴別試験結果でございます。これは前年度と同様ですが、勤務先では教育機関、地方公共団体、独立行政法人の合格率が高くなっております。最終学歴は大学院が昨年と引き続き高くなっております。
 4ページに参ります。平成23年度技術士第一次試験受験パターン別試験結果でございます。右側の合格者数でございますが、適性・専門・基礎、適性のみ、適性・専門、全科目でございますが、前年度と比べましていずれも低迷しております。
 続きまして資料5といたしまして、平成14年度から23年度の技術士第一次試験受験申込者数、受験者数、合格者数及び合格率の推移でございます。これも平成23年度はいずれの数もマイナスでございます。続きまして、平成19年度から23年度までの技術士第一次試験受験者合格率でございますが、その5年間の推移でございます。
 以上、第一次試験の結果を終わります。
 続きまして資料2といたしまして、平成23年度技術士第二次試験筆記試験の結果についてでございます。平成23年度技術士第二次試験につきましては、8月6日及び7日に筆記試験を行いまして、10月28日に4,747名を筆記試験合格者として決定いたしました。現在、口頭試験の最中でございますので、最終合格者は平成24年3月5日に官報公告等により公告予定でございます。(1)受験結果の総数でございますが、受験申込者数3万4,276名、前年度と比べて2,156名の減。受験者数2万6,686名、前年度と比べて1,176名の減。合格者数4,747名、前年度と比べて264名の減。対受験者合格率17.8%で0.2ポイントの減でございます。
 2ページに参ります。(4)平成23年度技術士第二次試験の筆記試験の結果でございます。これは技術部門別に分かれておりますけれども、各部門とも昨年と比べてほぼそれほど遜色ないということで、対前年度と比べて増えているのが12件、平均合格率より高い部門が15件、平均合格率より低い部門が5件でございます。3ページに参ります。平成14年度から23年度の受験申込者数、受験者数、合格者数及び合格率の推移でございますが、これについては平成23年度の試験は、まだ口頭試験の真っ最中でありますので、下の部分が空欄になっております。次に平成18年度から22年度までの部門別技術士試験受験者合格率でございます。
 以上で説明を終わります。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明に対しまして何かご意見、ご質問等ございませんでしょうか。
 斉藤委員。

○斉藤委員 一次試験の合格率がこんなに下がったというのは、原因はどこにあるんでしょうか。受験者の質が落ちたのか、問題が難し過ぎたのか、技術士会のほうでチェックする委員もいらっしゃいますので、どういうことだったのか非常に意外だと思ったのですが。

○野間口分科会長 そうですね。はい。

○日本技術士会 日本技術士会でございます。ただいまの第一次試験合格率低下の原因、それから、現時点での考えている対策等についてご説明申し上げたいと思います。まず、事実関係といたしまして、20年度から今回まで、20年度35.4%、21年度は41.6%、22年度37%という数字でございましたけれども、今年度、おっしゃられたとおり21.4%まで低下しました。それで、原因については、なお解析中でございますけれども、現時点での分析結果についてご説明申し上げたいと考えております。
 まず、実際、科目別の状況を申し上げますと、適性科目は昨年度より1.9点低下、それから、基礎科目につきましては昨年より2.1点低下、専門科目につきましては、昨年より0.7点低下という状況でございます。それで、この数字につきまして、まず適性科目につきましては、1.9点下がっておりますけれども、合格率自体は68%ということで、これにつきましては、その適性科目が原因で不合格になった方は5%強ということで、最終合格率に与えた影響は相対的に小さいと考えております。これに対しまして基礎科目につきましては、昨年より平均点が2.1点下がったということで、合格基準クリア率が昨年より30%強低下しております。
 その結果、基礎科目プラス専門科目で判断されます合格基準クリア率につきましては、13.5%低下し、結果的に基礎科目の得点低下が一番大きく影響しているのではないかと考えております。それから、専門科目の点数につきましては、0.7点低下しておりますけれども、合格基準クリア率は2.1%の低下ということで、これは昨年と横ばいかなと考えております。しかし、横ばいではあるものの、若干下がったということと、それから、これまでも専門科目につきましては平均点が50%以下――50%というのは50点満点の25点でございますけれども、それ以下の22点から23点台にとどまっているということで、これも基礎科目プラス専門科目の合格基準であります50%をクリアすることに大きな影響を与えたと考えております。
 以上が科目別の結果でございますけれども、このうち合格率低下に一番影響したと思われます基礎科目について、もう少し詳細に分析してみました。基礎科目は1群から5群まで、設計計画から技術連関までで構成されております。それで、昨年までの5年間の平均点は、上下変動はございますけれども、全体では50%以上の得点でございました。ところが、今年度は全部の群において昨年度を下回り、科目の合格基準、これは6点でございますけれども、そのすれすれの6.03点という数字に落ち込んでおります。
 このうち、特に3群、これは解析でございますけれども、昨年度1.43点でございましたのが今年度は0.84点に下がりました。それから、第5群、これは技術連関でございますけれども、昨年の1.33点から今年は0.54点まで下がっております。それぞれの試験問題については、主査の協力を得て調査中でございますけれども、今時点で話に出ておりますのは、選択率が高い問題があるものの、それの正答率が低いという状況が指摘されておりまして、これは問題の取り付きがよくても正答に結びついていないなどということで、今後の出題に一工夫必要なのかというような意見が出ております。
 それから、続きまして技術部門別の調査について少し申し上げたいと思います。受験者数が1,000人以上で、かつ合格率30%以下の技術部門について少しチェックしてみました。まず、建設部門でございますけれども、受験者数の50%以上を占めております。したがいまして、全体の合格率に大きく影響しているわけでございますけれども、基礎科目の平均点を過去3年で見ますと、平成20年度7.3、21年度6.9、22年度7.5ということで50%を超えたのは22年度のみで、今年は5.3点に下がっております。それから、専門科目の平均点をやはり過去3年見ますと、20年度19.5、21年度24.7、22年度20.4ということで50%近くの得点を取ったというのが21年度、24.7点でございまして、50%未満の状態が続いております。
 それから、同じく電気電子部門について申し上げますと、基礎科目につきましては、昨年度まで平均8点以上を確保しておりましたが、今年は50%以下の6.6点に低下しております。それから、専門科目につきまして申し上げますと、昨年までわりと低い傾向がございましたけれども、20年度、21年度と24点台で、22年度が23点台に下がりました。基礎科目プラス専門科目の平均点につきましては、合格点であります32.5点前後をキープしております。しかし、今年度は基礎科目プラス専門科目で27.5点ということで非常に下がってしまいました。
 全体的に申し上げますと、基礎科目の得点の低下が大きく、専門科目の得点が昨年並みでございましたので、両科目の合格基準40%は超えていても、基礎科目プラス専門科目の合格基準であります50%を超えなかった方が多かった状況でございます。それから、一部の技術部門の専門科目は出題の範囲が広いという指摘がございまして、これも要因の1つと言われております。
 以上を総括しまして、問題点として一応3つを考えております。まず、基礎科目の得点が低下した、これは8.1点が6.0点に下がったということでございます。それから、基礎科目の得点低下に加え、専門科目の得点が50%未満の状況が続いておりまして、基礎科目プラス専門科目の合格基準をクリアできない受験者が増加したと考えております。それから、3つ目としまして、一部の技術部門につきましては専門科目の平均点が50%未満の状態が続いておりますので、これがさっき申し上げました、そういう部門内の分野が広いということが要因の1つと考えられるのではないかと考えております。
 それで、当面、作問委員・審査委員・事務局において次のような方策を講じたらいかがかと考えております。まず、作問委員につきましては、これまでも合格率の低い部門に対しては事務局から当該部門の主査に適宜改善をお願いしてきているところでございますが、今回の事象を踏まえまして全主査、全試験委員に次のことをお願いしたいと考えております。まず、委員会で一次試験の合格率は50%程度が適当であるとの意見が出ていたことをお伝えしたいと考えております。それから、これまで過去問題、30%程度使用するようお願いしておりましたが、これを50%程度に上げていただくことも選択肢かと考えております。この場合、過去問題の分析データ、これは選択率とか正答率などを参考に活用していただくのが適当かと思っております。
 それから、各主査には別途お願いして過去問題の活用状況、要するに何%ぐらい使っていただいているかを把握していただきたいと考えております。それから、出題範囲が広い技術部門につきましては、重要分野の出題にめり張りをつける検討を主査にお願いしたいと考えております。それから、続きまして審査委員に対しましては、これまで出題ミスとか、出題範囲のチェックをお願いしていたわけですけれども、今後、その難易度、例えば一次試験にふさわしい問題か、文章等が変な引っかけになっていないかなどについてもチェックをお願いしたいと考えております。
 それから、事務局自身といたしましては、過去問使用の促進のために使用がより簡単に行えるよう、データの整理を行うということを考えております。例えば過去問の年度別分類とか、分野別分類などを再整理したいと考えております。それから、過去問題の使用状況等を把握するために、作問時の解説書に過去の出題年度をそのまま使用、一部修正して使っているかなどについて明記できるように、これは主査に把握してもらう様式の工夫を行いたいと考えております。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございます。
 1年間、非常に大きな変化がありましたので、委員の皆さんもどういったところに根本的な理由があるのか関心があると思いますが、ほかにございませんでしょうか。

○西川委員 今の話で、最初、設問をつくったときに試験官としては大体どのぐらいの点数かというのは、ある程度想定しているのだろうと思うんですけれども、要するに試験、つくったときは大体平年ベースで行くのかなという感じでつくられていたのかどうか。あるいはそういうことはあまり気にしないでつくっているのか、その点だけ少し教えていただければと思います。

○野間口分科会長 はい。

○日本技術士会 一応、主査が中心になりまして、その辺は各委員に認識していただくようにお話ししていただいていると考えております。

○野間口分科会長 私も何回目かのこの会ですけれども、合格率については非常に配慮しながら問題がつくられていると思っていたのでありますけれども、大変大きな変化に驚いております。

○戸嶋委員 やはり今回の合格率の低下は非常に憂慮すべき問題だと思います。今までもこの問題は非常に憂慮すべき問題として取り上げてきた、重要な問題として取り上げてきたわけですけれども、今回のようにこれだけ劇的に変わってしまうということになると、この技術士制度そのものに対する信頼が失われるということになりかねないと思います。
 池田委員をはじめ、新しい制度をどういうふうにつくっていくかということを今検討していただいているところでありますけれども、ぜひとも、もとの2段階選抜にしたときにやはり全体を合格させるのだという方向で、仕組みとしては海外と合わせるけれども、そのシステムは取り入れるんだけれども、中身のほうは緩くして広く合格者を出していこうではないかというのが、そもそもの今の技術士制度の根本理念だったわけですね。
 だから、ぜひとも、その根本理念に立ち返って、特に基礎だとかそういう科目のところで、もう1回縛るというようなことは、これはやめにすべきである。なるべく免除の範囲を広げるだとか、そういういろいろな工夫をしていって試験を出す場合には問題を易しくする。それは1回終わっていることだということを肝に銘じて改革を進めていっていただきたいと思います。

○野間口分科会長 単に甘くするということではないと思いますけれども、今後の方向という点で大変重要な指摘だと思います。

○石田分科会長代理 試験部会でも、この委員の先生方の中でも試験部会にご出席の先生はご存じであるわけでありますけれども、この合格率の低下につきましては非常に議論がございました。実際、こうなっていることにつきましては極めて残念であるということで、ぜひ改善策を講じていただきたいということであります。今、技術士会のほうからいろいろお話がありましたけれども、試験部会をやるときにはまだ詳しい分析は必ずしも行われていないということだったものですから、どうしても、今、高木さんがおっしゃったことは、技術士会の事務局として思っているとおっしゃったわけでありますけれども、本来、試験部会の先生方に共通認識を持っていただいて対処していただかなければいけないわけでありますけれども、なかなかそうなっていない。
 と申しますのは、試験部会も非常に大きな部会ですから、なかなか頻繁には開けない。もちろん、事務局で非常にいろいろなことをやっていただいてはいるのですけれども、なかなか統一意識を持ってやっていくのは容易ではない。本来、もう一度ぐらい会合を開きたいとは思うのですけれども、非常に大きな会合で、しかも、事務局に、これは文科省のほうに聞きますと、極めて残念なのですけれども、なかなか予算上の制約というのはいかがなものかと思いますけれども、そういうのもあったりしてなかなか会合も開けないというのが実態でございます。
 ただ、そういうことも含めまして全体、今、技術士会のほうでは内容を鋭意分析していただいており、本当はきょうなるべくきちんとおっしゃっていただきたいということで、かなり高木さんはいろいろおっしゃったのだと思いますけれども、ぜひそれを含めて合格率が安定するように、将来的にはまさに少しずつ、技術士、合格していただける人の数が増えていく、そういう方向を目指してやっていくという方向ではなかろうかと思っているところでございます。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 まだまだこの説明に皆さんご関心があろうかと思いますが、また最後に時間の余裕がございましたら、いろいろご意見を賜るものとして、次に進みたいと思います。次は平成24年度技術士第一次試験実施大綱及び平成24年度技術士第二次試験実施大綱につきまして、資料3及び4を使って説明をいただきたいと思います。

○中守専門官 それでは、資料3及び資料4について説明いたします。資料3といたしまして、平成24年度技術士第一次試験実施大綱(案)でございます。下線の部分が変更箇所でございますが、今回、制度が変わっておりませんので、平成23年度から24年度に変わったということだけでございます。
 内容をご説明いたします。技術士第一次試験の実施についてでございますが、技術士第一次試験は機械部門から原子力・放射線部門まで20の技術部門ごとに実施する試験でございます。(2)といたしまして、試験は基礎科目、適性科目、共通科目及び専門科目の4科目について行います。基礎科目については科学技術全般にわたる基礎知識、適性科目については技術士法第四章の規定の遵守に関する適性、共通科目については技術士補として必要な共通的基礎知識、専門科目については技術士補として必要な当該技術部門に係る基礎知識及び専門知識となっております。
 試験の程度については、共通科目については4年制大学の自然科学系学部の教養教育程度、基礎科目及び専門科目につきましては、同学部の専門教育程度となっております。2番目に技術士第一次試験の試験方法でございますが、試験は筆記試験により行い、全科目択一となっております。解答時間は合計で6時間となっております。
 2ページに参ります。配点でございますが、基礎科目については15点満点、適性科目については15点満点、共通科目については2科目選択で1科目20点、合計で40点満点。専門科目については50点満点でございます。
 次に資料4、平成24年度技術士第二次試験実施大綱(案)についてご説明いたします。下線部分は変更箇所でございまして、平成23年度から平成24年度に変わった点が変更点でございます。
 内容についてご説明します。1.技術士第二次試験の実施についてでございますが、機械部門から総合技術監理部門まで21の技術部門ごとに実施する試験となっております。試験は必須科目及び選択科目の2科目で行います。試験の程度は科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計等の業務に従事した期間が4年等であることを踏まえたものとなっております。
 第二次試験の試験方法でございますが、筆記試験の必須科目については、20部門においては記述式で行い、総合技術監理部門においては択一式及び記述式により行います。また、選択科目については記述式により行います。解答時間については次のとおりで、20部門につきましては選択科目3時間30分、必須科目2時間30分の計6時間で行います。2ページに参ります。総合技術監理部門でございますが、選択科目は6時間、必須科目は5時間30分となっております。
 次に口頭試験でございます。口頭試験は筆記試験の合格者に対してのみ行います。試問時間につきましては、20技術部門については45分、総合技術監理部門につきましては45分プラス30分となっております。次に配点でございます。筆記試験でございますが、20技術部門については、合格得点は100点満点としております。総合技術監理部門については、選択科目及び必須科目をそれぞれ100点満点としております。
 次に口頭試験でございますが、20部門については、合計得点は100点満点でございます。総合技術監理部門については選択科目に対応及び必須科目に対応する試験をそれぞれ100点満点としております。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 今回、ここでこの実施大綱を決定していただく必要がございますので事務局からの説明に対しまして何かご質問等あればよろしくお願いします。

○田尻委員 先ほどの結果にも関連するのですけれども、皆さんのご意見に全く同感でございました。それで、ここですべて得点で、合格の判定基準が得点で示されているのですけれども、これを得点ではなくて合格率というか、どれだけ取りたいというのがあるわけですから、その率で線を引くというのも1つの案ではないかと思います。先ほどの特に合格率を下げたという、先ほどのにもありましたけれども、受験生が多いところで合格率が半分に下がるというのは、とても受験生の質の問題ではないという気がいたします。やはり出題のほうに問題があったのではないか。
 受験生の少なかったものについては、毎年の受験生の質も関係してくるかと思いますが、受験生が多い分については、やはり問題のほうに問題があったのではないかという気がしますので、その辺を50点だとか、何点満点の何点だという決め方よりは、むしろ率で特に多い部門については、そういう考えも入っていくべきではないかなと思いました。

○野間口分科会長 はい。これも1つの貴重なご意見ですけれども。

○板倉課長 特に択一式の試験、一次試験が択一試験ということで全問択一なのですが、これにつきましては、まず現状を申しますと、お配りしました資料1の最後のページでございます。今回、実施しました23年度の技術士試験の第一次技術試験の合格基準ということで、今年の2月に文部科学省として決定して試験の要綱にも添付しまして、これで受験者に対してアナウンスしているものでございます。これらの形で事前に合格点を決めているということの結果、おっしゃるように科目ごとのばらつきが結果的に出ているということなんですね。
 そういう意味では、今、田尻委員のおっしゃったご意見を反映するとするならば、この合否決定基準そのものを今後議論していくということになるのかなと思っております。そういう意味では、実はまだそういった議論は、試験部会のほうでも議論していないというのが実態なので、今回の結果を踏まえまして、この合否決定基準をどのように今後決めていくかということも部会のほうでご議論いただくことなのかなという、それが事務局のほうでも検討事項として考えているところでございます。

○野間口分科会長 試験部会のほうから。

○石田分科会長代理 はい。今、板倉課長のほうからご説明のあったとおりでありまして、たしか率にしたいというのは、これは前からたびたび、このご意見は出ておりますので、そちらのほうがいいのではないかというご意見もかなり強いのですけれども、いつも先にこの文科省の合否決定基準があるものですから、なかなかそうはいかないという一面がございます。ただ、これからまたご説明もあろうかと思いますが、今、制度を直すことにつきまして池田先生を中心に審議を進めてきていただいておりますので、それを踏まえながら、できましたら早い段階でこの合否決定の基準につきましての考え方を整理して対応するということも大事ではないかと存じております。

○野間口分科会長 ありがとうございます。
 池田先生、何かございますか。

○池田委員 ご意見、ありがとうございます。今、鋭意検討しておりますが、合否を点数で基本的にやろうということでありますが、合格率、率のほうで縛ろうということは今のところまだ議論の俎上にのっておりません。検討させていただきたいと思います。

○野間口分科会長 ありがとうございます。
 問題意識としては、たびたび出ておりますけれども、これも部会のほうで検討していただきたいと思います。

○石田分科会長代理 はい。ぜひその辺、検討いたしたいと存じます。

○野間口分科会長 はい。ほかにございませんでしょうか。小林委員。

○小林委員 今の議論に関連してなのですが、絶対値、例えば50%以上で合格とする話と平均点以上で合格ということとは根本的な考え方の違いがあると思うのですが、その場合、平均点が仮に二、三十%でも合格にするのかどうか。それはその科目に対してきっちりと水準を確保したと言えるのかどうなのかという、そういう点、難しい問題が含まれているのではないか。その辺は少し、本当にどうなのかということを合意形成してから作業に入らないと大変だなという感じがいたしております。

○野間口分科会長 ご指摘のとおりだと思います。その辺を含めて今検討いただいていると思っております。
 大中先生。

○大中委員 何%以上とか、何点以上とか、そういう二者択一ではなくて、大学でしたら、実際の問題が非常に難しければ、その難しさの程度に応じて合格率を変えますよね。ですから、技術的に難しい点はありますけれども、何点とか、何%以上、以下と分けるのではなくて、やはり問題の難しさというものを考慮して合否のレベルを検討できれば本当に理想的だと思います。技術的にはいろいろ難しいかもしれませんけれども。

○野間口分科会長 はい。わかりました。今いただいた意見を踏まえて次のステップですね。部会のほうで検討していただきたいと思います。

○石田分科会長代理 はい。

○池田委員 よろしいですか。

○野間口分科会長 はい。

○池田委員 技術士は定員制度でございませんので、やはり社会に対して一定の能力を有する方を認めるというのが基本だろうと思います。考え方として。大学の場合は定員制度がはっきりしておりますので、国民に対する約束ですからとらないといけない。ただ、少し考えておいたほうがいいと思うのは、一次試験を通ったから直ちに技術士として働くということではないわけですね。そのことをどう加味するかという問題だろうと思います。二次試験について、これはとるとかなり責任ある立場で働きますので、そこは十分考えておかないといけないのですが、一次試験についてはもう少し考慮する余地があるかなと思っております。それはまた少し議論してみたいと思います。

○野間口分科会長 では、大中先生。

○大中委員 定員の問題ではなくて、あるレベル以上の人を合格にするわけですから、それは問題の程度に必ず関係すると思います。定員の問題ではありません。

○野間口分科会長 はい。お2人の先生のご指摘、同じ方向だと思いますので――戸嶋委員。

○戸嶋委員 少し違うと思うんですね。やっぱり合格率が低いという問題は、田尻委員が示されたように出題者の側に問題があるという問題意識ですよ。だから、そのことを資質の問題に切りかえるのは間違いです。

○野間口分科会長 斉藤委員。

○斉藤委員 この問題は随分前の技術士分科会から問題になっていることで、私も作問委員の推薦を4年間ぐらいやったと思いますけれども、そのときに一番感じたのは、一次試験も二次試験も文部科学省さんが任命なさっているわけで、互いのつながりというのがあんまりないんですよね。いろいろ議論する機会がないんです。私が推薦をしていたときは、1年目に全然それが感じられなかったので、2年目、私どもは機械学会なんですけれども、機械学会にお願いして作問委員を全部集めて、あまり難しくするなという号令をかけたことがあります。何らかの方法でやっぱり作問委員の間の話し合いの機会をつくらないと、文部科学省で無理ならば学会に頼んでやってやれないことはないのだと思うんですけれども。

○野間口分科会長 はい。

○板倉課長 ただ、国家試験の問題をつくるという観点から、当然、守秘義務とかいろいろな制約がかかるわけでありまして、あまりオープンな場で議論してつくるというのはなじまないと考えてございますが、他方、実際に作問委員として選ばれた方々の間での意見交換の機会は、これは絶対必要でございます。その点は技術士会もかなり心を砕いて、そういう場をつくるようにしているのですが、何分人数が多いということもございまして、なかなか十分ではないというのも実態になるかと思います。後ほど技術士会のほうから補足していただきますが。
 その上でやはり個々の作問委員の方々に易しい問題というのでしょうか、先ほど少し高木専務のほうからもご説明があったように、問題の難易度を易しくする。易しくするではないですね。引っかけ問題などをなくすという観点、さらには過去問題を活用しながら水準をそろえるということは今後一層徹底していきたいと考えてございます。

○野間口分科会長 技術士会のほうから。

○日本技術士会 少し補足させていただきますと、例年、試験問題をつくるときは試験委員総会とか開いておりまして、そして終わった後、各部門別に主査を中心に意見交換をする場を設けております。その場で先ほど申し上げました試験問題の傾向とか、それから、留意点などについて主査からコメントしていただくようにお願いしているわけですけれども、その辺もこれからもっと徹底してやるようにしたいと考えております。

○野間口分科会長 今出たような改善の方向に持っていかなければいけないという方向性は、ベクトルは合っていると思いますので、私ども日ごろの技術士会のいろいろなご苦労をかいま見ていまして、大変多くの先生方を動員しなければいけませんし、お願いしなければいけないので大変ですけれどもぜひ、去年から今年にかけて大きな変化を見ますと、何らかの大胆な改善策を打っていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

○岡澤委員 関連してですが、合格率の問題を、合格率を一定にするというのは、意図的にあんまりし過ぎるのは、私はおかしいと思います。一定水準をクリアした人たちを技術士、技術士補として認定するという建前でいる以上、合格率をセットするというのは基本的にはおかしいのではないかと思います。ただ、実際に合格率が非常に大きな変動をするということ自体は問題でして、これは先ほどからの技術士会のほうの説明では、試験問題の調整をすることによって、試験委員をトレーニングすることによってレベルの平準化を図ってという考え方だと思いますけれども、これもまた無理ですよね。実際にはいろいろな方が何年か単位で作問委員をされて、それが全く過去のレベルと同じようなレベルでそろえられるかというと、それもなかなか難しい。
 だから、考え方としては、作問、問題のレベルをそろえるということでしょうが、これは当然やってもらわなければいけないのですが、それとは別にやっぱりその調整のメカニズムというのが何か必要ではないか。例えば問題の難易度が非常に大きく変動するようなときに、その難易度を後で――後でといいますか、途中で評価して、結果を見て作問難易度の調整指数みたいなものを導入して点数に差、調整を図るとか、そういう別のメカニズムを考えるということのほうが現実的ではないかと思います。

○野間口分科会長 そうですね。ほかにありますか。田尻委員。

○田尻委員 少し言葉が足りなかったかと思うのですけれども、受験生2万人の中で建設を受けている人が1万人いるわけです。ほかの部門の14人だとか、42人、ここについては毎年の受験生の質のばらつきはあって当然かと思うのですが、建設部門の1万人の受験生がいて、合格者が今年は1,000人だ、去年は2,000人だということになるわけです。去年が22%、今年が12%。ここに受験生の質が、本当にそれだけ落ちているかというところを私はご指摘したいところなんですけれども、受験生の質は変わっていないのではないか。
 だから、一定のレベルに達している人を合格するというところについては、全く私もそう考えております。多分、受験している人の質は同じだろうというのが私の言っている前提にあるのですけれども、ですから、一定のレベルのある人が去年だったら合格したけれども、今年は落ちているという状況が生まれているのではないかというところを感じているところでございます。

○戸嶋委員 それの続きなのですけれども、先ほど岡澤先生が言われた過去問をどう使うかということをやっていけば、いろいろ工夫ができるのではないかと言われた、そのことなのですけれども、過去問を分析していって、5割以上8割未満の合格の問題を引っ張り出してきて、分野ごとにそういう問題を、過去問を5割入れるということにすれば、その問題は5割から8割ぐらいの正答率のものを採用するというふうに持っていけば、おのずから基礎部門の合格点が上がっていくわけですね。専門部門についてもそれに近いようなことをやっていく。私たちが学習しなければいけないのであって、受験者が学習する事柄ではないんですね。その辺の、それは抜本改革をやらなくてもできる事柄ですから、ぜひともやっていただきたいと思います。

○野間口分科会長 今いろいろご指摘いただきました。そのとおりだと思うのですが、その試験のやり方、試験の内容といいますか、問題といいますか、そういったものを実働に移すときに貴重な意見として取り入れ、反映させていただきたいということで、大綱としては、ここに今日ご説明しました大綱でよろしいでしょうか。

(「結構でございます」の声あり)

○野間口分科会長 はい。ありがとうございます。
 それでは、この平成24年度の技術士第一次試験の実施大綱及び平成24年度の技術士第二次試験の実施大綱、これにつきましては、ここで大綱としては決定としたいと思います。それで、その上でその問題作成に反映すべく技術士会も含めて努力をお願いしたいと思います。
 では、続きまして議題4でございますが、平成24年度技術士第一次試験の実施について及び平成24年度第二次試験の実施についてに入ります。これについては試験部会の決定事項になっておりまして、試験部会で決定いただいたものを皆さん方に報告していただく、報告事項として取り扱わせていただきたいと思います。事務局より説明をお願いします。

○中守専門官 資料5及び資料6についてご説明します。資料5、平成24年度技術士第一次試験の実施についてご説明します。この資料5、資料6については、12月14日の試験部会で審議を行いました資料でございます。下線部分は変更箇所でございますが、変更箇所は期日の関係で、内容は特に変更ございません。
 内容についてご説明します。受験資格でございますが、特に制限はございません。試験方法については、筆記試験で行います。試験科目については、総合技術監理部門を除く20の技術部門について行い、試験科目につきましては、基礎科目、適性科目、共通科目及び専門科目の4科目でございます。4.試験の日時、試験地及び試験会場でございますが、期日は平成24年10月8日、時間は午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する時間です。試験地につきましては、全国12カ所で行います。受験申込受付期間でございますが、平成24年6月8日から7月2日でございます。
 2ページに参ります。受験手数料でございますが、昨年と同様1万1,000円でございます。合格発表につきましては平成24年12月に官報で公告するとともに本人あてに合格証を送付いたします。
 続きまして資料6、平成24年度技術士第二次試験の実施についてご説明します。下線部分は変更箇所でございますが、期日等の変更のみでございます。受験資格でございますが、技術士補となる資格を有し、次のいずれに該当する者。(1)技術士補として技術士を補助した期間が4年、総合技術監理部門では7年。(2)技術士補となる資格を有した日以降、すぐれた指導者の監督のもとで業務経験が4年、総合技術監理部門では7年、(3)科学技術に関する業務経験が7年、総合技術監理部門では10年という内容になっております。次に試験方法でございますが、筆記試験及び口頭試験より行い、口頭試験は筆記試験に合格した者について行います。
 2ページに移ります。試験の日時、試験地及び試験会場につきましては、筆記試験の期日は、総合技術監理部門の必須科目は平成24年8月4日、20技術部門及び総合技術監理部門の選択科目につきましては、平成24年8月5日、時間は午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する時間としております。
 試験地及び試験会場でございますが、全国12カ所で行います。試験会場につきましては、7月上旬に官報で公告するとともに、あらかじめ受験者に通知いたします。口頭試験の期日でございますが、平成24年12月から平成25年1月までであらかじめ受験者に通知する1日でございます。時間は午前9時から午後5時半までの間であらかじめ受験者に通知する時間でございます。試験地につきましては東京、試験会場はあらかじめ受験者に通知いたします。
 3ページに移ります。受験手数料は今年度と同様、1万4,000円でございます。合格発表につきましては、筆記試験につきましては平成24年10月に合否を通知いたします。また、口頭試験につきましては平成25年3月に試験に合格した者の氏名を技術士第二次試験合格者として官報で公告するとともに本人あて合格証を送付いたします。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございます。
 ご質問、ご意見ございませんでしょうか。

○廣瀬委員 受験料、受験手数料の見直しの指導があったと思うのですが、そちらは検討されていないのでしょうか。

○板倉課長 これについては総務省から全般的に受験料についての検討、出ておりますが、技術士試験につきましては、当面、来年度につきましては現状維持をさせていただくということで考えてございます。なお、現在、試験制度、見直しをしておりますけれども、その過程で、もし例えば試験の運用経費でコスト削減できるのであれば、それは場合によっては受験料に反映する可能性もありますが、今回につきましては受験の方法、変わりませんので、現状維持ということで考えているところでございます。
 以上でございます。

○石田分科会長代理 本来、この資料5、資料6は、この実施大綱との対比で言いますと、本当は実施細目と言うべきものであって、本来、大綱を分科会でお決めいただいた後に試験部会で決定すべきものであるわけでございます。ただ、試験部会、先ほど申しましたように非常に大きな部会であるものですから頻繁に開けないということで、大綱をお決めいただくという前提で、勝手な前提を置いてあまりよくないのですが、一応、決めさせていただいたものでございます。大綱をこのようにお決めいただきましたので、それに従って先日、部会でとりあえず決めておきましたものを置かせていただいているという、そういう次第だとご認識いただければ幸いでございます。

○野間口分科会長 よろしいでしょうか。それでは、時間も少し押しておりますので次に進みたいと思います。議題6になりますか、平成24年度技術士試験委員の選出についてでございます。試験部会の決定事項になっておりまして、これも当分科会では報告事項であります。事務局から説明をお願いします。

○中守専門官 資料7についてご説明いたします。平成24年度技術士試験委員の推薦方針でございます。平成24年度技術士試験委員の候補者を推薦するに当たっては、次の留意事項に留意し、試験委員としてふさわしい適格者を選考するとしております。
 試験委員は、試験の執行について必要な学識経験及び実務経験の豊富な者とする。また、試験委員は秘密保持義務等の重要性を十分に認識し、遵守する者としております。試験委員の任期は1年以内とし、再任する場合は原則連続4回、退任した試験における試験委員の再任は原則として3年以上の期間を置いて行うものとしております。試験委員は試験部会の専門委員が推薦することとしております。
 続きまして、資料8でございます。平成24年度技術士第一次試験試験委員の推薦時期及び推薦数についてご説明します。内容は昨年と同様でございます。試験委員の構成については、作問委員及び審査委員でございます。試験委員の推薦時期でございますが、作問委員の推薦期間は1月下旬までとし、審査委員の推薦期間は4月上旬から4月中旬までとしております。試験委員の推薦数につきましては、別紙にございますが、昨年と同様220名程度を予定しております。
 続きまして資料9の説明をいたします。平成24年度技術士第二次試験試験委員の推薦時期及び推薦数でございます。内容は昨年と同様でございます。試験委員の構成につきましては、作問委員、審査委員及び採点委員としております。口頭試験は作問委員及び採点委員が行います。試験委員の推薦でございますが、作問委員及び採点委員につきましては、各部門担当の試験部会専門委員が推薦し、審査委員につきましては日本技術士会の専門理事の職にある試験部会専門委員が推薦いたします。作問委員及び審査委員の推薦時期及び推薦数でございますが、推薦時期については、作問委員につきましては1月下旬までとし、審査委員の推薦時期は4月上旬から4月中旬までとしております。推薦数につきましては、昨年と同様、380名程度を予定しております。採点委員の推薦時期及び推薦数につきましては、採点委員の推薦期間を6月上旬から7月中旬までとしております。採点委員数は受験者申込者数を踏まえて決定いたします。
 続きまして資料10についてご説明いたします。平成24年度技術士試験の流れについてでございます。第一次試験につきましては、受験申込みは6月8日から7月2日、試験は10月8日、試験合格発表は12月でございます。また、第二次試験につきましては、受験申込みは4月11日から5月8日、筆記試験につきましては8月4日と8月5日、筆記試験合格発表は10月、口頭試験につきましては平成24年12月から平成25年1月の1日間でございます。最終合格者については、平成25年3月でございます。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 それでは、ご質問ございませんでしょうか。石田部会長、何かないですか。

○石田分科会長代理 特別ございませんけれども、ここに書いておりますように、この推薦委員の数はここにも書いてありますように大体こういう検討ということで、全体の採点委員につきましては、当然、受験者の数とも関係いたしますので、そういうところを踏まえて若干数が変わることもあるということをぜひご認識賜れば幸いでございます。
 以上でございます。

○野間口分科会長 よろしいでしょうか。これもご存じの事項でございますので、次に進みたいと思います。

○内村委員 よろしいでしょうか。

○野間口分科会長 はい。

○内村委員 ここまで試験についてのご議論を先生方から賜りました。指定機関として試験をあずかっております日本技術士会の会長として少しコメントさせていただきます。今回の一次試験の結果につきましては、日本技術士会の会長としましても大変深刻な問題だと認識しております。冒頭のごあいさつで申し上げましたとおり、10年前の制度の改革のときの基本的な方針に必ずしも沿っていないのではないかと考えておりましたところ、きょう委員の皆様方の課題認識をお聞きしまして、私も全く同様に考えておりますので、日本技術士会としても会としてできる範囲の中で、先ほど専務のほうからもご報告いたしましたけれども、対応を図っていきたいと思っておりますので、また委員の皆さん方もぜひ有益なご意見を賜ればありがたいと、このように思っております。

○野間口分科会長 ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 次は議題7でございます。「東日本大震災を踏まえた今後の科学技術・学術政策の検討の視点について」に入ります。事務局から説明をお願いします。

○板倉課長 それでは、資料11に基づきましてご説明いたします。本技術士分科会の上にあります科学技術・学術審議会、この総会のもとに新たに、この資料の1行目に書いてございますが、基本計画特別委員会という委員会が設置されまして、今後の科学技術の基本的なあり方についてのご審議をいただいたわけでございますが、そこに書いてございますようにST、科学と技術にイノベーションを加えたSTIへの転換が提言されたと。それに加えまして今回の東日本大震災を踏まえましてR(リコンストラクション)、さらにはリフォームを加えたSTIRというのが今後の政策の基調ではないかというようなご議論が進んでございます。
 そうしたことを踏まえまして、その親委員会に当たります科学技術・学術審議会の総会におきまして、今後こういったことを各分科会でもしっかりとこういった視点を持って審議をしてほしいということで、この資料のクレジットに書いてございますように、今年の5月31日に科学技術・学術審議会決定ということで、この資料11ができました。
 具体的には、この5項目にわたっての検討事項がございます。1つ目が東日本大震災についての科学技術・学術の観点からの検証という観点。さらには、次のページに参りますけれども、課題解決のための学際研究や分野間連携という観点。さらには研究開発の成果の適切かつ効果的な活用。さらには社会への発信と対話。5番目になりますが、復興、再生及び安全性の向上への貢献、こういった観点からそれぞれの分科会で取り入れられるような観点については審議の中で取り入れてほしいと、そういう趣旨でございまして、その取り入れている状況もしくは今後の審議の方向性につきまして、来年2月の次回の総会にこの分科会のほうから報告をするという形になってございます。
 そうした中、当分科会、技術士分科会におきましては一番関連が深いと私も考えておりますのは、5番目の復興、再生及び安全性の向上への貢献ではないかなと考えてございまして、具体的には被災した広範な地域、コミュニティのさまざまなニーズや復興、再生に当たって直面する問題をきめ細かくとらえているか。また、それらを踏まえ、科学技術・学術の観点から復興、再生、安全性の向上及び環境変化に強い社会基盤の構築のため、どのような貢献ができるか等々書かれているわけでございます。
 こういった観点を中心に技術士としてどのような貢献ができるのかということをこの技術士分科会としてもご留意いただいた上で今後の議論を進めていただければと考えている次第でございまして、それに関連いたしまして、今回の東日本大震災を踏まえて日本技術士会のほうでさまざまな取り組みを進めておられると伺っておりますので、できましたら、この場で技術士会のほうから状況をご説明いただければと考えている次第でございます。

○野間口分科会長 では、技術士会のほうからよろしく説明をお願いします。

○内村委員 それでは、資料の12に基づきましてご説明をさせていただきます。資料に入ります前に、日本技術士会の会員の多くは企業であるとか行政機関、それから、団体に所属されておられます。その立場の中で復旧、復興への取り組みを技術士として役割と責任を果たしてこられたと思っており、特に原子力部会などは、まさにその渦中にいらっしゃるわけでございます。本会としましては、地震発生直後に東日本大震災への復旧、復興を統括する防災会議というものを立ち上げまして、地域、特に東北本部でございますが、との連携、あるいは各部門の活動を支援してまいりました。本日は時間的な制約もございますので、その概要について資料に基づいてご報告をさせていただきたいと思います。
 1枚目が全体の活動の目次でございますけれども、開けていただきまして1番でございますが、復旧・復興への取り組みということで、まずは放射性物質に関する情報提供支援ということでございます。ご案内のとおり、福島第一原発の事故に関連いたしまして、2番目のパラグラフでございますけれども、原子力保安院のほうから一時帰宅の際に住民の方への情報提供といいますか、そういったことに対する手助けが欲しいというご要請がございました。これに対して原子力部門というのはまだ一番新しい部門で会員もまだ少ないわけでございますが、大変日々の活動で忙しい中で、そこにございますように9月までに6回、20名がバスに一緒に乗りまして現地へ行って、住民の方へ少し安心を与えたということでございます。
 それから、現在行われております除染計画に関しましても、自治体が検討しておられます除染計画へのアドバイスということを行っております。それから、3番でございますが、水産業、これも大変広範でございますので少し的を絞りまして、岩手県の、実際、これは陸前高田でございますけれども、そこの第二種漁港で海中のガレキ調査、こういったものを漁協さんと協力いたしまして調査をして水産業復興への技術的な支援を行っております。それから、被災地の中小企業・自治体への復興支援ということで、中小企業庁さんのほうから、震災復興支援アドバイザー派遣事業というものが創設されまして、こちらに技術士の方を登録できないかというお話がございまして、早速、63名の方が登録をさせていただいております。
 それから、5番ですけれども、(5)、最後のほうですけれども、この復興支援に対してはいろいろな団体、弁護士会、税理士会、私どもサムライの業、士業と言っておりますが、士業団体と協力しまして、「なんでも相談デスク」というものをつくっておられます。その中で唯一、技術に関する団体は技術士会だけでございますので、主に技術的な観点から必要に応じて対応しているということでございます。
 それから、大きな2番でございますけれども、今後のことも含めまして技術士、あるいは技術士会の役割ということでございますが、復興に対しては息の長い対応が必要だということでございまして、現在、技術士会としては震災復興支援技術士データベースというものを構築いたしまして、いろいろな部門の方、現在、81名でございますけれども、登録をしていただいて無償、場合によっては実費程度で現地へ行って応援ができるという方のリストをつくりまして、現在、被災地の自治体等とのマッチングを今行っているところでございます。
 (2)もそのような自治体との協力体制のところ、それから、(3)は先ほど申しました他の団体との連携、こういったものを行っておりまして、今後も会としても息の長い支援に取り組んでいきたい、このように考えております。
 以上でございます。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 ただいまの説明に対しまして、ご意見、ご質問ございませんでしょうか。

○大中委員 こういう活動は大変結構だと思います。このような取り組み以外にもう一つはやはり人材育成というところにも私は非常に関係していると思います。先ほど10年前という話が出ましたけれども、10年前はJABEEと言いましょうか、そういう認定制度と技術士制度、技術士をもっと増やして人材育成に役立てようと、そういうことでJABEEの設立にも大きく寄与したわけでございます。ある程度は認定制度というのも定着してきましたけれども、今、中だるみの状況で、見直しの時期かと思います。
 技術士分科会からもJABEEの修了生を一次試験免除にするのはやめたほうがいいのではないかというような意見もあるわけでございますけれども、こういう人材育成、特に正解のない問題の解決力を持った人材、それから、広い意味でのデザイン能力、新商品開発能力といいましょうか、そういった人材をもっと育成しないといけない。この技術士会の試験制度は、教育に対するメッセージなんですね。ほかの国はもっと強いメッセージを出しています。こういう能力、知識を持った人がプロフェッショナル・エンジニアだよと。それに対して教育界は対応しているわけです。
 だけど、日本の技術士会、多少、改善されてきましたけれども、まだそのメッセージが少ない。ですから、こういう人材育成、日本の生き残りをかけた今後の人材育成に対して、メッセージをもっと強く出していただきたい。それから、JABEEはまだ改善すべき点がいろいろありますけれども、それを否定するのではなくて、育てていく。そういうことを基本的にやらなければ、日本は国際的に通用しないと思います。
 特にこういう人材で社会から要求されているのは、安心できる、信頼できる技術者なんですね。ですから、それを一遍の試験で評価して合格というようなことはあり得ないわけで、きちんとした教育、訓練を受けた人に技術士になってもらう、そういうことがやはり社会からも要求されていると思いますので、その辺ひとつ大きい方針として、もう1回再確認といいましょうか、検討をしていただく機会が必要ではないかと思います。

○野間口分科会長 技術士のあり方、制度を含めてのご意見だと思います。今、内村会長のほうからお話がありましたのは、この大震災へ向けての技術士会の活動ということで、いろいろなルートから私どもも耳に入ってきますけれども、技術士会の大変機敏な活動に対して非常に各界から高く評価されているのではないか、技術士会にかかわる者として誇りに感じておりましたので、よろしくお願いしたいと思います。
 それで、これは総会で技術士会の活動を報告するという話がありましたけれども、この1ページのような報告では、今、大中先生のご指摘にあった、技術士会の存在感を示すのに弱いのではないか。内村会長のほうから説明があった2ページ、3ページの、具体的にアドバイザーを派遣したりしましたよね。データベースに登録したり、この辺が動きとしてわかるように、科学技術・学術審議会というのは先端科学から教育からいろいろ扱うので、技術士会というのが、私は日本の社会には極めて役に立っていると思うんだけれども、一番地味に見えるので、そこがこういう活動をやったのだというのが訴えられるような形に、報告にしていただきたいと思います。

○板倉課長 はい。承知いたしました。留意いたします。

○野間口分科会長 それでは、次に進みたいと思います。次は議題8、「特別委員会における検討状況について」という議題8に入ります。個別利害に直結する事項にかかわる案件及び公開することにより公正かつ適正な試験を実施することが困難になるおそれのある案件でありますので、技術士分科会運営規則第4条によりまして非公開で行いたいと思います。よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

○野間口分科会長 それでは、一般の傍聴者の方及び報道関係の方はご退席をお願いいたします。

(個別利害に直結する事項にかかわる案件及び試験問題に関する情報の公開等、公正かつ適正な試験を実施することが困難になるおそれのある案件を含むため、技術士分科会運営規則に基づき議題8は非公開)

○野間口分科会長 ちょうどいただいた時間になりましたが、最後に事務局から何かありましたら。

○中守専門官 本日、会議の議事録については、後日、事務局より本日のご出席の委員の皆様に送らせていただき、ご了解をいただいた上でホームページに公開することとさせていただきます。また、次回の技術士分科会の日程につきましては、時期になりましたら事務局からご相談させていただきますので、よろしくお願いいたします。

○野間口分科会長 ありがとうございました。
 大変熱心にご議論いただきまして、貴重な意見を賜りました。よりよい次の制度改革へ向けて進めるようにいたしたいと思いますので、よろしくお願いします。では、本日はこれで終了といたします。

午前11時57分閉会

お問合せ先

科学技術・学術政策局基盤政策課

(科学技術・学術政策局基盤政策課)