技術士の国際的通用性に関するヒアリング調査について

資料2


技術士の国際的通用性に関するヒアリング調査について


技術士分科会 制度検討特別委員会
国際的通用性検討作業部会


1.調査について

○調査の経緯・目的
 技術士分科会では、前期までに議論された内容を踏まえ、大きく6つの課題の継続検討を行うこととなり、“技術士資格の国際的通用性”を軸として各課題の議論を進めている。その中で、国際的通用性とは何か、また、資格要件として技術士が国際社会の中で活躍するために何が今ネックとなっており、どんな制度が必要なのか、課題を明確にするために各国の制度等の調査及び検討を進めているところである。
この検討および施策立案に当たり、海外における技術士の活用状況や技術士資格所有者の国際的通用性への認識、国際業務で必要とされる資質能力などの把握が必要であるため、有識者へのヒアリングを行った。

○調査対象と調査方法
・調査対象:以下の22名。
  APECエンジニア       5名
   (Civil ,Structural, Environmental, Mechanical, Electrical, Industrial, Bio 7部門/全11部門(複数部門取得されている方がいるため。))
  コンサルタント関連企業等  5社(5名)
  土木(施工)関連企業     1社(7名)
  PE(米国)資格保有者等   4名
  CEng(英国)資格保有者   1名
・調査方法:聞き取り調査
・調査期間:2018年4月~5月

○調査結果の取り扱い
 今回の一連の調査結果については、各ヒアリング対象者や企業等が特定されない形で公表することとする。
別添に調査項目ごとの各ヒアリング対象者の回答をまとめている。表中資格の種類や分野ごと、企業の業種ごとに列を分類しているため、複数人の回答を一列に記載している箇所がある。
また、この調査結果の概要を「3.本調査での主な意見」にまとめている。


2. 主要な質問項目一覧

【APECエンジニア等について】 
(1) APECエンジニア資格を取得した目的を教えてください。
(2) 海外におけるエンジニア業務で、技術士(又はAPECエンジニア)資格を活用できた、あるいは必要とされた場面はありましたか。また、それはどのような場面でしたか。
(3) 技術士(又はAPECエンジニア)資格を海外において活用できなかった方にお伺いします。活用できなかった理由は何だとお考えですか。
(4) 技術士資格以外で国際的に活用されている資格はありましたか。もしあれば、その資格がどのようなものであったか、教えてください。

【海外の技術者資格について】 
(1) 海外での技術者資格を取得しようと考えた理由を教えてください。また、取得に至るまでのプロセスを教えてください。
(2) その資格を実際にどのように活用していますか。また、活用できていない場合、その理由は何だとお考えですか。
(3) 技術士と海外の技術者資格の違いには、どのようなものがありますか。制度のみによらず、幅広い範囲での違いを教えてください。
(4) 資格そのものについて、以下の点についてもしご存知でしたら教えてください。
        ・国民への認知度はどの程度か。
        ・資格取得後の研さんの仕組みはどのようになっているか。

【国際的な活用について(企業等)】  
(1) 外国人技術者に対して、どのような能力、資格を求めていますか。また、彼らは実際にどのような業務に携わっていますか。
(2) 海外でその国の技術者を、また、日本において外国人技術者を雇う際に、能力、資格について障害・障壁となったものがあれば、教えてください。
(3) 外国人技術者を国内に受け入れることについて、どのようにお考えですか。そのことの是非及び理由も含めお答えください。
(4) 外国人技術者が今後さらに国内に入ってくると考える場合、課題は何だと考えますか。
(5) その課題の解決に、エンジニア資格の国際的通用性は役に立つと考えられますか。
(6) 海外展開をする際に派遣する日本人技術者は、どのような能力を持っていることが必要ですか。また、その中で技術士資格を活用することは可能ですか。

【その他】 
(1) 日本人技術者が海外でエンジニア業務を行う場合に必要とされる能力はどのようなものだと考えられますか。 
(2) 国際的通用性の観点から、技術士制度に対しての要望等があれば、教えてください。


3. 本調査での主な意見

お問合せ先

科学技術・学術政策局 人材政策課

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(科学技術・学術政策局 人材政策課)