第4回制度検討特別委員会における主な発言

資料1


第4回制度検討特別委員会における主な発言

 

国際的通用性検討作業部会での議論について

  • 資格の国際的通用性については2つの考え方があり、1技術士資格がそのまま海外で通用する(資格として相互に承認される)場合、2技術士資格を所有する者が海外でも素相応のリスペクトを受けて色々な場面での活躍がしやすくなるという場合がある。
  • 海外で活躍している技術者が技術士資格を持っているという状態になることを目指すべき→実態として国際市場で技術者が活躍する際にどのような資格が要件とされ、どのような理由でその資格が求められるのか実際に資格を持って海外で仕事をしている人にインタビューするのが良い。
  • 国際的通用性は何かということについて、どこまでを、ある時間で達成させるかということも考えるべき。
  • 企業の技術者育成制度をただ承認するというのではなく、技術士が実際に育成を行っている場合にIPDのポイントを与えるなど、企業内技術士の目に見えるような活躍の場を提供することができるとよいのではないか。
  • ODAがどうなるのか、のみでなく、日本の技術者や企業が外国の人や企業と競争して仕事を取ってくるような場面も想定し、ヒアリング調査等でもその両者を調査していくべき。
  • 国内の資格とAPECエンジニアとを別物として扱っている国もあり、今後日本はどのようにしていくか検討すべき。

資格の利活用について

  • 一次試験の活用については、IEAのGAに合うように教育のプログラムを作るよう大学側の対応を中心とし、一次試験とJABEEとが衝突しないようにすべき。
  • 技術士の活用を進めるには、技術者の人材育成の面と産業界での技術士の活躍との両面を行わなければならないだろう。
  • これまで技術士に求められる資質能力はPCを参考にしていたため、企業の人材育成等との整合性については考慮が欠けていた。産業界が求めるもの、ニーズについても検討を行うべき。
  • 技術士資格はエンジニア、テクノロジスト、テクニシャンという責任範囲や能力の差を明確に区別するが、企業はそのランクや能力の差はあまり意識していないだろう。
  • キャリアスキームは、技術士の資格を取得した人に対してどのようなことが期待できるかということを明確にして、企業が色々な観点から技術士を活用しやすくすることを目的として定めた。
  • キャリアスキームのステージ4,5(技術士資格取得後)が会社でも数人しかいないようなイメージを持たれてしまう(管理職層を育てる資格と認識される)ため、その能力の差や、エンジニアを多く抱えることのメリットを整理する必要がある。
  • キャリアスキームステージ4の“トップレベル”をどう考えるのかなど、技術士のイメージを固める必要がある。
  • 今の制度ではできるだけ早く一次試験に合格しておくことが重要となる。50歳前後に技術士資格取得を目指し、改めて一次試験のための勉強をするのはかなり難しくなる。
  • 技術士の資格保有者がどのようなものかということが関係省庁や企業に理解されていないため、もっとアピールしていく必要がある。
  • 活躍している技術士はいるが、“技術士”としての活躍が取り上げられず、他の資格保有者や企業に属する方というように報道されている。技術士の活躍する姿がもっと取り上げられるよう、社会に技術士の存在を知ってもらえるようにPRを進める必要がある。

更新制について

  • 更新制の導入については、実際に法律を変える必要があるのかなど、事務局の検討も必要になる。
  • CPDを更新の要件として考える場合、国際的通用性のあるCPDと国内の更新に用いるCPDの整合性をどうするか、学協会と技術士会のCPDの連携について等、検討すべき項目が多くある。
  • 全員が海外で活躍できるような更新条件というのは難しいだろう。
  • 更新制を今期の一つの大きな課題として検討を進めたい。

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科学技術・学術政策局 人材政策課

(科学技術・学術政策局 人材政策課)