第7回制度検討特別委員会における主な発言

第一次試験の目的

●技術士資格の国際的通用性を確保するため、IEAのGAを満たすことの確認とすべき。
●IEAのGAにある「解決策のデザイン/開発」「チームワーク」「プロジェクト・マネジメント」等を、第一次試験の試験科目において確認した方がよい。出題方法等で工夫が必要かもしれない。 

第一次試験の免除

JABEE認定課程ではない、高等教育機関のエンジニアリング課程の卒業者(修了者)は、第一次試験の基礎科目及び専門科目を免除してもよいのでは。

JABEE認定課程ではない、高等教育機関のエンジニアリング課程の卒業者(修了者)について、どのような考え方に基づいて、基礎科目及び専門科目を免除するのか。これらの者がどのような内容で教育を受けてきたのか、そのエビデンスが不明確な状況では免除できないのではないか。受験者の人数を増やすために、安易に免除することは慎重にした方がよい

●技術士資格の国際的通用性を考慮したとき、諸外国の制度と比較して、第一次試験のやり方が違うと言われている。適格認定されたエンジニアリング教育を受けていない者でも、試験に合格すること自体が問題にされている。適格認定されていない課程の卒業者(修了者)まで免除すると、国際的通用性の観点から問題がある。

●第三者機関により適格認定された教育課程の修了者は、修了時点で「技術士補」の資格を有することができ、所要の実務経験年数を取得すれば、第二次試験が受験できる。そうでない(JABEE認定課程ではない)教育課程の修了者は、何らかの試験に合格して、適格認定された課程の修了と同等の能力があると認められると整理した上で、第一次試験や第二次試験の表現の仕方を変えた方がよい

●「免除」という考え方よりも、第一次試験はIEAのGAを満たすことを確認するのであれば、JABEE認定課程修了者は全部満たしていると見なせるが、そうでない教育課程の修了者は全部満たしていない。そのような者の場合、何か足りないからそれを足していくという考え方に発想を転換してはどうか。

●(第7回特別委員会資料2)グループ1・2・3のどのルートを推奨していくのか考えないといけない。もし適格認定された教育課程の修了者を増やしていくのであれば、グループ1を基本とすべき。グループ2・3は、それなりにガードをくぐり抜けてもらわないといけないので、第一次試験は必要な関門になるのでは。

第一次試験「専門科目の範囲」

●高等教育機関における技術者教育の内容を鑑みて、現行の専門科目の「専門科目の範囲」(文部科学省告示)が適当であるか検討し、必要があれば、告示を改正し、専門科目の範囲を大くくり化すべき。その際は、全ての技術部門について統一的な考え方に基づくべき。 

実務経験の年数及び内容

●第二次試験の受験要件となっている実務経験年数「4年」や「7年」は、どのような根拠で定められたものか。年数の違いよりも、例えば、このような経験を積めば○や△になるように、チェックリストを作成してチェックしてもよいのでは。

●実務経験年数よりも、第一次試験合格後、第二次試験の受験までの間、自己が成長するための研さん(IPD=初級技術者の継続能力開発)をある一定程度積むことによって、第二次試験の口頭試験で加点されるなど、受験者にインセンティブを付与すれば、自らの資質向上を図る姿勢を身に付けることができるのは。

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