素粒子ミューオンを用いた火山透視技術の可用化プロジェクト

課題番号1523

(1)実施機関名:

東京大学地震研究所

(2)研究課題(または観測項目)名:

素粒子ミューオンを用いた火山透視技術の可用化プロジェクト

(3)関連の深い建議の項目:

4.(2)ウ.観測・解析技術の開発

(4)その他関連する建議の項目:

1.(5)ア.マグマ噴火を主体とする火山
2.(4)事象系統樹の高度化による火山噴火予測
4.(2)イ.地震・火山現象のデータベースとデータ流通

(5)優先度の高い地震・火山噴火との関連:

桜島火山噴火

(6)平成25年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

「宇宙線観測による構造探査技術の高度化」
 カロリメータ方式による、宇宙線雑音低減の試験観測のためのプロトタイプを製作し運用した。同時に必要となるソフト開発を実施した。絶対重力観測は桜島で連続観測を継続した。宇宙線による火山体のイメージ変化と、絶対重力変化とを照合した。プロトタイプを大型したモデルを製作した。活動的な火山の観測イメージの変動をとらえた。

(7)本課題の5か年の到達目標:

 低雑音型ミューオン検出器として、すでに実績が上がっているカロリメータ方式の装置の可用性を以下の項目を開発することで、大幅に向上させる。(1)装置のモジュール化、マニュアル化、(2)自動解析ハードウェアの開発、(3)取得したデータの自動解析ソフトウェアおよびイメージャーの開発。 “ユーザー”から”プロバイダ”へのフィードバックを促し、火山学者が必要とするミューオン検出器を実用化する。

(8)本課題の5か年計画の概要:

 1年目においてはミュオグラフィ自動解析アルゴリズム、自動画像生成アルゴリズムを完成させる。2年目においてはミュオグラフィ自動解析、自動画像生成ソフトウェアを完成させる。3年目においては活動的火山におけるミュオグラフィ長期観測点へのカロリメータ方式の導入・観測開始を行う。4年目においては火山学者によるミュオグラフィ測定装置の運用開始及び、開発者へのフィードバック。ソフトウェアの改良を行う。5年目においては4年目までの運用実績をもとに、最適化を行い火山学者による観測を実現し、ミュオグラフィ装置の実用化を実現するとともに、ミュオグラフデータベースを構築する。

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名:

東京大学(地震研究所)

他機関との共同研究の有無:有
高エネルギー加速器研究機構(素粒子原子核研究所)
北海道大学(院理・地震火山研究観測センター)
名古屋大学(院理・物理学専攻)
産業技術総合研究所(活断層・火山研究部門)
京都大学(防災研究所)

(10)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名:東京大学地震研究所
電話:03-5841-5712
e-mail:yotikikaku@eri.u-tokyo.ac.jp
URL:

(11)この研究課題(または観測項目)の連絡担当者

氏名:田中宏幸
所属:東京大学地震研究所

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成26年07月 --