準リアルタイム火山情報表示システムの開発

課題番号1009

(1)実施機関名:

北海道大学

(2)研究課題(または観測項目)名:

準リアルタイム火山情報表示システムの開発

(3)関連の深い建議の項目:

4.(5)社会との共通理解の醸成と災害教育

(4)その他関連する建議の項目:

3.(5)被害軽減のための災害情報の高度化

(5)優先度の高い地震・火山噴火との関連:

(6)平成25年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

新規研究

(7)本課題の5か年の到達目標:

 火山防災対策は噴火警報等を起点とした避難等の予防対策に始まり、噴火後は被災者救援や二次災害防止等の応急対策に移り、活動が沈静に向かうにつれて避難解除、更に将来の噴火も見据えて復旧・復興対策が進められる。これら一連の対策のなかで、噴火前兆期や噴火活動期に展開される対策は活動推移に左右され、対応を誤ると被害を拡大させるが、その起点となる噴火予測や活動の推移予測の技術は研究・開発途上にある。   
 一方、国のIT化推進によって数々の観測情報が(準)リアルタイムに取得できるようになってきた。これらは地方自治体における噴火前兆期や噴火活動期の減災対応において、未確立な予知技術を補完する有用な情報になりえる。
 本課題では、火山情報などの防災情報とリンクするインターネットを通して入手可能な関係機関の各種観測情報の準リアルタイムな収集と統合表示を通して、地方公共団体が現況を総合的に把握し、的確な防災対応を行うための支援システムを構築する。

(8)本課題の5か年計画の概要:

 開発研究にあたってはシステムをハコモノ化させないために、情報の受け手として、国内初のハザードマップを作成するなど火山防災において先導的な役割を果たしてきた道内火山周辺の自治体を協力機関に加え、共同して実用的なシステムを目指す。
 平成26年から平成28年までの前半3年間は、開発システムを協力自治体に展開し、協力自治体の意見を反映しつつ、事務机のPCでも稼働するマルチプラットホームで、関係機関のインターネット上のサーバーに負荷をかけない二次サーバー機能を有したシステムにまで機能拡張を進める。
 後半の平成29年から平成30年までの2年間は、システムに潜む不具合等を修正しつつ、運用上の課題と解決策、更に実用化への方策について検討する。

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名:

大島弘光(地震火山研究観測センター有珠火山観測所)
他機関との共同研究の有無:有
気象庁地震火山部      松森 敏幸
(独)防災科学技術研究所 地震防災研究ユニット棚田 俊収

(10)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名:地震火山研究観測センター有珠火山観測所
電話:0142-66-4011
e-mail:oshima@uvo.sci.hokudai.ac.jp
URL:uvo4.sci.hokudai.ac.jp

(11)この研究課題(または観測項目)の連絡担当者

氏名:大島弘光
所属:北海道大学大学理学研究院地震火山研究観測センター有珠火山観測所

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成26年07月 --