火山観測網整備

課題番号:3002

(1)実施機関名:

独立行政法人防災科学技術研究所

(2)研究課題(または観測項目)名:

火山観測網整備

(3)最も関連の深い建議の項目:

1.(1)(イ)地震発生・火山噴火の可能性の高い地域

(4)その他関連する建議の項目:

1.(1)(ア)日本列島域
4.計画を推進するための体制の強化(火山監視観測網の整備と火山観測研究の充実)

(5)平成20年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

 防災科学技術研究所では、富士山、三宅島、伊豆大島などで、火山活動の把握や地下のマグマの動きを把握するため、孔井式地震計・傾斜計を中心にした多項目連続観測のための観測施設を整備し、高品質のデータを取得できる火山観測手法を開発してきた。さらにこの観測網のデータにより、2000年三宅島噴火とその後の火山活動や富士山の低周波地震活動などを継続的に把握した。防災科学技術研究所では、これらの観測施設で取得された観測データをもとに、噴火機構の解明や火山噴火予測システムの開発などの研究を発展させてきた。 

(6)本課題の5ヶ年の到達目標:

 「今後の大学等における火山観測研究の当面の進め方について」(平成20年12月15日)により重点的に火山観測網を整備することになった火山に、基盤的な火山観測施設を整備し、火山研究に有効な観測データを収集する。これらの観測データは関係機関に流通させ、火山噴火予知研究や火山の監視に活用できるシステムを構築する。また、この観測網により取得されたデータにより、対象火山の火山活動を把握する。

(7)本課題の5ヵ年計画の概要:

 火山観測網を整備する対象火山に孔井式地震計・傾斜計、広帯域地震計、GPS観測装置を備えた観測施設を整備し、データをつくばの防災科学技術研究所に伝送し、保存するとともに関係機関に流通し、関係機関で活用できるシステムを構築する。
 平成21年度は、有珠山、岩手山、浅間山、阿蘇山、霧島山で観測網整備に着手し、以後、順次対象火山を広げるとともに、観測点数を増強する。またデータ保存、流通、公開のためのシステムを順次、整備していく。

(8)実施機関の参加者氏名または部署等名:

独立行政法人防災科学技術研究所 観測・予測研究領域地震・火山防災研究ユニット

他機関との共同研究の有無:
東京大学地震研究所、東京工業大学、京都大学、北海道大学、東北大学、九州大学など、対象とする火山で連続観測を実施している機関の協力を得て実施。

(9)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

防災科学技術研究所 アウトリーチ・国際研究推進センター
電話:029‐851‐1611
e‐mail:toiawase@bosai.go.jp
URL:http://www.bosai.go.jp/index.html

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成22年02月 --