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(0) 課題番号:7007
(1) 実施機関名:気象庁地震火山部
(2) 観測項目名:地殻変動データ監視の高精度化
(3) 最も関連の深い建議の項目:2(2)イ.東海地域
(4) その他関連する建議の項目:なし
(5) 平成15年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要
降雨補正
 降雨により擾乱を受ける体積ひずみ計データについて、併設されている雨量計データを用いたリアルタイム降雨補正を行うためのパラメータを求めた。降雨補正を行うことにより、降雨時のノイズレベルは補正を行わない場合に比べ概ね半減された。またこの降雨補正データを用いて1時間毎に作成される時間値を24時間前との比較を行い、ノイズレベルを超える変化が観測された場合には音声等による自動報知を行っている。
他機関データのモニタリング
 防災科学技術研究所、国土地理院などの機関から提供を受けているデータを気象庁システムに取り込んでいる。このデータについて、各種補正パラメータを求め、またノイズレベル調査も行い、リアルタイムでのモニターが可能となっている。
(6) 本課題の平成16年度からの5ヶ年の到達目標と、それに対する平成16年度実施計画の位置付け
5ヶ年計画の到達目標
 多種目の地殻変動観測データの高精度化を図り、プレートの前兆滑りをより早くより微少なものを検知することを目標とする。
16年度実施計画の位置付け
 15年度までに求められてきている降雨補正パラメータ、および他機関データの各種補正パラメータをさらに吟味し、ノイズレベルの軽減を図る。
(7) 平成16年度実施計画の概要
降雨補正
 現行で、降雨時の急激な縮み変化については概ね正しく補正されている。しかしながら地点によって、あるいは降雨状況によってはまだ十分とは言えない。より多くの降雨時データをさらに精査し、より適切なパラメータを求めていく。本年度は降雨補正時間値データについて高精度化を図る。
他機関データのモニタリング
 防災科学技術研究所、国土地理院の傾斜計など、他機関データについて既に求められている潮汐補正パラメータを精査し、必要な地点についてはさらに気圧補正パラメータを求めて、リアルタイムでの自動補正を行う。現在浜名湖直下ではスロースリップが進行中であることから、特に静岡県西部でのデータ精度の向上を目指す。
(8) 実施機関の参加者氏名または部署等名
気象庁地震火山部地震予知情報課 地殻変動調査係、予知技術係、解析係
他機関との共同研究の有無: なし
(9) 問い合わせ先
 部署等名:気象庁地震火山部管理課 地震調査連絡係
 電話:03-3212-8341(内線4514)
 e-mail:
 URL:http://www.jma.go.jp


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