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(0) 課題番号:1418
(1) 実施機関名:東京大学地震研究所
(2) 研究課題名:海底諸観測技術開発と高度化
(3) 最も関連の深い建議の項目
3.(1)海底諸観測技術開発と高度化
(4) その他関連する建議の項目
1.(2)ア.プレート境界域における歪・応力集中機構
(5) 平成15年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要
 これまで海域においては、長期型海底地震計、GPS-音響測位システム、海底圧力計などを開発し、成果をあげてきた。超深海底での観測装置の設置技術に関しては、すでに6000メートル以上の深海底に地震計などを設置することができた。海底ボアホールを利用した光干渉計測技術の導入に関しては、これまで陸上のボアホールにおいて開発研究を実施してきており、レーザー干渉計と光ファイバーを組み合わせた半導体フリーのセンサーを開発し。陸上孔内試験を実施してきた。次期計画で重点をおく海底地殻変動観測、特にGPS-音響測位システムについては、条件のよい時には、すでにキネマティックGPS測位は数センチメートルの再現性、海底測位は10センチメートルの精度がえられている。
(6) 本課題の平成16年度からの5ヶ年の到達目標と、それに対する平成16年度実施計画の位置付け
 5ヵ年の目標
 これまでの長期地震観測、海底圧力観測、海底傾斜観測、GPS/音響測位を一段と高精度化するとともに、観測項目を複合化することによって地震・地殻変動の同時観測を可能にする。また、これまで高度な測定系が設置されたことがない水深10000メートルまでの超深海底での地震観測を高度化することにより、海溝軸近傍の地震活動の詳細を観測する。また光干渉型ボアホールセンサーによる地殻変動観測装置を開発する。
(7) 平成16年度実施計画の概要
測定量や測定原理に基づいて分類すると以下のとおりである。
1. GPS-音響測位システム:繰り返し観測精度の向上と、連続観測への技術検討を進める。
2. 海底設置型システム:海底設置型の傾斜・圧力観測の高度化に関する研究を実施する。
3. 光干渉計技術開発:海底ボアホールを利用した光干渉計技術の導入を目標とした歪・傾斜観測技術の高度化に関する研究を実施する。
4. 超深海底:地殻変動観測機器や地震計等の超深海底設置に関する研究を実施する。
5. 観測の複合化:地震や圧力観測など多項目センサーを搭載する総合観測機器の開発研究を実施する。
(8) 実施機関の参加者氏名または部署等名
 東京大学地震研究所
 金沢敏彦、篠原雅尚、塩原肇、望月公廣、山田知朗、酒井慎一、中尾茂、新谷昌人、高森昭光
 他機関との共同研究の有無:東北大学3名
(9) 問い合わせ先
 部署等名:地震予知研究推進センター
 電話:03-5841-5712
 e-mail:
 URL:http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/index-j.html


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