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(0) 課題番号:1010
(1) 実施機関名:北海道大学大学院理学研究科
(2) 研究課題名:日本列島地殻活動データベース
(3) 最も関連の深い建議の項目:2.(3)ア.日本列島地殻活動情報データベースの構築
(4) その他関連する建議の項目:なし
(5) 平成15年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要
 平成15年度までに日本列島において、(a)旧地質調査所(現産総研)重力データベース(地質調査所、2000)、(b)西南日本重力データベース(Shichi and Yamamoto,2001)というふたつの重力データベースがデジタル形式で一般に公開された。これらのデータベースは、質・量ともにすぐれているばかりでなく、従来の図版のみによる公開とは異なり、いずれもCD-ROMによる生データ公開という点で画期的である。
(6) 本課題の平成16年度からの5ヶ年の到達目標と、それに対する平成16年度実施計画の位置付け
 上記データベース(a)は日本列島全域を対象としているが、四国地方には全くデータが含まれないなど、データの分布や均一性に問題点を残した。また(b)は大学を中心とする研究グループによるもので稠密・均一かつ高精度な重力データが収録されているが、東北南部を北限とする西南日本列島を対象とするものであった。このためこれらのデータベースを5ヶ年の間に日本列島全域に拡大し、可能な限りの高精度、稠密、無空白という特徴を備えたデータベース構築を目標とするものである。この計画の中で平成16年度は、最も急務、かつ、重要となっている首都圏周辺のデータベース構築にむけて、重力データの所在調査、既存データの整備等を実施する。
(7) 平成16年度実施計画の概要
 平成16年度は首都圏とその周辺における重力データの所在調査、既存重力データの整備、および、若干の補足観測を主として行なう。現在までに、少なくとも首都圏の西部には相当量の既存重力データが存在するものの、一般に利用できる供用状態にはないことがわかっている。一方、首都圏東部では物探関連企業等による非公開データを除けば、一般に供用できる重力データは存在しないと思われる。したがって、本年度は、こうした所在調査をさらにすすめ、データの収集・整備(デジタイズを含む)を行なうとともに重力データの一般供用化を計り、不足分の観測を行なうこととする。
(8) 実施機関の参加者氏名または部署等名:山本 明彦
他機関との共同研究: 産総研(参加予定者2名)
島根大学(参加予定者1名)
中部大学(参加予定者1名)
西南日本重力研究グループ(参加予定者数不明)
(9) 問い合わせ先:
 部署等名:理学研究科附属地震火山研究観測センター
 電話:011-706-2643
 e-mail:
 URL:http://www.eos.hokudai.ac.jp


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