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日本列島地殻活動情報データベースの構築
現在、ほとんどの観測データはデジタル形式で記録されているが、過去の記録は紙の上のアナログ記録として残っているものが多い。特に、膨大に残されている過去の地震波形記録は、紙記録であるために、記録の劣化や散逸の恐れが問題となっていた。それらの波形記録の電子ファイル化やマイクロフィルム化を進める。また地磁気データに関しても過去のデータを含めてデジタル化するとともにデータベース化を進める。
地震活動の変化は地殻活動を表す重要なデータであり、時間・空間的にできるだけ均質なデータベースとして公開する必要がある。そのために、一元化処理による全国地震カタログを作成するとともに、1950年代までの過去にさかのぼって、現在と同一手法による震源再計算を行う。その結果、より均質な震源カタログが整備されると考えられる。また全国の地震観測施設から集められた地震データを効率的に収集・処理・蓄積する。
日本列島全体をカバーする重力データは、地殻の不均質を知るために重要な情報なので、データの収集・整理を進めるとともに一般公開を推進する。
日本列島の活断層データに関してデータベース化を行うとともに、ウェブ上での公開を行う。また都市圏の活断層調査を進めるとともに、活断層の位置情報を、GIS(地理情報システム)を用いて活用する方法の研究開発を行う。
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