資料1-2 大強度陽子加速器施設評価作業部会(第1回)における議論のまとめ(案)


科学技術・学術審議会
大強度陽子加速器施設評価作業部会

J-PARC の概要および現状の説明

  • ビーム強度を当初の目標値に上げるためには、新たな機器の追加等が必要になるのか。
    ⇒ Main Ring(MR)は電源設備を交換する必要がある。また、Rapid Cycling Synchrotron(RCS)については、高周波電源(RF 電源)の増設をする必要がある。
  • ハドロン施設での遅い取り出しについて、目標である100 キロワット達成に関して課題はあるか。
    ⇒ 目標値を達成するには、技術的なブレークスルーが必要である。
  • 物質・生命科学実験施設で発生する放射化した使用済の中性子ターゲットは、今後どのように取り扱うのか。
    ⇒ 使用済の中性子ターゲットを保管するための施設を平成29 年12 月に整備した。中性子ターゲットについては、照射後検査により放射線損傷等を詳細に検証するように取り組んでいる。
  • J-PARC は目標のビーム強度を達成していないため、「建設期」と考えて良いか。
    ⇒ 大規模な施設建設は終了しているが、目標のビーム強度の達成に向けて整備すべきものが残っている。そこは、運転しながら整備を進めていきたいと考えている。
  • MR の電源設備の交換に関連して、ニュートリノの研究はアメリカと熾烈な競争状態にあると思うが、J-PARC での研究状況はどうか。
    ⇒ 電源設備の整備の必要性があることは文部科学省にも理解されているところ。運転時間を減らして電源設備を整備するか、継続的にビームを供給するか等、様々な要素を踏まえた検討が必要である。

中間評価にあたっての主な論点について

「研究開発課題の中間評価結果」の項目も踏まえて、議論するべきではないか。

作業部会の今後の進め方等について

諸外国の同様な施設との比較についてはしっかり検討するべき。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室

(科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室)