「学術情報の国際発信・流通力強化に向けた基盤整備の充実について」
(平成24年7月)
・科研費「学術定期刊行物」の改善、オープンアクセスの推進
「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について」(平成25年8月)
・アクティブ・ラーニングに係るコンテンツやスペースの整備
「教育研究の革新的な機能強化とイノベーション創出のための学術情報基盤整備について」(平成26年7月)
・クラウド環境の構築と次期SINETの整備
「学術情報のオープン化の推進について」(平成28年2月)
・公的研究資金による論文とエビデンスデータの公開方策
・コンテンツの電子化が進み、大学等において学術情報流通に係る多様な取組が行われる中で、研究成果の発信や永続的な保存及び利活用の促進、並びにこれらの活動を支える基盤整備等に係る今日的な課題について審議。
・また、学術情報の収集・組織化・提供を担う大学図書館に関して、従前の役割に加え、電子化に対応した更なる機能強化の方向性を審議。
具体的には以下の3点。
【論点例】
(オープンアクセスへの対応と機関リポジトリの機能強化)
研究成果の公開基盤として、機関リポジトリは世界一の規模となったが、学術論文の登載が進んでいないなど、オープンアクセスへの対応としてその機能が十分に発揮できていないとの認識。これまでの取組をレビューした上で、オープンアクセスへの対応はもとより、それ以外への活用を含む今後の機関リポジトリの機能強化についてどのように進めるべきか。
(データの公開に関する連携の在り方)
研究データの保存、公開については、前期の学術情報のオープン化に係る審議まとめにおいて、大学等における研究成果は原則公開するとの基本的な考え方を示した。研究データの適切な保存と利活用を促進するために、機関内外の組織連携やデータの共有・公開についてどのように対応すべきか。
(識別子の活用促進)
研究成果等の電子的な流通には識別子の付与・活用が不可欠。例えば、我が国の研究成果をより効果的に発信するために、世界の識別子との連携や識別子間をつなぐハブ機能を備えるなど、我が国唯一の識別子付与機関であるジャパンリンクセンター(JaLC)の機能強化をどのように図るべきか。
また、ドキュメントやデータ以外に著者識別子についても重要な要素となり得るが、これについてはどのように進めるべきか。
【論点例】
(電子環境下における機能強化)
今後の大学図書館機能を考える上では、電子環境下における機能強化が重要。現状、紙をベースとしたサービスや業務が中心となっているところ、大学図書館は利用者支援や情報流通機能の強化の観点から、プラットフォームやコンテンツをはじめとするデジタル基盤の提供等についてどのように対応すべきか。
また、研究成果のみならず研究のための資源そのものの電子化への対応についてはどのように考えるか。
(デジタル化された研究成果の保存・活用)
大学で生産されデジタル化された研究成果(データベース等)が、教員の退職等に伴い散逸する現状があることから、こういったものの長期的な保存・活用に係る機能をどのように備えるべきか。
(人材の育成確保)
電子的なコンテンツの流通のみならず、それにより必要となる新たな機能に対応できる人材の育成確保をどのように行うべきか。
【論点例】
・NIIが構築するオープンサイエンス推進のための研究データ基盤の整備状況や大学における取組事例等を踏まえ、オープンサイエンス時代の大学における情報基盤の強化等について検討。
・SINET5の利用状況等を踏まえ、必要となる整備方針等について審議。
麻沼、齊藤
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