今後のマスタープランとロードマップの連携について(案)

平成27年10月16日
科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会
学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会

 標題について、科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会において行われた議論における主な意見は以下の通りである。

1. 関係の整理・明確化

  • マスタープラン・ロードマップそれぞれの意義、および相互の位置づけを再確認し、関係者で共有することが必要ではないか。【資料1-2 「1.マスタープランとロードマップの意義と位置づけについての確認」を参照】
  • 両者はそれぞれ独自の意義を有するものであるが、「学術の大型研究計画の推進」という共通の目標を持つことから、定期的な意見交換を行い、適切な連携を図る必要があるのではないか。
  • ロードマップが選考の対象とする大型計画はマスタープランをベースとするのが適切であるが、例えば募集範囲が限定的であるなど、マスタープランの策定プロセスによっては、ロードマップの選考対象をややフレキシブルに考えることもあり得るのではないか。
  • ロードマップが具体的な事業実施を念頭に実施主体、施設の仕様、予算積算などを重視しているということは、マスタープランの提案者等にも周知しておくべきではないか。
  • ロードマップの策定サイクルは、マスタープランと連動させることが必要だが、基本的には3年では部分的改定とし、大改定は6年を一応の目途とするべきではないか。

2. 計画の募集と審査のあり方

  • 学術の大型計画の定義を、再度明確にするべきではないか。特に、大規模研究計画については、スモールサイエンスを主とする分野に配慮した定義を考えるべきではないか。【資料1-2 「2.「学術の大型計画」の定義について」を参照】
  • マスタープランにおける分野委員会を中心とした審査は、分野間の形式的平等や募集範囲の限定、また審査プロセスの不透明さにつながるおそれがあるのではないか。また、分野融合の提案を出しにくくしているのではないか。
  • ロードマップにおいても、年次計画、予算計画、人員計画などについて、よりしっかりとした審査を行うとともに、進行中の計画も含めた各段階の評価をより厳格にする必要があるのではないか。

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-- 登録:平成27年10月 --