大学共同利用機関として、国公私立大学全体の教育研究活動に資する設備や資料等を共同利用に供するため、学術情報流通のための先端的な基盤の開発、整備、運用等を行い、大学における学術研究の発展等に資する。
大学図書館等との連携により、図書・雑誌、機関リポジトリ等の学術情報の流通・発信に係る事業を実施している。〔GeNii、CiNii、JAIRO、SPARC
Japan等〕
我が国における科学技術振興に関する中枢的機関として、我が国のイノベーション創出の源泉となる知識の創出及び研究成果の社会・国民への還元を総合的に推進する。
科学技術関係機関等との連携により、多様な科学技術情報(論文、研究者、専門用語、特許等)の流通・発信に係る事業を実施している。〔J-GLOBAL、J-STAGE、ジャパンリンクセンター等〕
我が国における唯一の国立図書館として、納本制度に基づき国内出版物を網羅的に収集し、国民の文化的財産として永く保存するとともに、これらの資料を基に、国会、行政及び司法の各部門、国民に対してサービスを提供する。
国内外の関係機関と連携し、電子図書館サービスの拡充に取り組んでいる。〔国立国会図書館サーチ、国立国会図書館デジタル化資料、インターネット収集保存事業、遠隔複写サービス
等〕
我が国唯一の学術の振興を目的とする資金配分機関として、学術研究の振興と普及に資するとともに、学術の国際交流に寄与することを目的として、優れた研究成果の流通の促進を図っている。
科学研究費補助金により重要な研究成果の刊行及びデータベースの作成について助成する事業を実施している。〔科研費
研究成果公開促進費(学術定期刊行物、学術図書、データベース)〕
○ 各機関が実施している学術情報流通・発信に係る事業について、国際的な観点からも、さらに連携・協力を進めつつ充実を図ることが重要ではないか。
○ 学術情報全体を統合して、検索・抽出が可能なシステムである「知識インフラ」の整備が重要とされているが、関連機関としてどのような役割、連携、機能強化が求められるか。
○ 学術情報の国際流通を促進するためには、機関間の連携のもと、学術情報のメタデータの標準化とその国際連携を促進することが必要である。そのため学術論文の識別方法として世界的に普及しつつあるDOI(Digital
Object Identifier)を積極的に活用することが考えられる。
平成24年度から、JST、NII、NDL等によるジャパンリンクセンターの共同運営が開始される予定である。この事業は国内の関連機関が持つ学術コンテンツにDOIを付与し、書誌・所在情報とともに管理することにより、学術コンテンツの共有・活用を推進することを目的としている。この枠組みを活用し、DOI付与を早急に軌道に乗せることが重要である。
○ 平成24年5月からは、J-STAGE3の運用を開始し、デザイン/ユーザーインタフェースを一新し、データベース形式の国際標準(XML)への移行、投稿査読システムの改善が行われている。引き続き、関連機関や日本学術会議などと一層連携を密にし、我が国の電子ジャーナルプラットフォームとして、学術情報の流通・発信を強化するための取組を積み重ねることが期待される。
○ 各機関がその目的に従って、電子化の促進等によりコンテンツの収集・発信を推進することはもちろん、利用者の立場からは各機関の「統合検索機能」や「分析ツール・統計」を有機的に連携し充実・強化することが望まれる。
井上、堀下
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